2013年10月31日木曜日

都政わいわい勉強会in東部地区—貧困問題を考える その2—

▼とき:12月1日(日曜日) PM 1:30-16:30
▼場所:ティアラ江東 中会議室B
都政わいわい勉強会in東部地区実行委員会(Executive Committee of Open-hearted Study Meeting in Eastern Tokyo on Metropolitan Politics)は足立区舎人の無料低額宿泊所進出問題を出発点として生活保護受給者を搾取する貧困ビジネスを取り上げた勉強会「都政わいわい勉強会in東部地区:貧困ビジネスを考える」を10月26日に東京都墨田区・錦糸町の、すみだ産業会館 9F 第3会議室で開催しました。お蔭様で盛況でした。どうもありがとうございます。
都政わいわい勉強会in東部地区の勉強会内容をアップ致しましたので、リンクを提示します。動画もあります。
http://www.hayariki.net/tosei/poor.html
アンケート結果です。
http://www.hayariki.net/tosei/poor2.html
動画中継時のコメントです。
http://www.hayariki.net/tosei/poor3.html
貧困問題の取り組みを深めるために「都政わいわい勉強会in東部地区—貧困問題を考える その2—」を新たに開催します。内容は決定次第、お伝えします。現時点では検討段階ですが、「都政わいわい勉強会in東部地区:貧困ビジネスを考える」のその後の活動報告や、社会問題になっているブラック企業から派生して、若者を搾取するブラックバイトや高齢者を搾取するブラック介護施設などを考えております。どうぞご参加よろしくお願いします。
http://www.hayariki.net/tosei/
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』

東急ハンズ過労死

東急ハンズのブラック企業体質は心斎橋店員の過労死でブラック企業大賞にノミネートした後も変わっていないとインターネット上で指摘された。自浄能力のなさは東急不動産だまし売り裁判後の東急リバブル東急不動産と同じである(林田力『東急不動産だまし売り裁判こうして勝った』ロゴス)。
体育会系の体質が根本的な問題である。親会社の東急不動産は係長がトラブル相手の顧客に脅迫電話を繰り返して逮捕された(林田力『東急不動産係長脅迫電話逮捕事件』Amazonキンドル)。パワハラ体質があることは容易に想像できる。
体育会系パワハラ上司の出世の裏には善良で有能な社員の病気退職や過労死があるとする。終電の時間を聞き出し、わざと終電に乗せないようにする。歯医者の治療に行かせないようにすると告発されている。

2013年10月30日水曜日

『美味しんぼ 110』風評も批判

雁屋哲原作、花咲アキラ画『美味しんぼ 110』は「福島の真実」編に突入する。福島第一原発事故後の福島の現状を紹介する。『美味しんぼ 110』では原発事故が福島の農業に与えた打撃の大きさを描く一方で、福島の農業の復興に期待が持てる内容もある。主人公一行は行く先々で福島の料理を味わっている。私も福島米を購入し、食べて復興を応援する立場である。

雁屋氏は福島第一原発事故直後に原発を推進してきた政治を批判する一方で、会津米の安全性を主張して風評を戒めた。福島を差別し、傷つける放射脳カルトが横行する中で、雁屋氏のバランス感覚は健全であり、支持できる。『美味しんぼ 110』でも原発に加えて風評も批判している。

当初の『美味しんぼ』は不良社員・山岡士郎と食の権威・海原雄山の対決というフィクションのストーリーに魅力があった。しかし、海原雄山が単なるヒールではなく、尊敬に値する人物と分かり、両者の対立も「お約束」のツンデレ的なものになってしまった。フィクションのストーリーの魅力減少に代わって、全国各地で安全で美味しい食の提供に取り組む人々を紹介したルポルタージュの要素が強まった。これは漫画作品として評価する上では賛否が分かれる。

「福島の真実」編は実際の取材を元にしたと銘打っており、ルポルタージュの要素が濃厚である。一方で主要登場人物のルーツ(自分の生えてきた根)が福島にあるという謎を提示する。福島を差別することで自己の優位性を確認する惨めな放射脳カルトではなく、福島に思い入れがあるからこそ、脱原発の思いに説得力がある。そしてルーツが福島にあるという謎によってフィクション作品としての魅力も増した。
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
http://hayariki.net/home/21.htm

若き日の哀しみ

キシュ『若き日の哀しみ』はユーゴスラビアの作家による自伝的な短編集である。少年時代を叙情的に描く。第二次世界大戦の戦前・戦中の時代である。著者の父親はユダヤ人であり、ユダヤ人が迫害された時代である。著者の父親も強制収容所に送られて殺される。
憎むべきはナチスドイツの戦争犯罪であり、著者の父親を収容所に送ったのも枢軸国側のハンガリー政府の警察である。本書では日本の大臣も言及されており、日本も批判される対象であることは認識しなければならない。

物語としては「遊び」という短編の中の皇帝の挿話が強く印象に残った。不都合な事実を隠そうとしても隠しきれるものではない。隠そうとしても、思いもよらない形で本人に逆襲してくるという話である。

2013年10月28日月曜日

ブラック士業

ブラック企業・ブラック士業は人々から優しさを奪う。
ブラック士業は意味ありげに目を細め、目では狡そうに笑いながら、口は石のように強ばらせていた。ブラック士業は、あらゆる労働、肉体労働にも精神労働にも不向きな労働不適格者であった。

第5回「都民参加への模索」研究会

日時 11月2日 17:30〜21:00
場所 千駄ヶ谷区民会館中会議室 (80人収用、原宿駅徒歩5分)
話題提供 豊田栄一郎さん 「税理士の目から見た、脱原発」
1.東電自己破産は脱原発の1丁目1番地
  ●東京電力の2013年3月31日現在の決算書を見てみる。
  ●このままでは、2014年夏?に債務超過となる。
  ●自己破産とは何か。いつ自己破産するのか。 自己破産するとどうなるのか。

2.東電自己破産を妨害する2011年東電救済法(東電救済法)
  ●機構は、素通りするだけ東電延命目的だけに作られた、玉虫色の仕組み。

3.2013年原子力村の動き
  ●2013年9月8日。IOC安倍発言「国が責任をもつ」の裏にあるもの 。
  ●2013年10月1日。経産省「電気事業会計規則等の一部改正」の裏にあるもの。
  ●2013年10月18日。破綻しそうな東電救済法の次なる動き
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
http://www.hayariki.net/
http://hayariki.zero-yen.com/

2013年10月27日日曜日

Re: 都政わいわい勉強会in 東部地区:貧困ビジネスを考える

ホームページに勉強会内容をアップ致しましたので、リンクを提示します。
動画リンクです。
http://www.hayariki.net/tosei/poor.html
アンケート結果のまとめです。
http://www.hayariki.net/tosei/poor2.html
動画中継時のコメントです。
http://www.hayariki.net/tosei/poor3.html

林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
http://www.hayariki.net/
http://hayariki.zero-yen.com/

(2013/10/27 13:07), hayariki wrote:
> 取り急ぎレポートです。
> http://www.hayariki.net/tosei/poor.html
> 都政わいわい勉強会in 東部地区:貧困ビジネスを考える
> 文責:林田力
> 「都政わいわい勉強会in東部地区:貧困ビジネスを考える」が2013年10月26日、すみだ産業会館(東京都墨田区)で開催された。勉強会はツイキャスで中継し、質問も受け付けた。以下のパネラーが参加した。パネラーは左から座席順に以下のとおりである。
> ・さとう由美・前東京都議(民主党)
> ・尾崎大介・東京都議(民主党)
> ・上田令子・東京都議(みんなの党)
> ・大島よしえ・東京都議(日本共産党)
> ・針谷みきお・足立区議(日本共産党)
> ・田口まゆ・自死遺族NPOセレニティ代表(緑の党)
>

貧困ビジネスを考える/都政わいわい勉強会 2013.10.26


「都政わいわい勉強会in東部地区:貧困ビジネスを考える」が2013年10月26日、すみだ産業会館(東京都墨田区)で開催された。勉強会はツイキャスで中継し、質問も受け付けた。以下のパネラーが参加した。パネラーは左から座席順に以下のとおりである。
・さとう由美・前東京都議(民主党)
・尾崎大介・東京都議(民主党)
・上田令子・東京都議(みんなの党)
・大島よしえ・東京都議(日本共産党)
・針谷みきお・足立区議(日本共産党)
・田口まゆ・自死遺族NPOセレニティ代表(緑の党)
司会「都政わいわい勉強会in東部地区実行委員会では都議選前に都政わいわい勉強会を開催した。そこで関心が高かった貧困問題に絞って勉強会を開催する。貧困問題といっても幅広いが、今回は貧困ビジネスに的を絞る。脱法ハウスや囲い屋の問題である。足立区で貧困ビジネスの問題が発生しており、是非取り上げなければならないと考えた」

主催者挨拶「東部地域の中で都政をもっとしっかりと勉強しなければならない。あなた任せにしてはならない。引き続き都政の色々な課題を勉強していかなければならない」
http://www.hayariki.net/tosei/poor.html

都政わいわい勉強会in 東部地区:貧困ビジネスを考える

取り急ぎレポートです。
http://www.hayariki.net/tosei/poor.html
都政わいわい勉強会in 東部地区:貧困ビジネスを考える
文責:林田力
「都政わいわい勉強会in東部地区:貧困ビジネスを考える」が2013年10月26日、すみだ産業会館(東京都墨田区)で開催された。勉強会はツイキャスで中継し、質問も受け付けた。以下のパネラーが参加した。パネラーは左から座席順に以下のとおりである。
・さとう由美・前東京都議(民主党)
・尾崎大介・東京都議(民主党)
・上田令子・東京都議(みんなの党)
・大島よしえ・東京都議(日本共産党)
・針谷みきお・足立区議(日本共産党)
・田口まゆ・自死遺族NPOセレニティ代表(緑の党)
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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二子玉川ライズ図書館ターミナルに反対続出

質問「用賀や喜多見の地区会館は立派で羨ましい。順番はどうなっているか。政治家の口利きか。色々知恵を絞ってやっていただきたい」

回答「今必死にやっているのは企画課長である。何とか実現したいと思ってやっている。そこは理解してほしい」

質問「次回の説明会を設定するのか。煮詰めていきましょう」

回答「区長に報告する。基本計画のタウンミーティングを予定している」

質問「この話をタウンミーティングでするつもりはない」

回答「年度末に最終案としたい。決定前に案として説明する機会は持ちたいと考えている」
http://hayariki.net/home/12.htm
Amazon.co.jp: 住まいの貧困 (東急不動産だまし売り裁判) 電子書籍: 林田力: Kindleストア
http://www.amazon.co.jp/dp/B00G5ILOP6

2013年10月26日土曜日

ダンダリン4話

『ダンダリン』4話はブラック士業の指南による内定切りである。内定切りは違法であるために、ブラック士業は内定者に内定者研修で過酷なノルマを課して自発的に内定を辞退させるように仕向ける。ブラック企業問題の根源であるブラック士業の問題に切り込む。課長に「企業のリクエストに応えるためには労働者の犠牲はいとわない」と言わせている。
『ダンダリン』はブラック企業という深刻な問題を扱う。その割には労働基準監督所内のやり取りはコミカルで、深刻な問題にそぐわないとの批判がある。しかし、ブラック企業摘発に燃える熱血公務員というのも気持ち悪い。ブラック企業摘発自体は正しいことであるが、熱血のような精神論はブラック企業の元凶でもある。コミカルに描いた方がいい。特殊日本的精神論のガンバリズムよりも、学生時代のアルバイト先でのセクハラ被害の復讐心が動機の方が人間的である。
ダンダリン「企業が潰れるのは経営者の責任です。そのしわ寄せを労働者に転嫁することは許されません」
今回の内定切りの原因は、東南アジアに進出した工場の損失である。中国リスク回避などを理由に東南アジア進出が煽られるが、日本の若者に不利益になる構図が浮かび上がる。

放射脳と貧困ビジネス

林田力『放射脳カルトと貧困ビジネス』は放射脳カルトの問題を取り上げたノンフィクションである。近日刊行予定。福島第一原発事故の放射能汚染デマを垂れ流す放射脳カルトは有害である。

東急リバブル東急不動産と取引したところで、本当に得られるものはない。消費者にとって東急リバブル東急不動産は悪夢以外の何物でもない。東急リバブル東急不動産は不浄で邪悪なものである。東急不動産だまし売りは林田力一人の心の平安だけでなく、社会全体を脅かす。東急リバブル東急不動産は決して消費者を真実に近づけさせまいとしてきた。しかし、東急リバブル東急不動産には消費者が知りたいと望む真実を隠す権限はない。

2013年10月25日金曜日

二子玉川ライズ図書館ターミナルに反対続出

質問「二子玉川再開発に世田谷区がどこまで関わっているか。二子玉川ライズは近隣住民を考えていない。バス停の屋根はガラス張りで夏は待っている人に厳しい。世田谷区は再開発にどこまで口を出しているのか、金を出しているだけなのか。公共施設整備を検討しているとの話であったが、何をいつまでにというタイムスケジュールを出してほしい」

回答「世田谷区は二子玉川ライズの再開発組合員ではない。ビル風など口を出すべきところは、しっかり口を出したい。玉川に必要な公共施設を作っていきたいとは考えている」

質問「二子玉川ライズに何をどこに作るか、世田谷区は関知していないということか。住民が望んでいる施設を作るように働きかけなかったのか」

回答「三軒茶屋のように地権者として参加していない。行政指導はしている」

質問「今まで二子玉川ライズに税金を投入しているか。東京駅が五百億でできている時代に七百億円も投入している」

質問「総額で三百億円程度」

回答「もっと使われている。公園が抜けている。都税や国税が抜けている。耳障りのいい話は止めよう」

回答「都税や国税の支出分は分からない」

質問「世田谷区として再開発をどう評価しているか」

回答「ビル風などの問題があるが、広域生活拠点として一定の評価をしている」

質問「全く評価できない。東急の教習所移転費用は誰が出しているか。世田谷区は東急には金を出す。東急自動車学校の移転費用を世田谷区は出していないか。耳障りのいいことばかり話してはダメである。」
http://hayariki.net/home/12.htm
Poverty Business in Tokyo eBook: Hayashida Riki: Amazon.ca: Kindle Store
http://www.amazon.ca/dp/B00FW2UMKE
[asin:B00BAECVGQ:detail
]
[asin:B00BBK39IS:detail]

