2017年7月15日土曜日

東急田園都市線「時差Bizライナー」の不誠実

林田です。本日は小池百合子知事の誕生日でした。
来週の日本海賊TVでは、小池知事肝いりの政策「時差Biz」の東急電鉄の施策「時差Bizライナー」を取り上げます。
http://www.hayariki.net/tokyu/40.htm

東急田園都市線「時差Bizライナー」は評価できる点もあるが、不誠実な点もある。東急電鉄のニュースリリースで「短い所要時間」と表現することは不誠実と指摘される。時差Bizライナーは急行よりも遅いためである。「時差Bizライナー」の中央林間から渋谷までの所要時間は39分。これに対して急行の標準所要時間は35分程度である。

「東急のニュースリリースには、「渋谷到着8時台の準急電車と比べて、長津田間~渋谷駅間で約13分通勤時間を短縮し、オフピーク時間帯に短い所要時間で都心に向かうことができます」とあります。この表現は間違いではないものの、早朝時間帯とピーク時間帯の所要時間を比較して表示するのは、誠実とはいえません。なによりも、速さを求めるなら、後続の急行のほうが速いのです」(「東急田園都市線に「特急」が登場。途中停車駅は3駅のみ。期間限定「時差Bizライナー」は定着するか。」タビリス2017年6月28日)

このような不誠実さは、不利益事実を隠して新築分譲マンションをだまし売りした東急不動産消費者契約法違反訴訟と共通する(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』ロゴス社)。

東急の杜撰さは他にもある。時差Bizライナーを紹介する東急のウェブサイトの路線図では東にある渋谷を左、西にある中央林間を右に書く(「混雑緩和策「グッチョイモーニング」~朝6時台の田園都市線臨時列車「時差Bizライナー」を運転します~」2017年6月30日)。読み手には分かりにくい図である。

また、時差Bizライナーのシステム上の扱いも酷い。駅の案内表示では「回送」になっている。車両の行先表示は「ライナー」である。手抜き感が極まりない。

このような点から東急電鉄は本気で時差Bizに協力するつもりがないとの指摘がある。「東急電鉄としては今回急行より遅い特急を敢えて運行することにより、利用者が振るわなく効果がなかったとして潰したいのであろう」(「恐れていた!田園都市線の特急運行宣言! 東急田園都市線・東京メトロ東西線・東京メトロ半蔵門線臨時列車運転(2017年7月11日~21日)」『ダイヤ改正情報サイト 鉄道ダイヤ研究会』2017年7月3日)

開発利益優先の立場からすると、たまプラーザ駅や二子玉川駅を通過する特急は面白くないだろう。潰したいと考えるかもしれない。その意味でも田園都市線の特急の議論が深まることは興味深い。
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■ 林田力 Hayashida Riki
■■ 『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』著者
■■◆ http://www.hayariki.net/

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