2012年3月31日土曜日

二子玉川ライズに治安面の不安

再開発組合に義務があるならば、しっかり言いなさい。
風対策の費用負担は全て再開発組合が行っている。世田谷区は支出していない。
二子玉川ライズではビル風のために風が回っているから、通常よりも危険である。風速8メートルになる前から歩行者に注意喚起しなさい。いきなり空襲警報を出しても対応できない。警戒警報が必要。しっかり区長の考えを聞きたい。
指示記録計設置の要望は、私(板垣)の方からも再開発組合に申し入れる。
再開発組合に任せるという世田谷区の常識は我々の非常識。努力しているという人間は努力していない。住民は自らの義務を果たしている。肩透かしやごまかしはしないで欲しい。横綱相撲を期待する。所管は自分達のミスに気付いていない。失敗に学ぶ勇気がない。「一人は万人のために万人は一人のために」の精神で行動を望む。風速計の貸し出しがなければ住民が困る。誠実さが欠けている。やるべきことをやってみせて下さい。計画は日にちを定めてほしい。想定外は最早許されない。まだまだ安心安全について意識が浅い。地域住民は納得できない。
一つでも皆さんが安心できるように頑張っていく。歩みとしては遅いけれども、努力していることは・・・
努力は認めない。
半歩でも踏み出したい。
再開発組合の回答次第で前に進めないというのは困る。六本木ヒルズの回転ドアでは子どもの死亡事故が起きた。森ビルでは負の遺産として社員に見せている。
交通広場で夜間にスケボーやローラースケートをする連中がいて近所迷惑になっている。非常識な連中をどうするか。
※何ら事実の裏付けのない原始的な先入観では狭い道路の木造密集地域よりも再開発された地域の方が治安が良さそうなイメージを勝手に抱く。しかし、それが幻想にすぎず、住民は治安面の不安も抱いていることを示している。
立ち入り禁止の掲示をする。すでに注文しているが、予算の関係で支払いは来年度になる。設置時期は分からない。
注文する時に納期を定めないのか。
電話で担当者に確認したところ、警察署と文案を調整中で、まだ発注していない事実が判明した。お役所仕事の杜撰さを目の当たりにすることになった。
指示記録計を設置し、テロップで歩行者に注意喚起すべき。ハンディタイプの風速計では目的を達成できない。強風時には随時区役所の人が測定に来るのか。先週は養成したが、拒否された。住民は二十四時間生活している。風速はビルの影響を受けていない場所でも測定する必要がある。二子玉川ライズ・オフィスの屋上でも測定してほしい。多摩川からの風が二子玉川ライズ・オフィスに真っ直ぐにぶつかる。ちょうど川が曲がっている場所である。
世田谷区は根本的な対策を何もしていない。何をしても横断歩道を渡る人には風は防げない。排ガスや騒音防止のために道路をシェルターで覆った例がある。世田谷区には根本的な対策を求める。専門家を入れて下さい。
謝罪文は受け取れないので直して下さい。
夜中のビル風の音は酷い。一晩中、ヒューという音がする。工事の騒音も酷かった。
二子玉川ライズ・オフィスの16階は修正すべきであった。角をとれば、風は少しはましになった。あの高さのビルができたためにガレリアは真っ暗である。
省エネと聞いている。
本来ならば自然光で十分な場所で、電気で照明しようという考えがエコに反する。設計から間違っている。世田谷区の水と緑のコンセプトから外れる。二子玉川ライズのイベントは暗いところで行っている。植木の一つも置いておらず、変である。世田谷区の方針に反している。
陽当たりがよい場所は二子玉川ライズ・オフィスの窓際だけだが、事務所では直射日光は望ましくなく、シャッターを降ろしている。賑わいになっていない。
買い物客は多いと聞いている。
平日の午前中は閑散としている。二子玉川ライズには買いたいものがない。高島屋とくらべて格の低さを感じる。
区長は二子玉川ライズの公益性を精査すると言っている。公共性や公益性と言えば教育、福祉、医療、防災対策などのインフラを連想する。
二子玉川ライズは教育とは無関係である。カルチャースクールのような商業ベースのものを公共的な教育とは呼べない。川崎市には子ども文化センターなどの施設がある。二子玉川ライズの商業施設にも子ども達が楽しめるものはない。二子玉川ライズの客層は限られている。かつての犬たま猫たまやナムコ・ワンダーエッグのような魅力はない。

謎解きはディナーの後でスペシャ

謎解きはディナーの後でスペシャル。美大を主席で卒業した大画家が焼死した。主人公は遺体の指輪に気付く。画家は卒業時に贈られた記念の指輪をいつもしていたとする。この指輪が謎解きの鍵になる。
巨匠と祭り上げられた画家の孤独と学生時代に描いていた自由な画風が対比される。安易な理由で大学を中退する落伍者には存在しない大学生活の豊かさが垣間見れる。
定番のやり取りが魅力のドラマであるが、定番の繰り返しに甘んじず、スペシャルでも定番のやり取りを派生させている。ディナーで麗子と影山の回想が並行して進む展開は同じであるが、スペシャルでは影山は香港に出かけ、スケールアップしている。
風祭警部は、いつも以上に暴走し、迷推理を披露する。勘の推理を強弁する点はストロベリーナイトと対比すると面白い。
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東ティモール独立10年フェアトレードコーヒーが築く人びとの新しい関係

【転載】東ティモール独立10年 フェアトレードコーヒーが築く人びとの新しい関係

21世紀最初の独立国として、政治的な独立を果たした東ティモールは、経済的な自立という困難な課題に向き合うことになりました。
(株)オルター・トレード・ジャパン、(特活)ピースウィンズ・ジャパン、(特活)パルシックの3団体は、この困難な課題をともに担おうと連携し、コーヒーのフェアトレードを現地の生産者と一緒に進めてきました。
本セミナーでは、3団体よりそれぞれ講師をお迎えし、その活動の中から見えてきた東ティモールの人びとの声をお伝えいただきます。

参加者の皆さんと一緒に考える機会にしたいと思いますので、ぜひご参加ください。

※当日は東ティモールコーヒーのサービスもあります。

講師:
井上 礼子(特定非営利活動法人パルシック 代表理事)
大石 雅美氏(特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン フェアトレード部)
上田 誠氏(株式会社オルター・トレード・ジャパン 代表取締役社長)

関連サイト: http://www.jica.go.jp/hiroba/event/201204.html#a01-418-01

日時:4月18日(水)18時30分から20時30分
場所:JICA地球ひろば 1階 市民のひろば
住所:東京都渋谷区広尾4丁目2番24号
会場への行き方:東京メトロ日比谷線 広尾駅下車(出口3)徒歩1分

林田力「古川道郎・川俣町長が除染についての公開質問状に回答」PJニュース
http://www.pjnews.net/news/794/20120301_1
林田力,大河ドラマ『平清盛』の画面の汚さと王家使用
http://www.pjnews.net/news/794/20120305_1

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魔法の代償上巻

魔法の代償は架空の王国ヴァルデマールを舞台とした物語である。ヴァルデマール年代記の一冊である。ヴァルデマールは中世ヨーロッパのような社会であるが、特別な素質を持った人々が魔法や超自然的な能力を使える世界である。
詩人ステフェンは類い希なる能力のために治療者達の研究材料になるが、治療者達に自分の能力を示し続けて精力を消耗してしまう。優れた能力者でも有限という点でリアリティがある。友人のアドバイスを受けて治療者の依頼を頭ごなしに断るステファンの演技が魅力的である。155頁。頑張ることを美徳とする特殊日本的精神論とは対照的である。日本で過労死という翻訳不可能な現象が起こる訳である。
この世界では資格を持った魔法使いを魔法使者、それ以外の能力者を使者と呼ぶ。魔法使者と使者は能力の種類の相違による区別であり、ある分野では魔法使者よりも使者が優れているものであるが、魔法使者の方が格上に思われている。職業を貴賤と結び付ける発想である。主人公ヴァニエルは、この固定観念を改めようとする。
ヴァニエルには「共に歩むもの」イファンデスと呼ばれる馬の姿をした超自然的存在がいる。外見は馬なので知らない人が見たら、知性を持っているとは思わない。知っているステフェンでも見かけ通りの存在でないことを自分に言い聞かせなければならなかった。ところが、ヴァニエルの母のトリーサは貴婦人の客人に対するように自然にイファンデスに話しかけた。これを見てステファンは愕然とする。302頁。ここからは差別について考えさせられる。差別はしてはいけないと思うあまり、不自然になることもある。ステフェンの境地にはなるように心がけているが、トリーサの境地は容易ではない。林田力
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東急不動産回答文書の内容

悪徳不動産営業は幽霊のようであった。色の失せた髪の色、骨ばった顔、死人のような顔色。東急不動産の陰気なマンション建設工事現場で、この男に出くわしていたならば幽霊と思ったかもしれない。悪徳不動産営業は、自己中心的で金銭に飢えたろくでなしで、ひとかけらの同情心も持ち合わせておらず、自己の肥大化以外に全く興味のない人間に思えた。東急不動産工作員の頭は完全に常軌を逸していた。日本語が壊れている理由は理性がないためである。
東急不動産回答文書は消費者感情を逆なでするものであった。林田力は開封前に東急不動産回答文書を手に乗せて重みを量り、それがよい知らせなのか悪い知らせなのか知りたいと願った。しかし、そのようなことが分かるわけもなく、開封を遅らせても何の益もなかった。読み終わった林田力は寒さに身震いした。肉体的な寒さではなく、消耗による寒さであった。林田力は世界をこれまで以上によいものにしようとする人々と連帯し、与える代わりに奪おうとする悪徳不動産業者を止めようとした。
ゼロゼロ物件には安物買いの銭失いという警句がついて回る。物事は大抵、警句の通りになる。何故ならば警句には真実が含まれているためである。
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2012年3月30日金曜日

二子玉川ライズの風害2

貸し出しはしないが、住民と同席の上で測定したい。
測定してくださいと言って出てこなかったでしょう。
二子玉川ライズの高層ビルにより、風環境はどのように変わったのか。風が強くなったのか。風が強い場所で計測しただけでは不十分である。
風速計を買って測定したつもりにならないで下さい。個人でも、やっている。行政でできない訳がない。再開発組合任せにするのか。あなた達が受けて立つことが当然である。
再開発組合が指導に応じないという言い訳で、仕事ができないことを区民に晒さなくてもいい。計画は、いつまでに実施するということを明らかにする。去年の三月から要請していたが、一年経ってもやらない。植栽にどれほどの効果があるのか教えて下さい。長い年月を経て樹木が成長すれば防風林になるケースもあるが、二子玉川ライズの場合は何年経ってもダメである。樹木とビルの位置関係では枝が伸びるとビルにぶつかり、伐採されてしまう。
より良くしたいと考えている。
悪いものを良くすることは、より良くとはならない。
風が強いところもあれば弱いところもある。
客観的な過失があるから、事故が起きた。
道路の管理責任とは段差などを指す。
横断歩道を渡っている人の安全を確保してほしい。それができなければ、責任を果たしてほしい。裁判がどうのこうのは逃げ口上である。
再開発前は風は今ほど強くなかった。玉堤通りも今より狭かったために横断歩道を渡る危険も小さかった。二子玉川ライズによって危険は拡大している。
因果関係を知りたい。事故が起きた時間の風のデータを出せないという。隠蔽である。
ビル風で転倒事故が起きたことを問題視している。段差がないから管理責任を負わないという話は理由にならない。安心安全の街づくりは事業者任せか。
行政と事業者には各々の役割がある。
その主張には二子玉川ライズを世田谷区が推進してきた事実が抜けている。責任の一端は世田谷区にある。組合に指導しています、だけでは済まない。その指導も甘っちょろい。
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2012年3月29日木曜日

青山テルマの大学卒業を祝う

女子大生歌姫として知られる青山テルマが大学を卒業したと発表した。五年半かけての卒業となったが、安易に中退する学生も多い中で立派である。素直に卒業を祝したい。卒業おめでとう。
大学は入ることも容易ではないが、卒業も決して楽ではない。日本には入学時ばかりもてはやされる愚かしい傾向があるが、卒業することの方が大きな価値がある。
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2012年3月28日水曜日

林田力:世田谷区民が二子玉川ライズのビル風問題を世田谷区と協議

東京都の世田谷区民4名が世田谷区役所で板垣正幸・副区長や春日敏男・生活拠点整備担当部長ら区職員と二子玉川東地区再開発(街の名称:二子玉川ライズ)のビル風問題を協議した。

林田力も同席した協議では再開発によって生じた問題を直視するという世田谷区の姿勢の変化を実感した。これは大型開発の見直しを掲げて2011年4月に当選した保坂展人区長就任による肯定的な変化と評価できる。一方で世田谷区自身の街づくりの問題として対応を求める区民らに対し、世田谷区は事業者(二子玉川東地区再開発組合)任せの姿勢が目立ち、区民との温度差も浮き彫りになった。

世田谷区玉川の二子玉川ライズでは2011年3月に二子玉川ライズ・ショッピングセンターが開業するなどしているが、高層ビルによる周辺住環境の悪化が問題になっている。二子玉川ライズから油の悪臭が出るという問題もある(区長宛て住民文書2011年12月1日)。

深刻な問題はビル風である。4月には女性がビル風に煽られて転倒し、骨折する事故が起きた(林田力「二子玉川再開発説明会で住民の懸念続出=東京・世田谷」PJニュース2011年5月16日)。2012年2月18日には男性がビル風で転倒し、頬や左手甲、左太ももを負傷した。

http://www.pjnews.net/news/794/20110513_1

区民らはビル風の問題を中心に一年以上、世田谷区と協議を続けている。再開発組合は風対策として植栽の配置などをしているが、区民らは「こんな風対策では、時間と費用の無駄」として抜本的な対策を要求する(区長宛て住民文書2011年12月1日)。問題解決のために過去の風速データの開示と、常時歩行者に現在の風速を表示し、警告する指示記録計の設置などを求めている。

「風速を住民が見える様、風速の指示、そして記録を求め、また当然のこととして、音声での危険発信を求めました」(区長宛て「二子玉川第一期工事が及ぼす玉川1丁目玉堤通り界隈のビル風について」2011年8月1日)

このうち、風速データの開示については12月にデータを保有する再開発組合が拒否したことを理由に世田谷区が断ってきた。それを受けて、今回の協議になった。

協議では世田谷区側は再開発組合が「訴訟の関係で差し控えたい」と拒否した理由を説明したが、区民側は再開発組合を言い訳に出すのではなく、世田谷区が測定することを求めた。これに対して事業者が第一義的には対応する問題とし、平行線となった。

このギャップはビル風の対策でも繰り返された。再開発組合の建設した高層ビルが住民被害の元凶である点は双方の共通認識である。このために世田谷区は再開発組合が対応する問題とし、自らは指導する立場と位置付ける。しかし、区民側は二子玉川ライズによって安心して生活できなくなった現状を区民の安全のために世田谷区が責任を持って対処することを求める。世田谷区の掲げる「安心安全の街づくり」が脅かされているためである。

このギャップは住民側と世田谷区長の両者の陳述を併記するという画期的な決着となった二子玉川再開発住民訴訟でも現れていた。住民側が再開発の問題について「世田谷区のまちづくりとして十分な対策を講ずる」ことを求めたのに対し、世田谷区長側の陳述は「事業者に求めてまいります」「事業者に実施させてまいります」と事業者に実施させることを念頭に置いていた(林田力「二子玉川再開発住民訴訟終結で公害行政から一歩踏み出した保坂世田谷区政」PJニュース2012年3月19日)。

http://www.pjnews.net/news/794/20120318_1

再開発組合に対処させるという世田谷区の論理は責任追及論としては必ずしも誤りではない。再開発組合が再開発の利益だけを得て、害悪を世田谷区に尻拭いさせることはアンフェアである。それは再開発組合が本来負うべきコストを税金で肩代わりすることになる。植栽など現在行われている風対策について協議で区職員は「世田谷区は一円も負担していない」と胸を張ったが、原因企業に出させる姿勢は区民らの論点とは乖離するが、評価できる。

しかし、世田谷区の論理は住民に対する責任という意識が抜けている。たとえばビル風によって二子玉川ライズに面する玉堤通りの横断歩道の通過が困難になっている。区道管理者の世田谷区がビル風を起こした訳ではない。世田谷区にとっても二子玉川ライズのビル風は迷惑な話である。しかし、道路管理者として世田谷区は安全な道路を提供する義務がある。区の道路上でビル風が安全な通行を阻害しているならば対応する義務がある。その疑いがあるならば事故を防ぐために調査する義務がある。

また、再開発組合が二子玉川ライズによる住環境破壊の主犯であるとして、世田谷区は無関係な第三者ではない。むしろ従犯的な立場である。世田谷区は二子玉川ライズを推進し、莫大な補助金を投入している。世田谷区が都市計画を変更し、容積率を緩和したから高層ビルの建築が可能になった。建築規制によって守られていた住環境を破壊できるようにした存在は世田谷区であった。

加えて大きな問題は「事業者を指導する」という世田谷区の姿勢が言葉とは裏腹に風対策をやらない言い訳として使われているように区民らに受け止められていることである。区民らの文書には以下の表現がある。

「組合にワシヅカミにされているかのごとき世田谷区」(区長宛て「二子玉川第一期工事が及ぼす玉川1丁目玉堤通り界隈のビル風について」2011年8月1日)

「行政側の姿勢が、住民のみの時と、再開発組合が参加した時と、姿勢が変わる。(中略)組合の主張をそのまま受け入れた姿勢になる」(区長宛て住民文書2011年12月1日)

原因が二子玉川ライズにあるとして再開発組合に対策させることは一案である。しかし、再開発組合に指導したが、断られたので何もできませんという言い訳を住民側に押しつけることは正当化できない。ところが、世田谷区側は再開発組合への指導に終始し、データの開示拒否など指導に応じない場合も、そのままにした。

しかも、住民側文書によると、2011年11月14日の住民、世田谷区、再開発組合の三者協議では世田谷区から「ビル風対策は、再開発組合の配慮によって、やっていただいているのだから、区としては、こうしろああしろとは言えない」との説明がなされたという(区長宛て「現状についてのご報告」2012年1月26日)。

一方で今回の協議では世田谷区にも僅かながら自らの問題として対処する姿勢が現れた。協議で世田谷区側はハンディタイプの風速計を2台購入したことを明らかにし、区民らと共に現地で風速を測定してデータを積み上げていく意向を示した。2011年11月14日の区民らと世田谷区、再開発組合の三者協議では世田谷区側は区として風速計を購入することは考えていないと主張していた(区長宛て住民文書2011年12月1日)。

但し、世田谷区の購入した風速計は区民らが求める常時風速を記録し、付近を通行する歩行者に表示する指示記録計とは程遠い。区民への貸し出しをしない点も区民の要望を満たさない。板垣副区長は「歩みとしては遅いけれども、半歩でも踏み出したい」と区民らを満足させるレベルではないことを自覚しつつも、前向きな姿勢をアピールしていた。
http://hayariki.net/futako/120323wind.html
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
http://hayariki.net/
http://hayariki.zero-yen.com/