脱法シェアハウス規制

脱法ハウスはゼロゼロ物件の凋落後に登場した貧困ビジネスである(林田力『東京都のゼロゼロ物件』「脱法ハウスと脱法ハーブ」)。脱法ハウスは国土交通省が寄宿舎として扱う通知を出したことで法制度上は息の根を止めた状態である。逆に厳しすぎる規制によってシェアハウス業界自体が成り立たなくなるという批判が出ている。

管見はシェアハウスを肯定的に評価する。日本は住宅政策の貧困及び不動産業界の怠慢によって廉価で良質な賃貸住宅が少ないという問題がある。住宅政策も不動産業界も持ち家、ファミリー層中心であり、低所得の単身者が長期間居住する住宅供給が軽視されていた。それ故に複数人がファミリー向け物件を賃借するシェアハウスは消費者の知恵である。共同購入と同じ発想である。

廉価で良質な賃貸住宅が少ないという住まいの貧困に乗じた貧困ビジネスがゼロゼロ物件である。ゼロゼロ物件は社会問題になった。東京都がシンエイエステート(佐々木哲也)とグリーンウッド(吉野敏和)という悪質な業者を宅地建物取引業法違反(重要事項説明義務違反)で業務停止処分にしたほどである。ゼロゼロ物件業者に頼らなくても、低コストで住まいを得られる方法がシェアハウスである。シェアハウスがブームになった意義は大きい。

ところが、貧困ビジネスはイメージの悪くなったゼロゼロ物件の代わりにシェアハウス人気に便乗して脱法ハウスを展開するようになった。これは一世帯の居住を想定していた住居を複数人でシェアするシェアハウスとは別物である。最初から業者が狭い面積に多数の人を住まわせて利益を上げるようにする仕組みである。それならば共同住宅や寄宿舎などの規制を受けることは当然である。

それで事業が成り立たないならば、脱法ハウスが当然の法規制を免れていたことで成り立つ事業であったということになる。そのような事業は速やかに市場から退出させることが賃貸不動産市場を健全化させる。悪貨は良貨を駆逐する。貧困ビジネスの存在は賃貸不動産市場健全化の障害になる。脱法ハウスの事業が成り立たなくなることは大いに結構なことである。
http://hayariki.net/home/15.htm
貧困ビジネスの問題は貧困ビジネスという社会悪として批判する視点が重要である。残念なことに左翼インテリには悪者を叩くだけで問題は解決しないという気取った傾向がある。確かに貧困ビジネスの背後には住宅政策の貧困、住まいの貧困という構造的制度的問題がある。しかし、貧困ビジネスが貧困者を搾取しているという現実の中で目の前の社会悪を批判せず、制度論に抽象化することは現実に社会悪に苦しめられた人々にとって逃避に映る。

反貧困運動が生活保護バッシングなどで守勢に立たされている要因も貧困ビジネスをセーフティネット・必要悪と受容する一部の傾向にあるのではないか。これはブラック企業・ブラック士業という明確な社会悪を叩くブラック企業批判が社会的な存在感を増したことと対照的である。

貧困ビジネス必要悪論はゼロゼロ物件や脱法ハウスがなくなると家を借りられなくなり、ホームレスが増えると主張する。そのような主張はヤミ金が増えるから、サラ金を規制するなという主張と同じである。
Poverty Business in Tokyo [Version Kindle]
http://www.amazon.es/dp/B00FW2UMKE

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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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2013年10月24日木曜日

住まいの貧困

林田力『東急不動産だまし売り裁判18住まいの貧困』は住まいの貧困を特集する。ゼロゼロ物件や囲い屋、脱法ハウスなどの貧困ビジネスが住まいの貧困をもたらしている。NPO法人を隠れ蓑にした貧困ビジネスも問題になっている。
東急不動産だまし売りとゼロゼロ物件などの貧困ビジネスは消費者に害を及ぼす点で同じである。一部上場企業の東急不動産と資本金0円のゼロゼロ物件業者では大きな差があるものの、消費者への有害性で共通する点に住まいの貧困を見出だせる。

2013年10月23日水曜日

二子玉川ライズ図書館ターミナル反対意見書

世田谷区民有志は「二子玉川東地区の図書館ターミナル計画に関する意見書」を宮崎健二・政策経営部長に2013年10月15日付で提出した。この区民有志は二子玉川ライズのビル風の深刻さをいち早く世田谷区に訴えたグループである。このグループの粘り強い活動なくして世田谷区が二子玉川ライズのビル風対策に取り組み始めることはなかったと言っても過言ではない(林田力『二子玉川ライズ反対運動4』「二子玉川ライズ強風対策で多摩堤通り横断対策が俎上に」)。

意見書は図書館ターミナルが図書館空白地域である玉川で本格的な図書館建設に至る第一歩になるならば賛成すると述べる。しかし、「本格的図書館建設計画の提示なくして、図書館カウンター機能のみを持ってきて、地域住民に我慢しろというのでは、とうてい受け入れられない」と批判する。

意見書は図書館ターミナル計画が煮詰められておらず、区民との話し合いを積み重ねなければならないと指摘する。たとえば図書館ターミナルは二子玉川ライズの2階に設置する計画であるが、図書の搬入をどうするか。マンパワーには限界がある。一般利用者やテナントと同じ通路や階段、昇降機が利用できるのか。

二子玉川ライズ側が利用に制約条件をつけてくる可能性はないか。これは東急の不誠実な体質を理解した指摘である。東急不動産だまし売り裁判で東急リバブル東急不動産に痛い目に遭った身には納得できる(林田力『東急不動産だまし売り裁判こうして勝った』ロゴス社)。

意見書は二子玉川ライズのビル風問題が未解決であると指摘する。世田谷区はビル風対策と図書館ターミナル建設は同時平行で進めると説明する。しかし、ビル風は4年半も前から問題になっている。負傷者も出ている。それでも解決のロードマップは出ていない。後から湧いた図書館ターミナルが開設時期まで発表されることは同時平行ではなく、ビル風対策の後回しに映る。行政にとって都合のいい箱モノ行政を優先させているように映る。
http://hayariki.net/home/14.htm
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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二子玉川ライズ図書館ターミナルに反対続出

質問「場所がないとのことであるが、東急の土地がある。二子玉川ライズには莫大な税金を投入している。二子玉川の公共施設整備の必要性は認めているならば、検討状況を説明してください。東急と交渉しているならば交渉状況を説明してください」

質問「図書館ターミナルは公共施設整備の必要性を誤魔化そうとしている。二子玉川ライズは快適な都市空間になっていない。住民は悲鳴をあげている。税金を投入しての再開発ならば公共的なものを作ることが当たり前である。一度白紙に戻して、しっかりした公共施設を検討してほしい。図書館ターミナルは暫定でなければ到底受け入れられない。この場所に作ることは暫定である。図書館が必要な場所だから。図書館ターミナルを作って後は知らない、定年まで勤めて退職金をもらうということはバカな話である」

質問「計画時に世田谷区は公共施設を作ることを考えなかったのか。東急に条件をぶつけなかったのか」

回答「世田谷区は二子玉川ライズに対して床に対する権利を持っていない。そのために公共施設を作るということにならない」
http://www.hayariki.net/home/12.htm
質問「多摩川の河川敷にコミュニティカフェを作っていいと国土交通省に聞いた。50平米程度のものを作るならば、多摩川の河川敷にコミュニティカフェを作って併設した方がいい。高齢者も子どもも集える」

回答「多摩川の河川敷を使えるという制度があることは知っている」

質問「既に隅田川では使っている」

回答「河川敷は安全性の点で課題がある」
Poverty Business in Tokyo (Japanese Edition) eBook: Hayashida Riki: Amazon.co.uk: Kindle Store
http://www.amazon.co.uk/dp/B00FW2UMKE

小説フランス革命

佐藤賢一『小説フランス革命・徳の政治』はロベスピエールらジャコバン派の独裁確立期を描く。左のエベール派、右のダントン派を粛清する。
小説フランス革命シリーズで革命の理想に燃える熱い人物として描かれたロベスピエールであるが、この巻では精彩に欠ける。サン・ジェストにいいようにされているイメージである。
ダントン派の粛清もサン・ジェストが熱心に進めたものであるが、ロベスピエールの内に秘められた人間臭く俗っぽい思いが明らかになる。フランス革命シリーズでは抑制的であったが、濃厚な性意識を特徴とする著者らしさが出ている。
死刑の直前にエベールはロベスピエールの悪臭に気づき、笑いながらギロチンにかけられた。下品さを売りにするエベールからも臭いと評されたロベスピエールが内に抱える醜い感情が後半に明らかになる。
サン・ジェストの有名な言葉に「革命は凍りついた」というものがある。テルミドール反動の直前の言葉とされる。本書では、このタイミングで発言させるかというところで出てくる。小説フランス革命シリーズも最後の一巻を残すが、後は下り坂しかない幕切れである。著者は『オクシタニア』など歴史上の敗者を描きながらも、清々しさを出している。どう見てもロベスピエールに救いはなさそうであるが、どのような結末になるか注目する。

2013年10月22日火曜日

二子玉川ライズ図書館ターミナルに反対続出

質問「第一回目の説明会の宿題に答えていない。玉川高校の跡地がある。図書館ターミナルには反対である。二子玉川には図書館ターミナルよりも大切な問題がある。ビル風問題が大切である。脆弱な計画では、とても進められない。安心安全のまちづくりが先である。本を誰が二階に持っていくのか。駐車場は用意されているのか」

質問「玉川の公共施設は寒い限り。図書館はない。集会所もない。図書館は何かを考えて欲しい。子ども達が本をじっくりと読んでいない。発想を転換して欲しい」

質問「玉川住民は税金の使われ方が他の地域に比べて不公平である。図書館ターミナルは順番が逆ではないか。出張所の新設を検討しているならば、それを先にすべきである。二子玉川地域にどのような公共施設を作るかが先である」

回答「玉川高校の跡地も視野に入れて検討する必要がある。ビル風対策は重要であるが、世田谷区としては平行して進めたいと考えている。まず可能な図書館ターミナルを進めたい。本の運搬については、他のテナントと同様に搬入搬出の手配をしたい。

本来的な図書館が設置されることが理想とは思う。それが建設されるには時間がかかる。その間に図書館ターミナルを利用してほしい。

どういった公共施設の配置が必要かは考えなければならない。それは他の地域も含めて検討しなければならない。現時点で具体的に申し上げられないことはご理解いただきたい。

玉川地域の公共施設はトータルで考えなければならないと認識している。老朽化対策や複合化と結び付けて検討している。示す努力をしているので、お待ちください」

質問「待つ間は計画をストップさせるということか」

回答「平行して進めたい」

質問「ビル風で負傷者が出ている。図書館ターミナルとビル風対策のどちらが大切か」

回答「ビル風問題は調査を進めている」

質問「進んでいない。ビル風問題を提起してから、4年以上経過している。進めるつもりはないのではないか。ビル風注意のテロップを出すように言っている。やる気があれば簡単にできることである」

回答「進めていけるものは進めたい」
http://www.hayariki.net/home/faqindex.htm

脱法シェアハウス

「都政わいわい勉強会IN東部地区・貧困ビジネスを考える」開催に当たり、比較的新しい貧困ビジネスである脱法ハウスについても考えをまとめたい。これは個人の見解である。
脱法ハウスについては国土交通省が寄宿舎として扱う通知を出したことで法制度上は息の根を止めた状態である。逆に厳しすぎる規制によってシェアハウス業界自体が成り立たないという批判が出ている。
私見はシェアハウス自体は好ましいと評価する。日本は住宅政策の貧困及び不動産業界の怠慢によって廉価で良質な賃貸住宅が少ないという問題がある。住宅政策も不動産業界も持ち家、ファミリー層中心であり、低所得の単身者が長期間居住する住宅供給が軽視されていた。それ故に複数人がファミリー向け物件を賃借するシェアハウスは消費者の知恵である。共同購入と同じ発想である。
格差社会の中で低コストの住宅を求める需要に便乗した貧困ビジネスがゼロゼロ物件である。ゼロゼロ物件は東京都が悪質な業者を宅建業法違反で業務停止するほど社会問題になった(林田力『東京都のゼロゼロ物件』Amazonキンドル)。そのようなゼロゼロ物件業者に頼らなくても、低コストで住まいを得られる方法がシェアハウスである。シェアハウスがブームになった意義は大きい。

2013年10月21日月曜日

二子玉川ライズ公共施設説明会

説明会では最初に宮崎・政策経営部長が挨拶した。公共施設にご意見をいただくために開催した。区の案としては図書館ターミナルを整備することにしたという。

説明は小田桐・政策経営部政策企画課長、花房・教育委員会事務局教育政策部中央図書館長が担当した。小田桐課長「2階の約50平米を整備する。リボンストリートから直接入る。6月の説明時から面積が3分の1に減った。民間事業者への委託を想定する。6月の説明では年間1500万円の賃料としていたが、無償になった」

花房図書館長「図書館ターミナルは世田谷区立図書館ビジョンで図書館を補完する施設と位置付けている。図書館ターミナルは地域図書館と同レベルのカウンター業務を行う。検索機の操作方法が難しいのではないかとの質問が前回なされたが、検索機の操作方法の説明もする」

説明は30分程度で終わり、残りの1時間半が住民との質疑応答である。東京外かく環状道路の説明会は説明1時間に対して質疑応答は30分のみというものもあった(林田力『二子玉川ライズ反対運動11外環道』「外環道・大深度使用認可申請説明会」)。それに比べると、この説明会は質疑応答に多くの時間を割いており、好感が持てる。

以下は質疑応答の内容である。質疑応答では複数の質問を一括して受けて回答した。そのために世田谷区側が全ての質問に回答せずに流れてしまったものもある。

質問「今の内容では6月の説明会に参加者が求めるものではない。私達は図書館ターミナルを求めたのではない。公共施設について総合的な話を聞けると思ってきた。今の話では納得できない」

質問「本の貸し借りだけである。どうして、このような結論になったのか。図書館は本の貸し借りだけではない。それ以外の機能が大事である。閲覧室に人が埋まっていた。子どものコーナーもある。雑誌や新聞を読む人もいる。図書館ターミナルでは課題は解決しない」

