2017年8月5日土曜日

Re: 田淵隆明氏が目黒区鷹番で講演

林田です。
コメントありがとうございます。
案内は主催者のものをそのまま利用しており、分かりにくく感じられる点も含めて主催者の表現です。
読み手の立場に立って書かなければならないという点は大切なことで、希望のまち東京in東部市民カフェや読書会も、ただ開催案内を出すだけではなく、マーケティング的な視点も含めて案内文の工夫が必要であると感じています。

以下は私の解説になります。私の解説ですので、案内文そのものとは区別お願いします。

宗教団体のRは立正佼成会です。

私は立正佼成会附属佼成病院裁判で接点があります。
http://beauty.geocities.jp/souzoku_nakano/

現在の安倍首相が取り組もうとしている改憲案は自民党憲法草案とは全く別のものというのが田淵さんの見解です。
自衛権の明記や教育無償化などです。
(但し、安倍首相は秋提出にはこだわらないと表明し、報道では改憲断念というトーンも出ており、講演の内容も情勢に合わせて変わる可能性があります)

田淵さんも改憲案を提案していますが、面白い点は抽象的違憲審査を認めるべきと主張していることです。
抽象的違憲審査は維新の改憲案にあるもので、改憲論議が具体化すれば維新が盛り込んでくると予想されますが、私はフランス的な抽象的違憲審査は法律にお墨付きを与えるだけになりがちですので反対です。
これに対して田淵案の抽象的違憲審査は面白いことに、訴えの利益がなくても違憲の行為に対して個々人が提訴できるようにするというものです。

私は二子玉川ライズ行政訴訟などで原告適格の狭さに対して問題意識を持っており、田淵案のような意味合いならば大賛成です。

二子玉川ライズ行政訴訟は住民控訴
http://www.hayariki.net/2/8.htm

ただ、これも難しいのは伝統的な法学概念では、田淵案のようなものは抽象的違憲審査ではなく、客観訴訟とされていることです。
法学的な常識に固まっていると、客観訴訟を広く認めれば解決する問題であって、憲法改正して抽象的違憲審査を認めるような話ではないと切り捨てられかねません。

安倍政権の憲法解釈や改憲論議、それらの進め方には伝統的な法学常識からすると「あり得ない」と言いたくなるようなものが存在すると言えるでしょう。
それが安保法制の時などに政権批判の幅を厚くしたことと思います。
「立憲主義も分かってない」的な批判は、その典型です。
しかし、それは外形的には、自由な発想を昭和の常識で押さえつける頑固親父と似たものになります。
これまでの常識的な枠組みとは異なる新たな問題意識というものは存在します。
そのようなものに護憲運動は応える意思と能力があるのかというところに疑問を抱いており、自分のスタンスに狭い枠をはめずに活動していこうと思っています。

■ 林田力 Hayashida Riki
■■ 『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』著者
■■◆ http://www.hayariki.net/

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