グリーGREEを摘発か

ソーシャル・ゲームのグリーGREEに摘発の可能性が報道された。ある政府関係者によればグリーの摘発に向けた検討が始まった模様で、「4-5月が山場だ」という(「当局がグリーに重大な関心 正念場迎えるソーシャルゲーム」ダイヤモンド・オンライン2012年3月26日)。大和証券キャピタル・マーケッツは「行政指導がなされるリスク度合いが増している」などとしてグリーの投資判断を1から3へと2段階引き下げた。
オンライン書店 Honya Club.com:本・コミック: 東急不動産だまし売り裁判/林田力
http://www.honyaclub.com/shop/g/g12611846/
脱原発と自然エネルギーの話 林田力
http://www.labornetjp.org/news/2012/1328885303120mu07
脱原発と火力発電所の話 林田力
http://www.labornetjp.org/news/2012/1328963130015mu07

2012年3月27日火曜日

世田谷区民が二子玉川再開発のビル風問題を世田谷区と協議

東京都の世田谷区民4名が世田谷区役所で板垣正幸・副区長や春日敏男・生活拠点整備担当部長ら区職員と二子玉川東地区再開発(街の名称:二子玉川ライズ)のビル風問題を協議した。林田力も同席した協議では再開発によって生じた問題を直視するという世田谷区の姿勢の変化を実感した一方で、事業者(二子玉川東地区再開発組合)任せという限界も浮き彫りになった。
二子玉川東地区再開発は2011年3月に二子玉川ライズ・ショッピングセンターが開業するなどしているが、高層ビルによる周辺住環境の悪化が問題になっている。4月には女性がビル風に煽られて転倒し、骨折する事故も起きている(林田力「二子玉川再開発説明会で住民の懸念続出=東京・世田谷」PJニュース2011年5月16日)。
http://www.pjnews.net/news/794/20110513_1
区民らはビル風の問題を中心に一年以上、世田谷区と協議を続けている。区民らは過去の風速データの開示と、常時歩行者に現在の風速を表示し、警告する指示記録計の設置などを求めている。このうち、風速データの開示については12月にデータを保有する再開発組合が拒否したことを理由に世田谷区が断ってきた。それを受けて、今回の協議になった。
協議では世田谷区側は再開発組合が「訴訟の関係で差し控えたい」と拒否した理由を説明したが、区民側は再開発組合を言い訳に出すのではなく、世田谷区が測定することを求めた。これに対して事業者が第一義的には対応する問題とし、平行線となった。
このギャップはビル風の対策でも繰り返された。再開発組合の建設した高層ビルが住民被害の元凶である点は双方の共通認識である。このために世田谷区は再開発組合が対応する問題とし、自らは指導する立場と位置付ける。しかし、区民側は二子玉川ライズによって安心して生活できなくなった現状を区民の安全のために世田谷区が責任を持って対処することを求める。世田谷区の掲げる「安心安全の街づくり」が脅かされているためである。
このギャップは住民側と世田谷区長の両者の陳述を併記するという画期的な決着となった二子玉川再開発住民訴訟でも現れていた。住民側が再開発の問題について「世田谷区のまちづくりとして十分な対策を講ずる」ことを求めたのに対し、世田谷区長側の陳述は「事業者に求めてまいります」「事業者に実施させてまいります」と事業者に実施させることを念頭に置いていた(林田力「二子玉川再開発住民訴訟終結で公害行政から一歩踏み出した保坂世田谷区政」PJニュース2012年3月19日)。
http://www.pjnews.net/news/794/20120318_1
一方で世田谷区側はハンディタイプの風速計を2台購入したことを明らかにし、区民らと共に現地で風速を測定してデータを積み上げていく意向を示した。これは区民らが求める常時風速を記録し、付近を通行する歩行者に表示する指示記録計とは程遠い。板垣副区長は「歩みとしては遅いけれども、半歩でも踏み出したい」と区民らを満足させるレベルではないことを認めつつも、問題解決の意欲を語った。
区民らからはビル風の他にも再開発で拡張された交通広場に深夜に若者らがスケボーなどを行い、騒音や治安面の不安を抱えていると問題を指摘した。これに対して世田谷区側は4月にも立ち入り禁止の掲示を設置すると予定と答えた。
http://www.twitwheel.com/hayachikara
東急不動産で買ってはいけない 被害者が語る「騙し売り」の手口
http://www.mynewsjapan.com/reports/1101

賃借人の戦い

有楽町ガード下が何故勢いがあるかと質問されました。有楽町ガード下の強みは、借地借家人組合が存在することと思います。悪徳不動産業者が賃借人個別に交渉や裁判に持ち込もうとするように、賃借人の団結を恐れています。賃貸の問題などに取り組む団体・住まいの貧困に取り組むネットワークではゼロゼロ物件という悪質な不動産業者の宅建業法違反を東京都 に告発し、東京都は業務停止処分としました。
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2012年3月25日日曜日

二子玉川ライズの風害問題

二子玉川ライズではビル風による歩行者の危険だけでなく、夜間のビル風による騒音や交通広場でスケボーやローラースケートが行われる騒音などの被害も出ている。
風害による事故が分かっている範囲で三件も起きている。風速などデータを出す、いつでも出すという話であった。それが12月になって出せなくなった。
データの開示を求めたところ、再開発組合は「訴訟の関係で差し控えたい」と拒絶した。急にデータを出せなくなったことに行政は責任を感じていないのか。
区長は安心安全の街づくりを約束している。それが東急に丸投げだったとは。
今日は再開発組合の話を聞きにきたのではない。世田谷区としてデータを把握して対応すべき。ペテンである。
以前提示された情報はポイントが絞られたもの。全部見なければ分からない。
地域の方に丁寧に対応する。
一年以上経ても機器を買わない。これはどういうことか。
世田谷区と住民の議論はかみ合ったとは言えない。再開発組合の建設した高層ビルが住民被害の元凶である点は双方の前提である。しかし、住民側は二子玉川ライズによって安心して生活できなくなった現状を区民の安全のために世田谷区が責任を持って対処することを求める。たとえばビル風によって玉堤通りの横断歩道の通過が困難になっている。区道管理者の世田谷区がビル風を起こした訳ではない。世田谷区にとっても二子玉川ライズのビル風は迷惑な話である。しかし、道路管理者として世田谷区は安全な道路を提供する義務がある。区の道路上でビル風が安全な通行を阻害しているならば対応する義務がある。その疑いがあるならば事故を防ぐために調査する義務がある。
原因が二子玉川ライズ側にあるとして再開発組合側に対策させることは一案である。しかし、再開発組合に指導したが、断られたので何もできませんという言い訳を住民側に押しつけることは許されない。
ところが、世田谷区側は再開発組合への指導に終始し、データの開示拒否など指導に応じない場合も、そのままにした。林田力
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弁論再開の申立書

平成XX年XX月XX日の口頭弁論期日において弁論は終結されましたが、民事訴訟法第153条に基づき、下記理由により弁論の再開を申立てます。
第1 申立ての趣旨
第2 申立ての理由
1 再開の必要性
証人尋問を経ることなく結審に至った。
物理的に弁論時間が不足しており,不正について、審理が尽くされているとは申せません。
(2)再開の合理性
訴訟を著しく遅延することもない。
審理不尽が明らかであり,判決日を急がれる合理的な理由は、何ら存在致しません。
事実誤認の危険性を回避するために,再度,弁論期日を設けていただきたく,ここに申し立てます。
弁論再開の申立書
http://www2s.biglobe.ne.jp/~uso/2000914.html
弁論再開申立書
http://www.mizuho-kokyotatemono-kokuhatsu.jp/09_04-kokyotatemono-benronsaikai.htm
弁論再開申立て
http://blog.goo.ne.jp/plaintiff3/e/d15a1e49018552b0735219b2d7713cbf

ハングリー最終回

麻生コーポレーションの甘い言葉に乗っかってハラペコキッチンを廃業した主人公達であったが、現実は甘くなかった。先輩からのパワハラのストレスで酒浸りになった。同性の先輩からセクハラを受ける。麻生も一ヶ月ももたないと予想しており、仲間の切り捨ては織り込み済みであり、醜い資本の論理が明らかになる。
焼け野原から経済大国にしてしまうような前に進むことしかできない愚かな日本社会では心機一転という言葉に前向きなイメージが強いが、それは社会の不合理に甘んじるだけの奴隷根性である。英介達も麻生の言葉に乗っかっただけである。会社を解散し、離婚し、レストランを立ち退かせて賃貸マンションを建てようとするデザイナーも典型である。
レストランがなくなって寂しい、父さんの給料日の楽しみであった、という地元の子ども達の声がある。
「俺らを待ってくれてる客がいる限り、ここでレストランをやりたい。」「日本で、あの倉庫で、あの店を続けたい。世界に味をとどけるよりも、そばにいる腹がへってる奴らにうまいものを出す。立派な三十になるより、俺はそれがあっている。」あんな店をつぶしてやるといわれると、ハングリー精神をかき立てられる。
店を出た途端にネクタイを緩める英介。
英介さんの料理はここだから美味しい。かしこまったら味が出ない。
麻生。馬鹿だな。芸術は徹底的に完成されているから価値がある。
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2012年3月24日土曜日

林田力が東急不動産だまし売り裁判から住宅政策を検討

東急不動産だまし売り裁判は東急不動産(販売代理:東急リバブル)が不利益事実(隣地建て替えなど)を隠して新築マンションをだまし売りし、購入者である林田力が消費者契約法により売買契約を取り消し、売買代金を取り戻した事案である。不動産トラブルは現地のイメージがないと理解されにくい面があるため、プロジェクターでマンションの写真や東急不動産が裁判で提出した虚偽の証拠文書などを映しながら説明した。
http://hayariki.net/tokyu/mome.html
林田力が景住ネット首都圏交流会で東急不動産だまし売り裁判を報告
林田力は東急不動産だまし売り裁判とマンション建設反対運動の共通点として、近隣住民に対する不動産会社の約束(隣地建て替えを購入検討者に説明する)違反が発端であること、近隣対策屋が暗躍したことを挙げた。その上で近隣対策屋を相手とせずに東急不動産に内容証明郵便で直接抗議することやインターネット上で嫌がらせを公開することが不動産業者への対抗手段となると指摘した。
http://hayariki.net/tokyu/keijyu.html

エアギア

エアギアには空を飛ぶ靴で疾走するという、空を飛ぶことへの憧れと、暴走族的な幼稚な衝動を具現化した要素がある。ヤンキー文化は日本の大衆文化の一要素になっているが、クールジャパンを損なう恥ずかしい要素である。エアギアの最新刊では、その種の恥ずかしい粗暴さに対抗する価値を提示した。
最新刊の前半は眠りの森と空との戦いである。悪役は空である。ひたすら高く飛ぶことを目指す空に対して、眠りの森は森という地に足ついた存在として対抗する。
後半は主人公イッキと空の戦いである。これは軌道エレベーターの最上階から地上へ速く降りる競争である。空高く上ることではなく、地上に到達することに価値があることを暗示している。
昔から「馬鹿と煙は高いところに昇る」と言われるが、残念なことに世の中にはバカが多く、エンタメ作品は馬鹿を相手に成り立っている面がある。そのために空を飛ぶことを魅力的に描く作品も少なくない。しかし、馬鹿の価値観に迎合するだけでは芸がない。空を飛ぶことに価値があるように見せながら、実は上空よりも大地に価値を見出す作品には宮崎駿の天空の城ラピュタがある。ヒーローのパズー天空に浮かぶ島ラピュタに憧れる少年である。彼は空への憧れというナイーブな人々を代表する。しかし、ヒロインのシータは「どんなに優れた科学を持っていても、人は土から離れては生きていけない」と叫び、パズーもシータの決断に同調する。
林田力は東急不動産だまし売り裁判で不動産業者と戦い、景観や住環境を破壊する超高層マンション建設反対運動に共感する。そのような立場にとってエアギアやラピュタに見られる作品に隠された上空よりも大地に価値を見出す思想には大いに勇気付けられる。
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エグザムライ戦国G第一巻

エグザムライ戦国Gはタイトルを一新しているが、エグザムライ戦国の続編である。エグザムライは14人となり、EXILEのメンバー増加に対応する。エグザムライには短銃や大砲で武装した異国の兵士もおり、より何でもありの要素が強まった。林田力
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2012年3月23日金曜日

ジャーナリスト講座DVD林田力

東急不動産だまし売り裁判著者の林田力も出演した「ジャーナリスト講座・すべてを疑え」のDVDが発売中です。真相ジャパンと目覚めるラジオ主催のものです。防衛省・自衛隊・警察・天皇制・自治体・司法・弁護士・労働組合など、あらゆるタブーに切り込みました。
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東急不動産だまし売りの爪痕

読者が東急不動産だまし売り裁判の中の一つの文章にでも、頷いてもらえる部分があれば、それだけで大成功である。東急リバブル東急不動産がマンションだまし売り被害者・林田力に与えた心の傷跡は深い。東急不動産らは二子玉川ライズ反対運動など住民無視の開発に伴う問題が続出している根元に思いを馳せる必要がある。東急不動産だまし売り被害者・林田力の生涯には何百という結末が考えられたが、マンション売買契約を取り消す以外に幸せと言えそうなものは皆無であった。
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エンジェルハート第3巻

エンジェルハート・セカンドシーズンの第3巻である。ハードボイルドなアクションは乏しく、人情色が濃厚である。前半は香に化けたカメレオンの話の続きである。コメディ回と思いきや人情味ある話にまとめた。新宿の住民の香の命日のしのび方がユニークである。日本には嫌な過去を忘れて前を見て生きることを是とする非歴史的な傾向が根強い。その種の前向き圧力が苦しむ人々をますます苦しめ、日本を生きづらい社会にする大きな要因である。これに対して、新宿の住民達は香を決して忘れることなく、楽しく生きている。過去を振り返らないことが、前向きで未来志向という特殊日本的精神論へのアンチテーゼになっている。
この巻で明らかになった香の好きな場所も趣がある。高層ビル街の新宿らしからぬ木々で覆われた小路である。これも二子玉川ライズのような高層ビル主体のバブル経済的再開発へのアンチテーゼになる。
東急不動産だまし売り裁判で不動産会社と戦い、マンション建設反対運動に共感する身には嬉しくなる。エンジェルハートは過去に地上げ屋との戦いも描いており、同じく地上げ屋に苦しめられてきた東急不動産だまし売り被害者と波長が合っている。
前半では香と接点のあった人々の暖かさを描いたが、後半は街の闇を描く。ほのぼのしたコメディ調から人情話になり、急転直下して悲劇になる。話運びは見事である。林田力
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2012年3月22日木曜日

『大震災の住宅復興、居住支援を求める』

【転載】■ 東日本大震災から1年 ■
『大震災の住宅復興、居住支援を求める』 3・28院内集会

【日 時】 2012年3月28日(水)午後2時〜午後4時30分
(※1時30分から 第2議員会館ロビーで通行証を配布します。)

【会 場】 衆議院第2議員会館、第2会議室
(地下鉄「国会議事堂前」駅、または「永田町」駅、いずれも徒歩3分)

【内 容】
 1.講演 「住宅復興・居住支援・まちづくりの課題と提言」
    — 塩崎賢明・日本住宅会議理事長 (神戸大学教授)

 2.国会議員からのあいさつ

 3.報告
   (1) 「政府回答の問題点と今後の取り組み」
      — 坂庭国晴・国民の住まいを守る全国連絡会代表幹事

   (2) 「大都市の住まいの貧困をなくすために」
      — 稲葉 剛・住まいの貧困に取り組むネットワーク世話人

 4.発言・意見交換
    — 共同パンフ執筆者からの発言、参加者からの発言

 私たち下記3団体は、東日本大震災の発生時から被災者の居住支援、住宅復旧・復興、まちづくりに関わる取り組みをすすめ、昨年は3月、6月に支援集会を開催し、10月には住宅研究集会を行いました。

 この中で「大震災の住宅復興、居住支援、まちづくりの提言」を策定し、発表しました。この提言にもとづく「要請書」を政府に提出し、今年1月に回答(厚労省、国交省)を得ました。また、大都市の防災まちづくりを追求しています。

 提言と要請は実現してきている内容もありますが、多くの課題が残されています。私たちは、居住支援、住宅復興、まちづくりの要求実現と課題の解決をめざし、院内集会を開催し、これらの実現を国会議員の方々に求めていきます。

 多くの皆さまの参加を呼びかけるものです。

★パンフレット「東日本大震災/住宅復興・まちづくりへの提言・大都市の防災の備え」もぜひご一読ください。
http://housingpoor.blog53.fc2.com/blog-entry-154.html

〔開催団体〕 日本住宅会議、国民の住まいを守る全国連絡会(住まい連)、
         住まいの貧困に取り組むネットワーク
〔連絡先〕 NPO住まいの改善センター
http://hayariki.net/poor.html

2012年3月21日水曜日

林田力『東急コミュニティー解約記』

 林田力『東急コミュニティー解約記』(パブ—)はマンションの管理会社を変更し、管理委託費を大幅に削減した事例の記録である。東急不動産が分譲したマンション・アルス東陽町(東京都江東区)では管理会社を独立系の会社に変更した結果、管理委託費を年間約120万円も削減でき、変更から1年後には一般会計の余剰金を修繕積立金会計に繰り入れるまでになった。

 林田力はアルス301号室の区分所有者であった。物件引渡し後に不利益事実不告知が判明したため、売買契約を取り消し、裁判で売買代金を取り戻した(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』ロゴス社)。売買代金を取り戻すまでは居住しており、管理組合理事長も務め、管理会社変更までの経緯にも関係していた。

 アルスでは売主・東急不動産の指定により、分譲当初から東急不動産の子会社の東急コミュニティー(東京都世田谷区)に管理を委託していた。管理委託費等は東急コミュニティーの言い値で決められている状況であった。しかし東急コミュニティーの杜撰な管理が次々と明らかになり、管理会社変更の機運が高まった。
http://p.booklog.jp/book/5716
【目次】修繕積立金不足発覚/事務所使用を正当化/管理組合文書漏洩/管理委託契約違反/管理事務報告/管理人の営業利用/粗末な管理費督促/防火管理者/創立記念日/管理会社変更引継ぎの杜撰/リプレースの効果/マンション仲介広告に注意
http://news.livedoor.com/article/detail/5007269/
林田力,「無言電話逮捕」の東急不動産係長が「クライアントベストを」主張,エキサイトニュース,2010年9月13日
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20100913/Real_Live_1536.html

震災がれきの問題

「今の政治家は東京電力を叩かなければ、失墜してしまうので、叩く。
しかし、自分達も恩恵を受けている東京電力を叩き潰してしまうことは、できない。
だから、表向き叩いて、裏で瓦礫運搬事業を任せ、生き延びさせる。」
なるほどと思いました。私も似たような問題意識を持っています。
叩くよりも自治体ができる実効的な対策を以下に提言しています。
林田力,上田清司埼玉県知事は東京電力を罵るよりも不買運動を
http://www.pjnews.net/news/794/20120219_2