質問「区議が一人も出席していないことに驚いた。議員は出席すべきである。ワンルームマンション程度の面積で公共施設と言えるか。

図書館ターミナルは再開発の人工地盤を登らなければ利用できない。高齢者や子どもにはハードルがある。二子玉川ライズタワー&レジデンス寄りで玉川三丁目、四丁目住民は利用しにくい。再開発地域以外に適切な場所はいくらでもある。

無償で提供を受けるとビル風問題などで東急を指導できなくなるのではないか。

多目的ホールを作っていただきたい。この案は一度白紙に戻して、シネコンの一つを多目的ホールにするなどを考えるべきである」
http://hayariki.net/home/faqindex.htm
質問「図書館ターミナルは再開発に公共性を持たせるための後付けではないか」

回答「玉川地域は出張所や、まちづくりセンターを新設することも含めて検討している。集会系施設の需要を踏まえて検討する。納得いただける施設の整備を検討している。

すぐに多目的ホールを建設することは用地などの面で厳しい。

図書館ターミナルは暫定施設とは位置付けていない。図書館需要に早急に対応するものである。ターミナルの運営開始後の利用状況を踏まえて検討したい。

図書館ターミナルの端末は指でタッチして操作する。夜間延長など利便性向上を検討する」

被爆再現人形の撤去に反対

広島市 松井一實 市長殿
広島市 平和推進課 石田芳文 被爆体験継承担当課長殿

広島平和記念資料館 志賀賢治 館長殿
広島平和記念資料館 増田典之 副館長殿

平成25年10月18日の広島市議会決算特別委員会で、石田被爆体験継承担当課長が「被爆を再現した人形」の撤去時期を2016年3月頃と答弁した事に、強く抗議し、撤去に反対します。
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
http://www.hayariki.net/
http://hayariki.zero-yen.com/

都政わいわい勉強会in東部地区:貧困ビジネスを考える

「都政わいわい勉強会in東部地区:貧困ビジネスを考える」のパネラーに、さとう由美・前東京都議が加わりました。
・上田令子・東京都議(みんなの党)
・大島よしえ・東京都議(日本共産党)
・尾崎大介・東京都議(民主党)
・さとう由美・前東京都議(民主党)
・田口まゆ・自死遺族NPOセレニティ代表(緑の党)
・針谷みきお・足立区議(日本共産党)
http://www.hayariki.net/tosei/
■「都政わいわい勉強会in 東部地区 貧困ビジネスを考える 」

都政わいわい勉強会in東部地区実行委員会では貧困問題をテーマにした集会を計画しております。

貧困問題は大きな社会問題になっており、都議選前に開催した都政わいわい勉強会in東部地区でも関心の高かったテーマでした。特に「ゼロゼロ物件」や「囲い屋」「脱法ハウス」など貧困者を搾取する貧困ビジネスが大きな問題になっています。

足立区では貧困ビジネスと批判されるNPOの無料低額宿泊所の進出に対して住民反対運動が起きています。このNPOは過去に大田区や板橋区でも住民トラブルを起こしており、江東区でもNPOとの関連性を指摘される建設会社がワンルームマンション建設で建築紛争を起こしています。

大田区への無料低額宿泊所進出に際しては反対住民からの請願が東京都議会に提出されました。また、大阪府や埼玉県では貧困ビジネス規制条例が制定されるなど、貧困ビジネスは地方自治体の政治課題になっています。そこで貧困ビジネスの問題を軸に、住まいの貧困を考える集会を考えています。
http://hayariki.net/poli/poverty.htm

ツイキャスにより同時中継を予定しています。

会議は数名のパネラーと共に円形の会議室で、参加者全員の顔を観ながら討論することになります。

◆会議進行

〇針谷足立区議による足立区舎人他の「貧困ビジネスレポート」(10分程度)
〇各パネラーからの報告(各10分程度)
〇市民との議論

どうぞ、ご参加ください。よろしくお願いいたします。

◆とき:10月26日(土曜日)PM 5:30~8:30分

◆場所:すみだ産業会館 会議室3
墨田区江東橋3-9-10(JR 錦糸町駅
駅歩1分) 地図は以下の通りです。
http://www.sumidasangyokaikan.jp/

◆参加費: 500円

◆主催: 「都政わいわい勉強会in 東部地区」実行委員会
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』

東急リバブル不買運動

マンションだまし売りの東急リバブル東急不動産や過労死の東急ハンズは批判されて当然である。東急リバブル東急不動産不買運動家は情熱の人である。だからこそ、理想に奮起した。東急不動産だまし売りを許さなかった。東急リバブル東急不動産不買運動に真っ直ぐ邁進できたのも、胸に尽きない情熱の火を燃やしていればこそである。

2013年10月20日日曜日

都政わいわい勉強会in東部地区:貧困ビジネスを考える開催

プレスリリース
2013年10月21日
都政わいわい勉強会in東部地区実行委員会

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都政わいわい勉強会in東部地区:貧困ビジネスを考える開催のお知らせ
足立区舎人などで問題になっている貧困ビジネスをテーマにした勉強会です。
http://www.hayariki.net/tosei/
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都政わいわい勉強会in東部地区実行委員会は東京の東部地域(墨田、江東、荒川、足立、葛飾、江戸川)で「原発」都民投票や原発をなくす運動、開発や街づくり問題に取り組んできた団体・個人の集まりです。6月の都議会議員選挙の前に都議選の立候補予定者を招いた勉強会を開催しました。
今回は過去の勉強会で関心の高かった貧困問題にテーマを絞った勉強会になります。足立区舎人で問題になっている貧困ビジネス進出を出発点に幅広い議論を行います。

主催 都政わいわい勉強会in東部地区実行委員会
場所 すみだ産業会館 9F 第3会議室(墨田区江東橋3丁目、錦糸町駅南口徒歩一分、丸井の上階です)
日時 10月26日(土曜日)PM 6:00-9:00
パネラー(五十音順、2013年10月14日現在)。
・上田令子・東京都議(みんなの党)
・大島よしえ・東京都議(日本共産党)
・尾崎大介・東京都議(民主党)
・田口まゆ・自死遺族NPOセレニティ代表(緑の党)
・針谷みきお・足立区議(日本共産党)

二子玉川ライズ図書館ターミナルのコスト

二子玉川ライズへの図書館ターミナル新設はコスト面からも問題がある。今回の世田谷区案は再開発組合側が無償提供に合意したために賃料が無償になったが、後出しである。東急不動産だまし売り裁判と共通する東急の不誠実な体質が垣間見える。

しかも、賃料は無償でも再開発ビルのテナントとして管理費(共益費)は支払わなければならない。賃料の無償は贈与にならないか、固定資産税の扱いはどうなるか、不明点が残っている。図書館ターミナルには運用コストがある。

図書館ターミナルが民間委託を予定している点も問題である。二子玉川ライズは東急電鉄・東急不動産主体の営利性の強い再開発である。同じ東急グループの東急コミュニティーは公立図書館の指定管理者になっている。東急コミュニティーの共同事業体が指定管理者となっている図書館として板橋区立氷川図書館・東板橋図書館・小茂根図書館がある。二子玉川ライズには膨大な税金が補助金として投入されているが、図書館ターミナルを東急コミュニティーが受注すれば一層の税金が東急グループに流れることになる。

東急コミュニティーの指定管理者としての評価は高くない。東急コミュニティーの共同事業体は杉並区立成田図書館・阿佐ヶ谷図書館の指定管理者であったが、従業員の管理費1600万円着服横領事件が発覚し、撤退を余儀なくされた。港区では指名停止となった。

また、神奈川県は県営住宅の管理者に外部評価委員会で評価が高かった県土地建物保全協会を選定せず、管理料等が低いとの理由で県外の東急コミュニティーを指定するという不明朗な動きに出た。これに対して神奈川県議会・平成20年9月定例会では河野幸司議員から維持修繕費目当てのダンピングの可能性が批判された。また、発注先が東急系列中心になるとも批判された。
http://www.hayariki.net/home/12.htm
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外部評価委員会は相模原地域の県営住宅の選定では、総合点でも委員の数でも県土地建物保全協会が東急コミュニティーを上回る評価をしました。ところが、県土整備部は、東急コミュニティーが提案した事務費・指定管理料が少ないとの理由で、外部評価委員会の判断を覆してしまいました。確かに東急コミュニティーの事務費・指定管理料は、県保全協会より少ない4,939万円で、県が参考指定管理料とした金額に対して74%となっています。しかし、この金額が、指定業務を的確に行うための経費をきちんと計上している額なのか疑問を持たざるを得ません。

県営住宅の指定管理料には、相模原地域で言えば、東急コミュニティーが4,939万円とした事務費・指定管理料以外に3億4,883万円の維持修繕費が加わります。東急コミュニティーには、事務費・指定管理料を少なくして指定管理者となり、3億円を超える維持修繕費で利益を上げる、こうした思惑があると思われます。東急コミュニティーは県内に支店がありますが、本社が東京都世田谷区にあり、3億円を超える維持修繕費については、系列の190社の協力専門会社で進めるとのことですから、東急グループ系列への工事発注が中心となります。県営住宅全体では、今年度の維持修繕費は約32億にもなりますので、この多額の維持修繕費の的確な管理運営、地元中小企業への発注を踏まえても、県営住宅の管理業務を民間に任せるべきではありません。
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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東急コミュニティー着服横領で指名停止

東急コミュニティー従業員は顧客の資産1,600万円を着服横領した(林田力『東急コミュニティー解約記』「東急コミュニティーで1600万円着服横領」)。都内の分譲マンションの管理業務でフロント担当員が2009年から3年間に渡って、管理組合口座から備品代、工事代金などの名目で現金の横領を繰り返した。

事件の発覚は2012年4月であるが、東急コミュニティーの発表は半年後の10月1日である。都合の悪い事実を隠そうとする東急の体質が現れている。これは東急不動産だまし売り裁判と共通する(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』ロゴス)。

東急コミュニティーは2年前の2010年3月にも360万円の着服横領事件が発覚している(林田力『東急コミュニティー解約記』「東急コミュニティーで360万円着服横領」)。管理費の着服横領が常習化している。東急コミュニティーには注意しなければならない。

港区は東急コミュニティー着服事件を理由に東急コミュニティーを平成24年10月4日から平成25年4月3日まで6月間の指名停止とした。東急コミュニティーが入札参加有資格者指名停止措置の要件に該当するとして、2010年10月4日の業者選定委員会で審議し、指名停止とした。港区には住民から東急コミュニティーの入札排除を求める意見が寄せられた。

「港区で指定管理者として指名している東急コミュニティー株式会社について、今年10月に顧客の資産1,600万円を横領していたことが発覚しました。この会社は二年前にも同様の事件を起こしています。区民住宅などの指定管理や、JVの構成企業として、港区は指定していますが、この会社を指名し続けることに異議を唱えます。区民のためにもなりません。」

宝塚市議会では東急コミュニティー着服事件を背景として、東急コミュニティーを指定管理者とする議案が否決された。宝塚市が着服事件を知った時期は、市営住宅指定管理者選定委員会が選定を決めたことを東急コミュニティーに伝えた10月11日の翌12日だったという。東急コミュニティーは選定時に発覚していた着服横領を説明しなかった点で悪質である。マンション分譲で不利益事実を説明しなかった東急不動産と同じである。

たぶち静子・宝塚市議は11月29日の産業建設常任委員会で「公金を集める職務として入居者は不安であるとともに信頼関係がなくなる」と批判した。浅谷亜紀・宝塚市議は「私は、横領が複数年に渡って(3年)行われているのに決算時にも発覚しなかったというのは、やはり会社の管理体制が問われるものではないか」と指摘する(あさたに亜紀 伝えたいこと「宝塚市営住宅の指定管理議案審議」2012年11月29日)。

また、西宮市は東急コミュニティー着服事件を理由として東急コミュニティーを指定管理者とする議案を撤回した。芦屋市では東急コミュニティーが指定管理者を辞退した。自発的な辞退よりも、辞退に追い込まれたという方が正しい。木野下あきら・芦屋市議は芦屋市の動きを以下のように説明する。「西宮、宝塚の動きを見てまずいと思ったのです。こうした状況下でのもので他市に右に倣えということです。」(木野下あきらの日記「東急コミュニティの指定は止める」2012年12月20日)。

芦屋市指定管理者選定委員会では東急コミュニティーが辞退しなければ取り消し事由に該当するとも指摘された。山�古都子・芦屋市指定管理者選定委員は2013年1月11日の委員会で「会社のお金の着服でなく、管理組合費の着服は非常に問題ではないかと思う。取消理由ではないかとも考える」と指摘した。
http://www.hayariki.net/home/13.htm
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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ダンダリン

ドラマ『ダンダリン労働基準監督官』第3話は、マンション建設現場の死亡事故を扱う。東急不動産のマンション建設現場で死亡事故が起きており、現実的な話題である。
ブラック企業やブラック士業はブラック企業被害者らの粘り強い運動によって社会問題になった。そこで問題になるブラック企業はIT業界や飲食業界の成長企業が中心である。成長企業に期待をもって就職した高い意識のある労働者がブラック企業の異常性を認識したからこそ、ブラック企業が社会問題化したと言える。逆に建築業界は昔から3Kと言われ、そういうものかと受け入れてしまう傾向がある。ブラック企業との指摘も出ない方が深刻である。その意味で『ダンダリン』がマンション建設現場を取り上げた意義は大きい。

二子玉川ライズ図書館ターミナル反対意見書

二子玉川ライズ二期事業の再開発ビルへの図書館ターミナル入居に反対する意見書が世田谷区民有志から提出された。この区民有志は二子玉川ライズのビル風の深刻さをいち早く世田谷区に訴えたグループでもある。このグループの粘り強い活動なくして世田谷区が二子玉川ライズのビル風対策に取り組み始めることはなかったと言っても過言ではない。

2013年10月19日土曜日

二子玉川ライズ図書館ターミナルに反対続出

二子玉川東第二地区市街地再開発(二子玉川ライズ2期事業)地域内への世田谷区立図書館ターミナル入居計画に対して住民の反対意見が続出している。世田谷区は「二子玉川東地区再開発第2期事業における公共施設に関する説明会」を2013年10月17日19時から世田谷区等々力の玉川区民会館第1・第2集会室で開催したが、住民の納得が得られたとは言えない。

