2015年8月30日日曜日

東急不動産と環匠とアスベスト問題の深刻さ

東急不動産(東京都渋谷区)と環匠(埼玉県川越市)にはアスベスト問題がある。環匠は石巻市アスベスト飛散事故の原因業者である。東急不動産は2003年9月竣工の江東区東陽の新築分譲マンションでアスベストを使用していた。同じ江東区東陽でFJネクスト(エフ・ジェー・ネクスト)は環匠をガーラ木場新築工事の解体業者とした。

石綿含有建材の一つに岩綿吸音板(ロックウール)が存在する。吹き付けアスベストは1975年に原則使用が禁止されたが、アスベスト含有のロックウールは吹き付けアスベスト禁止後も使用され続けた(「マンションにおけるアスベスト問題について」月刊ウェンディ198号、2005年11月15日、7頁)。

「1975年に吹き付けアスベストが禁止されたあとも、1980年頃まではロックウールにアスベストを混ぜて吹き付けることが行われていました」(三浦史郎「アスベストについて聞きました」東ひろたか事務所・吉田としお事務所、マンションだより38号、2005年)。

東急不動産の問題マンションでは1階駐車場の壁に岩綿吸音板が使用されている(東京消防庁深川消防署長古家益夫作成、東急不動産株式会社代表取締役社長植木正威宛「検査結果通知書(防火対象物使用届けその1)」2003年9月16日、「防火対象物製造所等の概要表」)。上記検査は2005年9月3日に実施され、立会人は株式会社ピーエス三菱東京建築支店・西原貴博である。

環匠のガーラ木場新築工事の関わりは木造住宅の解体工事である。木造住宅でアスベストが使われている可能性が高い箇所は屋根瓦である。薄い平板瓦の大部分は、アスベストをセメントで固め、表面を着色層で覆ったもので、化粧石綿スレートと呼ばれている。この化粧石綿スレートは、そのままではアスベストは飛散しませんが、切ったり割ったりした場合や、風雨にさらされて劣化した場合に飛散してしまう。

また、サイディング材と呼ばれる外壁材も木造住宅で使われるアスベスト建材である。サイディング材には木材系、金属系、窯業系のものなどがあり、かつての窯業系サイディング材にはアスベストが多用されていた。最近では、アスベストを使わない窯業系サイディング材が増えている。

アスベスト問題は2005年6月末、クボタの発表で一気に広まった。姉歯建築設計事務所(姉歯秀次元一級建築士)らによる耐震強度偽装事件の影に追いやられた感があるが、深刻な問題であることには変わりはない。以下の川柳もある。「ひっそりと息を潜めるアスベスト」(「朝日川柳」朝日新聞2005年12月17日、原田和洋)。
http://tokyufubai.web.fc2.com/asbest.htm
アスベストの90%以上は住宅の屋根材などの建材で使用されている(「アスベスト汚染広がる不安」湘南新聞2005年7月23日)。吹き付けアスベストの使用実態調査によると、民間建築物15万5806棟の9.4%に当たる1万4577棟で吹き付けアスベストなどが見つかり、うち1万2718棟(8.2%)では、現在もアスベストなどが露出している(国土交通省発表、2005年10月28日)。

2005年12月15日現在、アスベスト(石綿)が露出している民間のビルやマンションは1万3099棟に上る(国土交通省「民間建築物における吹付けアスベストに関する調査結果について」2005年12月19日)。地方自治体を通じた回答は調査対象物件の約75%にとどまっており、同省は来年3月までさらに報告を求める(「<アスベスト>露出ビルは1万3099棟 国交省中間報告」毎日新聞2005年12月20日)。

国土交通省発表(2005年10月28日)では建設業従事者でアスベストによる疾病者数は24人である。このうち、14人が死亡した。これは国土交通省が(社)日本建設業団体連合会など建設関係10団体を対象にした調査で、従業員と元従業員のアスベスト被害の実態を明らかにしたものである(「ニューズレター」日経コンストラクション2005年11月11日号)。

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