二子玉川ライズ住民訴訟が終結

先にアナウンスした二子玉川ライズ住民訴訟の口頭弁論のレポートを「はやりきドットネット」に掲載しました。住民訴訟は終結しましたが、二子玉川ライズ反対の住民運動を広げる出発点になるものです。
世田谷区長側の陳述には見るべきものがあります。除染に対する公開質問状への福島県内自治体首長の定型的な回答と比べて、一歩踏み出しています。この違いは小さなものですが、これまでの行政の姿勢を踏まえると革新的です。「さすが、保坂展人区長」と政治家としてのセンスを評価します。
末尾の方で先に批判した内ゲバ体質に関して重なる内容を書いています。結構世間は狭いですね。名前が出ている方々と同席したことがあります。
事前にお話することはできませんでしたが、傍聴にお誘いした理由の一つには、訴えの取り下げが話題になった点があります。御承知の通り、取り下げには相手方の同意が必要です。それ故に取り下げをするためにも相手方への根回しが必要です。年末に唐突に訴えの取り下げを申し出た企業の不誠実さが改めて浮き彫りになります。
http://hayariki.net/

2012年3月20日火曜日

二子玉川再開発住民訴訟終結で公害行政から一歩踏み出した保坂世田谷区政:林田力

【PJニュース 2012年3月19日】東京都世田谷区の住民約130名が二子玉川東地区市街地再開発(街の名称:二子玉川ライズ)への公金支出を違法として世田谷区長を提訴した住民訴訟が3月13日に実質的和解で終結した。都市計画を巡る住民訴訟が実質的和解で決着することは極めて異例である。世田谷区長側は従来型の公害行政から一歩踏み込んだ見解を表明しており、今後の対応が注目される。

口頭弁論は住民側代理人による以下内容の陳述から始まった。「世田谷区長は二子玉川東地区市街地再開発事業によって発生した風害、水害の危険などの権利侵害に対し、関係各機関と連携し、世田谷区のまちづくりとして十分な対策を講ずる。

世田谷区長は、二子玉川第二地区市街地再開発事業(第二期事業)に対する公金支出については、前項の点も踏まえ、事業の公益性を十分に検証する。被控訴人世田谷区長は、住民参加の手続きを尊重する」。これに対して世田谷区長側の代理人が以下内容を陳述した。

「世田谷区では、再開発事業等の市街地整備におきましては、今後とも地域住民の意見を幅広く聞き、住民参加を大切にした、丁寧な街づくりを進めてまいります」
「また、地域住民にとって身近な公共性・公益性をさらに高める観点から、図書館等と交流スペースの設置など、公共空間の拡充の実現に向けて事業者との協議も始めております」
「再開発区域周辺の環境影響に対しましては、区としても環境に十分留意して、法令に基づく環境影響評価の手続きに則った適切な対応はもとより、きめ細やかな対応を事業者に求めてまいります。風環境については、まず、予定されている風対策を事業者に実施させてまいります」

この後で住民側は訴えの取り下げを申し出て、区長側が取り下げに同意した。さらに住民を代表して飯岡三和子・原告団長が「「今回の世田谷区長との実質的和解をステップにさらに、広範な区政のあり方、二子玉川再開発事業に関連する諸問題を解決し、真に住民が主人公の住民の福祉に沿うまちづくりを実現するために今後も一層強い取り組みを進めてまいります」と陳述した。
http://www.pjnews.net/news/794/20120318_1
最後に裁判長が「今回の内容を双方ともしっかりと受け止め、今後、紛争を予防し、紛争を解決し、健全な街の発展のために双方が努力されることを裁判所からもお願いします」との発言で口頭弁論を締めた。

区長側の陳述で「法令に基づく環境影響評価の手続きに則った適切な対応はもとより、きめ細やかな対応を事業者に求めてまいります」と法令以上の「きめ細やかな対応」を求めることを宣言した点は注目に値する。典型的な行政の対応は「法令や国の定める基準に従っているから問題ない」というものである。

「大型開発からの転換」を掲げる保坂区政の具体的姿勢を示すものとして注目される。【了】

憤怒の王国

憤怒の王国は韓国の小説である。ドラマ化され、天皇明仁の即位式で明仁を狙撃するシーンが話題になった。日本政府が放送自粛を要求するなど外交問題になったが、作品は日本の植民地支配に端を発する韓国社会の貧困や苦しみを丁寧に描いている。帝国主義支配の象徴である天皇に怒りが向かうことが納得できる。日本政府にとって自国の象徴が狙撃されるシーンは面白くないが、過去の植民地支配を踏まえれば日本政府の自粛要求は一方的であり、自国の立場にのみ固執したものである。
憤怒の王国はセンセーショナルな作品ではなく、むしろ序盤や中盤はストーリーの方向性が見えずにもどかしいくらいである。そして、辛辣な批判は自民族に対しても向けられている。この点で歴史を歪曲してまでも日本を美化しようとする日本のネット右翼の幼稚さとは対照的である。深い含蓄のある作品をセンセーショナルに反日作品と脊髄反射する傾向は「ムクゲノハナガサキマシタ」に対する反応とも共通する。日本社会の未成熟さを示すものである。林田力
http://hayariki.net/

東急不動産だまし売り裁判に象徴される企業倫理不備

東急リバブル・東急不動産・東急電鉄(東京急行電鉄)ではトラブルが続出している。東急の秘密主義や住民への不誠実な対応が紛争を拡大させている(「「ブランド私鉄」東急沿線で住民反対運動が噴出するワケ」週刊東洋経済2008年6月14日号)。

東急不動産だまし売り裁判や二子玉川ライズのビル風被害に象徴される東急グループ企業の企業倫理不備。消費者からは東急グループ全体に対する不信の声が数多聞こえて来る。何故、これほど東急グループにトラブルが続発する事態になってしまったのか。東急は今、虚心坦懐に問い直す時期に来ている。

東京都品川区の東急大井町線の高架下の住民らは東急電鉄に立ち退きを迫られている。十分な生活保障もなしに長年住み慣れた家を追われ、路頭に迷う苦境に追い込まれようとしている。

世田谷区では東急電鉄・東急不動産主体の再開発・二子玉川ライズが住環境や自然を破壊している(林田力『二子玉川ライズ反対運動』)。高層ビルのビル風に吹き飛ばされ、骨折した老婦人もいる。

静岡県裾野市では、東急電鉄が下水処理費用をめぐってニュータウン管理組合と紛争になる。管理組合では2005年に東急電鉄の施設の汚水処理費の負担が異常に少ないことに気付き、是正を求めている(林田力「東急電鉄がニュータウン管理組合と係争=静岡(上)」PJニュース2010年11月15日)。

渋谷区桜丘町の渋谷駅桜丘口地区市街地再開発地域では暴力団員による賃借人への暴力的な地上げが行われた雑居ビルを東急不動産が地上げ会社から購入した。暴力団員らは2007年12月から翌年3月にかけ、放火を仄めかして脅迫した上、出入り口をふさぎ、共用部分の電気を切断するなど物理的な妨害を繰り返した。賃借人は東急不動産に抗議した(山岡俊介「本紙既報の東京・渋谷再開発地区違法地上げ(最終とりまとめは東証1部大手不動産会社?)で、暴力団組員など逮捕に」アクセスジャーナル2008/07/18)。

東急不動産は分譲マンション建設で地域社会ともトラブルを抱える。平塚市の湘南袖が浜レジデンス、文京区のブランズ文京小石川パークフロント、守谷市のブランズシティ守谷などでは建設反対運動が起きた。ブランズ文京小石川パークフロントではマンション建設工事により、家屋の破壊や区道の亀裂など周辺環境が大きな被害を受けた(林田力「ブランズ文京小石川Park Frontで近隣住民が工事被害(1)」PJニュース2011年2月11日)。

東急電鉄・東急不動産らのブランズシティ守谷はスーパーマーケット出店予定地と説明された場所での超高層マンション建設であり、周辺の戸建て購入者からすれば、だまし討ちに等しい(林田力「ブランズシティ守谷の建築確認に審査請求」JANJAN 2007年2月18日)。ブランズシティ守谷では周辺住民が確認したところ、2008年1月25日、深夜23時30分になっても、照明を皓々とつけて工事作業を続けていた。東急不動産らには常識的な時間感覚さえない。

川崎市宮前区で建設を予定していた鷺沼ヴァンガートンヒルズでは鉛やヒ素、六価クロムなどの土壌汚染が発覚し、建設が中止された。

江東区のプライヴブルー東京では東急不動産が江東区の協力要請に応じずに建設を強行したマンションとして江東区から名指しされた(「江東区の協力要請に応じないマンション事業計画に係る公表について」)。

横浜市栄区のブランズ本郷台では平均地盤を操作して、法律が許す20m以上の建物を建てようとしていた。東急不動産は横浜市役所からも平均地盤は一番低い部分を取るようにと指導された。
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20100811/Real_Live_1104.html
林田力,二子玉川再開発住民訴訟終結で公害行政から一歩踏み出した保坂世田谷区政
http://www.pjnews.net/news/794/20120318_1
東急不動産で買ってはいけない 被害者が語る「騙し売り」の手口
http://www.mynewsjapan.com/reports/1101
林田力「新築マンション購入失敗とトラブル共有の重要性」リアルライブ2010年8月11日
http://npn.co.jp/article/detail/16779626/

美味しんぼで東日本大震災特集

「美味しんぼ」最新刊は東日本大震災の被災地を回る「めげない人々」である。生産者との結び付きを大切にする「美味しんぼ」らしい企画であるが、「めげない人々」というサブタイトルは頑張ることを強制する特殊日本的な精神論と重なる。あれだけの大きな災害の後である。めげることが自然である。「頑張れ」ではなく、「休んでください」が優しさである。
尖った社会批判が魅力の「美味しんぼ」だけに、社会の空気と合致したガンバリズム礼賛は物足りない。被災地の現状は個人の頑張りで解決する問題ではない。除染や漁業特区など復興を名目にした利権も動いており、各自が頑張ろうでは済まない問題である。
「美味しんぼ」の批判精神の浅さはパソコンの議論でも見られた。過去に「美味しんぼ」ではウィンドウズを扱き下ろし、Macintoshを持ち上げた。確かにウィンドウズの寡占への反感はある。しかし、オープンの世界でデファクトスタンダードを打ち立てたマイクロソフトよりも、ハードからソフトまで自社で囲い込むアップルの方が消費者に開かれていると考えることは幻想である。現実にアップルは下請け工場での労働者搾取が告発され、企業体質が批判されている。「美味しんぼ」が持ち上げたくなるような企業とは実像が乖離している。この巻では福島第一原発事故の放射能汚染に強く触れないなど遠慮が感じられるが、「美味しんぼ」には骨太の社会批判を期待したい。林田力
http://hayariki.net/

2012年3月18日日曜日

失われたミカドの秘紋

「失われたミカドの秘紋」は陰謀論的な歴史観に立って歴史の新説を提示する小説である。歴史に対する見解や主張は登場人物のセリフとして語られており、著者の思想そのものとはワンクッション置いている。
本書中の思想には容認できないものもある。中国をチャイナと呼んでいる。中華思想に否定的な立場からのものであるが、相手国を無視した呼び方である。これでは現代日本が倭と呼ばれても文句を言えない。
また、偽満州国民であった満州族の人物を登場させ、偽満州国を肯定的に評価させている。その種の考えは偽満州国の特権階級が抱くことはあり得るが、満州族に一般化することは歴史の歪曲・美化になる。さらには漢族がアフリカ発祥の現人類とは異なる北京原人の子孫という悪質なレイシズム思想もある。
救いは日本民族に対しても同じように相対化していることである。中国を貶めて自民族の優位性を主張するネット右翼とは相違する。
そして、問題を差し引いても本書は魅力的な思想を提示する。天皇崇拝者が登場するが、天皇の自由を奪い、自らは天皇の権威に隠れて特権をむさぼる宮内庁を強く批判する。これは日本の官僚機構の国民無視の特権意識に通じる。官僚が国民の声を無視して自らに都合のよいことを行える背景には天皇につながっているという意識がある。それを明快に説明する。
さらに中華人民共和国が天皇制で利益を得ているという嫌中右翼が目を白黒させそうな話も登場する。中国は南京大虐殺や靖国神社参拝では日本を非難するが、天皇制という根本問題では沈黙する。それは中国政府にとって天皇制が利益があるからという。現実に天安門事件での西側世界の非難がうやむやになった契機が天皇訪中であった。天皇制の下で天皇の権威に隠れて官僚が甘い汁を吸っている限り、日本は中国の脅威ではない。逆に日本が共和制になり、国益を考える政治家が登場する方が脅威とする。右翼には国益重視の立場が多いが、国益を害しているものは何か見直す必要がある。林田力
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ワタミ女性社員過労自殺と隠蔽体質

ワタミフードサービスの労務管理が批判されている。大手居酒屋チェーン「和民」で働いていた26歳の女性社員が入社後僅か2か月で過労自殺している。女性社員は神奈川県横須賀市にある店に勤めていた。被害者の手帳には「体が痛い」「どうか助けて下さい」と心身の不調を訴えていた。神奈川労災補償保険審査官は労災適用を認めると決定し、2012年2月に報道された。

これに対するワタミの渡邉美樹会長のツイッター発言が火に油を注いでいる。渡邉会長はバングラデシュの学校建設について「亡くなった彼女も期待してくれていると信じています」と発言し、大きく批判された。東急不動産だまし売り裁判における東急不動産の遅すぎた「お詫び」と同様の無神経さである(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』ロゴス社、98頁)。

佐藤裕一氏の取材によって「生きていられるわけがない」と言える悲惨な労働条件が明らかになった(佐藤裕一「15時間労働で休憩わずか30分! 入社2カ月で過労自殺するワタミ社員のスタンダードな働き方」マイニュースジャパン2012年3月17日)。明治時代の女工のような労働条件である。

「両親が会社に提出させた資料などによると、15時間勤務でも休憩は30分しか予定されておらず、また、休日と睡眠時間を削らせるように組まれた研修など、勤務環境は精神障害の発症後にも、さらに過酷さを増していたことが分かった。」

http://www.mynewsjapan.com/reports/1585

佐藤氏は東急不動産だまし売り裁判も取材している。「知らない」「分からない」でたらい回しにし、担当者を自称する人物が電話にも出ないという東急リバブル・東急不動産の不誠実な実態を明らかにした(佐藤裕一「東急不動産で買ってはいけない 被害者が語る「騙し売り」の手口」マイニュースジャパン2009年9月3日)。

http://www.mynewsjapan.com/reports/1101

ワタミの問題は隠蔽体質という点にも注目すべきである。

カリスマ経営者ともてはやされる渡辺氏であるが、雑誌『週刊金曜日』上で痛烈に批判されたばかりである(村上力「居酒屋ワタミが事故を隠蔽工作」『週刊金曜日』2010年11月5日号)。東京都世田谷区の居酒屋「語らい処 坐・和民」三軒茶屋駅前店では2010年9月に20名の発症者を出すノロウイルス食中毒事故を起こして営業停止処分を受けた。しかし、一時閉店を知らせる店頭の張り紙は「設備改修および店内清掃」を理由とし、食中毒の事実に触れなかった。

記事はワタミの隠蔽工作を批判した上で、従業員に渡辺氏の個人崇拝を行っているなどとワタミの企業体質に踏み込む。渡辺氏は「何があってもウソはつかない。それは利益よりも大切だ」と語っていた(「社長の腐敗 「安易な道」を選ぶから不祥事が起こる」日経ベンチャー2007年12月1日)。そのカリスマ経営者の矛盾を暴露した力作記事である。

記事はカリスマ経営者の率いる企業の隠蔽工作ということで話題になったが、行政処分などの都合の悪い事実を隠す体質は日本企業でありふれたものである。

たとえば賃貸仲介不動産業者・グリーンウッド(吉野敏和代表)の事例がある。グリーンウッドは賃貸借契約書に記載なく退室立会費を受領したなどとして宅地建物取引業法違反で東京都から業務停止処分を受けた(東京都都市整備局「宅地建物取引業者に対する行政処分について」2010年6月8日)。業務停止処分期間中はウェブサイト上での物件紹介も禁止される。ところが「住まいの貧困に取り組むネットワーク」によると、グリーンウッドは自社ウェブに以下の表示をしたという。

「只今 ホームページ調整中です。物件リストを6月19日には掲載いたしますので、今しばらくお待ち下さい。」

これに対して同ネットワークは「ふざけた記載」と怒りを顕わにする(住まいの貧困に取り組むネットワーク ブログ「シンエイエステートとグリーンウッドに対して東京都が行政処分」2010年6月8日)。

http://housingpoor.blog53.fc2.com/blog-entry-106.html

東京都の報道発表資料によると、グリーンウッドは資本金0円で、東証1部のワタミとは比較にならない。それでも行政処分隠しという点で同レベルの活動をしていることは興味深い。ワタミの隠蔽工作をカリスマ経営故の異常性を捉えるならば視点を誤ることになる。

実際、ワタミでは給料未払いなど労働紛争も起きており、ブラック企業とする指摘もある。革新的な経営者というよりも、日本企業の醜い点を巧妙に活用したというイメージが近い(林田力「都知事選出馬の渡辺美樹・ワタミ会長の経営の評価」PJニュース2011年2月21日)。
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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http://hayariki.zero-yen.com/

最高の人生の終り方最終回

ドラマ最高の人生の終り方が最終回を迎えた。広げた物語を上手にまとめた形である。
葬儀屋を主人公とし、タブーとされがちな死生観に迫る好企画であるが、警察に対する描写は甘く、亜流の刑事ドラマの趣もあった点は残念である。警察御用達の葬儀屋が警察官にビール券を贈る。刑事が犯人憎しの思いから犯人拘束後に暴力を振るう。家庭裁判所の検認を経ずに遺言書と思われたものを開封させるなど脚本の粗が目立った。
それでも現役刑事の犯罪を暴く最終回によってバランスをとった。現実の日本の警察ならば事件そのものをウヤムヤにしてしまうだろう。逮捕するとしても、少しでも罪を軽くするために自首という形にするだろう。逃亡の恐れがないなどと身内に甘い理由を付けて、身軽拘束をしないこともある。それを踏まえれば喫茶店という人目に付く場所で手錠をかける演出は爽快である。
お清めについても最後は「お清めは受け取らない主義だから」と公務員倫理に配慮した。
主人公とヒロインの距離が一ミリも進展しない点で異色のドラマであったが、最終回で進展し、上手に話をまとめた。林田力
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群馬県警の裏金告発・大河原宗平氏控訴審裁判

警察官の大河原宗平氏は群馬県警の裏金を内部告発したところ、私生活の監視を受け続け、冤罪で逮捕され、懲戒免職になった。これに対し、大河原氏は冤罪で逮捕されたことによる損害賠償や免職・懲戒処分の取消を求めて提訴した。二つの裁判の控訴審は東京高裁に係属している。第1回口頭弁論は共に2011年9月20日に開かれた。損害賠償請求事件が13時15分から824号法廷で、免職・懲戒処分取消請求事件が14時から809号法廷である。

2012年3月19日14時から824号法廷で新たな口頭弁論が開かれる。大河原氏が逮捕された時に県警が撮影したビデオ映像が裁判所に提出されたが、そのテープは県警側に都合の悪い場面がカットされていたことが支援者の分析から判明したという。

証拠隠しや証拠の捏造は冤罪の温床である。警察や検察の捜査は税金を使って行われるものであり、収集された証拠は両当事者がアクセスできなければアンフェアである。都合の悪い証拠を「不見当」の一言で済まされる実態が証拠の捏造を可能にしている。
http://hayariki.jakou.com/hayariki3.htm#17