二子玉川ライズに対しては住環境破壊、公共性がない、税金の無駄遣いなどと批判されている(林田力『二子玉川ライズ反対運動1』「二子玉川ライズは街壊し」)。住民による裁判も起きている。東京高等裁判所第1民事部(福田剛久裁判長)は二子玉川ライズ行政訴訟を棄却したが、住民は最高裁に上告した。

世田谷区は二子玉川ライズに公共施設を入居させることで、公共性を出そうとする。これは二子玉川ライズ住民訴訟の口頭弁論での世田谷区長側の以下陳述に沿ったものである。「地域住民にとって身近な公共性・公益性をさらに高める観点から、図書館等と交流スペースの設置など、公共空間の拡充の実現に向けて事業者との協議も始めております」。しかし、それは住民の求める公共性とはギャップがある(林田力『二子玉川ライズ住民訴訟 二子玉川ライズ反対運動6』「二子玉川ライズ住民訴訟が実質的和解で終結」)。

世田谷区は6月に住民向けの説明会を開催し、図書館ターミナル入居案を披露したが、世田谷区が払う賃料の高額さなどから反対意見が続出した。莫大な賃料を支払う世田谷区案更なる税金の無駄遣いと批判された。現実に破綻した再開発の尻拭いのために公共施設を入居させ、税金で補填するケースがある。この6月の説明会で出た意見などを基に検討し世田谷区を説明するために今回の説明会になった。

説明会では二子玉川ライズへの図書館ターミナル入居への賛成意見は皆無であった。世田谷区が二子玉川ライズへの図書館ターミナル入居に熱心になるのか理解できない。住民は図書館ターミナルを求めていない。住民が求めている施設は集会所や図書館である。二子玉川ライズへの入居も住民の希望ではない。住民にとって人工地盤の上の二子玉川ライズは行きにくい不便な場所である。

既に区民有志は「二子玉川東地区の図書館ターミナル計画に関する意見書」を宮崎健二・政策経営部長に10月15日付で提出している。そこでは「本格的図書館建設計画の提示なくして、図書館カウンター機能のみを持ってきて、地域住民に我慢しろというのでは、とうてい受け入れられない」と批判する。

世田谷区にとっても問題がある。世田谷区は公共施設の維持管理・更新費用が財政負担となる中で無責任に公共施設を新設できないと説明する。それならば住民が望まない図書館ターミナルは白紙にすべきである。世田谷区は公共施設の維持管理コスト軽減のために新規の公共施設は複合施設としたいとする。二子玉川ライズへの図書館ターミナル入居は、これに反する。集会所と図書館を併設すれば複合施設になる。

世田谷区は図書館ターミナルの開設と本格的な公共施設整備の検討は別個の問題でり、平行して進めたいと説明する。しかし、世田谷区は財政事情の厳しさを強調しており、図書館ターミナルの先行投資は本格的な公共施設整備の障害になる。世田谷区が本気で玉川への公共施設整備を検討しているならば、図書館ターミナルは二重投資になる。財政投資の論理では図書館ターミナルを新設した事実が玉川の公共施設整備を後回しにする立派な理由になってしまう。

また、図書館は社会教育機関である。カウンターだけの図書館ターミナルで社会教育を果たせるか疑問である。説明会は住民向けであり、住民の立場からの反対意見になったが、公務員労働運動などの見解も聞きたいところである。
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『いちえふ』掲載への疑念

竜田一人『いちえふ 福島第一原子力発電所案内記』は福島第一原発事故収束作業員のルポマンガとして注目を集めたが、その思想性には見過ごせない面がある。作者は脱原発運動に反感を抱く。作者の反感は脱原発そのものではなく、放射脳カルトに対するものである。放射脳カルトへの嫌悪感は市民感覚と合致する。脱原発運動は内部者だけの独善に陥らず、外の意見・感覚に耳を傾ける必要がある。脱原発運動には反省すべき点が多々ある。

しかし、作者が現在の事故収束体制を擁護する側に回っていることは見過ごせない。これは批判的に受け止めなければならない。現場の立場として口だけ出す外野に反発を抱くことは当然であるが、それは事故収束体制上層部に向けられてもおかしくない。むしろ、その方が自然である。

逆に現場の作業員が、それほど脱原発運動の存在を意識するものだろうか不思議である。東急不動産だまし売り被害者としてマンション建設反対運動に携わった経験から、現場作業員にインパクトを与えていると考えるほど反対運動にうぬぼれることはできない。二子玉川ライズでは完全に住民無視で工事を進めている(林田力『二子玉川ライズ反対運動』「二子玉川住民が再開発を意見交換」)。

本来は虐げられ、搾取されている人々が体制の末端に連なることを誇りとし、体制を擁護する側に回ってしまう。作者の思想を現場の末端の人間が普通に思うこととする見方もある。その種の現状分析を否定するつもりはないが、それを好ましい傾向と思うか、悪い傾向と思うかは別の問題である。

作者のような傾向に対抗する思想は現代日本ではブラック企業批判や反貧困になる。ブラック企業批判が盛り上がっている中では後進的である。ブラック企業批判もブラック企業で「普通」のことを批判することから始まる。東急ハンズでは心斎橋店員が90時間の残業で過労死したが、これに対して「俺は100時間以上も残業したが、ピンピンしている」などの社蓄自慢がなされる。そのようなブラック企業の「普通」を打ち砕くことが出発点である(『東急不動産係長脅迫電話逮捕事件』「東急ハンズ過労死裁判とブラック企業自慢」)。
http://www.hayariki.net/home/11.htm
『いちえふ』が現在の事故収束体制を擁護する内容になっているために、この種の作品を掲載する出版社の意図にも疑念が生じる。純粋に『いちえふ』のような作品を掲載することは出版社にとってハードルが高い。内容の真実性が担保されなければ掲載にはリスクがある。

極端なことを言えば作者が本当に作業員であったかも分からない。『いちえふ』は作業員が作業場所に入るまでは具体的に描かれているが、具体的な作業内容や、それが事故収束にどのように機能しているかは分からない。

また、『いちえふ』は東京電力発表の嘘も指摘している。週刊誌報道の嘘を明らかにする中で東京電力発表にも嘘があったと指摘するものである。全体的には東京電力擁護のトーンになっているが、それでも東京電力発表が嘘であると指摘している。これを、そのまま掲載することは勇気のいることである。
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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税理士の目から見た、脱原発

第5回「都民参加への模索」研究会
日時 11月2日 17:30〜21:00
場所 千駄ヶ谷区民会館中会議室 (80人収用、原宿駅徒歩5分)
話題提供 豊田栄一郎さん 「税理士の目から見た、脱原発」
1.東電自己破産は脱原発の1丁目1番地
2.東電自己破産を妨害する2011年東電救済法
3.2013年10月経産省「電気事業会計規則等の一部改正」の裏
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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憲法破壊を許さないために

宇都宮健児さんを講師にお迎えしての憲法学習会を来週開催します。
ぜひ多くの方にご参加いただきたくご案内いたします。

★10月23日午後6時45分〜 世田谷区民会館集会室
    生かそう憲法の会主催 憲法学習会
    「憲法破壊を許さないために、いま知っておきたいこと、すぐ実践したいこと」
    講師 宇都宮健児さん(弁護士)
    入場無料です(会場でカンパを呼び掛けます)
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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放射脳カルト

山本太郎のような放射脳カルトとオウム真理教を同視できるとの指摘は、山本太郎を一方的に貶めるだけの主張ではない。オウム真理教には仏教哲学の深い理解に基づいている面もあった。宗教学者の中沢新一も一定の評価をしたほどである。山本太郎にも、それと同程度には評価できる側面があることを認めるにやぶさかではない。
一番の問題は放射脳カルトを自分達脱原発運動の外部にある極端な異常者集団と定義して、自分達と無縁なものとしてしまおうとする姿勢である。それは放射脳カルトが入り込んでいる現実を無視したものである。脱原発運動を放射脳カルトと同視して反感を抱く『いちえふ』作者のような外部からの視点を無視するものである。

2013年10月18日金曜日

美味しんぼ

『美味しんぼ』「福島の真実」は福島第一原発事故後の福島の現状を紹介する。著者は福島第一原発事故直後に原発を推進してきた政治を批判する一方で、会津米の安全性を主張して風評を戒めた。福島を差別し、傷つける放射脳カルトが横行する中で、著者のバランス感覚は健全であり、支持できる。本書でも原発に加えて風評も批判している。また、原発事故が福島の農業に与えた打撃の大きさを描く一方で、福島の農業の復興に期待が持てる内容もある。主人公一行は行く先々で福島の料理を味わっている。私も福島米を購入し、食べて復興を応援する立場である。
当初の『美味しんぼ』は不良社員・山岡士郎と食の権威・海原雄山の対決というフィクションのストーリーに魅力があった。しかし、海原雄山が単なるヒールではなく、尊敬に値する人物と分かり、両者の対立もツンデレ的なものになってしまった。フィクションのストーリーの魅力減少に代わって、全国各地で安全で美味しい食の提供に取り組む人々を紹介したルポルタージュの要素が強まった。これは漫画作品として評価する上では賛否が分かれる。
「福島の真実」はルポルタージュでありながら、主要登場人物のルーツが福島にあるという謎を提示する。この点でフィクションの面も楽しめる。

2013年10月17日木曜日

二子玉川ライズ図書館ターミナル問題

質問。二子玉川には老朽化している施設もない。公共施設の整備を優先的に対応してほしい。
質問。二子玉川再開発に世田谷区がどこまで関わっているか。二子玉川ライズは近隣住民を考えていない。バス停の屋根はガラス張りで夏は待っている人に厳しい。世田谷区は再開発にどこまで口を出しているのか、金を出しているだけなのか。公共施設整備を検討しているとの話であったが、何をいつまでにというタイムスケジュールを出してほしい。
回答。世田谷区は公共施設の整備に際して有償・適正価格で借りることが基本。今回は無償で提供いただけるとのことである。
郵便局が移転した理由は世田谷区は関知していない。特定郵便局から直営の郵便局に変わっているので、特定郵便局の存続が難しかったと推測する。個人的な推測である。

二子玉川RIZE公共施設説明会

世田谷区は二子玉川RIZE二期事業の再開発ビルに入居する公共施設の説明会を世田谷区等々力の玉川支所で開催する。二子玉川RIZEに対しては住環境破壊、公共性がない、税金の無駄遣いなどと批判されている(林田力『二子玉川ライズ反対運動1』Amazonキンドル)。住民による裁判も起きている。東京高裁民事第一部は二子玉川ライズ行政訴訟を棄却したが、住民は最高裁に上告した。
世田谷区は二子玉川ライズに公共施設を入居させることで、公共性を出そうとするが、莫大な賃料を支払う当初案は更なる税金の無駄遣いと批判された。現実に破綻した再開発の尻拭いのために公共施設を入居させ、税金で補填するケースがある。

2013年10月16日水曜日

放射脳カルト批判のアプローチ

放射脳は脱原発に有害である。脱原発の広がりの阻害要因になる。放射脳は、どこからが極論という程度の問題ではない。脱原発や悪徳商法、貧困ビジネスのために放射脳の恐怖を煽る考え方の問題である。脱原発を正当化するために放射能汚染を誇張することは不要であり、その手の主張自体が問題である。個々の内容がトンデモであるか以前に、放射能汚染を騒ぎ立てて脱原発や悪徳商法、貧困ビジネスの方向に向かせようとすること自体が問題である。

放射脳カルト批判は考え方に対する問題提起である。世間では放射脳と認識されている論客も、自分から見た極論は批判している。それ故に個別具体的な、いかにも悪質なものを取り出して、それについては問題があると共通認識を得ることが本意ではない。そこでコンセンサスを得たとしても、当人の放射脳的な発想への批判にはならない。相手の土俵に乗っかってしまうだけである。

個別具体的な主張について「ここまでは正当な批判で、そこから先は放射脳カルト」という類の線引きは無意味である。具体的な云々の主張がトンデモであるとして個別具体的な主張を否定したところで、根っこの被災地差別意識はなくならない。

放射脳カルト的な主張に嫌悪感・反感があるという声を大きくして、自己の主張が他者からは放射脳と認識されないか、立ち止まって考えさせる。それが独善を抑制する契機になる。現実に放射脳批判が強まっている現在、山本太郎氏の主張も表に出るものは、かなりトーンダウンしている。
http://www.hayariki.net/home/10.htm
また、ゼロゼロ物件業者などの悪徳商法・貧困ビジネスは批判されるとコロコロ名前を変えるために名前を挙げることはあまり意味がないという事情がある。たとえば社会的批判を浴びたスマイルサービスはハウスポートに変わった。宅建業法違反で東京都から業務停止処分を受けたグリーンウッド(吉野敏和、東京都知事(9)第40352号)はアトラス(中西真琴、東京都知事(1)第93815号)と代表者名や免許番号も変わっている。個別の問題だけを見て追いかけるだけではナイーブである。むしろゼロゼロ物件問題はゼロゼロ物件そのものに怪しいという印象を付与することで成功した。放射脳カルトにも体系的な視点が必要である。
[asin:B00FW2UMKE:detail]
[asin:B00FDNCZDO:detail]

二子玉川ライズ公共施設説明会

世田谷区は「二子玉川東地区再開発第2期事業における公共施設に関する説明会」を2013年10月17日19時から世田谷区等々力の玉川区民会館第1・第2集会室で開催する。世田谷区は二子玉川東地区再開発第2期事業の再開発地区内における、公共施設の開設に向け、6月7日に説明会を開催した。そこで出た意見等を基に検討を重、区としての案を決定した。その内容に対する説明会である。
http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/107/160/787/d00126026.html
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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2013年10月15日火曜日

