2017年7月11日火曜日

東急田園都市線「時差Bizライナー」は開発優先の終焉

東急田園都市線「時差Bizライナー」は開発優先という東急の企業姿勢が曲がり角に来たことを印象付ける。「時差Bizライナー」は東急田園都市線の中央林間発東京メトロ半蔵門線直通押上行き臨時特急列車である。

停車駅は中央林間、長津田、あざみ野、溝の口、渋谷、半蔵門線内の各駅である。たまプラーザ駅も二子玉川駅も三軒茶屋駅も通過する。「たまプラーザ」は五島昇が命名した多摩田園都市計画の中心地であり、二子玉川は東急の再開発「二子玉川ライズ」のある場所であるが、どちらも通過する。自社の開発利益よりも定時性や速達性を優先することは公共交通機関として結構なことである。

実際、乗客のブログには二子玉川駅や三軒茶屋駅の通過を快適とする感想が寄せられた。「溝の口から先は渋谷までノンストップ。二子玉川も三軒茶屋も止まらない。快適すぎる……」(『あっきぃ日誌』「時差Bizライナーに乗って通勤してみた」2017年7月11日)

「時差Bizライナー」の停車駅については、Twitterでは主要駅を飛ばしていると皮肉られている。「停車駅がマニアックすぎて主要駅を飛ばしている件とか あれは仙台を発車してなぜか白石停まって福島、郡山通過して新白河停まって宇都宮通過するようなものだぞ」。しかし、「時差Bizライナー」の停車駅は他線との乗換駅であり、これも沿線開発利益よりも公共交通機関の本来任務を優先していると評価できる。

肝心の時差Bizライナーの効果であるが、Twitterには賛否両論ある。

「時差Bizライナーが話題ですが、私が乗っている時間帯の混雑具合は、昨日と変わりなかったことをご報告します」

「時差bizライナーって今日走ってたのか。チラチラ見ると、臨時便扱いみたい。それの影響で、少し混み方が軽かったのかしら?」

もともと時差Bizライナーは2017年7月11日から21日までの平日の朝6時台に1本だけ運行する臨時列車である。渋谷6時43分着であり、渋谷が目的地であるとすると時差があり過ぎる。Twitterでは以下の皮肉もある。

「田園都市線の沿線は、わざわざ臨時特急・時差Bizライナーを運転して、早朝出勤を強要していることからも、お分かりの通り、極めて劣悪な環境で、不毛の地です。クオリティ・オブ・ライフが、著しく低いです。健康で文化的な最低限度の生活ができません」

一方で新たに特急を導入する場合は、先ず影響の少ない時間帯で試行するものである。そのように考えれば、「時差Bizライナー」は通常の通勤時間帯に特急が導入される第一歩になる。これは開発利益優先の東急のあり方の見直しにもなるものである。
http://www.hayariki.net/tokyu/40.htm
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■ 林田力 Hayashida Riki
■■ 『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』著者
■■◆ http://www.hayariki.net/

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