Re: 再度どなたか教えて下さい

「除染は移染ともいわれ、除染によって健康が保障されるなど立証されていません。税金を使うのだから立証されなくても、除染を行う、ということも許されないと考えますが」という点は、その通りと思いますが、問題は理屈の正しさとは別のところにあります。
行政の立場は国や県の基準を満たしているから問題ないというものです。
除染についての公開質問状に対し、御存知の通り、古川道郎・川俣町長は以下のように回答しました。
「除染後の放射性物質の収集については、環境省が発行している『除染関係ガイドライン』および福島県が発行している『除染業務に係る技術指針』に基づき収集します。また、その保管については、前述の『除染関係ガイドライン』に従い川俣町の地勢・地形に適した仮置き場を設置します。」(林田力「古川道郎・川俣町長が除染についての公開質問状に回答」)
http://hayariki.net/hayariki3.htm#3
その後、他の首長の回答も届きましたが、似たようなものでした。
これは除染に限らず、公害やマンション建設反対運動とも共通する姿勢です。究極的には「お上が決めたものであるから、臣民は黙って従え」という姿勢につながります。
このような行政の姿勢を打ち破らなければ、まともな論理も通じません。

注目すべき動きとして、先ににアナウンスした二子玉川ライズ住民訴訟の口頭弁論があります。住民訴訟は終結しましたが、二子玉川ライズ反対の住民運動を広げる出発点になるものです。
世田谷区長側の陳述には見るべきものがあります。除染に対する公開質問状への福島県内自治体首長の定型的な回答と比べて、一歩踏み出しています。この違いは小さなものですが、これまでの行政の姿勢を踏まえると革新的です。「さすが、保坂展人区長」と政治家としてのセンスを評価します。
http://hayariki.net/futako/appeal120313.html
このような動きを広げていくことが除染の問題に対する正論が通るようにする方法であると考えます。

林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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ハングリー十話の立ち退きの残念

ハングリー十話は最終回を前にして急展開になる。東急不動産だまし売り裁判のような不動産トラブルに苦しむ人々にとって残念な展開になってしまった。
ハラペコキッチンに解散の危機が迫る。危機の要因は麻生(稲垣吾郎)の誘惑ではなく、大家の立ち退き要求であった。この大家は味覚音痴という点で料理をテーマにしたドラマの価値の対極にある。立ち退きを迫る人物にネガティブなイメージを与える効果的な演出である。
主人公(向井理)達は別の場所で営業を続けようと物件探しを続けるが、家賃や開店費用の問題で思うようにいかない。立ち退きによって営業者の夢や生活が潰れてしまうことも、立ち退かされた後に心機一転できないことも日本社会の現実を反映したリアリティがある。
東京都世田谷区では東急電鉄・東急不動産らの進める二子玉川ライズによって数多くの商店主が閉店を余儀なくされた。品川区の大井町の東急大井町線高架下の店舗が東急電鉄が立ち退きを迫られ、路頭に迷わせられようとしている。
しかし、ドラマのストーリーにはリアリティはない。店を潰すために画策した麻生の筋書き通りで終わってしまう。もともとフランス料理の格式を無視したロッカーのフランス料理という点がドラマの魅力であった。フレンチの形式無視は中盤の麻生との食事対決で酷評され、それに主人公も心を動かされて仲間との関係にひびが入ったが、自分達の原点に立ち戻ることで危機を乗り越えた。それにも関わらず、最後で麻生の計画に乗るならばドラマの論理矛盾になる。麻生の立ち位置は主人公の厳しい導き手よりも、主人公を潰しにかかる本人は大真面目な道化役がふさわしい。麻生の渾身のプロポーズも主人公が歯牙にもかけないから笑いになるのであって、主人公が受けてしまったら二人して気持ち悪い精神世界に突入することになる。それを周囲の登場人物も応援するならば、カルト的な自己啓発の世界になる。
チエの最後の食事のシーンは心温まる感動的な展開になったが、それは主人公の営業するカジュアルな店だから成立する。麻生コーポレーションの経営する店では無理である。金持ち相手に高級料理を提供することが料理人の価値ではない。庶民的な食いしん坊のチエを喜ばせることは料理人の価値である。麻生の計画に乗ってハラペコキッチンを閉めることは、もっともらしい言い訳で取り繕っても、自分達の提供した価値を失う敗北である。救いは閉店後に主人公が悔し涙を流したことである。焼け野原から経済大国にしてしまう前に進むだけの愚かなガンバリズムに囚われていない。林田力
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2012年3月17日土曜日

平清盛の人気の二極化

大河ドラマ平清盛の人気が2極分化している。視聴率はふるわないものの、マニアックな人気が高い。知名度の低い時代ながら、悪左府や信西ら魅力的なキャラクターを魅力的に描いている。源義朝の関東下向など本筋と直結しない話にも目を配り、後に源頼朝が関東で大勢力を築くことができた背景が理解できるようになっている。
信西の登場シーンでは穴にはまっている。これは単なるドタバタギャグに見えるが、平治の乱で穴の中に隠れていたエピソードを知っている歴史ファンには面白さが倍増である。一方で、このような演出は一般の視聴者を置いてけぼりにしてしまう危険がある。
西行の出家も同じである。出家する西行が娘を蹴っ飛ばすエピソードは有名である。出家を宣言した西行を思いとどまらせようとした娘を振り切るために蹴っ飛ばすという展開が定番である。ところが、ドラマでは脈略なく西行が娘を蹴っ飛ばした。これでは単なるドメスティック・バイオレンス、児童虐待である。
西行のエピソードを知っている視聴者は娘が登場した時から「この娘を蹴っ飛ばすのか」と期待しながら観ている。それ故に唐突に蹴っ飛ばしたとしても驚きは少ない。コンテキストは既に歴史エピソードとして理解しているためである。しかし、エピソードを知らない視聴者には脈略のない意味不明な行動になる。
平清盛は朝廷政治の腐敗から武士の時代の到来を肯定的に描き、天皇家のドロドロを直視するなど菊タブーに挑戦する大胆な歴史観を提示している。このために二極化せずに幅広い視聴を期待したい。林田力
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日弁連理事会で不動産問題の意見書案が審議

日弁連理事会が2012年3月15日に弁護士会館で開催された。ここでは不動産問題に関係する意見書案が審議された。

民法改正に関する意見書案では以下の意見が提示され、承認された。不実事実の告知を受けた者が事実を誤認し、その誤認により意思表示をした場合には、取り消しできる旨の規定を民法に設ける。契約の解除要件について、「軽微な不履行での解除を認めず、重大な不履行を要求する」考えには反対する。

これまで日本では問題があっても契約を白紙に戻すことを中々認めなかった。林田力は東急リバブル・東急不動産から隣地建て替えなどの不利益事実を隠して新築マンションをだまし売りされ、裁判で売買代金を取り戻した経験がある(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』ロゴス社)。この東急不動産だまし売り裁判が消費者契約法第4条第2項(不利益事実不告知)で不動産売買契約が取り消されたリーディングケースになったことが示すように、不動産売買契約の白紙化は容易ではない。

東急不動産だまし売り裁判は氷山の一角である。東急リバブル・東急不動産の顧客に限定しても類似ケースは多数存在する。それ故に民法でも類似ケースが広汎に保護されることを期待する。

住宅建築請負契約における前払金の規制に関する意見書案では以下の意見が提示され、承認された。住宅建築業者は注文者に対して、設計図書や代金内訳明細書や見積書また工事工程表を交付しなければならない。過剰な前払金請求の禁止と違反した場合の行政処分を含めた法的規制を設ける。

今後の大震災に備えるための建築物の耐震化に関する意見書案の件では以下の意見が提示され、承認された。昭和56年以前の新耐震基準に準拠していない建築物所有者に耐震診断を受診する義務を課す。この基準を満たしていない建築物所有者は、一定期間内に改修もしくは除却する義務を負う。この工事に関する費用は国が正当な補償として支払う。

建物の耐震補強は総論では誰も反対できない問題であるが、強制することは問題がある。東京都品川区の東急大井町線大井町駅高架下の住民は、耐震補強を口実に東急電鉄から生活保障もなく立ち退きを迫られている。この種の住まいの貧困が耐震補強の義務化で激化する危険がある。日弁連意見書では国の補償を義務付けることでバランスを取っている。

宅地被害者の救済及び予防のための法改正等を求める意見書案の件以下の意見が提示され、承認された。大震災による宅地被害者の救済のための統一的かつ継続的な相談窓口を設置する。被災者生活再建支援法の対象に住家のみならず、宅地も加える。公的助成や税制上の優遇措置等の制度を拡充創設する。ハザードマップの対象範囲を拡大し、迅速な完成を図り、宅地建物取引業者の重要事項説明書において説明させる。除斥期間の硬直な適用を回避する。
http://hayariki.net/hayariki3.htm#2
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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銀魂の月詠の格好良さ

将軍家討ち入りというスケールの大きな話になった。ボケ役が多い中で月詠のシリアスさが際立つ 。吉原炎上編で強烈な存在感を放ち、キャラクター人気投票の上位に輝き、すっかりレギュラーの一員になった月詠。しかし、吉原炎上編のインパクトは弱まり、キャラの立ち位置が分かりにくくなった。月詠をフィーチャーした紅蜘蛛編も今一つであった。酒乱や純情というギャグパート用に無理に付けたような属性も、しっくりこない。その中で将軍家討ち入りでの月詠は格好良さを見せている。やはり月詠は他人のために戦うところに魅力がある。林田力
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東急不動産だまし売り裁判の嵐

東急不動産だまし売り裁判は時には嵐のように、時には静かな水の流れのように語られている。東急不動産だまし売り裁判を読むと体が小刻みに震えてしまう。全身を戦慄が走る。東急不動産だまし売り裁判は歴史の悲劇である。遠い昔の歴史ではなく、最近の生きた歴史である。
あれほど東急不動産に辱められながら堂々と立っていた林田力の心情を考えると、一体どれほどの力が林田力にあれほどの忍耐力を与えたのか不思議である。東急不動産は独断的で利己的で、恥知らずであった。東急不動産がのさばって、ひもじい人間が飢えて死んでいく日本では希望がない。
不買運動家の出してくれた茶の温かさが林田力の全身を柔らかく包んだ。それだけで東急リバブル東急不動産の不誠実に触れて凍てついた全身が溶けていくようであった。
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『検事失格』と不見当

市川寛『検事失格』は冤罪事件・佐賀市農協融資事件で冤罪被害者を取り調べ中に「ぶっ殺すぞ!」と脅迫した元検事によるノンフィクションである。取り調べ中の暴言発覚で厳重注意処分を受けて2005年に辞職し、弁護士になっている。小沢一郎氏の陸山会事件に国策捜査・不当裁判との批判が出ている中でタイムリーな出版である。

冤罪加害者・暴言検事が弁護士にスライドし、正義の告発者としてもてはやされることには違和感を禁じ得ない。書籍の内容も検察庁の内部・教育体制を暴くことが主眼で、本人の反省という点では弁解や言い訳が目につく。冤罪事件・布川事件の冤罪被害者支援者は厳重注意処分を受けた市川氏に対して「まるで反省している様子もなく、『蛙のツラに小便』程の効果もなかったように見受けられました」と語っている。このような人々の声も大事にしたい。

一方で刑事裁判有罪率が99%という人権が保障された先進国として異常な状況に制度の問題があることも事実である。たとえば「不見当」という裁判用語がある。主に刑事裁判で弁護人側の証拠開示要求に対して検察側の回答で使われる。これは提出を要求された書類や証拠物が「見当たらなかった」ことを指す言葉であるが、当該物件を提出したくないときに「ない」と嘘をつかずに誤魔化すために使われる。

実例として痴漢冤罪事件を扱った映画『それでもボクはやってない』でも弁護人側の要求に検察が「不見当」と答えている。また、冤罪事件・布川事件でも弁護人側が要求する供述調書を検察側が不見当と答えた。これは2006年3月5日に放送されたテレビ朝日『ザ・スクープスペシャル』「検証!日本の刑事司法 〜 布川事件39年目の真実 〜」でも取り上げられた。
http://hayariki.net/hayariki3.htm#11
「不見当」は弁護人側から「不見当でごまかさず誠実に答えるべき」「合理的な説明を求める」と批判される言葉である。「不見当」との回答で済まされてしまう裁判の仕組みに問題がある。『検事失格』が制度にメスを入れる契機になれば、大きな価値がある。
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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覇SOUL

異色の三国志である。劉備が倭国の大軍を率い、中華を女王卑弥呼に服属させようとする。実際のところは当時の倭国は中国から鏡をもらってキャッキャと喜んでいたレベルであり、現実味には欠ける。他にも趙雲が女性で、呉がキリスト教を信奉するなどユニークな設定が目白押しである。関羽と張飛が劉備から離反するなど史実として伝えられている内容からも大きく逸脱している。劉備が倭人、呉がローマの剣闘士奴隷を率いており、国際色豊かである。漢民族中心の中華思想の歴史観とは異なるフィクションを提示する。林田力
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らぶきょん完結

「らぶきょん」は韓国ドラマ宮の原作となった韓国のマンガである。最終巻の日本語版が出版された。
現代の韓国に皇室が存続していたら、という架空設定でイマドキの女子高生が皇太子妃になるというシンデレラ・ストーリーである。ドラマが日本でも放映されると、冬のソナタなど中高年中心であった韓流ブームを少女にまで広げることになった。韓流を世代を超えた国民的ブームにした立役者とも言うべき作品である。
日本では原作以上にドラマで知られている作品であるが、原作には原作の味がある。ドラマはラブコメを基調にしながらも、シリアスなシーンではシリアスに徹し、視聴者を泣かせた。これに対して漫画はシリアスなシーンでもギャグや作者の突っ込みが入り、シリアスに徹していない。ドラマに感動した向きには残念な演出になるが、お涙頂戴で安易な人気取りを目指さない作品の芯の強さが存在する。
ストーリーはドラマ以上に深刻である。皇太子夫妻は完全に破局し、離婚する。一般人に戻ったチェギョンには新しい彼氏もできる。この状態から最終巻は開始する。愛する二人をもってしても、皇室という制度の壁は高い障壁となっている。
ドラマでは渋い父親になっている皇帝であるが、漫画ではアイドル好きの若作りである。チェギョンとシン王子、ユル王子、ヒョリンと若者の物語であったドラマに対し、漫画では皇帝が義姉との愛憎入り混じる戦いや皇后との愛に主体的に関わっている。
ドラマでは最後に改心して身を引くというステレオタイプな悪役のユル王子母子であったが、マンガでは過去の罪を直視しながらも、ふてぶてしさを保っている。このポジションは珍しい存在である。過去を反省せずに悪事を繰り返す悪人か、罪を認めて主人公の信奉者に豹変する節操なしに二極化する傾向がある。ドラマではシン王子派とユル王子派に人気を二分したものの、ユル王子派からすればユル王子が可哀想すぎて救われない展開であった。マンガのユル王子のラストも自意識過剰すぎて別の意味で可哀想であるが、その自信と明るさは救いである。林田力
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2012年3月16日金曜日

林田力『東急不動産だまし売り裁判』の悲しみ

林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』(ロゴス社)はマンションだまし売り被害者の悲しみ、苦しみ、焦燥が手に取るように理解できる書籍である。傷口が中々癒されないように、一生に一度の買い物のだまし売り被害も簡単には癒されない。東急リバブル・東急不動産の悪質さを追及する主張は爽やかで溌剌として光り輝き、魅惑的な生命力がみなぎっている。99パーセントの一人として、1パーセントの側である大企業に向けられた林田力の闘いに共感する。

東急リバブル・東急不動産は最初から最後まで(from soup to nuts)不誠実であった。東急不動産住宅事業本部の課長が「裁判所でも都庁でも、どこでも好きなところに行ってください」と言い放ったというエピソードに悪質さが現れている。これによって東急不動産は自社の悪質さを法廷で公開していいと腹をくくったことになる。

しかし、残念なことに連中は自分達が間抜けとは考えていない。この期に及んでもマンションだまし売りが正当であると盲信している。故に東急不動産だまし売り裁判は喜劇的なまでに深刻である。東急不動産の相手の言葉を額面通りに受け止めて提訴した林田力氏の対応は正当である。

東急リバブル・東急不動産には「ふざけるな」としか言いようがない。他にも被害者がおり、もはや犯罪に近い。東急リバブル・東急不動産もマンションだまし売り被害者と同じような苦労を味わってほしいものである。それができないのであれば、この問題にはとやかく言うなということで、突き放しても消費者は消費者の権利を主張すべきである。

新築マンションだまし売りのようなトラブルの原因や対策は、関係者限りで封印されてしまうことが多い。人の値打ちは財産や家柄ではなく、その人間がどのように生きようとしているのか、その意思があるかないかによる。人は何を守るかによって、どのような人間であるかが決まる。『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』を刊行した林田力に敬意を表したい。

『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』における林田力の生き方は一貫しており、ブレはない。書いていることも行動も筋が通っている。林田力の直言は汚れた心を洗う聖水である。野辺に咲く花のように諦めずに強い信念をもって真実を発言している。

そして徹底して悪徳不動産業者に虐げられた側に立っている。それは二子玉川ライズ反対運動のようなマンション建設反対運動やゼロゼロ物件詐欺のような賃貸トラブルにおいても変わらない。読者の生き方も問われる。このように市民は生きるべきということを突き付ける。
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平清盛の画面の汚さの理由

平清盛の画面の汚さは日本社会の後進性を象徴する。画面の汚さは時代状況を再現する意図が込められているとされる。これに観光地としての魅力をアピールしたい兵庫県知事が食いついた形である。自動車の排気ガスも視界を妨げる高層ビルもない平安時代が現代よりも暗く汚いとは一概に言えない。
暗く汚い画面は当時の環境の再現よりも、朝廷政治が行き詰まった世相を演出するためのものである。この点で幕末の封建社会の行き詰まりを出発点とした龍馬伝が暗く汚い画面であったことと共通する。
暗く汚い画面は社会の反映である。社会の閉塞感を打ち破る主人公の明るさを際立たせる効果がある。そのような主人公として坂本龍馬はうってつけのキャラクターであった。暗く汚い画面にも関わらず、福山雅治演じる龍馬は同時期に放送された仁の龍馬よりも綺麗過ぎると言われたほどである。
これに対して平清盛は松山ケンイチ演じる主人公が汚い。これは不幸な生い立ちを知って無頼となった清盛の心象風景を反映するが、問題は清盛の無頼に共感できないことである。
第1回は清盛の父親の平忠盛が主人公であった。朝廷の番犬である武士の虚しさ、白拍子の舞子との心温まる交流、白河法皇への命がけの訴え、白河法皇の非情な命令が描かれ、大いに感情移入できた。
それに対して成長した清盛は衝撃的な生い立ちを知ったショックがあるとは言え、父親の気持ちを知らない親不孝者にしか見えない。清盛の無頼はグレたヤンキーと同レベルで、大河ドラマの主人公にふさわしくない。これでは人気がでなくても仕方がない。
清盛は海賊征伐で清盛に出生の秘密を教えた兎丸と再会し、鬱屈した怒りをぶつける。これによって無頼から卒業できたが、その後の「光らない君」でも依然として清盛は汚い。雅な朝廷と粗野な武家という対比を狙っているが、貴族化した武家という平家のイメージに合わない。源氏への敗北によって平家の貴族化は弱体化というマイナスイメージがあるが、平家の公達は伝統的な公家以上に雅で宮中の人気を誇った。平家は武力だけでなく、洗練さでも公家を圧倒した。
姫君は未だに王朝文化の世界にいる姫たちは汚い風景や主人公を対比させる筈であるが、汚さを払拭するまでには至っていない。誰も彼も第一印象は最悪であるが、惹かれていくというステレオタイプで恋愛物としては底が浅い。
汚い画面の中で輝いているものは当時の先進国・宋からの輸入品である。密貿易で入手した宋の文物を都で売る兎丸達を信西は庶民に先進文化を触れさせると高く評価する。ここには当時の日本は後進国であり、中国の文明に学ばなければならないが、守旧的な支配層によって妨げられているという視点がある。
この視点は物議を醸している王家の用語使用に積極的な解を与えるものである。実は王家という言葉が時代考証的に正しいかという点は議論の本質ではない。当時の天皇家を指して王家という言葉が使用されていたという史料が提示されたとしても、批判派は納得しない。皇帝よりも格下の王という表現を選択した意図が問われているためである。林田力
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2012年3月15日木曜日