林田力『東京都のゼロゼロ物件』

林田力『東京都のゼロゼロ物件』は東京都のゼロゼロ物件問題を取り上げたノンフィクションである。ゼロゼロ物件は敷金礼金ゼロ、保証人不要などを謳う賃貸物件であるが、貧困ビジネスとして社会問題になった。
ゼロゼロ物件は退室立ち会い費など様々な名目で料金を徴収するため、敷金礼金のある通常の物件と比べて必ずしも安くない。僅か一日の家賃滞納でも莫大な違約金を請求したり、無断で鍵を交換したり、家財やペットを売却・廃棄する。さらに追い出し屋に暴力的な追い出し行為やブラック士業を利用したデタラメ法律論による明け渡し請求が問題になっている。
ゼロゼロ物件と契約することは海で溺れるようなものである。貧困ビジネスは貧乏人を救うとかセーフティネットとか大層な理屈をこね回すが、貧困層を搾取して自分達が潤っている。貧困ビジネスの主張は支離滅裂であるが、やっていることは分かりやすい。多くの人がゼロゼロ物件に疑問を感じており、ひとたびゼロゼロ物件批判の狼煙があがれば、追随する者は跡を絶たなかった。
ゼロゼロ物件批判の声を背景に東京都はゼロゼロ物件業者のシンエイエステート(佐々木哲也)とグリーンウッド(吉野敏和)を宅地建物取引業法違反(重要事項説明義務違反)で業務停止処分にした(東京都都市整備局「宅地建物取引業者に対する行政処分について」2010年6月8日)。このうちグリーンウッドは別の社名や代表者、免許番号にしてゼロゼロ物件の営業を続けるという姑息な手に出た。
当然のことながら、消費者の批判は収まらず、問題のゼロゼロ物件業者は一年で廃業した。悪質なゼロゼロ物件業者の廃業によって心は明るくなるばかりであった。ゼロゼロ物件業者廃業のお陰で消費者の心は追い詰められることはない。『東京都のゼロゼロ物件』にはゼロゼロ物件批判記事削除要求への反論も収録する。

【書名】東京都のゼロゼロ物件/トウキョウトノゼロゼロブッケン/Poverty Business in Tokyo
【著者】林田力/ハヤシダリキ/Hayashida Riki
【既刊】『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』『東急不動産だまし売り裁判購入編』『東急不動産だまし売り裁判2リバブル編』『東急不動産だまし売り裁判3』『東急不動産だまし売り裁判4渋谷東急プラザの協議』『東急不動産だまし売り裁判5東京都政』『東急不動産だまし売り裁判6東急百貨店だまし売り』『東急不動産だまし売り裁判7』『東急不動産だまし売り裁判8』『東急不動産だまし売り裁判9』
『東急不動産だまし売り裁判10証人尋問』『東急不動産だまし売り裁判11勝訴判決』『東急不動産だまし売り裁判12東急リバブル広告』『東急不動産だまし売り裁判13選挙』『東急不動産だまし売り裁判14控訴審』『東急不動産だまし売り裁判15堺市長選挙』『東急不動産だまし売り裁判16脱法ハーブ宣伝屋』『東急不動産だまし売り裁判17』
『東急不動産だまし売り裁判訴状』『東急不動産だまし売り裁判陳述書』『東急不動産だまし売り裁判陳述書2』『東急不動産だまし売り裁判陳述書3』
『東急大井町線高架下立ち退き』『東急不動産係長脅迫電話逮捕事件』『東急コミュニティー解約記』『東急ストアTwitter炎上』
『裏事件レポート』『ブラック企業・ブラック士業』『絶望者の王国』『歌手』『脱法ハーブにNO』
『二子玉川ライズ反対運動1』『二子玉川ライズ反対運動2』『二子玉川ライズ反対運動3』『二子玉川ライズ反対運動4』『二子玉川ライズ反対運動5』『二子玉川ライズ住民訴訟 二子玉川ライズ反対運動6』『二子玉川ライズ反対運動7』『二子玉川ライズ反対運動8』『二子玉川ライズ反対運動9ブランズ二子玉川の複合被害』『二子玉川ライズ反対運動10』『二子玉川ライズ反対運動11外環道』
Amazon.co.jp: 東京都のゼロゼロ物件 eBook: 林田力: Kindleストア
http://www.amazon.co.jp/dp/B00FW2UMKE
Amazon.com
: Poverty Business in Tokyo (Japanese Edition) eBook: Hayashida Riki: Kindle Store
http://www.amazon.com/dp/B00FW2UMKE

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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
http://www.hayariki.net/
http://hayariki.zero-yen.com/

2013年10月14日月曜日

Fwd: 都政わいわい勉強会in 東部地区:貧困ビジネスを考える

都政わいわい勉強会in 東部地区:貧困ビジネスを考える
※パネラーに田口まゆ・自死遺族NPOセレニティ代表(緑の党)が追加しました。

「都政わいわい勉強会in東部地区:貧困ビジネスを考える」のパネラーが一部決定しましたので、発表します(五十音順、2013年10月14日現在)。引き続き、新たな情報が確定次第、アップデートします。
・上田令子・東京都議(みんなの党)
・大島よしえ・東京都議(日本共産党)
・尾崎大介・東京都議(民主党)
・田口まゆ・自死遺族NPOセレニティ代表(緑の党)
http://www.hayariki.net/tosei/
日時:10月26日(土曜日)PM 6:00-9:00
場所:すみだ産業会館 9F 第3会議室(墨田区江東橋3丁目、錦糸町駅南口徒歩一分、丸井の上階です)
資料代:500円
主催:都政わいわい勉強会in東部地区実行委員会

都政わいわい勉強会in 東部地区:貧困ビジネスを考える
http://cotosaga.com/event/1309701/
10月26日 都政わいわい勉強会in 東部地区:貧困ビジネスを考える(東京都)
http://kokucheese.com/event/index/121225/
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
http://www.hayariki.net/
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東京都のゼロゼロ物件

林田力『東京都のゼロゼロ物件』は東京都のゼロゼロ物件問題を取り上げたノンフィクションである。ゼロゼロ物件は敷金礼金ゼロ、保証人不要などを謳う賃貸物件であるが、貧困ビジネスとして社会問題になった。退室立ち会い費など様々な名目で料金を徴収するため、敷金礼金のある通常の物件と比べて必ずしも安くない。僅か一日の家賃滞納でも莫大な違約金を請求したり、無断で鍵を交換したり、家財やペットを売却・廃棄する。さらに追い出し屋に暴力的な追い出し行為やブラック士業を利用したデタラメ法律論による明け渡し請求が問題になっている。
東京都は貧困ビジネス批判の声を背景に悪質なゼロゼロ物件業者を宅地建物取引業法違反(重要事項説明義務違反)で業務停止処分にした。その後、ゼロゼロ物件業者は名前や代表者名、免許番号を変えて営業を続けるという姑息な手に出た。しかし、消費者の批判は続き、問題のゼロゼロ物件業者は一年で廃業した。『東京都のゼロゼロ物件』にはゼロゼロ物件批判記事削除要求への反論も収録する。

反東急反ヤンキー

東急不動産だまし売り裁判原告は反東急、反貧困、反ブラック企業・ブラック士業の立場に立つ。そこには右翼も左翼もない。反東急、反貧困、反ブラック企業・ブラック士業ならば右翼でも左翼でも評価する。

但し、日本では苦しむ人々や虐げられた人々の受け皿になりうるものは左翼系ばかりという現実がある(林田力「主権回復を目指す会が在特会を批判」PJニュース2010年8月21日)。貧困ビジネスやブラック企業などへの憤り・義侠心という点で右翼にもポテンシャルはあるものの、現実の右翼は雇われ右翼が中心である。この事実があるために左翼系には敬意を表している。

一方で左翼教条主義の硬直性には辟易させられる。自分達の世代的体験に固執する点は問題である。別の世代のセンチメントに付き合えるほど若年層は厚顔でもお人好しでもない。やはり右翼でも左翼でもないというスタンスが重要である。

反東急や反貧困の立場は反権力とも親和性があるが、何でもかんでも反抗すればいいというものではない。ヤンキーのような反抗は反社会的である。「服装の乱れは心の乱れ」という真っ当な教育を受けており、反ヤンキーの立場を堅持している。それ故に刺青公務員の排除には喝采する。クラブ化した海の家の営業中止にも喝采する。
http://hayariki.net/home/8.htm
東京都世田谷区玉川では再開発によって整備された交通広場にヤンキーが集まり夜通し騒いで騒音被害や風紀の乱れ、治安の悪化を引き起こした(林田力『二子玉川ライズ反対運動3』「二子玉川ライズの治安面の不安と役所仕事の杜撰」)。住民運動家には木刀を持ってヤンキーを排除するというスタンスもある。

東急不動産だまし売り裁判原告は反東急や反貧困の立場から住民運動と連帯するが、そこには反ヤンキーも重なる。ヤンキーは不真面目で底の浅い、浮わついたお調子者である。反ヤンキーの立場から脱法ドラッグ(脱法ハーブ)などの薬物にも反対する(林田力『脱法ハーブにNO』Amazon Kindle)。
[asin:B00FUYC5DQ:detail]
[asin:B00FDNCZDO:detail]

東急不動産だまし売り裁判17

林田力『東急不動産だまし売り裁判17』は東急不動産だまし売り裁判を描くノンフィクションの番外編的随筆集である。銀座5丁目プロジェクトや渋谷再開発、東急ハンズ過労死、WORK HANDS、東急ストアTwitter炎上事件などを取り上げる。
東急不動産だまし売り被害者は自分を責めてはならない。東急不動産だまし売り被害者は自分の胸に作り物の短刀を何度も突き立ててはならない。東急不動産だまし売り被害者に必要なものは冷静な頭である。東急不動産だまし売り被害者は頭をはっきりさせておく必要があった。そして東急リバブル東急不動産ら東急グループのトラブルを収集した。東急被害者の涙を集めたならば、サハラ砂漠も潤せるだろう。

【書名】東急不動産だまし売り裁判17/トウキュウフドウサンダマシウリサイバン ジュウナナ/The Suit TOKYU Land Corporation Fraud 17
【著者】林田力/ハヤシダリキ/Hayashida Riki
【既刊】『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』『東急不動産だまし売り裁判購入編』『東急不動産だまし売り裁判2リバブル編』『東急不動産だまし売り裁判3』『東急不動産だまし売り裁判4渋谷東急プラザの協議』『東急不動産だまし売り裁判5東京都政』『東急不動産だまし売り裁判6東急百貨店だまし売り』『東急不動産だまし売り裁判7』
『東急不動産だまし売り裁判8』『東急不動産だまし売り裁判9』『東急不動産だまし売り裁判10証人尋問』『東急不動産だまし売り裁判11勝訴判決』『東急不動産だまし売り裁判12東急リバブル広告』『東急不動産だまし売り裁判13選挙』『東急不動産だまし売り裁判14控訴審』『東急不動産だまし売り裁判15堺市長選挙』『東急不動産だまし売り裁判16脱法ハーブ宣伝屋』
『東急不動産だまし売り裁判訴状』『東急不動産だまし売り裁判陳述書』『東急不動産だまし売り裁判陳述書2』『東急不動産だまし売り裁判陳述書3』
『東急大井町線高架下立ち退き』『東急不動産係長脅迫電話逮捕事件』『東急コミュニティー解約記』『東急ストアTwitter炎上』
『裏事件レポート』『ブラック企業・ブラック士業』『絶望者の王国』『歌手』『脱法ハーブにNO』
『二子玉川ライズ反対運動1』『二子玉川ライズ反対運動2』『二子玉川ライズ反対運動3』『二子玉川ライズ反対運動4』『二子玉川ライズ反対運動5』『二子玉川ライズ住民訴訟 二子玉川ライズ反対運動6』『二子玉川ライズ反対運動7』『二子玉川ライズ反対運動8』『二子玉川ライズ反対運動9ブランズ二子玉川の複合被害』『二子玉川ライズ反対運動10』『二子玉川ライズ反対運動11外環道』

東急不動産だまし売り裁判
日本将棋連盟と東急不動産だまし売り裁判
銀座5丁目プロジェクト光害批判
渋谷再開発の防災上の危険
東急ハンズ過労死
WORK HANDSが不評
東急ストアTwitter炎上
反東急
ブラック企業・ブラック士業
ブラック企業と政治的正しさ
中妻じょうたタウンカンファレンス
「コンクリートから人へ」のギャップ
『生活保護』貧困ビジネスは悪
『徹底攻略コンドウ式日商簿記3級』
『二都物語』
『比類なき翠玉』
『ぶらりぶらこの旅』
『風立ちぬ』サナトリウム文学とのギャップ
『風立ちぬ』戦争美化か反戦か
『暗殺教室 6』ブラック士業
『いちえふ』放射脳カルトとブラック企業

Amazon.co.jp: 東急不動産だまし売り裁判17 eBook: 林田力: Kindleストア
http://www.amazon.co.jp/dp/B00FUYC5DQ
Amazon.com
: The Suit TOKYU Land Corporation Fraud 17 (Japanese Edition) eBook: Hayashida Riki: Kindle Store
http://www.amazon.com/dp/B00FUYC5DQ
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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2013年10月13日日曜日

WORK HANDSが不評

東急ハンズの「WORK HANDS(ワークハンズ)」が不評である。新業態のライフスタイルショップと銘打つが、何をやりたいか分からないと酷評されている。異業種に首を突っ込んで失敗する典型例と早くも予想されている。どうせやるならば東急ハンズと無関係な店でやるべきだったとの声もある。

東急ハンズにはブラック企業というマイナスイメージがある。東急ハンズは心斎橋店員が過労死し、ブラック企業大賞にノミネートされた(林田力『ブラック企業・ブラック士業』「東急ハンズがブラック企業大賞2013にノミネート」)。ファッションを扱うならば、過労死遺族のために喪服を販売すればいいとの声も出ている。

東急ハンズが異業種に進出するならば、ブラック企業やパワハラを実体験できる恐怖のアトラクションがいいとの声がある。『新世紀エヴァンゲリオン』の葛城ミサトの台詞は「この次もサービス、サービス」であった。東急ハンズ社畜の台詞は「この次もサービス残業、サービス残業」になる。
http://hayariki.net/home/7.htm
東急ハンズ非公認ゆるキャラとして「過労しー」も提案されている。「過労しー」の色はブラック企業に因み、黒である。「過労しー」の決め台詞は過労汁プシャーである。「過労しー」の歌では「夜中に死んでしまっても、店が儲かればいいなっしー」と歌っている。兄弟キャラにパワハラ上司をモデルにした「ころっしー」がいる。

世間がうるさいからうやむやにしただけで、パワハラするような腐った社蓄は反省しない。東急リバブル東急不動産がマンションだまし売りを反省しないことと同じである(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』「東急不動産の遅すぎたお詫び」)。東急リバブル東急不動産も東急ハンズも人として一番大切なものを欠落させている組織である。それすらも気がつけない愚かさがある。

