2017年7月11日火曜日

東急田園都市線「時差Bizライナー」は偽都民ファースト

東急田園都市線「時差Bizライナー」は偽都民ファーストである。東急田園都市線は2017年7月11日から21日までの平日の朝6時台に、中央林間発東京メトロ半蔵門線直通押上行き臨時特急列車「時差Bizライナー」を運行する。早朝1本だけの臨時列車である。

東急電鉄はわざわざ東京都議会議員選挙期間中の6月27日に発表した(東京急行電鉄株式会社「朝6時台の田園都市線臨時特急列車「時差Bizライナー」を運転し、複数企業と連携したクーポン配信で朝活を推進」2017年6月27日)。小池百合子東京都知事が提唱する「時差Biz」に対応した特急電車と位置付けるが、都民ファースト人気に便乗しただけの偽都民ファーストである。

第一に時差Bizライナーは特急であるのに急行よりも遅い。「時差Bizライナー」の中央林間から渋谷までの所要時間は39分。これに対して急行の標準所要時間は35分程度である。ここから東急電鉄のニュースリリースが不誠実と指摘される(「東急田園都市線に「特急」が登場。途中停車駅は3駅のみ。期間限定「時差Bizライナー」は定着するか。」タビリス2017年6月28日)。

「東急のニュースリリースには、「渋谷到着8時台の準急電車と比べて、長津田間~渋谷駅間で約13分通勤時間を短縮し、オフピーク時間帯に短い所要時間で都心に向かうことができます」とあります。この表現は間違いではないものの、早朝時間帯とピーク時間帯の所要時間を比較して表示するのは、誠実とはいえません。なによりも、速さを求めるなら、後続の急行のほうが速いのです」

東急が不誠実であることは東急不動産消費者契約法違反訴訟でも明らかである(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』ロゴス社)。

急行より遅い特急を運行することから、東急電鉄が時差Bizに本気で協力するつもりがないとの指摘がある。「東急電鉄としては今回急行より遅い特急を敢えて運行することにより、利用者が振るわなく効果がなかったとして潰したいのであろう」(「恐れていた!田園都市線の特急運行宣言! 東急田園都市線・東京メトロ東西線・東京メトロ半蔵門線臨時列車運転(2017年7月11日~21日)」『ダイヤ改正情報サイト 鉄道ダイヤ研究会』2017年7月3日)

第二に「時差Bizライナー」は都民ファーストではなく、神奈川県民ファーストのサービスである。停車駅は中央林間、長津田、あざみ野、溝の口、渋谷、半蔵門線内の各駅である。渋谷以外は神奈川県である。世田谷区民は時差Bizライナーに乗ることはできない。
http://www.hayariki.net/tokyu/
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■ 林田力 Hayashida Riki
■■ 『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』著者
■■◆ http://www.hayariki.net/

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