2017年7月3日月曜日

Re: ハイエクと柄谷行人

興味深い指摘です。驚いたことに、これは新自由主義と通じるものがあります。
NHK大河ドラマ『風と雲と虹と』の平将門は公を否定します。この「公」は、公共性という意味での「公」ではなく、一つの私的権力に過ぎないものです。新自由主義は公共性を解体すると批判されますが、「公」と言っても所詮は誰かが誰かを支配するものという認識があるためです。

また、ここで平将門は自分達が当たり前のものと思っていた支配体制として国司や郡司を否定します。郡司もあげていることに注目します。京都から派遣される国司は支配体制そのものですが、郡司は在地の豪族が就任するもので土着のものでした。それも否定しようとしています。(歴史上の平将門は国司と対立する地方豪族の支持を受けており、あくまでフィクションです)

在地小領主の支配に領民と一体化した牧歌的なイメージを抱く向きもありますが、そこに凄惨な支配・搾取関係があることもあります。鎌倉時代には「ミミヲキリ、ハナヲソギ」と地頭の横暴を訴えた申状も残っています。

新自由主義批判にはグローバリゼーションが土着のものを壊していくことを批判しますが、土着のものが個人を抑圧し、それを壊すことが個人の自由を増大する面もあります。そのような文脈では新自由主義批判が既得権の擁護に映ります。このように考えると、かなり大胆な話と思います。

■ 林田力 Hayashida Riki
■■ 『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』著者
■■◆ http://www.hayariki.net/

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