東急ハンズ過労死

東急ハンズはサービス残業強要やパワハラで心斎橋店員が過労死し、ブラック企業大賞にノミネートされた(林田力『ブラック企業・ブラック士業』「東急ハンズがブラック企業大賞2013にノミネート」)。ブラック企業の東急ハンズを批判することは、正常な人間の正常な反応である。東急ハンズのブラック企業体質には吐き気が込み上げ、頭が割れるように痛くなる。どのような労働者にとっても悪夢のように最低な企業である。

東急ハンズが、いくら「自社はブラック企業ではない、批判しないでくれ」と言ったところで説得力はない。働く人間からみれば、パワハラが横行し、社員の精神衛生を守ろうとせず、不正に対して内部通報者を守るシステムも整っていない悪質なブラック企業である。ブラック企業に殺された人も、死ぬ間際まで懸命に生きようとしていた。過労死した従業員は、未だかつて、どのような生物も味わったことのないような苦痛の中で命を奪われた。

東急ハンズ社畜(ブラック社員)は批判者を生活保護受給者と決め付けて、働いている自分に優位感を抱いている(林田力『東急不動産だまし売り裁判16脱法ハーブ宣伝屋』「東急ハンズの東京オリンピック便乗」)。ブラック企業の社畜にとって生活保護受給者よりましという錯覚が唯一の心の支えであった。
http://hayariki.net/home/6.htm
厚労省がまとめた、心の病による労災のデータでも、「いやがらせ」「いじめ」「上司とのトラブル」が理由として多い。その背景がパワーハラスメントである。そもそも過労死や病気だらけでも改善しない組織が異常と指摘される。パワハラする方が悪いにも関わらず、被害者が辞めたり、過労死したりする方がおかしい。まともではない。パワハラを異常と思わない組織は狂っている。狂っている自覚がない。過労死した従業員は哀れ過ぎる。人が死んでも何とも思っていない社畜(ブラック社員)は人間を止めている。社畜の血はトカゲよりも冷たいに違いない。
Claim to Discipline Liberalarts Lawyer eBook: Nakano Arai: Amazon.in: Kindle Store
http://www.amazon.in/dp/B00FNJFROC

時鐘の翼

ルカ・マサーリ『時鐘の翼』はイタリアのエスエフ小説である。タイムトラベルができるようになった未来。時間旅行会社の陰謀によって歴史が改変され、第一次世界大戦は中央同盟国優位に進んでいた。
世界大戦のアクターとしてイタリアの評価は必ずしも高くない。第一次世界大戦では三国同盟の裏切り者であり、第二次世界対戦ではドイツの足を引っ張ったというイメージがある。酔っぱらったドイツ人が日本人に「今度はイタリア抜きでやろうぜ」と言ったという笑い話があるほどである。しかし、民衆の力でムッソリーニ政権を倒したイタリアはドイツや日本に対して誇っていい。その意味でイタリアの活躍を描く本書は新鮮である。
タイムトラベル物は未来人とタイムトラベル自体を認識できない過去の人々のギャップが問題になることが多い。しかし、本書は二十世紀のヨーロッパ人が相手であり、未来についての飲み込みが早い。
本書では改造飛行機の飛行テストで死亡事故が起きる。パイロット達は改造飛行機に問題があると考え、テストの中止を要求し、司令官に受け入れられる。要求を拒否したら、集団脱走されかねない勢いであったためである。実際の歴史でドイツ帝国を打倒したドイツ革命も無謀な攻撃命令に対する水兵の反乱がきっかけであった。兵士は上官の命令に従うだけの奴隷ではなく、自分でものを考える労働者である。無謀な特攻や玉砕を繰り返した日本軍とは異なる。日本でブラック企業が社会問題になることも理解できる。

2013年10月12日土曜日

Fwd: 都政わいわい勉強会in東部地区:貧困ビジネスを考える

「都政わいわい勉強会in東部地区:貧困ビジネスを考える」のパネラーが一部決定しましたので、発表します(五十音順、2013年10月11日現在)。引き続き、新たな情報が確定次第、アップデートします。
・上田令子・東京都議(みんなの党)
・大島よしえ・東京都議(日本共産党)
・尾崎大介・東京都議(民主党)

日時:10月26日(土曜日)PM 6:00-9:00
場所:すみだ産業会館 9F 第3会議室(墨田区江東橋3丁目、錦糸町駅南口徒歩一分、丸井の上階です)
主催:都政わいわい勉強会in東部地区実行委員会
http://toseiwaiwai.blogspot.jp/2013/10/in_12.html
http://www.hayariki.net/tosei/
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』

放射脳カルト

放射脳という言葉は少なくともインターネット上では成立している言葉である。管見が放射脳カルトについて特に問題視している点は悪徳商法や貧困ビジネスとの結合である。貧困ビジネスのゼロゼロ物件業者が移住支援と称して劣悪なゼロゼロ物件に住まわせる。さらに海外移住支援と称して人身売買を行うなどの問題がある。東急不動産だまし売り裁判が社会性を深める契機となった立場として悪徳商法や貧困ビジネスは容認できない。

故に私なりの放射脳カルトの説明をするならば、悪徳商法や貧困ビジネスと重ねた説明になる。これは放射脳という一般に使われている言葉を前提として、私なりの視点を加味したものである。あくまでベースは一般に使われている放射脳という言葉であり、それを逸脱したものではない。「俺様の定義した言葉の使い方が正しい言葉の使い方である」という類の偏狭な主張とは無縁である。

よって放射脳の意味を知りたいならば、インターネットで検索すればいい。定義が曖昧であることをもって放射脳という言葉に反発するならば、ブラック企業の定義が曖昧と批判するワタミの渡辺美樹と同じになる。

放射脳はインターネット・スラングであり、決して上品な言葉ではない。むしろ悪意のある攻撃的な表現である。それはブラック企業やブラック士業も同じである。ブラック企業やブラック士業が市民権を得たように、インターネット・スラング由来であることや攻撃的な表現であることは、その使用を否定する理由にはならない。むしろ、その表現の強さこそ社会が求めていたものである。

「放射脳カルトという言葉に気を悪くする人がいるから使用するな」と主張するならば、「ブラック企業という言葉はワタミの渡辺美樹が気を悪くするから使用するな」と同じである。しかも、放射脳カルトが批判される大きな理由は被災地や被災者を差別し傷つけたことにある。その種の人々が放射脳カルトという言葉の攻撃性を批判することは理解に苦しむ。

放射脳は脱原発運動全体を攻撃するためにも使用されることがある。脱原発運動側にも放射脳を批判せず、運動の中心で受容している側面があり、脱原発運動=放射脳と見られてしまう面があることも事実である。それ故に管見は脱原発運動が放射脳批判に反発するのではなく、放射脳を否定しなければならないと主張する。放射脳批判を受け止めなければならないという立場であり、放射脳という言葉を使用することに意味がある。

管見は悪徳商法・貧困ビジネスの観点から放射脳カルトを批判する。しかし、それを逆手に取って「悪徳商法はどこにでもある。それよりも政府の嘘が問題だ」程度の受け止め方しかなされないならば、放射脳カルトという強い表現を用いる意味がある。個人にとっては放射脳カルトの移住支援も生活を破壊するものである。原発事故の二次災害という点で脱原発運動が積極的に批判すべきものである。

放射脳はカルトである。ブラック企業をカルト宗教になぞらえる批判があるが、それと同じである。放射脳カルトにはカルトの特徴である、だます側とだまされる側の一体化も見られる。それは自主避難による惨めな転落人生の自己正当化である。自主避難者には危険デマに踊らされて安易に自主避難した人も少なくない。中には惨めな生活から逃げる口実として「自主避難」を持ち出した輩もいる。自主避難者というよりも夜逃げ者である。周囲に迷惑をかけ続けた人間が人生をリセットする感覚での自主避難である。社会経験の不足、特に産業の現場に身をおいたことがない人物が放射脳になりやすい。
http://hayariki.net/home/5.htm
当然のことながら自主避難したところで惨めな生活から抜け出せるわけではない。むしろ一層転落し、惨めな生活になる可能性が高い。現実に劣悪なゼロゼロ物件での居住を余儀なくされ、ほとんど無給で奴隷同然の労働をさせられるケースもある。歴史は土地を追われた農民が鉄鎖の他には失うものは何もないプロレタリア階級になったことを示している。

そのような彼らが自主避難という転落人生に至る要因を正しいと自己正当化するためには福島や東北・関東が人の住めない土地でなければならない。そのためにデマを拡散する。これが不安を煽るデマの背景である。被害者であるはずの者が加害者になる。これは自分がだまされたと認めたくない悪徳商法の被害者心理と共通するものであるが、福島や東北・関東を差別し、復興の足を引っ張り、被災者を傷つける加害者になっている。この点にカルト集団と同視する重大性がある。
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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ダンダリン第2話

『ダンダリン』第2話は、名ばかり店長の問題を取り上げる。労働基準監督署の労働条件をめぐるダンダリンと課長の口論が、その後の相談事例の予備知識になっている。
今回のブラック企業経営者も同情の余地のない最低人間である。
ダンダリンの暴走を叱責する課長さえも「一人の大人として相手がクズでも殴ったらダメ」と言う始末である。ブラック企業と戦う人物と言えば法律を駆使する理知的な人物を連想する。それに比べるとダンダリンの感情的暴走はあり得ない設定である。しかし、ブラック企業問題はブラック企業に対する怒りが出発点である。理知的に事件を扱う姿勢は「ブラック企業はどこにでもある」とブラック企業問題を放置することになりかねない。感情で暴走するダンダリンの性格設定はブラック企業と戦うキャラクターとして意味あることである。
労働基準監督署も制度的な制約で思うように規制できないことはある。それでもダンダリンは「働く人間の権利を守ることが私達の仕事の根っこ」と言う。法律を仕事をしない理由にするのではなく、法律の趣旨の実現を目指す。これが公務員に求められていることである。
今回はブラック企業に指南するブラック士業も登場する。ブラック士業はブラック企業も食い物にしている。ブラック士業がブラック企業問題の根源である。

2013年10月11日金曜日

渋谷再開発の防災上の危険

東急グループ中心の渋谷再開発は渋谷駅を不便にしたと利用者からは不評である(林田力『二子玉川ライズ反対運動10』「東急電鉄らの渋谷再開発に批判」)。防災の観点からも迷宮のように複雑化した渋谷駅の危険性が指摘された。巨大地震などの災害に見舞われ場合に避難が遅れて犠牲者が増加すると懸念される。渋谷駅は以下のように説明される。

「歴史的な渋谷駅の変遷というのをみるとわかるんですが、この駅は各鉄道会社やテナントビルの開発業者——渋谷の場合、主に開発をリードしてきたのは東急系資本ですが——が、それぞれバラバラなコンセプトで建てた構造物が融合して、複雑になってきた」(渡辺実、水原央「大迷宮となる新・渋谷で災害が起きたらどうなる?【緊急報告】変わりゆく"超複雑空間"、巨大になる渋谷駅サバイバル術(1)」日経ビジネスオンライン2013年10月9日)

個々の構造物については法令に則って地震や火災への対策や備えをしていると主張される。しかし、渋谷駅のような複合体においてはパーツ毎の防災対策だけで空間全体の安全性が確保されるのか問題提起する。この記事に対しては以下のコメントが寄せられた。

「複雑な配置を平気で計画してしまう神経が信じられない」

「電柱に絡みつく電線のごとく、行き当たりばったりで目先の小手先仕事を繰り返す行政も企業も、いい加減にしてほしい」

「某日の大災害後、これらの街々から大量の死者が発見されたという記事が容易に想像できて、恐怖を感じた」

「渋谷川が本当に安全か気になります」
http://hayariki.net/home/4.htm
複合開発において空間全体の考慮がなされていていない点は、同じく東急電鉄・東急不動産中心の再開発で住環境破壊が批判される二子玉川ライズにも該当する。二子玉川ライズでは複数の超高層ビルが建設されることによる日照阻害やビル風の複合被害が発生している(林田力『二子玉川ライズ反対運動1』Amazon Kindle)。

利用者の不便も防災上の危険も住環境破壊も、金儲け優先で住民無視の東急電鉄・東急不動産の開発(街壊し)の帰結である。建物単体のデザインの奇抜さのみを追求し、周辺環境を考慮しない。建設する時のことしか考えない。その後の維持・管理、使用価値は二の次、三の次ぎである。消費者のニーズと向き合っておらず、新しくキレイなもので消費者の目を惹こうとするだけである。行政における箱物行政と何ら変わらない。

記事には「都内では防災というと兎角密集した木造住宅ばかりが取り上られる傾向にありますので、こういう視点で渋谷を扱って提示していただけるのは本当に有難い」とのコメントも寄せられた。木造密集地域の大型再開発は環境面でも経済面でも防災面でも問題がある。木造密集地域には歴史や文化の厚みがある。居住や飲食、就業面で地域社会に貢献している。都市計画は大型開発推進ではなく、廉価な住宅やコミュニティビジネスを重視すべきである。
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
http://www.hayariki.net/
http://hayariki.zero-yen.com/

ワークハンズが不評

東急ハンズのワークハンズが不評である。何をやりたいか分からないと酷評されている。どうせやるならば東急ハンズと無関係な店でやるべきだったとの声もある。東急ハンズにはブラック企業というマイナスイメージがある。東急ハンズは心斎橋店員が過労死し、ブラック企業大賞にノミネートされた(林田力『ブラック企業・ブラック士業』Amazonキンドル)。過労死遺族のために喪服を販売すればいいとの声も出ている。
東急ハンズ非公認ゆるキャラとして「過労しー」も提案されている。「過労しー」の色はブラック企業に因み、黒である。「過労しー」の決め台詞は過労汁プギャーである。

東急不動産だまし売り裁判

東急不動産だまし売りマンションに住んでいた頃は、毎日、目が覚める度にがっかりした。ああ、また目が覚めてしまった。やはり、これが現実なのか。東急不動産だまし売りマンションが終の住みかになるならば悲惨すぎる。東急不動産だまし売り裁判勝訴後は、いつもと同じ景色もいつもと違って見えた。半透明のセロハンテープを剥ぎ取ったみたいにクリアに映った。
東急不動産と東急不動産工作員は切り離しようもなく複雑に絡み合ってどこからが自分で、どこからが相手か区別がつかなくなっていた。東急不動産工作員は、ろくに風呂に入らないため、汗と油と垢で身体中がヌルヌルし、獣の臭いをしていた。