二子玉川ライズ住民訴訟会見

東京高裁に係属中の二子玉川ライズ住民訴訟が3月13日の口頭弁論で和解的解決で終結した。住民訴訟が和解的な解決で決着することは極めて異例である。住民と行政が話し合える関係に入れたことが今回の解決の背景にあり、その成果が今後は注目される。
口頭弁論では最初に住民側から陳述がなされた。続いて世田谷区長側から陳述がなされた。これを受けて住民側から訴えの取り下げが提起され、世田谷区長側が取り下げに同意した。さらに住民から意見陳述がなされた。最後に裁判所から、紛争を予防・解決し、街の発展のために双方が努力することを期待するとの発言がなされた。
形式的には住民側の訴えの取り下げによる終結であるが、裁判所の働きかけを受け、世田谷区長側から住民参加などの発言を引き出した上でのものであり、和解的解決と評価できるものである。もともと住民訴訟は私権の回復を求める通常の民事訴訟とは異なる。行政に再開発の問題点や住民参加の必要性を認めさせたことは住民運動にとっては勝利と評してよい。
一方で住民側と世田谷区長側には依然としてギャップがあることも否めない。
第一に風害など二子玉川ライズの被害について、住民側は世田谷区が主体的に解決すべき街づくりの問題と位置付ける。これに対して世田谷区は一義的には事業者の問題で、自らは事業者に解決を働きかける存在としている。再開発組合には行政任せの無責任な姿勢があり、住民にとっては、たらい回しの無責任体制になりかねない。
第二に公共性についてである。二子玉川ライズは分譲マンションや賃貸オフィス、ショッピングセンターと公共性と無縁な営利目的の再開発である。そこに膨大な税金が投入されることへの批判も強い。これに対して世田谷区長側は図書館などの公共スペース拡大に言及する。しかし、住民側は低層住宅地や公園予定地の都市計画を開発目的のために変更し、超高層ビルを建設できるようにしたことを公共性に反する街づくりと主張する。超高層ビルに公共施設が入ったとしても、住民の問題意識の回答にはならない。税金の使い方の観点では公共施設が再開発ビルを賃貸することは税金の無駄遣い、税金による再開発の尻拭いになる。
二子玉川ライズ住民訴訟は判決によらない解決をしただけでも異例であるが、内容にも注目すべき点がある。
第一に裁判官が最後に今後の両当事者の努力に期待する発言をしたことである。裁判の終結で終わりでないことを宣言している。住民訴訟でこそ和解は珍しいが、反対に民事訴訟で裁判所は和解に熱心である。そこには当事者の利益よりも、上訴させずに紛争を現在の裁判限りで終わらせてしまおうという発想がある。これは判決を書きたくないとか仕事を少なくしたいという怠け者の公務員根性があるが、法学の世界では紛争の一回的解決や訴訟経済なる用語でもっともらしく正当化されている。重要なことは表向き「和解で終わらせた方が互いにとっていいですよ」と言ったところで、当事者の利益以外の動機で和解が勧められることである。そのために当事者を脅迫するような形で説得し、何が何でも権利主張を諦めさせるような当事者無視の進め方も横行している。これに対し、二子玉川ライズ住民訴訟では裁判所が訴訟後も当事者間での話し合いによる継続的な努力を求めている。さっさと紛争を終わらせてしまおうという悪しき和解推進論とは対極にある。
第二に住民側の陳述と世田谷区長側の陳述を並べて口頭弁論長所に記録したことである。前述のように住民側と世田谷区長側の陳述にはギャップがある。その違いをそのまま認めて記録する。何らかの合意なり妥協を強制するのではなく、ギャップを今後の双方の話し合いの出発点にする。これは二子玉川ライズ反対運動の成熟を示すものである。
自分の考えだけが唯一絶対であり、相違を認めない偏狭な発想は、日本の行政にも市民運動にも見られる悪癖である。往々にして市民運動は権力の独善に苦しめられているが、残念なことに市民運動家の中にも、この種の偏狭さが見られる。その種の人々は最後には同じような人々の僅かな差異を取り上げて攻撃する内ゲバを展開し、破壊しか残らない。権力側にとっては矛先がそれて万々歳となる。
二子玉川ライズ二期事業の取り消し訴訟で中間判決がでる予定。
二子玉川ライズで支出された税金は合計425億円。世田谷区は二子玉川ライズ補助金の圧縮を目指すと表明。
住民訴訟は財務会計行為ということで、再開発の問題を提訴できるか。都市計画における公共性とは何かを追及した。世田谷区民に広く訴える。区議会でも党派を超えて問題意識を高める。
二子玉川ライズオフィスに入るデジタルコンテンツ事業の失敗。補助金行政の弊害を明らかにした。今後も関連する問題が動いている。現地は風害が酷く、危険な街になっている。
原告団次長・志村。二子玉川ライズは六本木ヒルズに比べても、桁外れの補助金が投入されている。スーパー堤防、外環道、デジコン集積という国策開発が重なる。勝手に二子玉川にデジコン産業を集積すると決められた。引き続き、世論や議会に訴える。住民主体の街づくりに変える。原子力村や建築村から脱却する。
今からでも間に合う。代替案を作って提案する。様々な地域の団体と一緒に手をつないで活動する。パブリックコメントでは再開発賛成意見は皆無。環境を破壊する再開発はおかしいという意見が圧倒的であった。新しい一歩を踏み出すことが今日と考えている。
住民参加について。飯岡。既に区長と会って話す。職員も態度が変わっている。質問に答える。住民と行政が話し合うシステムを作った方がいいと職員が発言している。風害に苦しむ住民が話し合いをしている。話し合いは既に行われている。
志村。民主主義のあらゆるルートを使って訴える。世田谷区議会で最も議論が集中したテーマは二子玉川である。木下議員は見積もりが杜撰であったとして補助金カットを主張。全会派と懇談して、二子玉川ライズに問題があることにはコンセンサスが得られている。あらゆる民主主義の場で追及する足掛かりができた。簡単ではないが、状況はできている。林田力
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二子玉川ライズ住民訴訟は住民運動の勝利

二子玉川ライズ住民訴訟は二子玉川ライズ反対運動にとって大きな勝利である。形式的には住民側の訴えの取り下げによる終結であるが、裁判所の働きかけを受け、区長側から住民参加や風対策などの発言を引き出した上でのものであり、和解的解決と評価できるものである。もともと住民訴訟は私権の回復を求める通常の民事訴訟と構造が異なる。行政に住民参加の必要性や二子玉川ライズの問題点を認めさせたことは住民運動にとっては勝利と評してよい。

特に区長の陳述で「法令に基づく環境影響評価の手続きに則った適切な対応はもとより、きめ細やかな対応を事業者に求めてまいります」と法令以上の「きめ細やかな対応」を求めることを宣言した点は高く評価する。典型的な行政の対応は「法令や国の定める基準に従っているから問題ない」というものである。

たとえば除染による放射性物質の拡散の問題を指摘した市民団体・市民が求め創るマニフェストの会の公開質問状に対し、古川道郎・川俣町長は以下のように答えた。

「除染後の放射性物質の収集については、環境省が発行している『除染関係ガイドライン』および福島県が発行している『除染業務に係る技術指針』に基づき収集します。また、その保管については、前述の『除染関係ガイドライン』に従い川俣町の地勢・地形に適した仮置き場を設置します」(林田力「古川道郎・川俣町長が除染についての公開質問状に回答」PJニュース2012年3月5日)

除染の危険性に対する疑問には答えず、環境省や福島県の基準に従っているから問題ないという姿勢である。この種の姿勢は新種の公害被害に無力である。「法令がないから被害が出ても仕方がない」という姿勢では憲法が生存権などの人権を保障している意味がない。

これに対して区長の陳述は従来型の行政の姿勢を一歩踏み出すものである。再開発組合も「法令の基準を満たしている」と開き直ることはできなくなった。仮に開き直ったとしても、住民側は区長の陳述を武器に再開発組合側の開き直りに反論し、一歩進めた対応を要求することができる。

一方で住民側と世田谷区長側には依然としてギャップがあることも否めない。

第一に風害など二子玉川ライズの環境被害について、住民側は世田谷区が主体的に解決すべき街づくりの問題と位置付ける。これに対して区長側は一義的には事業者の問題で、自らは事業者に働きかける存在としている。既に再開発組合は風害対策について行政任せの無責任な回答をしている(林田力「二子玉川再開発説明会で住民の懸念続出=東京・世田谷」PJニュース2011年5月16日)。世田谷区と再開発組合が互いに責任逃れを演じられる無責任体制に陥るという一抹の不安がある。

第二に公共性についてである。二子玉川ライズは分譲マンションや賃貸オフィス、ショッピングセンターと公共性と無縁な営利目的の再開発である。そこに膨大な税金が投入されることが批判されている。これに対して世田谷区長側は図書館などの公共スペース拡大に言及する。しかし、住民側は低層住宅地や公園予定地の都市計画を開発目的のために変更し、超高層ビルを建設できるようにしたことを公共性に反する街づくりと主張する。超高層ビルに公共施設が入ったとしても、住民の問題意識は解消しない。税金の使い方の観点では公共施設が再開発ビルを賃貸することは税金の無駄遣い、税金による再開発の尻拭いになる(林田力「デジタル映像産業誘致は二子玉川再開発の尻拭いか=東京・世田谷」PJニュース2010年4月30日)。

二子玉川ライズ住民訴訟は和解的決着という点だけでも異例であるが、内容にも注目すべき点がある。

第一に裁判官が最後に今後の両当事者の努力に期待する発言をしたことである。これは裁判の終結で終わりでないことを意味する。住民訴訟でこそ和解は珍しいが、民事訴訟全般では裁判所は和解に異様なほど熱心である。

ここには当事者の利益よりも、上訴させずに紛争を現在の裁判限りで終わらせてしまうことに価値を見出す思想がある。これは判決を書きたくないとか仕事を少なくしたいという怠惰な公務員根性として説明可能である。しかし、法学の世界では紛争の一回的解決や訴訟経済という、もっともらしい用語で正当化されているために厄介である。

重要なことは表向き「和解で終わらせた方が互いにとってプラスになる」と言ったところで、当事者の利益以外の動機で和解が勧められることである。そのために当事者を脅迫するなど、何が何でも権利主張を諦めさせるような当事者無視の和解手続きも皆無ではない。これに対して二子玉川ライズ住民訴訟では裁判所が訴訟後も当事者間での話し合いによる継続的な努力を求めている。「さっさと紛争を終わらせてしまおう」という悪しき和解推進論とは対極にある。

第二に住民側の陳述と世田谷区長側の陳述を口頭弁論調書に併記したことである。前述のように住民側と世田谷区長側の陳述にはギャップがある。その違いをそのまま認めて記録する。何らかの合意(という名目の妥協)を強制するのではなく、ギャップを今後の双方の話し合いの出発点にする。このような方法が採用できたことは二子玉川ライズ反対運動の成熟を示すものである。

日本では行政側にも市民運動側にも、自己の考えだけが唯一絶対であり、相違を認めない偏狭な発想がある。前述の「国の基準に従っているから問題ない」という行政の姿勢は一例である。往々にして市民運動は行政の独善に苦しめられる側であるが、残念なことに市民運動家の中にも、この種の偏狭さと無縁ではない。その種の人々は同じような人々の僅かな差異を取り上げて攻撃する内ゲバを展開し、破壊しか残らない。権力側にとっては矛先が外れて万々歳となる。その中で二子玉川ライズ反対運動は行政を住民主体の街づくりに巻き込む住民運動の一手法を提示するものである。
http://hayariki.zero-yen.com/futako/appeal120313.html
二子玉川ライズ住民訴訟の終結は二子玉川ライズ差し止め訴訟(再開発の差し止めを求めて二子玉川東地区第一種市街地再開発組合を提訴した訴訟、最高裁に係属中)、二子玉川ライズ取り消し訴訟(二子玉川東第二地区市街地再開発組合設立認可取り消しを求めて東京都を提訴した訴訟、東京地裁に係属中)に影響を与えることが予想される。また、他の住民訴訟にも参考となる材料を提示する。
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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二子玉川ライズ住民訴訟終結記者会見

住民側は口頭弁論終了後の17時から裁判所庁舎2階の司法記者クラブで記者会見を実施した。冒頭で飯岡氏は「双方の努力を求めた裁判所の言葉を胸に刻んで運動を積極的に進めたい」と決意を語った。

渕脇弁護士は「地方自治体の首長と住民の協議のベースができた」ことが和解的決着とした理由と説明する。「司法における紛争から政治的な課題として行政の中で解決する長い取り組みに切り替える」とする。二子玉川ライズ住民訴訟の意義については「都市計画における公共性とは何かを追及した」と語る。世田谷区民に広く訴え、区議会でも党派を超えて問題意識を高めることができた。世田谷区では二子玉川ライズ二期事業への補助金の圧縮を目指すと表明した。

世田谷区では「二子玉川ライズ オフィス」に入居するデジタル映像コンテンツ産業誘致集積支援事業が失敗し、2000万円の補助金が回収不能になったという問題も起きている(「世田谷「不適切な補助金」保坂展人区長も首ひねる」AERA 2012年3月19日号)。莫大な利権になっている補助金行政の弊害を明らかにする点にも二子玉川ライズ訴訟の意義があったとする。

住民の志村氏は「二子玉川ライズは六本木ヒルズなど他の再開発事業と比べても、桁外れの補助金が投入されている」と二子玉川ライズの異常性を明らかにした。二子玉川ではスーパー堤防、外環道、デジタル映像コンテンツ産業集積という国策開発が重なっている。デジコン産業集積では勝手に二子玉川にデジコン産業を集積すると決められた。二子玉川ライズの問題を引き続き、世論や議会に訴えていく。住民主体の街づくりに変える。原子力村や開発村から脱却する。

様々な地域の団体と一緒に手をつないで活動する。世田谷区のパブリックコメントでは再開発賛成意見は皆無であった。「環境を破壊する再開発はおかしい」という意見が圧倒的であった。二子玉川ライズ住民訴訟の和解的決着によって新しい一歩を踏み出すとした。

会見では住民参加について具体的な計画が質問された。飯岡氏は「これから何かするというよりも、既に始まっている」と答えた。保坂区長とは会って話している。区の職員の態度も変わり、住民の問い合わせにも対応するようになった。区の職員の方から「住民と行政が話し合うシステムを作った方がいい」との発言が出ている。行政との話し合いは既に行われているとする。

志村氏は「民主主義のあらゆるルートを使って訴える」と語った。今年度の世田谷区議会で最も議論が集中したテーマは二子玉川である。木下泰之世田谷区議は3月8日の予算員会の質問で、二子玉川ライズ2期事業の事業費が最初は512億円とされていたものが392億円に減ったことから、約58億円の補助金のカットを主張した。住民側は区議会の全会派と懇談し、再開発賛成の会派であっても二子玉川ライズに問題を抱えていることのコンセンサスは得られた。簡単ではないが、問題を追及する足がかりは出来ていると述べた。会見終了後も記者が熱心に個別に質問を行っており、関心の高さをうかがわせた。
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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二子玉川ライズ住民訴訟が実質的和解で終結

二子玉川ライズ住民訴訟が2012年3月13日に東京都千代田区の東京高等裁判所808号法廷で開かれた口頭弁論において実質的和解が成立した。都市計画を巡る住民訴訟が実質的和解で決着することは極めて異例である。住民と行政が話し合える関係に入れたことが今回の決着の背景にあり、その成果が今後は注目される。

二子玉川ライズ住民訴訟は東京都世田谷区の住民約130名が二子玉川東地区市街地再開発(街の名称:二子玉川ライズ)への公金支出を違法として世田谷区長を提訴した裁判である。住民側は超高層ビル・営利施設中心の二子玉川ライズが都市計画公園・風致地区・景観重視という二子玉川の都市計画の方向性に逆行し、都市計画への適合を求めた都市再開発法第4条第2項第1号に違反するなどと主張していた。

一審・東京地裁判決は住民側の主張を一部棄却・一部却下したものの、再開発地域の用途変更や公園予定地の変更が決定される前に、世田谷区と東急電鉄等の間で複数回の覚書が締結されていた事実を認定した(林田力「二子玉川公金支出差止訴訟で住民側控訴(上)」PJニュース2010年6月7日)。

二子玉川東地区再開発には2000年度から2010年度までの10年間で約425億円の税金が投入されたことが判明している(林田力「二子玉川再開発への税金投入額が400億円超と判明」PJニュース2011年8月10日)。1期2期事業合わせた総額は700億円を超えると見られている。また、「二子玉川ライズ オフィス」などのビル風で転倒者・負傷者が出るなど地域環境の破壊が大きな問題になっている。

2011年4月の統一地方選挙で大型開発の見直しを掲げる保坂展人氏が世田谷区長に当選し、被告である世田谷区長の対応が注目されていた。裁判所も区長交代による区政の変化に関心を示していた(林田力「二子玉川ライズ住民訴訟、保坂世田谷区長就任による変化に裁判所も関心示す」PJニュース2011年7月1日)。

口頭弁論では最初に住民側代理人の渕脇みどり弁護士が以下の内容で陳述した。

「世田谷区長は二子玉川東地区市街地再開発事業によって発生した風害、水害の危険などの権利侵害に対し、関係各機関と連携し、世田谷区のまちづくりとして十分な対策を講ずる。

世田谷区長は、二子玉川第二地区市街地再開発事業(第二期事業)に対する公金支出については、前項の点も踏まえ、事業の公益性を十分に検証する。

被控訴人世田谷区長は、住民参加の手続きを尊重する。」

続いて世田谷区長側が以下の内容を陳述した。

「世田谷区では、再開発事業等の市街地整備におきましては、今後とも地域住民の意見を幅広く聞き、住民参加を大切にした、丁寧な街づくりを進めてまいります。

二子玉川東地区におきましては、事業者が「インフォメーションプラザ」を開設し、区民の皆様への情報提供や個別相談に対応する場所ができました。区としては、より良い街づくりの実現に向けて、今後、「インフォメーションプラザ」の活用と充実を図る取組みが行われるべきであると考えています。

