2016年11月14日月曜日

東急電鉄の車内化粧マナー広告は女性抑圧

東急電鉄のマナー広告「都会の女はみんなキレイだ。でも時々、みっともない」は女性抑圧である。問題の広告は「わたしの東急線通学日記」「車内化粧篇」と題するポスターと動画である。2016年9月16日から掲出された。ガラガラの電車で化粧する女性を「みっともない」と糾弾する。そして「電車内で化粧をするな」という歌に合わせて激しいダンスを踊る。

しかし、みっともないものは東急電鉄の広告である。女性だけに「たしなみ」を求める東急電鉄の姿勢は差別的である。電車で化粧するよりも電車でダンスを踊る方がマナー違反である。

東急広告の不合理さは、女性が一人しか座っていない状態で化粧している状態を糾弾していることである。ポスターの中で化粧をしている女性は、隣に誰も座っていない空いた車両でメイクしている。隣の人の迷惑になっている状態ではない。一体誰に迷惑をかけているのか。

批判の声には男性の体臭や酔っ払い、騒音、痴漢など車内化粧以上に糾弾すべきとの指摘がある(「東急電鉄「車内で化粧はみっともない」 啓発広告に賛否両論の嵐」J-CASTニュース2016年10月26日)。

社会学者の古市憲寿氏は2016年11月27日放送のフジテレビ系「とくダネ!」で東急広告を疑問視する。「ノーメイクがみっともない」という意見の人もいる。女性に対して「メイクをしろ」という批判もある。女性にだけ「メイクするな」「しろ」は、おかしいと主張した。

「東急電鉄は、「化粧は困る!」と大騒ぎする「平和ボケな人々」に、股を広げて座席に座るサラリーマンは迷惑、痴漢という名前の性暴力を振るう人がいること、優先席は困った人のためのもの、ベビーカーや車椅子は助けるのが当たり前、ということを教育してあげたらどうですか?」(「「電車内での化粧」がマナー違反だと騒ぐ日本人は、世界で一番冷たくてアホ」cakes 2016年10月25日)

「この広告は、むしろ、車両内で化粧をする女性に腹を立てているおっさんに向けて、「ほら、わたくしたちは、このようにちゃーんと啓発広告を打って迷惑防止キャンペーンを展開しているのですよー」ということをアピールするために制作されている」(小田嶋隆「車内の化粧は誰に迷惑なのか?」日経ビジネスオンライン2016年10月28日)。

「お出かけ前になぜできない?」という歌詞に対しても、「電車で仕事の資料読んでる人はお出かけ前とか会社着いてからとかにできないの?」「新聞を読んでいる人も家で読んできなよ。邪魔だしカサカサうるさいし」との声がある(「電車での化粧「みっともない」と女性バッサリ 東急電鉄マナー向上広告に批判殺到」スマダン2016年10月25日)。

「多くの人が指摘している通り、大股開きや酔っぱらった末の嘔吐……などのように、具体的に他人の迷惑になる行為は他に多々ある。電車内では痴漢や駅員への暴行などの犯罪行為も多い。ここまで凝ったCMをつくるのであれば、他に優先するべきマナーや違法行為があったのではないかという疑問には同意する」(網尾歩「駅乃みちか、東急マナーCM、私鉄二社が相次いで炎上」Wedge 2016年10月28日)
http://www.hayariki.net/manner.html
そもそも満員電車を放置する東急電鉄が乗客にマナーを求める資格があるのか。Twitterでは以下の指摘がある。「社内での化粧は、粉が飛び散ったり匂いがキツかったり車内や他人の服を汚す可能性があるから迷惑だしやめてねというのならわかるんですけど、鉄道会社にキレイだとかみっともないとか言われる筋合いはないと思います」。東急電鉄は利用者ファーストになっていない。
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