2013年10月10日木曜日

ぶらりぶらこの旅

『ぶらりぶらこの旅』は音大卒女性を主人公とした一人称恋愛小説である。「ぶらりぶらこ」と称しているように主人公にはスナフキン的なところがある。
以下の台詞は東急不動産だまし売り被害者としては身につまされる。「なんでみんな、家とか買うんだろ。怖くないのかな。一生そこに縛られてしまうのに」(115頁)
帯では安定を選ぶかトキメキを選ぶかという二股をかける肉食女性的なイメージを煽っている。「折にふれ、私は二人の男をくらべて愉しんだ」。しかし、実際の内容は肉食女性的な悪女ではない。別の男性に傾斜することも十分に納得できる展開になっている。

放射脳

先のご質問は私の言う放射脳についてでしたので、私が重視する悪徳商法や貧困ビジネスとの関係を強調しました。ただ、放射脳という言葉は少なくともインターネットの世界では成立している言葉であり、私の独創でも専売特許でも何でもありません。既に使われている言葉を使いたいという思いがあります。
脱原発運動を批判するために放射脳という言葉が使われることがあります。そのために放射脳という言葉に反感を抱く向きがあることは承知しています。私見は脱原発運動が市民的支持を得るためには放射脳批判を受けとめるべきであると考えます。放射脳批判に反発するのではなく、脱原発運動が放射脳を批判すべきと考えます。
私が問題視しているものは悪徳商法ですので、その点は強調したいと思います。

2013年10月9日水曜日

暗殺教室6巻

暗殺教室は社会問題を鋭くついている。第1巻ではイジメを取り上げ、第2巻ではヤンキーの屑さを描いた。第5巻ではブラック企業に通じる暴力教師を登場させた。そして第6巻に登場するキャラクターはブラック士業を連想させる。このキャラクターは民法をマスターしたと豪語する優等生であるが、その知識によって人を縛る契約を作成することもできるとうそぶく。人権や公平などの法の精神を何ら理解していない愚か者である。ブラック企業に脱法行為を指南するブラック士業に重なる。ゼロゼロ物件や脱法ハウスなどの貧困ビジネスも法の精神を理解せず、自らの利益のために法の抜け穴を突くことしか考えないブラック士業的である。
イジメは大津イジメ自殺事件や北本イジメ自殺事件で社会問題になった。ヤンキーも関東連合など暴走族出身者の犯罪で社会問題になった。ブラック企業やブラック士業も社会問題になっている。『暗殺教室』の社会性の鋭さに注目する。

2013年10月8日火曜日

反ヤンキー

東急不動産だまし売り裁判原告は反東急、反貧困、反ブラック企業、反ブラック士業に立つ。そこには右翼も左翼もない。しかし、日本では苦しむ人々や虐げられた人々の受け皿になりうるものは左翼系ばかりという現実がある。この事実があるために左翼系には敬意を表している。
反東急や反貧困の立場から反権力とも親和性があるが、何でもかんでも反抗すればいいとは思わない。「服装の乱れは心の乱れ」という真っ当な教育を受けており、反ヤンキーの立場を堅持している。それ故に刺青公務員の排除には喝采する。クラブ化した海の家の排除にも喝采する。

2013年10月7日月曜日

ダンダリン 労働基準監督官

ドラマ『ダンダリン 労働基準監督官』は労働者の人権を守る労働基準監督官を主人公とした作品である。労働基準監督官の段田凛(竹内結子)がサービス残業強要やパワハラなどのブラック企業に立ち向かう。ブラック企業やブラック士業が社会問題になっている中でタイムリーな作品である。

キャッチコピーは「働くひとを守るために、働くひとがいる。」である。原作は田島隆の漫画『ダンダリン一〇一』である。「一〇一」は労働基準監督官の権限を定めた労働基準法第101条に由来する。原作者の田島隆氏は『カバチタレ!』で社会問題のゼロゼロ物件も描いた。

第1話「働く人を守りたい…ブラック企業に制裁を」は2013年10月2日に放送した。ノルマや長時間労働が過酷なリフォーム会社を対象とする。このリフォーム会社は従業員を搾取するブラック企業であるが、高齢者を欺いて不要なリフォーム契約を締結し、高額な違約金を請求する悪徳リフォーム会社でもある。

労働者に対するブラック企業は消費者にもブラックである。ブラック企業の労働者はブラック企業の被害者であるが、消費者には加害者である。この現実をドラマは直視している。実際、不利益事実を隠してマンションをだまし売りした東急不動産は子会社の東急ハンズで過労死が起きている(林田力『東急不動産係長脅迫電話逮捕事件』「東急ハンズ過労死と東急不動産だまし売り裁判」)。

ブラック企業の問題はブラック企業労働者が全面的な被害者で、労働基準監督署が完全無欠な正義の見方というほど単純な問題ではない。ドラマではブラック企業にしがみつく社蓄の弱さも直視する。段田凛は「馬鹿ですね。会社にしがみつくより、命に しがみついた方が良いのに」と指摘する。

また、ドラマでは労働基準監督の公務員体質、お役所体質も直視する。段田凛は「前例の無いことはやらない、定時に帰る事しか目標の無いような、そのような退屈な仕事のやり方で定年まで働くのですか」と指摘する。

意識の高い個人の張り切りが問題を解決することは労働基準監督行政の本来のあり方として望ましいものではないが、物語は個人をフィーチャーするものである。むしろ主人公を問題児・変人としなければ成り立たないところに、現実の労働基準監督行政の貧困がある。他の労働基準監督官の右往左往振りを見ていると、逆に変人・段田凛が唯一まともな人間として浮かび上がる。

『ダンダリン』はブラック企業という社会問題になっている深刻なテーマであるにも関わらず、コミカルな描かれ方をしていることに批判がある。しかし、本当に深刻なテーマであるからこそ、コミカルに描くことで物語が成り立つ。ブラック企業経営者を悪いだけの人間に描く点もステレオタイプであるが、同情を寄せる必要のない人物とすることで話が明快になる。
http://hayariki.net/home/5.htm
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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環境認証の欺瞞

環境認証には欺瞞的なものもあるために注意する必要がある。「環境・エコ=善」はナイーブである。時代遅れの省エネルギー概念で自らの利益を追求し、地球環境保全に取り組んでいる振りをする欺瞞的なものもある。地球温暖化を商売にする環境マフィアが登場している。国際資本の企む小汚いルールに載せられているだけの認証に欺かれてはならない。

問題積み残しで動き出すリニア中央新幹線

土管列車でGO! 問題積み残しで動き出すリニア中央新幹線

 =公共事業改革市民会議 連続公開講座=

2013年9月にJR東海は環境アセス準備書を発表しました。
これは環境影響について評価する段階に過ぎませんが、今にも実現するかのようなお祭りムードです。
しかし、建設の意義・事業の見通しや債務・エネルギー・電磁波・事故時の乗客脱出・建設残土・景観破壊・利便性など、多くの問題を積み残したままです。
リニアは市民に何をもたらすのでしょうか。
公共事業改革市民会議は、連続公開講座でリニア中央新幹線を取り上げます。

日時:2013年10月17日[木] 17:00〜19:00
会場:参議院議員会館 B109会議室(入館証を16:50頃から配布します)

【主な内容】
報告/「リニアに関する問題点の数々」(環境経済研究所 上岡直見)
「電磁波の影響について」(リニア・市民ネット事務局長 懸樋哲夫)

各地の団体からアピール
【主 催】公共事業改革市民会議・リニア新幹線沿線住民ネットワーク

公共事業改革市民会議 http://stop-kyoujinka.jp/
集会チラシ http://stop-kyoujinka.jp/schedule/20131017koza-linear.html
公開講座案内 http://stop-kyoujinka.jp/20131017/linear_v0.pdf
準備書説明会案内 http://stop-kyoujinka.jp/schedule/linear.html
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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ブラック士業

過労死した従業員は、未だかつて、どのような生物も味わったことのないような苦痛の中で命を奪われた。ブラック企業やブラック士業は戦慄するほど罪深い存在である。生きている限り、ブラック企業やブラック士業と戦い続けることが人間としての本分である。笑いたければ好きなだけ笑うがいい。ブラック企業やブラック士業が永遠に栄えることはない。
脱法ハーブ宣伝屋やブラック士業は太陽の下よりジメジメした地下室が似合いの、いかにも堅気ではない雰囲気を持っていた。脱法ハーブ宣伝屋やブラック士業は性根の腐りきったろくでなしである。

2013年10月6日日曜日

Fwd: 都政わいわい勉強会in 東部地区:貧困ビジネスを考える

都政わいわい勉強会in東部地区実行委員会では貧困問題をテーマにした集会を開催します。
貧困問題は大きな社会問題になっており、都議選前に開催した都政わいわい勉強会in東部地区でも関心の高かったテーマでした。特にゼロゼロ物件や囲い屋、脱法ハウスなど貧困者を搾取する貧困ビジネスが大きな問題になっています。貧困者を劣悪な住まいに押し込む貧困ビジネスが猛威を振るっています。貧困ビジネスは貧困者を搾取し、周辺の良好な住環境も破壊します。
足立区では貧困ビジネスと批判されるNPOの無料低額宿泊所の進出に対して住民反対運動が起きています。足立区議会には「無料低額宿泊所等の設置運営に関し、国において制度の整備を求める意見書提出についての陳情」が提出され、全会一致で可決されました。問題のNPOは過去に大田区や板橋区でも住民トラブルを起こしており、江東区でもNPOとの関連性を指摘される建設会社のワンルームマンション建設で建築紛争が起きました。
大田区への無料低額宿泊所進出に際しては、反対住民からの請願が都議会に提出されました。さらに、大阪府や埼玉県では貧困ビジネス規制条例が制定されるなど、貧困ビジネスは地方自治体の政治課題になっています。そこで貧困ビジネスの問題を軸に、貧困問題を考える集会を考えています。
集会では最初に足立区舎人の貧困ビジネス進出問題に精力的に取り組む針谷みきお・足立区議に問題を説明していき、残りを参加者との質疑応答を含むパネルディスカッションにあてます。パネルディスカッションは数名のパネラーと共に円形の会議室で参加者全員の顔を見ながら討論します。パネラーは現在交渉中です。決まり次第、「都政わいわい勉強会in東部地区」のウェブサイトで発表します。
どうぞご参加よろしくお願いします。

日時:10月26日(土曜日)PM 6:00-9:00
場所:すみだ産業会館 9F 第3会議室(墨田区江東橋3丁目、錦糸町駅南口徒歩一分、丸井の上階です)
主催:都政わいわい勉強会in東部地区実行委員会

タイムスケジュール(現時点のものです)
6:00-6:10 主催者挨拶
6:10-6:30 針谷みきお・足立区議「足立区舎人の貧困ビジネス進出問題」
6:30-19:20 パネルディスカッション第一部
19:20-19:40 休憩
19:40-20:40 パネルディスカッション第二部
20:40-20:50 主催者まとめ
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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日本将棋連盟と東急不動産だまし売り裁判

日本将棋連盟・日本女子プロ将棋協会(LPSA)の紛争と東急不動産だまし売り裁判は共通する。日本将棋連盟は2013年10月2日、LPSAと今後一切の契約や交渉をしないと発表し、事実上の絶縁状を突き付けた(「将棋連盟、女子プロ将棋協会へ"絶縁状"」スポーツ報知2013年10月3日)。

日本将棋連盟は「LPSAはわずか1か月で「マイナビ様への謝罪」をトップページから外し、再発防止策の提案もなく」と指摘する(公益社団法人日本将棋連盟「日本女子プロ将棋協会(LPSA)への対応について」2013年10月2日)。

これは東急リバブル東急不動産と同じである。東急リバブル東急不動産も東急不動産消費者契約法違反訴訟の敗訴後にトップページに「お詫び」を掲載したが、僅か1か月で削除した。再発防止策の提案もなされなかった(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』「東急不動産の遅過ぎたお詫び」)。

日本将棋連盟と日本女子プロ将棋協会の紛争に対しては、どちらの非が大きいか様々な見解がある。利権問題の存在も指摘されている。少なくとも日本将棋連盟が批判した上記点については、日本将棋連盟が怒るべき正当な理由がある。それは東急不動産だまし売り裁判原告の怒りと共通する。

そして、その事実に基づいて「一切の契約・交渉をしないことに致しました」と述べることも正しい。東急不動産だまし売り裁判原告も「東急不動産で買ってはいけない」が結論である(佐藤裕一「東急不動産で買ってはいけない 被害者が語る「騙し売り」の手口」MyNewsJapan 2013年9月3日)。
http://www.mynewsjapan.com/reports/1101

東急リバブル東急不動産の悪辣さには全身に鳥肌が立ち、背筋が寒くなる。原告が東急不動産だまし売りマンションから出た時は、腐臭漂う狭い棺桶の中から抜け出たような感覚であった。もしも悪徳不動産業者という言葉がなければ、東急不動産だまし売り裁判から生まれただろう。
http://hayariki.net/images/tlc.htm

銀座5丁目プロジェクト光害批判

東急不動産の「銀座5丁目プロジェクト(仮称)」が光害や景観破壊、圧迫感で批判されている。「銀座5丁目プロジェクト(仮称)」は東京都中央区銀座5丁目に建設する地上11階建ての商業施設である。2015年秋に開業する予定である。

東急不動産は江戸切子をモチーフにしたデザインと説明するが、江戸情緒は皆無の全面ガラス張りの外観である。ビル壁面の反射光害が懸念される。計画地は交差点に面しており、運転中に反射光が突然入ることによる交通事故の懸念もある。

「銀座5丁目プロジェクト(仮称)」はコストの大きさも懸念される。空調のランニングコストや壁面清掃のコストである。特に猛暑の空調コストが懸念される。環境に優しくない高層ビルである。