また、地域住民にとって身近な公共性・公益性をさらに高める観点から、図書館等と交流スペースの設置など、公共空間の拡充の実現に向けて事業者との協議も始めております。

再開発区域周辺の環境影響に対しましては、区としても環境に十分留意して、法令に基づく環境影響評価の手続きに則った適切な対応はもとより、きめ細やかな対応を事業者に求めてまいります。風環境については、まず、予定されている風対策を事業者に実施させてまいります。」

この後で住民側は訴えの取り下げを申し出て、区長側が取り下げに同意した。さらに住民を代表して二子玉川で生まれ育った飯岡三和子・原告団長が陳述した。「この裁判の審理の中で、領収書や契約書類すら提出されないまま、億単位の補助金がノーチェックで支出されている事実をはじめ、様々な形での行政と事業者の癒着の実態が明らかにされてきました」と二子玉川ライズの問題を明らかにする。
http://hayariki.net/futako/appeal120313.html
その上で「今回の世田谷区長との実質的和解をステップにさらに、広範な区政のあり方、二子玉川再開発事業に関連する諸問題を解決し、真に住民が主人公の住民の福祉に沿うまちづくりを実現するために今後も一層強い取り組みを進めてまいります」と宣言した。

最後に裁判長が以下の発言で口頭弁論を締めた。「今回の内容を双方ともしっかりと受け止め、今後、紛争を予防し、紛争を解決し、健全な街の発展のために双方が努力されることを裁判所からもお願いします」

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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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林田力『二子玉川ライズ反対運動』

 林田力『二子玉川ライズ反対運動』(マイブックル)は二子玉川東地区再開発(二子玉川ライズ)に対する住民運動を記録したノンフィクションである。東京都世田谷区の二子玉川(ニコタマ)では街壊しが進行中である。「二子玉川ライズ タワー&レジデンス」や「二子玉川ライズ オフィス」など東急電鉄・東急不動産ら東急グループの営利目的の再開発によって、二子玉川の貴重な自然と近隣住民の住環境が破壊されている。

 自然と住環境を守るために住民運動側は住民集会や裁判、議会への陳情など様々な活動に取り組んでいる。本書では「にこたまの環境を守る会」「二子玉川東地区まちづくり協議会」ら住民団体の活動の一端を紹介する。

 また、同じく二子玉川で起きている住民運動である多摩川暫定堤防や三菱地所玉川一丁目マンションへの反対運動についても触れた。『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』著者の林田力が東京都に提出した二子玉川東第二地区市街地再開発事業計画(案)への意見書及び口頭意見陳述原稿も収録した。
http://www.mybookle.com/indiv/bookle/2099
 二子玉川ライズは街壊し
 二子玉川ライズ差止訴訟
 二子玉川東地区再開発見直しを求める集い
 にこたまの環境を守る会集会
 二子玉川住民が再開発を意見交換
 二子玉川東地区住民まちづくり協議会が住民提案披露
 世田谷区玉川のタウンミーティングの呆れた実態
 不満が残った世田谷区砧のタウンミーティング
 二子玉川第二地区再開発事業計画縦覧と住民陳情
 二子玉川東地区まちづくり協議会が陳情審査結果を報告
 もう一つの二子玉川住民運動 玉川にエコタウンを作る会
 世田谷区議会で二子玉川再開発補助金削除の予算案組み換え動議
 二子玉川東地区再開発住民提案の採算性分析
 二子玉川東第二地区再開発問題で住民集会
 二子玉川東第二地区再開発組合設立認可に抗議
 東京都が二子玉川住民抗議文に回答
 二子玉川の環境を守ろう お花見交流会
 二子玉川ライズ タワー&レジデンス問題
 多摩川暫定堤防問題
 三菱地所玉川1丁目マンション問題
 多摩川暫定堤防の見直しを求めるお花見交流会
 二子玉川東第二地区市街地再開発事業計画(案)に対する意見書、口頭意見陳述原稿

2012年3月14日水曜日

ストロベリーナイトソウルケイジ

ストロベリーナイトのソウルケイジで「中林建設に殺されたようなものですね。」という台詞があった。中林建設のマンション建設の地上げ被害を受けて心労で亡くなった住民を指した言葉である。店に猫の死骸を放り投げられるなどの嫌がらせを受けた。
現実では同じように「東急不動産に殺されたようなものですね」との台詞が当てはまる住民も多いだろう。東急不動産だまし売り裁判では東急不動産のために働いた地上げブローカーが証人尋問でマンション建設地を地上げしたと証言した。林田力「東急不動産だまし売り裁判」にまとめられている。
渋谷区桜丘町では暴力団員が地上げしたビルを東急不動産が購入している。
世田谷区の二子玉川ライズ周辺では超高層ビル建設などの環境激変により、体調を壊し、亡くなる住民が出ている。まさに東急不動産により殺されたようなものである。
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2012年3月13日火曜日

東急リバブル・東急不動産の消費者トラブル

東急リバブル・東急不動産は隣地建て替えなどの不利益事実を隠して新築分譲マンションをだまし売りし、購入者とトラブルになっている。江東区のアルス東陽町301号室だまし売りは、消費者契約法・不利益事実不告知で不動産売買契約が取り消されたリーディングケースとなる(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』ロゴス社)。

この裁判を契機に「自分もこのような目に遭った」と上記訴訟の枠を越えた東急への批判が続出して炎上状態になった(「ウェブ炎上、<発言>する消費者の脅威」週刊ダイヤモンド2007年11月17日号)。『東急不動産だまし売り裁判』は特殊事例ではなく、氷山の一角に過ぎない。

同じ江東区の東急ドエル・アルス南砂サルーテでも東急リバブル・東急不動産が隣地建設で日照0時間になることを説明せずに販売し、購入者とトラブルになった(「入居後に環境激変で住民訴訟 どこまで許される営業トーク」週間ダイヤモンド2000年10月14日号)。東急不動産が分譲したマンションが引渡し後、僅か4ヶ月で隣地の再開発により日照が0時間となったため、購入者と東急不動産の間で説明責任をめぐってトラブルになった。

購入者の多くが、購入前に日照のことを気にして、再開発計画のことを確認している。しかし、「再開発計画などまったくない」「ここ5、6年で何か建つことはない」などと言い切られたという。その後の交渉で東急側は「再開発計画のことは知らなかった」と主張。再開発事業の事業主への事実確認すらしていなかったと説明した。

横浜市のアルス横浜台町(だいまち)でも隣地建て替えを隠して販売し、購入者と裁判になった。これは東急不動産だまし売り裁判に非常に似ている事件である。売主の東急不動産らが重要事項(隣地建て替え)を説明せずに販売したとして、アルス横浜台町(1997年4月竣工)の購入者が、買戻し及び損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。

事前に隣地マンションのオーナーは東急不動産に対し、建替え計画をアルス横浜台町の購入者に重要説明事項に記載・説明の上で販売すること、南側にどのような大きなマンションが建てられてもアルス購入者から苦情が出ないように予め周知・警告することを求めた。東急不動産は了解し、書面で協約した。

しかし、東急不動産は購入者に説明しなかった。入居1年で隣地は9階建てに変貌しました。アルス横浜台町の建物から僅か1.7mの手が届きそうな位置にあり、アルス横浜台町の1階から4階までの南側は完全に覆われた。分譲価格5220万円〜5720万円の住戸の住戸が売却査定では3100万程度にしかならなかった。

兵庫県宝塚市では東急リバブル迷惑隣人説明義務違反事件が起きた。東急リバブルが戸建て仲介に際して、隣人が大の子ども嫌いでトラブルを引き起こすことを説明しなかった。購入者が売主と東急リバブルを提訴し、大阪高裁平成16年12月2日判決は456万円(物件価格の2割に相当)の損害賠償の支払いを命じた。

東急不動産が分譲したマンション「東急ドエルアルス某」では、ひび割れが多発するという欠陥施工の問題がある。耐震壁のひび割れは隣の住戸まで貫通していました。損害賠償を求めて、施工会社・木内建設を提訴したとのことです。東急不動産が1997年に分譲し、販売代理は東急リバブルで6階建て36戸である。

神奈川県では東急電鉄(東急リバブル、東急ホームズ)から建築条件付き土地を購入したが、重要事項説明に誤りがあった。重要事項説明書では「防火指定なし」としていたが、実は敷地内に「準防火地域」が含まれることが判明した。その結果、窓などの住宅の改築が必要になった。

東急柏ビレジの戸建てでは1992年の入居以来、家族全員が眩暈を起こすほどの揺れと軋みが起きた。調査によって根太の大きなひび割れと床板の釘打ち手抜きが発覚した。ドアの開閉不良、居間の南側窓の開閉・施錠困難なども確認されている。
http://hayariki.net/hayariki4.htm#3
東急リバブルの仲介で購入した千葉県の戸建ても欠陥住宅であった。欠陥内容は土台の腐食、雨漏り、羽蟻の大発生、白アリの被害、掃除のできない窓ガラス(ペアガラス内部の汚れ)などである。

千葉市緑区あすみが丘では分譲住宅地ワンハンドレッドヒルズ(チバリーヒルズ)の住民らが、警備体制が契約に反するとして東急不動産に売買代金の一部返還を求める訴えを東京地裁に起こした。

東急リバブルはアルス東陽町の仲介で2度も虚偽広告を出している。間取りについては1LDK+DENを広告では2LDKと表示し、広く見せようとした。用途地域については第一種住宅地域と商業地域からなるにも関わらず、広告では第一種住宅地域とのみ表示した。駐車場料金については月額30000〜32000円であるにもかかわらず、広告では月額僅か600円とした。

2012年3月12日月曜日

東急電鉄・東急不動産の住民トラブル

品川区の東急大井町線の高架下の住民らは東急電鉄(東京急行電鉄)に立ち退きを迫られている。十分な生活保障もなしに長年住み慣れた家を追われ、路頭に迷う苦境に追い込まれようとしている。

世田谷区では東急電鉄・東急不動産主体の再開発・二子玉川ライズが住環境や自然を破壊している。高層ビルのビル風に吹き飛ばされ、骨折した老婦人もいる。東急電鉄の秘密主義や住民への不誠実な対応が紛争を拡大させている(「「ブランド私鉄」東急沿線で住民反対運動が噴出するワケ」週刊東洋経済2008年6月14日号)。

静岡県裾野市では、東急電鉄が下水処理費用をめぐってニュータウン管理組合と紛争になる。管理組合では2005年に東急電鉄の施設の汚水処理費の負担が異常に少ないことに気付き、是正を求めている。

渋谷駅桜丘口地区市街地再開発の対象地域の渋谷区桜丘町では暴力団員による賃借人への暴力的な地上げが行われた雑居ビルを東急不動産が地上げ会社から購入した。賃借人は東急不動産に抗議した(山岡俊介「本紙既報の東京・渋谷再開発地区違法地上げ(最終とりまとめは東証1部大手不動産会社?)で、暴力団組員など逮捕に」アクセスジャーナル2008/07/18)。

東急リバブル・東急不動産は隣地建て替えなどの不利益事実を隠して新築分譲マンションをだまし売りし、購入者とトラブルになっている。江東区のアルス東陽町301号室だまし売りは、消費者契約法・不利益事実不告知で不動産売買契約が取り消されたリーディングケースとなる(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』)。

この裁判を契機に「自分もこのような目に遭った」と上記訴訟の枠を越えた東急への批判が続出して炎上状態になった(「ウェブ炎上、<発言>する消費者の脅威」週刊ダイヤモンド2007年11月17日号)。

同じ江東区の東急ドエル・アルス南砂サルーテでも東急リバブル・東急不動産が隣地建設で日照0時間になることを説明せずに販売し、購入者とトラブルになった(「入居後に環境激変で住民訴訟 どこまで許される営業トーク」週間ダイヤモンド2000年10月14日号)。横浜市のアルス横浜台町でも隣地建て替えを隠して販売し、購入者と裁判になった。

千葉市緑区あすみが丘の分譲住宅地ワンハンドレッドヒルズ(チバリーヒルズ)の住民らが、警備体制が契約に反するとして東急不動産に売買代金の一部返還を求める訴えを東京地裁に起こした。
http://hayariki.net/hayariki4.htm#2
東急不動産は分譲マンション建設時に周辺住民から問題を指摘された。横浜市栄区のブランズ本郷台では平均地盤を操作して、法律が許す20m以上の建物を建てようとしていた。東急不動産は横浜市役所からも平均地盤は一番低い部分を取るようにと指導された。

川崎市宮前区で建設を予定していた鷺沼ヴァンガートンヒルズでは鉛やヒ素、六価クロムなどの土壌汚染が発覚し、建設が中止された。

江東区のプライヴブルー東京では東急不動産が江東区の協力要請に応じずに建設を強行したマンションとして江東区から名指しされた(「江東区の協力要請に応じないマンション事業計画に係る公表について」)。

平塚市の湘南袖が浜レジデンス、文京区のブランズ文京小石川パークフロント、守谷市のブランズシティ守谷では建設反対運動が起きた。

2012年3月11日日曜日

相棒

ドラマ相棒には環境エヌピーオー日本丸が登場するが、日本が豊かで美しい国にするという右翼チックな組織が登場する。日の丸をイメージしたシンボルマークで、オフィスに日の丸を掲げ、富士山の写真を事務所に飾る。金が目当ての団体と指摘される。メンバーは制服を着ており、三島由紀夫の盾の会を連想させる。
捜一トリオも独自に同じ日本丸にたどり着く。最近は特命係の引き立て役ばかりであったトリオの見せ場である。林田力
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不見当は卑怯な裁判用語

不見当は卑怯な裁判用語である。相手方から文書や物件の提出を求められた当事者が「見当たらない」という意味で使われる。自分にとって不利な証拠を出したくないが、そのような物は存在しないと回答したら、公開法廷で嘘をつくことになる。そこで不見当と、ごまかす。このように回答すれば、後で物の存在が発覚した時も嘘は付いていないと、言い訳することができる。
この不見当は主に弁護人から証拠となる物件の提出を求められた検察官の回答に使われる。たとえば冤罪事件の布川事件でも検察官が不見当と回答した。痴漢冤罪を取り上げた映画「それでも僕はやってない」にも不見当は登場する。弁護団から不誠実な回答として批判されている不見当を民事訴訟で嬉々として使用するところに被告代理人の弁護士としての社会性の欠如を物語る。腐っているどころか、液状化している外道ぶりである。
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バクマン一話完結じゃない

漫画家を主人公とした漫画バクマン17巻で一話完結じゃない一話完結という手法が紹介された。これは漫画家が自己の過去の作品を読み返し、そこで登場した設定を伏線のようにして、新たな話に活かす手法である。
練り込まれた長大な伏線はマンガ作品が人気を集める大きな要因である。ワンピースでは序盤で海賊見習い時代に喧嘩するシャンクスとバギーを殴る人物が登場する。海賊船の船長のようなポジションであるが、何故か船長とは呼ばれていなかった。その人物が中盤に入って副船長だったことが明らかになる。このような練り込まれたストーリーが人気の秘訣である。
伏線とは対照的に恥ずかしいとされるものが後付け設定である。ワンピースは最初から構想された緻密な世界観が魅力であるが、人気作にはアンチも生じる。第一話で、あっさりと自分の片腕を奪われてしまうシャンクスが、物語が進むと四皇の一人という世界最高クラスの海賊になっている。シャンクスを四皇とすることは後付け設定ではないかと批判される。
問題は後付け設定は、それほど恥ずかしいことか、ということである。漫画家や小説家の卵が陥りがちな失敗に設定を細部まで詰めることに注力して、それで終わってしまい、作品を仕上げられないというケースがある。これは後付け設定恐怖症というべき失敗例である。
これに対してバクマンの一話完結じゃない一話完結は最初から後付け設定を目指しているが、それは努力の賜物である。自己の作品を丹念に読み返して使えそうなネタを探し出す。漫画家は後付け設定のために大変な努力をしている。自己の過去の作品を大切にする作者でなければ後付け設定はできない。後付け設定を嘲笑する傾向に対して、バクマンは後付け設定の価値を宣言している。林田力
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不動産の購入は一生に一度あるか

東急リバブルは裁判中にマンションの買い替えを勧誘してきた。マンション購入者が逃げ出したくなるような屑物件を売りつけておきながら、被害者を住み替えさせて再度儲けようとする。その後も東急不動産のリフォーム子会社・東急アメニックス(現:東急ホームズ)が浄水器や換気扇のフィルターなどを売りつけてきた(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』80頁以下)。

東急不動産は和解協議で売買契約の取消しではなく、仲介での売却を提案してきた。「過ぎたことは過ぎたこととして、被害者と加害者が協力することで損害を最小限にしよう」という発想である。一度、不動産取引で騙された被害者が新たな取引に応じる筈がない。当然のことながら和解協議は決裂し、東京地裁平成18年8月30日判決で東急不動産に売買代金全額の支払いが命じられた(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』ロゴス社、2009年)。

東急不動産だまし売り裁判では最終的に売買代金を取り戻り、東急不動産に問題マンションを明け渡したが、その際の東急不動産の課長(当時)の発言がマンションだまし売り被害者感情を無視していた。課長は記者に「迷惑をかけた」と詫びた上で、驚く べきことに「機会があれば(東急不動産を)よろしく」と発言したのである。マンションだまし売り被害者は課長の発言に呆れたことは当然である。

一般の消費者にとって不動産の購入は一生に一度あるかないかの出来事である。一度失敗したからといって、簡単にやり直しができるものではない。散々苦しめられた業者から購入したいと考えるはずがないが、それ以前に記者があらためて物件を購入すると考えること自体が信じ難い。
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2012年3月10日土曜日

bleach=?iso-2022-jp?B?GyRCO2A/QEJlOVQ+Qzw6SlQ0MDdrGyhC?=

久保帯人の漫画ブリーチbleachの死神代行消失編が完結した。長かった展開の割にはラストはハイテンポでまとめている。主人公に迷いがなければ敵を圧倒できるという、努力よりも信念重視の良くも悪くも現代的な作品の傾向を踏襲した。
バトル物では主人公側に都合のよい論理や正義が振りかざされることが少なくない。これに対して死神代行消失編の黒崎一護はソウル・ソサエティの仕打ちに怒りをぶつけるだけの資格がある。しかし、それをせずに護る側に立った。
さらに戦う敵に対しても、奇麗事の正義論をぶつけるのではなく、相手の論理を理解した上で対峙している。自分の考えを唯一絶対とし、相手の話を聞く能力もなく、頭ごなしに遮ることで議論に勝ったと勘違いする低級な連中とは異なる。黒崎一護は魅力的なヒーロー像を提示している。林田力
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二子玉川ライズ住民訴訟3/13傍聴の呼びかけ

二子玉川ライズ住民訴訟の口頭弁論が3月13日16時半から東京都千代田区の東京高等裁判所808号法廷で開催されます。これは東京都世田谷区の住民約130名が二子玉川東地区市街地再開発(街の名称:二子玉川ライズ)への公金支出を違法として世田谷区長を提訴した裁判です。

口頭弁論では判決によらない訴訟の解決という住民訴訟では類例のない展開が予定されています。住民側は口頭弁論終了後の17時半から裁判所2階の司法記者クラブで記者会見も予定しています。原告・弁護団の声明を発表し、二子玉川ライズ住民訴訟の意義と今後の運動の展望を明らかにします。

