2016年12月5日月曜日

伊豆急行THE ROYAL EXPRESSは地域性欠如

今週金曜日の日本海賊TVの話題にする予定です。

伊豆急行(小林秀樹社長)が2017年夏から運行予定の観光列車「THE ROYAL EXPRESS」(ザ ロイヤル エクスプレス)は観光列車として最も大切なものが欠けている。それは地域性である。「THE ROYAL EXPRESS」のデザインを担当した水戸岡鋭冶氏は地域に密着した観光列車だからといって、デザインに地域性を反映することは特に考えないという。伊豆と言えば海のイメージがあるが、そもそも伊豆急線はトンネルが多く、海が見える区間は少ない。そのために「海が見えなくても心地いい旅ができる車両」という自虐的な説明がなされた(小佐野景寿「伊豆に「豪華観光列車」を投入する東急の思惑」東洋経済Online 2016年11月24日)。

伊豆急は東急グループ企業であり、「THE ROYAL EXPRESS」は東急電鉄(野本弘文社長)が主導した。「THE ROYAL EXPRESS」の名称発表のニュースリリースも両社で出している(伊豆急行株式会社、東京急行電鉄株式会社「横浜と伊豆を結ぶ観光列車の名称・デザインが決定!〜美しさ、煌めく旅 「THE ROYAL EXPRESS」〜」2016年11月17日)。東急グループの地域軽視の姿勢が現れている。ゴージャスな電車を走らせるだけで、地域経済と共存する意識がない。

「THE ROYAL EXPRESS」は京丹後鉄道「丹後の海」やJR九州「かわせみやませみ」とデザインが類似する。Twitterでは以下のように指摘された。「伊豆急の新型観光電車「THE ROYAL EXPRESS」がどっかで見たことあるデザインだなぁって思って調べたら京丹後鉄道の「丹後の海」とJR九州の「かわせみやませみ」っていう観光列車にデザインが凄い似てるんだよね。しかも全部水戸岡デザイン。うーん」

「手のこんだ列車を走らせれば、地域の再生が叶うわけではなく、本当の意味での伊豆の再生への覚悟が求められる」(河野紀子「東急と伊豆急、"伊豆再生"目指す観光列車」日経ビジネスOnline 2016年11月18日)
http://www.hayariki.net/izu.html
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■ 林田力 Hayashida Riki
■■ 『東急不動産だまし売り裁判』著者
■■◆ http://www.hayariki.net/

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