2015年7月23日木曜日

スターリン秘史

#書評 #歴史 #社会主義 #読書
『スターリン秘史』はソビエト連邦の指導者スターリンの問題を明らかにする歴史書である。スターリンが地上の楽園を建設する指導者ではなく、恐怖の独裁者であったことは広く知られている。本書は、そのスターリンのマイナス像を一層深める書籍である。
スターリンは一時期ナチスドイツと不可侵条約を締結した。ナチスドイツと共にポーランドを分割した。日本とも中立条約を締結した。これは将来のファシズム陣営との決戦を見据えた一時的な方便との解釈がある。これに対して、本書はスターリンがファシズム陣営との世界分割を本気で考えていたと主張する。これは新鮮である。日本人はソ連が大戦末期に中立条約を破って攻めこまれた経験があるために、ソ連のズルさ、卑怯さを考えたくなる。しかし、独ソ戦で大損害を受けたことを考えれば、スターリンがそれほど巧妙に振る舞ったとは言えない。

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