二子玉川東地区再開発には2000年度から2010年度までの10年間で約425億円の税金が投入されたことが判明しています(林田力「二子玉川再開発への税金投入額が400億円超と判明」PJニュース2011年8月10日)。1期2期事業合わせた総額は700億円を超えると見られています。また、二子玉川ライズ・オフィスなどのビル風による転倒者・負傷者が出るなど地域環境の破壊が大きな問題になっています(林田力「二子玉川再開発説明会で住民の懸念続出=東京・世田谷」PJニュース2011年5月16日)。

その後、2011年4月の統一地方選挙で大型開発の見直しを掲げる保坂展人氏が世田谷区長に当選し、被告である世田谷区長の対応が注目されていました。裁判所も区長交代による区政の変化に関心を示していました(林田力「二子玉川ライズ住民訴訟、保坂世田谷区長就任による変化に裁判所も関心示す」PJニュース2011年7月1日)。

二子玉川ライズ住民訴訟の解決は二子玉川ライズ差し止め訴訟(再開発の差し止めを求めて二子玉川東地区第一種市街地再開発組合を提訴した訴訟、最高裁に係属中)、二子玉川ライズ取り消し訴訟(二子玉川東第二地区市街地再開発組合設立認可取り消しを求めて東京都を提訴した訴訟、東京地裁に係属中)に影響を与えることが予想されます。また、他の住民訴訟にも参考となる材料を提示します。是非とも傍聴をお願いします。
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「二子玉川の環境を守る会」では4月7日13時半から16時まで住民訴訟報告・交流会を東急大井町線等々力駅前の玉川区民会館4階で開催します。また、二子玉川ライズ差し止め訴訟の中間判決の言い渡しが4月24日13時15分から東京地裁703号法廷で開催されます。正午から13時までは裁判所前でビラ配りをする予定です。合わせて御参加・傍聴お願いします。
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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二子玉川ライズ住民訴訟口頭弁論

二子玉川ライズ住民訴訟の口頭弁論が3月13日に東京都千代田区の東京高等裁判所808号法廷で開催される。東京都世田谷区の住民が二子玉川東地区市街地再開発・二子玉川ライズへの補助金投入を違法として世田谷区長を提訴した裁判である。住民側は口頭弁論終了後に記者会見も予定している。
東急電鉄と過去の世田谷区長の密約により、都市計画公園予定地が駅から離れた場所に移動され、東急が駅前に高層ビルを建設することが可能になった。これを都市計画法に違反するなどと住民側は主張する。
その後の世田谷区長選挙で大型開発の見直しを掲げる保坂展人氏が当選し、被告である世田谷区長の対応が注目されていた。林田力
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東急不動産だまし売り裁判の真実

東急不動産だまし売り裁判における東急不動産の態度は自らを安っぽく貶めるものであった。東急不動産だまし売り裁判は、不都合な事実を隠そうとする悪徳不動産業者にとっては挫折を与えるものである。ゼロゼロ物件業者と一体化した東急不動産工作員による林田力への脅しが止まないのも東急不動産だまし売り裁判が致命傷になると愚か者が悟っているからである。消費者に有害な点において、東急不動産とゼロゼロ物件業者の違いは足袋と靴下ほどのものである。東急不動産のマンション購入者には悲運と悲劇が渦巻いていた。
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ビリーバット8巻

登場人物達の行動も虚しく、歴史として知られている通りにケネディ大統領が暗殺され、オズワルドの単独犯と判断され、オズワルドも暗殺される。過去を舞台としたSF作品は歴史のイフが醍醐味であるが、その結果として史実から離れすぎると物語が収拾つかなくなる。ケネディ暗殺の顛末をあっさりとまとめたことは物語が現実の一側面らしさを失わない効果を持たせる。
舞台は再び日本に移る。畳にも座り慣れないという日系人ジャッキー・モモチの日本人離れしたスタンスが新鮮な笑いを誘う。外見は日本人と変わらないが、アメリカで生まれ育ったジャッキーにとって日本は異郷でしかない。日本人は日系人ということで勝手に日本人と同じ意識を抱きがちである。かわぐちかいじ「沈黙の艦隊」で最後に「やまと」に立ちふさがった米海軍の空母の艦長は日系人で、自分が日系人であることの意味を問い続ける存在と描かれた。それに比べるとジャッキーは自然体である。
舞台が日本に戻ったことで戦国時代の忍者のエピソードが意味を持ってくる。当初、ビリーバットは下山事件という戦後史の闇に光をあてる作品として注目された。しかし、その後に続いた忍者のエピソードは現代史を楽しみにしていた読者を裏切るものであった。二十世紀少年やモンスターでも過去と現在が同時進行し、長い作品の中で少しずつ繋がっていく手法が採られた。これらは、あくまで同じ登場人物達の過去と現在で一つの物語と理解して読むことができた。これに対してビリーバットはイエス・キリストの磔のエピソードが登場するなど話が飛びすぎ、読者が置いてけぼりにされる傾向があった。この巻で、ようやく戦国時代の巻物が本編に結び付いた。この巻でも戦国時代のエピソードが挿入されるが、どれもコンパクトにまとめられている。スピードアップした展開に期待したい。林田力
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2012年3月8日木曜日

二子玉川ライズは時代遅れの再開発

二子玉川ライズは時代遅れの再開発である。東急リバブル・東急不動産・東急電鉄は消費者のニーズを汲み切れていない。東急グループのコスト削減の動きが消費者の信頼を損ねている。ビル風の風害防止策をめぐる再開発組合の最近の動きを見ても、東急不動産だまし売り裁判が教訓として生かされているのか疑問が生じる。東急グループは不利益事実を隠して新築マンションをだまし売りし、売買代金返還を余儀なくされた東急不動産だまし売り裁判から学習しなければならない。
日本社会や経済を取り巻く環境は大きく変化している。人口減少による急激なマーケット縮小など、日本の将来を左右する大課題が山積みである。東日本大震災は日本に甚大な影響を及ぼした。開発優先の以前の状況に戻ることは不可能である。バブルの遺物ともいうべき従来型の二子玉川ライズ2期事業は大きな不安要因である。
世界に目を転じても状況は不透明である。新興国の台頭や政情不安、第二のリーマン・ショックとも言われる欧州金融不安など、企業経営の先行きが非常に見えづらくなっている。中国では不動産バブル崩壊のリスクが指摘され、インド経済も急減速を見せ始めるなど不安要因が山積みである。二子玉川ライズの時代遅れが際立つ。
二子玉川ライズのような硬直化した事業にメスを入れるためには、政治による方針転換も必要である。民主主義社会である以上、民意が変われば事業の必要性が変わることは当然である。「大型開発の見直し」を掲げた保坂展人氏が世田谷区長に当選した以上、二子玉川ライズも住民無視の開発優先姿勢を改めなければならない。
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ふたりのはみだし者

王家の、はみ出し者が登場。後の後白河法皇である。鳥羽院の前で両親の醜さを語る。親に問題があるから、子どもがグレるという感じである。清盛は私利私欲で動かされる日本の政治のあり方を批判する。
信西。それがこの国の今じゃ。
後白河法皇はバクチでぼろ負けして身包みはがされる。
清盛。生まれは変えられずとも、生きる道は変えられる。
清盛と後白河法皇は双六勝負で盛り上がる。カイジのようなギャンブル対決である。
後白河法皇。親子の絆は脆い。
清盛。平氏は王家とは違いまする。
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2012年3月7日水曜日

マンションだまし売り被害者の悲しみ

【書評紹介】林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』はマンションだまし売り被害者の悲しみ、苦しみ、焦燥が手に取るように理解できる書籍です。傷口が中々癒されないように、一生に一度の買い物のだまし売り被害も簡単には癒されません。東急リバブル・東急不動産の悪質さを追及する主張は爽やかで溌剌として光り輝き、魅惑的な生命力がみなぎっています。99パーセントの一人として、1パーセントの側である大企業に向けられた林田力の闘いに共感します。

東急リバブル・東急不動産は最初から最後まで(from soup to nuts)不誠実でした。東急不動産住宅事業本部の課長が「裁判所でも都庁でも、どこでも好きなところに行ってください」と言い放ったというエピソードに悪質さが現れています。これによって東急不動産は自社の悪質さを法廷で公開していいと腹をくくったことになります。

しかし、残念なことに連中は自分達が間抜けとは考えていません。この期に及んでもマンションだまし売りが正当であると盲信しています。だからこそ東急不動産だまし売り事件は喜劇的なまでに深刻です。東急不動産の相手の言葉を額面通りに受け止めて提訴した林田力の対応は正当です。

東急リバブル・東急不動産には「ふざけるな」としか言いようがありません。他にも被害者がおり、もはや犯罪に近いと思います。東急リバブル・東急不動産もマンションだまし売り被害者と同じような苦労を味わってほしいものです。それができないのであれば、この問題にはとやかく言うなということで、消費者は突き放して消費者の権利を主張すべきです。

『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』における林田力の生き方は一貫しており、ブレがありません。書いていることも行動も筋が通っています。林田力の直言は汚れた心を洗う聖水です。野辺に咲く花のように諦めずに強い信念をもって真実を発言しています。

そして徹底して悪徳不動産業者に虐げられた側に立っています。それは二子玉川ライズ反対運動のようなマンション建設反対運動においても変わりません。人は何を守るかによって、どのような人間であるかが決まります。読者の生き方も問われます。このように市民は生きるべきということを突き付けます。

新築マンションだまし売りのようなトラブルの原因や対策は、関係者限りで封印されてしまうことが多いです。人の値打ちは財産や家柄ではなく、その人間がどのように生きようとしているのか、その意思があるかないかによります。『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』を刊行した林田力に敬意を表します。
http://www.amazon.co.jp/dp/4904350138

2012年3月6日火曜日

二子玉川ライズが空室になる理由

二子玉川ライズのオフィスビルでは空室が発生すると予想される。「二子玉川ライズ オフィス」ではデジタルコンテンツ問題によって入居していたNPO法人ディジタル・コンテンツ・インスティテュートが撤退した。新築マンション「二子玉川ライズ タワー&レジデンス」も竣工から二年になろうとするが、完売していない。二子玉川ライズが空室になると予想される理由を以下に説明する。

第一に景気の低迷である。日本社会や経済を取り巻く環境は大きく変化している。人口減少による急激なマーケット縮小など、日本の将来を左右する大課題が山積みである。東日本大震災は日本に甚大な影響を及ぼした。開発優先の以前の状況に戻ることは不可能である。バブルの遺物ともいうべき従来型の二子玉川ライズ2期事業は大きな不安要因である。

第二に供給過剰である。都心部では新規ビル建設が目白押しである。都心部のオフィスビル大量供給は賃料低下や空室率の上昇をもたらす。現実に新築にもかかわらずテナントが埋まらないビルも出ている。

供給過剰に苦しむ賃貸オフィス市場の救世主は中国などの新興国の企業である。しかし、世界に目を転じても状況は不透明である。新興国の台頭や政情不安、欧州金融不安など、企業経営の先行きが見えない。中国では不動産バブル崩壊のリスクが指摘され、インド経済も急減速を見せ始めるなど不安要因が山積みである。二子玉川ライズの時代遅れが際立つ。

第三に都心回帰である。丸の内や大手町など東京駅周辺で大規模オフィスビルの開業が予定され、需要も集中する。都心の軸が新宿や渋谷などの西側から東側に戻る勢いである。都心部ならば賃料さえ下げれば埋められる可能性は十分にあるが、二子玉川ライズのような郊外地域のオフィスビルには大打撃となる。

第四にオフィス集約による効率化である。企業には広いフロアの都心のオフィスビルに移転し、分散していた拠点やグループ会社を集約する動きがある。二子玉川東第二地区第一種市街地再開発は二子玉川ライズについて都心のサブ型のオフィスとしての需要があると説明し、失笑を買った。災害対策のための分散ならば関西くらいの距離がなければ意味がないためである(林田力「二子玉川再開発説明会で住民の懸念続出=東京・世田谷」PJニュース2011年5月16日)。地震の少ない韓国が災害対策拠点として注目されているほどである。

反対に首都圏のオフィスは都心部に集約させることが東日本大震災の教訓である。東日本大震災では交通網の脆弱性が再確認された。また、その後の計画停電では都心部が優遇された。首都圏の複数の拠点を持つよりも都心部に集約することが災害対策になる。

二子玉川ライズを推進する東急不動産や東急電鉄は市場のニーズを汲み切れていない。既に大手不動産会社には都心部一等地の再開発や既存物件の稼働率向上に専念する動きが出ている。周辺部の再開発は業績の足枷になるためである。東京建物は2011年12月12日に東京都中野区での再開発中の物件などで大幅な評価損が発生し、約650億円の特別損失を計上すると発表した(「東京建物、過去最大720億円の赤字転落へ 畑中社長は引責辞任」2011年12月13日)。

ビジネス誌では「需要の低迷が続き、オフィスの供給過剰に拍車がかかれば、淘汰される不動産会社も出てくる」と指摘されている(猪澤顕明「ビル新築ラッシュで広がる2次空室の波紋」週刊東洋経済2012年2月18日号)。この文章からは二子玉川ライズに固執する東急電鉄や東急不動産が真っ先に連想される。

バブル経済期のような東急グループの開発優先姿勢は住民と消費者の信頼を損ねている。ビル風の風害防止策をめぐる二子玉川東地区市街地再開発組合の最近の動きを見ても、東急不動産だまし売り裁判を教訓としているのか疑問が生じる。東急グループは不利益事実を隠して新築マンションをだまし売りし、売買代金返還を余儀なくされた東急不動産だまし売り裁判から学習しなければならない。

二子玉川ライズのような硬直化した事業にメスを入れるためには、政治による方針転換も必要である。民主主義社会である以上、民意が変われば事業の必要性が変わることは当然である。「大型開発の見直し」を掲げた保坂展人氏が世田谷区長に当選した以上、二子玉川ライズも住民無視の開発優先姿勢を改めなければならない。
http://hayariki.net/futako4.htm#12
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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静岡県警磐田署員の盗撮、窃盗を署長自ら隠蔽工作か

静岡県警磐田署の3人の署員が2010年に、盗撮や窃盗事件などを起こしていたことが2012年3月2日までに判明した。事件発覚後、磐田署は事実を報告せず、署員を同年に「一身上の都合」として依願退職させていた。県警監察課で事実確認している模様だが、事実の隠蔽を図った疑いもあるとみて、磐田署長を処分する方向で調整しているとみられる。(「静岡県警磐田署員が盗撮、窃盗 署長自ら隠蔽工作か」産経新聞2012年3月2日)
千葉県警の警官が、すれ違いざまに女性の下半身触って痴漢容疑で逮捕された。大阪では警察手帳を偽造し、警察グッズ数百点を販売した警察官が横領で起訴された。山梨県警では警官がストーカー捜査資料を相手男性宅に置き忘れる不祥事を起こした。群馬県警では捜査諸雑費の前払いを悪用した流用事件が起きた。制度の必要性に疑問もある。
http://hayariki.net/poli/police.html

2012年3月5日月曜日

静岡県伊東市で建築不動産トラブル

静岡県伊東市で起きた建築不動産トラブルの話を聞いた。不利益事実を隠して新築マンションをだまし売りし、消費者契約法違反で売買契約を取り消された東急不動産だまし売り裁判から建築不動産業界は何も学んでいないかのようである。

トラブルは戸建て注文住宅である。施主は老親の終の住処としてバリアフリー住宅を注文した。ところが、建設会社は施主に建築書類を一切見せなかった。仕方がないために施主は建築確認検査機関に閲覧とコピー代一万円支払ったところ、嘘の建築確認申請書であることが判明した。建築申請書は全く知らない人が勝手にサイン捺印したものであった。図面の内容も施主の希望した注文建築図面とは全く異なるものであった。

建設会社は「バリアフリー注文建築とは聞いてない、根も葉もないことを言うな」と開き直る。施主が女性であるために軽く見て高圧的な態度を取る。設計監理の二級建築士は名義貸しで一切監理せず、現場管理者の大工が勝手に工事を進めていた。施主は地鎮祭もさせてもらえなかった。建築条件付きでもないのに、ドンドン工事を進めてしまった。

建築確認検査機関は「提出されたモノを受けただけで、こちらに責任はない」と言う。施主が犯罪を指摘しても対処しない。「もう申請書を受理し、中間検査も済みました」と発言して終わりにしてしまう。

希望の注文建築でない上に、契約書の建築完成日2日前に、メールで「完成できません」と連絡をしてきた後、半年近く、鍵を渡されずに未完成放置された。

施主は弁護士会に相談したが、何と加害者側の不動産業者の代理人経験者を紹介してきた。施主が何も知らずに、相談すると、「不動産業者も大工も悪くない」と強い口調で繰り返した。施主は弁護士会の苦情処理係に苦情を伝えた。業界関係者皆が被害者の泣き寝入りを待っているかのような態度であった。

不動産トラブルでは様々な関係者が寄ってたかって被害者を攻撃する。被害者の怒りを分散させて消耗させようとする悪徳不動産業者の戦略である。東急不動産だまし売り裁判でも東急リバブルと東急不動産のたらい回しに加えて、地上げブローカーや東急不動産工作員と一体化したゼロゼロ物件業者などが登場する。

全て批判に値する悪徳業者であるが、被害回復の闘いでは主敵を、金を取り戻す相手に絞る必要がある。東急不動産だまし売り裁判の場合は東急不動産である。それ以外の連中は悔しいものがあるが、主敵を批判する中で一緒に批判する形にする。
http://www12.atpages.jp/~hayariki/haya/hayariki3.htm#2

不見当

「不見当」は提出を要求された書類や証拠物が「見当たらなかった」ことを指す言葉であるが、当該物件を提出したくないときに「ない」と嘘をつかずに誤魔化すために使われる言葉である。
この「不見当」は主に刑事裁判で弁護人側の証拠開示要求に対して検察側の回答で使われるものである。たとえば痴漢冤罪事件を扱った映画『それでもボクはやってない』でも弁護人側の要求に検察が「不見当」と答えている。
冤罪事件・布川事件でも弁護人側が要求する供述調書を検察側が不見当と答えた。これは2006年3月5日に放送されたテレビ朝日『ザ・スクープスペシャル』「検証!日本の刑事司法 〜 布川事件39年目の真実 〜」でも取り上げられた。
「不見当」は弁護人側から「不見当でごまかさず誠実に答えるべき」「合理的な説明を求める」と批判される言葉である。冤罪事件・佐賀市農協融資事件で冤罪被害者を取り調べ中に「ぶっ殺すぞ!」と脅迫した元検事によるノンフィクションである市川寛『検事失格』が話題になっている。不見当で済ませられる裁判のあり方も問題提起したい。
http://astore.amazon.co.jp/hayariki-22/detail/4904350138

2012年3月4日日曜日

不合理

不合理であることについては殺意を否認した時から既に各所で指摘され、最高裁判決でも認められています。今更改めて説明を求められる意図が理解できません。
私は東急不動産だまし売り裁判において、被告・東急不動産から窓が採光を目的としていない、北側の窓が塞がれても日照被害がない、隣地が建て替えられてきれいになった方がマンションの資産価値が上がるなどの不合理かつ被害者感情を逆なでする主張を繰り返されました。この経験があるために光市事件の被告人の主張にも問題意識を持っています。
実際のところ、裁判でのトンデモ主張は行政や企業にも見られるもので、裁判そのものが嘘のつき得という嘆かわしい状況にあります。光市事件の弁護団の主張ばかりが取り上げられて批判されることはバランスを失していますが、それは不合理を無視してよいことにはなりません。
光市事件最高裁判決がもたらす厳罰化を支持するつもりはありません。最高裁判決が被告人の不合理な弁解を死刑判断の一因としたことは救いです。これは犯罪への厳罰ではなく、裁判上の不合理な主張への厳罰という論理になるからです。
http://hayariki.net/

