2017年6月1日木曜日

Re: 追伸: 小池都知事 二子玉川の演説- 保育園の件

権利という視点で考えることは素晴らしいことです。権利の視点で考えて発信することを肝に銘じたいと思います。私は消費者の権利という視点で東急不動産だまし売り裁判に取り組みました。権利という視点の素晴らしい点は、権利者である個人を出発点とすることです。

東急不動産だまし売り裁判では売買契約の取り消しを貫きました。売買契約の取り消しは、契約を白紙にすることで自然な解決策ですが、実際には登記や引渡しが済んでおり、それを白紙にすることは手間がかかることです。登記簿を白紙にすることはできません。

そのために売買契約取り消し以外の解決策を勧める動きがありました。それは契約を維持できるために東急不動産にとっては都合のよい解決策です。腹立たしいことは、それが全関係者にとって合理的な解決策であると正当化する向きがあることです。このような発想は普段は「弱者のため」を掲げる進歩派・左派・革新の側にも見られます。それらは無視し、消費者の権利の問題として売買契約取り消しを貫きました。

保育についても権利として考えることは大切です。「女性を労働力として活用しなければ社会経済の損失であるから待機児童を解消しなければならない」という類の考え方は全体主義的です。20世紀のソビエト連邦などの社会主義国は21世紀の日本よりも保育所の整備や女性の社会進出で進んでいたかもしれませんが、それが魅力的とは思いません。

個々人の権利を出発点とすることで多種多様な保育ニーズに応えることができます。行政の画一的なサービスの押し付けでは実現できません。ポストを設置するように遍く保育所を整備するようなユニバーサルサービス的な発想では個別にニーズに応えられません。

私が都民ファーストの会に魅力を感じる理由は、ここにあります。小池百合子都知事が「一つ一つ丁寧に」と話し、都民ファーストの会の綱領が「一つひとつの灯りが揺らいではいけない」と書くように個人と向き合います。ここは「弱者のため」と言いながら集団的に見がちな既存の政治勢力には欠けています。


■ 林田力 Hayashida Riki
■■ 『東急不動産だまし売り裁判』著者
■■◆ http://www.hayariki.net/

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