計画地は数寄屋橋交差点の南側に位置する。建設前の現在は数寄屋橋交差点の空間が広く感じられる。それが「銀座5丁目プロジェクト(仮称)」によって消滅され、圧迫感が生じる。東急不動産は世田谷区玉川の二子玉川ライズでも光害や景観破壊、圧迫感を批判されている(林田力『二子玉川ライズ反対運動1』Amazon Kindle)。二子玉川ライズは住環境を破壊するだけの陳腐な再開発である。二子玉川ライズの騒々しい地獄は、ただでさえ参っている住民の神経を逆なでする。工事やイベントの騒音は空港を飛び立つ時のジャンボジェットに匹敵する。

東急不動産はマンションだまし売りや住環境破壊を反省しない。他人のせいにして言い訳すれば、周囲の人間は心から納得し、自分の責任を逃れることができるし、自分の信用も問題なく保てる。そのように本気で信じて疑わない悪徳企業である。東急不動産内部では東急不動産だまし売り裁判にしても二子玉川ライズ問題にしても告発する人間がいなければ事件にならなかったという声も多く聞かれる。そのような東急不動産の隠蔽体質、腐った体質が問題の本質である。
http://www.hayariki.net/home/1.htm
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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ダンダリン

ブラック企業と戦う労働基準監督官を主人公としたドラマである。ブラック企業やブラック士業が社会問題になっている中でタイムリーな作品である。第一話ではノルマや長時間労働が過酷なリフォーム会社を対象とする。このリフォーム会社は従業員を搾取するブラック企業であるが、高齢者を欺いて不要なリフォーム契約を締結し、高額な違約金を請求する悪徳リフォーム会社であった。労働者に対するブラック企業は消費者にもブラックである。ブラック企業の労働者はブラック企業の被害者であるが、消費者には加害者である。この現実をドラマは直視している。実際、不利益事実を隠してマンションをだまし売りした東急不動産は子会社の東急ハンズで過労死が起きている(林田力『東急不動産係長脅迫電話逮捕事件』Amazonキンドル)。
ブラック企業にしがみつく社畜の論理も直視する。主人公は「会社にしがみつくより命にしがみつく方がいい」と指摘する。

2013年10月5日土曜日

リベラルアーツ弁護士懲戒請求

『リベラルアーツ弁護士懲戒請求』は法律事務所所属弁護士に対する弁護士懲戒請求事件をまとめたノンフィクションである。懲戒請求書や準備書面も収録する。懲戒請求の理由は以下のとおりである。
第一に日本に台風が直撃していないにもかかわらず、台風が直撃したとの事実に反する虚偽の主張・立証を行った。
第二に顕著な事実ではないにもかかわらず、上記虚偽主張を法律用語の「顕著な事実」を用いて虚偽の事実証明を謀った。
第三に「被告復代理人」であるにもかかわらず、長きにわたり複数の書面で「被告代理人」と詐称した。
どれほど巧妙な手段を取ったとしても、不都合な事実を全て隠蔽することは無理である。想像力の欠如と言ってしまえば簡単であるが、一体どのような気持ちで虚偽主張や詐称ができるのか。言い訳は何を言っても逆効果である。犬のように情けない顔をしたところで何も変わらない。

【書名】リベラルアーツ弁護士懲戒請求/リベラルアーツベンゴシチョウカイセイキュウ/Claim to Discipline Liberalarts Lawyer
【著者】中野新井/ナカノアライ/Nakano Arai
Amazon.co.jp: リベラルアーツ弁護士懲戒請求 電子書籍: 中野新井: Kindleストア
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『風立ちぬ』戦争美化か反戦か

映画『風立ちぬ』は戦争美化か反戦かという大きな議論を巻き起こしている。どちらの見方も成り立つものであり、批判すべきは根っこの特殊日本的精神論にある。

映画では特別高等警察という軍国主義の暗部が描かれている。主人公には国を滅ぼしたという反省も述べさせている。映画が直接描かない戦争被害の悲惨さは、鑑賞者の想像力で十分補えるように描かれている。それ故に『風立ちぬ』を教条主義的に批判して、まるでネット右翼と同じ側に追いやってしまうことは偏狭である。

一方で映画には侵略される側の痛みという視点はない。被害者感情は豊富であるが、加害者意識に欠けるという日本人一般の意識を反映している。宮崎駿監督は「戦争の時代を一生懸命に生きた人が断罪されてもいいのか」と擁護する。しかし、その時代に獄中で侵略戦争反対を貫いた人々がいたことを考えると、自分の持ち場で精一杯に生きたことを素晴らしいとは思わない。むしろ、そのような人々が戦争体制を支えたと批判できる。

この点はスタジオジブリの過去の名作と対照的である。「戦争の時代を一生懸命に生きた」だけでは『風の谷のナウシカ』は成立しない。ナウシカは王道楽土を建設するという侵略者の論理と戦った。『天空の城ラピュタ』のシータとパズーは滅びの呪文バルスによってラピュタを滅ぼした。『もののけ姫』は歴史で無視されがちな公界の民にスポットライトを当てた。『紅の豚』は戦いの美化という点では『風立ちぬ』以上に批判されてもおかしくないが、主人公はアウトローである。これらに対して『風立ちぬ』は体制を支える側の物語である。

映画『風立ちぬ』を戦争美化と見るか反戦と見るかは、反戦平和運動の立ち位置によって変わる。戦争の時代を一生懸命に生きた人よりも、戦争の時代を抵抗した人に魅力を感じる。一方で戦争中に戦争反対を貫いた人々の系譜だけが反戦平和を唱える資格があるとは思わない。むしろ、精一杯に生きた人々の真摯な反省に基づく平和運動は、国民的な厚みを持つ上で重要である。

むしろ『風立ちぬ』は、仕事中毒や健康状態ならば生きている価値がないというような根っ子の価値観こそ問題がある。それが戦前から戦後に続く日本の無反省な連続性を支えている。宮崎アニメは『千と千尋の神隠し』でも理不尽な状況に追い込まれた子どもが頑張る姿を「生きる力」と持て囃した(林田力「格差社会における『千と千尋の神隠し』の不条理」 ツカサネット新聞2009年6月19日)。『風立ちぬ』のキャッチコピーも「生きねば」である。
http://hayariki.net/futako/52.htm
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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『風立ちぬ』サナトリウム文学とのギャップ

スタジオジブリのアニメ映画『風立ちぬ』はゼロ戦の設計者・堀越二郎と作家の堀辰雄をモデルとして、戦前の日本で飛行機作りに情熱を傾けた青年の姿を描く。

『風立ちぬ』のタイトルは堀辰雄の小説そのものである。そのためにサナトリウム文学の印象を抱くことは当然である。実際にヒロインは結核を患っている。しかし、映画はサナトリウム文学の設定を利用しながら、サナトリウム文学の対極に位置する。

サナトリウム文学の特徴である長期に渡る療養生活、それを看とる配偶者という要素は映画にはない。反対に自分が美しいところだけ好きな人に見てもらいたい結核患者の思いが説明される。これは不健康な状態を認めず、パッと咲いてバッと散るという危険な思想にも通じる。重病人や他人のお荷物になる人間は生きる価値がないという危険な思想にもつながる。

結核は難病であったが、すぐに亡くなる訳ではない。サナトリウム文学には長い療養生活の中で、ゆったりした時間が流れていた。それは患者本人だけでなく、付き添う婚約者や家族にも当てはまる。現代人からは信じられないような、ゆったりした時間である。そのゆったりした時間の中でサナトリウム文学という豊かな文学が生まれた。

単純に昔の方が良かったと言うつもりはない。長い療養生活を送れた人は恵まれた人であっただろう。それでもサナトリウム文学の豊かさを踏まえると、「親の介護は地獄だ」という言葉がまかり通る現代日本の貧困を強く実感する。ところが、映画の主人公は仕事中毒である。ヒロインも自分の美しい時だけ一緒にいたいという発想である。病気に寄り添い、死に寄り添うという思想がない。サナトリウム文学の良さを破壊した映画である。
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比類なきエメラルド

クリスティン・ギア著、遠山朋子訳『時間旅行者の系譜 比類なきエメラルド』(東京創元社、2013年)は時間旅行ファンタジー三部作の完結編である。主人公は現代の女子高生である。タイムトラベルの冒険や謎解きと恋愛が平行する。主人公にとって、世界や人類の命運を左右しかねない謎以上に自分の恋愛が大問題である。

2013年10月4日金曜日

『いちえふ』放射脳カルトとブラック企業

竜田一人『いちえふ 福島第一原子力発電所案内記』は事故後の福島第一原発で作業員として働いた経験をつづったルポマンガである。漫画新人賞「第34回MANGA OPEN」大賞を受賞し、2013年10月3日発売の『週刊モーニング第44号』に掲載された。「由らしむべし、知らしむべからず」は日本の組織の悪弊であるが、特に原発では顕著である。その中で福島第一原発事故収束作業の実態を明らかにすることは意義深い。『いちえふ』には作業員である作者の思いも描かれており、考えさせるものであった。

作者は脱原発の市民運動にネガティブな評価を下している。しかし、その内容を吟味すると、危険デマを撒き散らす放射脳カルトに対する否定的評価である。脱原発運動の問題ではない。問題は脱原発運動と放射脳カルトが同一視されていることである。脱原発運動と放射脳カルトの同一視は誤りであるが、そのようなイメージを持つ人も少なくない。それは脱原発運動側にも責任がある。脱原発運動が放射脳カルトを毅然として否定していないためである。放射脳カルトを否定しなければ、脱原発運動は市民的支持を失う(林田力『二子玉川ライズ反対運動11外環道』「放射脳カルトと一線を画す保坂区政の脱原発」)。

『いちえふ』には多層下請け構造によるピンハネなど現在の事故収束体制の暗部も描かれている。それでも全体的には現在の事故収束体制を擁護するトーンで描かれている。作者が現在の事故収束体制を擁護する側に回る理由は原発を批判する側への嫌悪感である。その内実は放射脳カルトへの嫌悪感であり、それは放射脳カルトに向けられたものとしては正当である。

しかし、それが脱原発運動に向けられることは不幸である。脱原発運動の側にも放射脳カルトを切り捨てられない問題点がある。そのために百歩譲って脱原発運動に嫌悪感を抱くことは仕方がないとしても、現在の事故収束体制を擁護する側に回ってしまうことは喜劇的な悲劇である。

多重下請構造で搾取される被害者である作業員が事故収束体制を擁護する側に回ってしまう。この喜劇的な悲劇に対抗する論理は、ブラック企業批判の論理である。実際、『いちえふ』には「福島第一原発の実態を教えてやる」というスタンスが目につく。これはブラック企業を擁護する社畜(ブラック社員)の奴隷自慢に近似する。

『いちえふ』は放射脳カルトに毒された報道の嘘を指摘する。しかし、放射脳カルトの嘘がなくても、『いちえふ』に描かれた作業は十分に非人間的なものである。たとえば『いちえふ』では作業員が休憩時間に寝転がることができる余裕があると説明するが、正直なところ、漫画の描写を見る限り、寝転がりたいとは思えない環境である。ブラック企業や貧困ビジネスの劣悪な環境に比べると、福島第一原発の職場にましな面もあるだろう。しかし、そのレベルで喜ぶことは惨めである。ブラック企業批判や反貧困の思想が重要である。

作者が原発事故収束作業員を志願した理由には被災地の復興に貢献したいという義侠心があったと説明する。その気持ちは貴い。差別的なデマを流して被災者感情を傷つけ、復興の足を引っ張る放射脳カルトを憎む気持ちも理解できる。一方で作者は職がなかったとも述べている。貧困が原発事故収束作業員を生み出していることも事実である。

また、『いちえふ』は作業員の活動がリアルに描かれているが、その活動が原発事故収束という大目的にどの様に役立っているのか見えてこない。それは一作業員の関知するところではないとの反論が考えられるが、それが見えない中での作業は非人間的である。事故収束の道筋がない中で被曝労働を続けることは、作業員を使い捨てにしているだけとも批判できる。

現行の事故対応に対しては汚染水問題を出すまでもなく、正しいことをしているのか、他の方法があるのではないか、放射能汚染を拡散しているだけではないのかとの批判や疑問が噴出している。それには答えずに大変な状況の中で一生懸命頑張っていることをもって肯定するならばブラック企業的である。
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2013年10月2日水曜日

ブラック企業と政治的正しさ

ブラック企業やブラック士業は現代日本の社会問題である。東急ハンズでは心斎橋店員がサービス残業強要やパワハラで過労死し、ブラック企業大賞にノミネートされた(林田力『ブラック企業・ブラック士業』「東急ハンズがブラック企業大賞2013にノミネート」)。日本社会のブラック企業やブラック士業への問題意識も高まっている。ところが、ここにきてブラック企業やブラック士業という表現は好ましくないとの主張が提示された。ここには日本の左翼市民運動の偏狭さと限界がある。

ブラック企業やブラック士業は対象を批判するための表現である。ブラック企業やブラック士業という言葉にマイナスの価値がある。それはブラックという言葉にマイナスの価値を込めていることになる。それが黒人差別になると批判する。

日本社会にも黒人を蔑視する愚かな感情があることは事実である。しかし、日本語は黒人差別以前に黒にマイナスの価値を付与している。「腹黒い」「白黒つける」などである。それ故にブラック企業やブラック士業は普通の日本語感覚の延長線上にある。

ブラック企業やブラック士業はネット上のスラングとして発生した言葉である。それ故に左翼的なネーミングセンスとギャップがあることは当然である。それをそのまま受け止めることができずに何か言わなければ気が済まないところに日本の左翼の教条主義的な偏狭さが感じられてならない。

左翼教条主義者にとっては世代的なギャップもあり、ブラック企業に潰される若者よりも、差別に苦しむ黒人の方が親近感や具体的イメージを感じられるのだろう。それは左翼運動の市民感覚との断絶を意味する。

このように考えると日本共産党がブラック企業批判を掲げたことは、やはり画期的であった(林田力『ブラック企業・ブラック士業』「ブラック企業と参議院議員選挙」)。労働者の搾取をブラック企業のような企業の悪辣さに原因を求めるのではなく、資本主義的生産構造から説明するイデオロギーを有し、中小企業経営者を組織化している政党が、ブラック企業批判に注力することは自明ではない。ワタミ渡辺美樹が対立政党から立候補したという事情があるとはいえ、共産党がブラック企業問題を取り上げたことは左翼的偏狭さと比べて大胆なことであった。
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