花の慶次・雲の彼方に

最低の悪役に描かれた北条武士にも最後は武士の意地を見せた。戦国時代という舞台が映える。東急不動産だまし売り裁判では最後まで悪徳不動産業者は最低である。
槍の又左の異名を持つ猛将であり、徳川家康と張り合える実力を有していた前田利家を徹底的に小物に描いた点も斬新な歴史観の提示であった。林田力
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江川達也氏が相続裁判で兄に勝訴

漫画家の江川達也氏が兄を訴えた相続裁判で勝訴した。名古屋地裁(倉田慎也裁判官)は2012年2月29日付で兄に約2370万円を支払うよう命じた。江川氏は1999年に死去した父親の遺産相続分を受け取っていないとして、兄(52)を相手に遺産の返還を求めていた。

判決では兄が得ていた愛知県弥富市にある不動産の賃料収入と、兄が引き出した父親の預貯金の合計額の2分の1(約2910万円)を江川さんの相続分と認定し、葬儀費用などの控除を求めた兄側の主張の大半を退けた。

江川氏は2人兄弟で、母親は父親が亡くなる8年前の91年に死去していた。名古屋家裁での遺産分割調停で解決のめどが立たず、2009年5月に江川氏が提訴していた(「漫画家江川達也さん勝訴=遺産相続めぐり兄に—名古屋地裁」時事通信2012年3月2日)。江川氏は『まじかるタルるートくん』や『東京大学物語』『日露戦争物語』などの作品で知られる。
http://hayariki.net/poli/inherit2.html

Re: 言葉をつぶす人、言葉をつくる人(1)

言葉をつぶす人と言葉をつくる人を対比させて論じることに違和感を覚えました。言葉をつぶす人がつぶそうとする言葉と、言葉をつくる人がつくろうとする言葉は全く別種別物です。それを同じ「言葉」という言葉で表現して、「つぶす」というネガティブな表現と「つくる」というポジティブな表現を並べています。非常に巧みなレトリックです。

言葉をつくる人に価値を見出すことは一つの考えとして理解できます。もし、言葉をつぶす人に関する問題提起とは別の文脈で、言葉をつくる人の価値が論じられたならば、それなりの共感は得られるでしょう。しかし、差別語などの言葉をなくすことに一定の価値を見出す人々に対して、「言葉をつくる方に価値がある」と主張されても、共感は得られません。

言葉をつぶす人に問題があると考えるならば、言葉をつぶすこと自体を批判すべきです。その批判に対しては言葉をつぶすことに価値を見出している側からは再反論がなされるでしょう。この結果、言葉をつぶす人に対してのみ反応が生じることは至極自然です。

言葉をつぶすことに価値があるか否かと、特定の言葉や表現を潰すことが政治的に正しいことになるかは別次元の問題です。最近では特定人を「さすが」と称賛することが危険と問題提起され、それに対して多数の批判が寄せられました。管見も批判に同意します。

自分や自分の知っている運動と同じ次元に落とすことで平等を実現しようという低レベルの悪平等主義(実は自分が認められたいという裏返し)は有害です。つぶす必要のない言葉や表現をつぶそうとする主張は、それ故に批判されるものです。これは言葉をつぶすことの価値とは別次元です。

但し、言葉をつぶす活動には、つぶす必要のない言葉をつぶそうとする冤罪が起こり得るものです。その強い自覚が言葉をつぶす側には求められます。これは重く受け止めなければならないものです。一方で「さすが」と称賛することを危険視した人物が日頃からPCに熱心という訳でもなく、つぶす必要のない言葉をつぶす冤罪の危険性は言葉をつぶす活動への熱心さと比例するものでもありません。

林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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2012年3月3日土曜日

江川達也氏が相続裁判で勝訴

漫画家の江川達也氏が兄を訴えた相続裁判で勝訴した。兄は葬儀費用の相続財産からの控除を主張したが、排斥された。江川達也氏は、まじかるタルルートくんや、東京大学物語などで知られる。林田力
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Re: 小児の結節性甲状腺病変(週刊文春)

取材姿勢について考えさせられる話です。私は自己の経験した東急不動産だまし売り裁判について取材を受けた経験があります。その際のエピソードを説明したいと思います。ざっくばらんに長時間話したケースで、脱線した雑談も交えて話したのですが、それ故に間違った認識が生じてしまいました。

東急グループの消費者無視の体質ということから、首都圏私鉄の混雑率ワースト1である東急田園都市線をはじめとする東急電鉄の混雑・遅延について言及しました。

首都圏私鉄は観光名所・行楽地への乗客輸送で発展した経緯があります。東武は日光、小田急は箱根、京王は高尾山、西武は長瀞です。また、京成は成田山新勝寺、京浜急行(京急)は川崎大師への参詣鉄道として出発しました。ところが、そのような要素が東急にはありません。

その結果、東急では乗客に快適に過ごしてもらおうというサービス精神が乏しくなります。沿線開発・金儲け第一であり、「効率的」に運ぶことが優先され、人を物のように詰め込むことに問題意識が生じにくい企業体質になります。

そこから「学生時代の通勤ラッシュが大変だった」などの個人的な雑談に広がったのですが、そこから何故かマンションを購入することで通勤時間は短くなったという間違った認識を与えてしまいました。実際は長くなっており、事実とは逆でした。原稿を見て驚いて訂正を依頼したという経緯があります。事前チェックがあったために助かったケースです。

どうやら、東急不動産のマンションを購入した動機や利点を説明したいという思いがあったようです。購入動機はパンフレットなどでセールスポイントになっていた二面採光・通風、緑道公園の眺望です。これらは不利益事実不告知(隣地建て替え)によって消滅し、それ故に売買契約を取り消しました。

このように説明しましたが、「採光や通風の面では無価値になったが、別の面では利点がある」というストーリーを作りたかったようです。しかし、東急不動産のマンションには日照・採光・眺望以外の面でメリットとなるような点はありませんでした。裁判で東急不動産側から論点そらしのために物件のメリットが主張されることを予想しましたが、全くと言ってありませんでした。

事業主である東急不動産にとって分譲マンションは売ったら売りっぱなしであり、物件のメリットを説明できないものでした。甲第42号証「原告陳述書(二)」では「購入前は物件の価値を、時には嘘を並べてまでもアピールするが、購入後は物件の価値を貶める表現を平気で使う」と批判しています。

また、購入前は東急という企業への信頼があったことも事実です。これは今から考えると信じられないことですが、東急グループの消費者無視の体質が一般に知られるようになった時期は東急不動産だまし売り裁判後です。

東急不動産だまし売り裁判を契機として、インターネット上では東急リバブル・東急不動産に対する批判が急増しました。「営業マンの態度が高慢」「頼みもしないDMを送りつけてくる」など「自分もこのような目に遭った」と訴訟の枠を越えた批判がなされ、炎上事件として報道されました(「ウェブ炎上、<発言>する消費者の脅威-「モノ言う消費者」に怯える企業」週刊ダイヤモンド2007年11月17日号39頁)。

それ以前も東急リバブル・東急不動産は東急ドエル・アルス南砂サルーテやアルス横浜台町でも隣地建設を説明せずに販売し、購入者とトラブルになっていました。東急グループの消費者無視の体質は知っている方は知っていましたが、私も含めて一般には浸透していませんでした。東急側も具体的な物件の利点がなくても企業への信頼がセールスポイントになっていたという事情がありました。
http://www.mynewsjapan.com/reports/1101

Re: 光市母子殺人事件、死刑確定後の実名報道の違和感 林田力、権力犯罪をマスコミは放置している

光市事件弁護団が「殺意はなかった」などの不合理な主張を展開することによって死刑を免れようとしたことは、その主張を行った時から各所で批判されたものです。この問題について関心があって調べられるような方ならば、弁護団への批判意見も賛否は別として押さえておかなければ不自然です。今更改めて説明を求められる意図が理解できません。

弁護団の主張は荒唐無稽であると激しくバッシングされました。批判後に心理学的見地や元少年の生い立ちなどの情報を総動員して擁護する意見も出されていますが、その種の理屈の後付けも不合理性を一層浮かび上がらせるものです。

私は東急不動産だまし売り裁判において、被告・東急不動産から「窓は採光を目的としていない」「北側の窓が塞がれても日照被害がない」「隣地が建て替えられてきれいになった方がマンションの資産価値が上がる」などの不合理かつ被害者感情を逆なでする主張を繰り返されました(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』ロゴス社)。この経験があるために光市事件の被告人の主張にも問題意識を持っています。

実際のところ、裁判でのトンデモ主張は行政や企業にも見られるもので、裁判そのものが嘘のつき得という嘆かわしい状況にあります。光市事件の弁護団の主張ばかりが取り上げられて批判されるならばバランスを失していますが、それは不合理な主張を無視してよいことにはなりません。

光市事件最高裁判決の流れには被害者遺族の怒りとは別に、その怒りを利用した厳罰化という政策目的が見え隠れします。私は厳罰化を支持しません。最高裁判決が被告人の不合理な弁解を死刑判断の一因としたことは救いです。これは犯罪への厳罰ではなく、裁判上の不合理な主張への厳罰という論理になるからです。厳罰化に反対だから光市事件弁護団支持は短絡的であり、厳罰化を許さないためにも光市事件弁護団の不合理な主張を批判します。

林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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被害者遺族の権利

被害者遺族の権利は難しい問題です。犯罪の被害者本人と殺された被害者の遺族は言葉としては区別されますが、それほど分けて考えられていません。この被害者・遺族の権利は相反する評価を下すことができます。
まず肯定的評価です。これまで被害者や遺族は刑事司法から疎外されていました。被害者・遺族の権利を保障することは、警察や検察の恣意性や秘密性に風穴を開けることにもなります。
次に否定的評価です。被害者・遺族の権利は厳罰化とセットで主張される傾向があります。厳罰化という政策達成の道具として利用されています。この点では司法への市民参加という肯定できる建前が掲げられた裁判員制度と共通します。
私は被害者と遺族を厳格に区別すべきかについては疑問があります。愛する人を亡くした遺族の痛みは社会として十分に考慮すべきと考えます。逆に被害者本人であっても「目には目を」的なストレートな復讐を肯定してよいかは別に議論すべき問題です。
復讐とは別に痛みを受けた人が加害者を批判し、社会的に発言し、司法を含む様々な制度を利用することは肯定できます。日本社会には私憤を出発点に正義を追及することに否定的な風潮がありますが、正義を追及する側ばかり過度な倫理性を要求することは二重基準です。林田力も社会性を深める契機は東急不動産だまし売り裁判でした。その点で被害者・遺族の権利を肯定的に評価しますが、厳罰化の道具に使われている現在の傾向とは距離を置きます。
光市母子殺害事件被害者遺族の本村さんも最近のインタビューではトーンダウンしています。自分が意図していない方向に利用されることへの戸惑いがあると思います。
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2012年3月2日金曜日

林田小学校で文章力指導

兵庫県姫路市の林田小学校で文章力指導が行われている。活字離れによる書く力の低下を受けてのものである。IT技術は文章を書く機会を増やす面があるものの、携帯メール依存症のような弊害もある。携帯メール依存は文章力の面でも問題がある。携帯メール依存によって、パソコンのメールなど携帯メール以外の場面でも携帯メールの感覚でしか文章を書けなくなるという弊害がある。林田力
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『東急不動産だまし売り裁判』前言と矛盾する無反省

林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』は、まさに「あの時、ああ言っていただろう」の責任追及の世界であった。東急不動産住宅事業本部の課長は「裁判所でも、どこでも好きなところへ行って下さい」と言い放った(『東急不動産だまし売り裁判』7頁)。ところが、その後で卑怯かつ愚かにも話し合いを打診してきた(13頁)。当然のことながら、「あの時、ああ言っていただろう」の精神で無視し、東急不動産を提訴しました。

日本の役所や企業は、その場しのぎの発言でごまかし、都合が悪くなると前言を翻す傾向が強すぎる。過去をなかったことにし、やり直したがっているために粘着する東急不動産工作員もいる。自己の過去を反省しなければならないのに、それはないことにして、これからどうするか愚にもつかない考えを巡らす。

日本人全般を見れば「あの時、ああ言っていた」と追及しないで終わらせがちである。だから役所や企業は安心して不正を繰り返すことができる。特に不正を追及するジャーナリストに「あの時、ああ言っていただろう」の精神は求められる。周囲が、そのような方ばかりならば羨ましいほどである。自己の過ちを直視できる人と、都合の悪い事実をなかったことにして話を続ける人は区別して対応したい。
http://www12.atpages.jp/~hayariki/haya/hayariki4.htm

ブレーキの壊れた暴走機関車

マンションをだまし売りする東急リバブル東急不動産はブレーキの壊れた暴走機関車である。問題は東急リバブル東急不動産に消費者との約束を守る意思があるかである。折角縁のあった消費者を片っ端から遠ざけていっているのは東急リバブル東急不動産であった。全く品性の欠片もない。人間の徳性を最初から捨てていた。
東急は足を踏み入れてはならない領域に侵入した。頭の固い東急工作員の迷妄が現実をねじ曲げ、か弱く気高き消費者の存在を貶めている。どのように考えても、それは不合理である。東急不動産だまし売り裁判の文章は深い真理の淵の底から汲み上げてきた泉のようである。
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2012年3月1日木曜日

古川道郎・川俣町長が除染についての公開質問状に回答:林田力

市民団体・市民が求め創るマニフェストの会(さいたま市)が2月13日付で福島県知事及び福島県内の市町村長に送付した「除染についての公開質問状」に対し、2月22日付で古川道郎・福島県伊達郡川俣町長から回答が送付された。他の首長が回答しない中で唯一回答を送付した古川町長に謝意を表したい。

マニフェストの会は市民の立場から市民の意見を政権公約にまとめ、その実現を働きかける市民団体である。林田力も世話人の一人で、東急不動産だまし売り裁判を踏まえて「売買契約後に判明した欠陥は契約白紙化に」をマニフェストに追加した。福島第一原発事故後は原子力発電の全廃を求めて、積極的に提言している。

公開質問状は「除染を行う前に県民の健康を守るため、移住(主に県外でその費用は除染対策費用等で賄う)を先に行うべき」との立場から作成された。それは、除染についての有識者の見解を学ぶ中で、いくつかの懸念を認識したためである。とりわけ大人よりも体内被曝を受けやすい子どもたちが成長期に被る著しい被害を避けるためには、なによりも遠隔地に避難することが現実的な有効策と考えるからである。

その上で以下の2点の質問を行った。

第一に「除染を行って排除され排出される放射性物質の収集とその保管は、具体的にどのようになされるのでしょうか」である。

第二に「除染は移染・拡散とも言われており、除染の効果は余り期待できない、と言われています。除染によって健康を守る、と言われていますが、それはどのような方法によって検証・実証されるのでしょうか」である。

第一の質問に対し、古川町長は「除染後の放射性物質の収集については、環境省が発行している『除染関係ガイドライン』および福島県が発行している『除染業務に係る技術指針』に基づき収集します。また、その保管については、前述の『除染関係ガイドライン』に従い川俣町の地勢・地形に適した仮置き場を設置します。」と回答した。

第二の質問に対しては以下のように回答した。

「『除染によって健康を守る。』と言うことについては、川俣町の除染を実施することにより『川俣町の町民が、放射性物質から受ける健康被害の危険性を低減させる。』と言うことと同意義と捉えています。

本来ならば、東京電力福島第一原子力発電所から放出された『そこにないことが当たり前』の放射性物質による健康被害に対して、今すぐ直ちに検証・実証することはできません。

しかし、放射性物質を『そこにないことを当たり前』にする努力、除染をすることによって、『川俣町の町民が、健康被害を受ける危険性を排除していく。』ことが重要なことであり、責務と考えています。」

繰り返しになるが、回答を寄せた古川町長の率直さを高く評価する。その率直さは回答内容にも現れている。そこには複数の選択肢の中から考え抜いた最善の解決策としてよりも、目の前で燃えている火に水をかけるような、その場の対応として除染に取り組む姿勢が現れている。

除染によって生じた放射性廃棄物は「川俣町の地勢・地形に適した仮置き場を設置」すると回答するが、恒久的な保管場所についての言及はない。原子力発電は放射性廃棄物の処理方法がないために「トイレのないマンション」と批判されるが、除染もまた膨大な放射性廃棄物の処理方法がなければ「トイレのないマンション」を繰り返すことになる。

また、公開質問状の「除染によって健康を守る」に対して、回答では「川俣町の除染を実施することにより『川俣町の町民が、放射性物質から受ける健康被害の危険性を低減させる。』」と同義語とする。ここに除染幻想の欺瞞を明らかにする回答の正直さがある。

健康を守ることと健康被害の危険性を低減させることは同義ではない。放射性物質の被曝は微量でも危険である(林田力「福島第一原発事故の被曝と医療被曝の比較はナンセンス」PJニュース2011年3月22日)。

危険性を低減させることは文字通り低減させるだけであって、健康を守ることにはならない。健康被害の危険性の低減とは逆に言えば少数の健康被害を容認することである。住民の健康を守ることとは遠く離れた考え方である。これが除染の本質である。
http://hayariki.net/hayariki3.htm
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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最高の人生の終り方

ドラマ最高の人生の終り方には脚本の粗さが目立つ。死生観という深いテーマを扱い、俳優も好演しているだけに惜しい。特に前田敦子はハマっている。応援したくなるようなポジションに向いている。
警察御用達の葬儀屋が警察にお清めと称してビール券を贈る。これは公務員倫理上問題である。現実に居酒屋タクシーが問題として報道されている。
ビール券を贈ることの発案者が前田敦子である点は、大人の事情を知り尽くしている世渡り上手というイメージを与え、アイドルへの幻想を壊してしまう。
遺言を家庭裁判所の検認を経ずに開封した。遺言書と思っていたものは、法律的な遺言書の要件を満たしていないために犯罪にはならないが、ただの悪しき結果オーライである。葬儀屋という人の死を扱うドラマで罪深い。
さらに教師が教え子と肉体関係を持っている。教え子側の成長という視点で物語が進み、結果オーライの終わり方になっているが、現実には通用しない。教師としては最低である。いかなる背景があろうと懲戒免職ものである。林田力
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水俣と福島に共通する10の手口と東急不動産だまし売り裁判

アイリーン・美緒子・スミスさんの「水俣と福島に共通する10の手口」は、東急不動産だまし売り裁判にも該当する。「さすが」との評価が納得の普遍性のあるまとめである。

1、誰も責任を取らない/縦割り組織を利用する

東急不動産だまし売り裁判でもマンション分譲主の東急不動産、販売会社の東急リバブル、管理会社の東急コミュニティーで、たらい回しにし、誰も責任を取らなかった。東急リバブル客様相談室の室長代理は「契約相手は東急不動産です。リバブルは東急不動産とは別会社なので無関係だから対応できません」と言い放った。

アスベスト使用の問題では東急リバブルと東急不動産と施工会社のピーエス三菱でたらい回しにした。欠陥施工問題では東急不動産と施工会社のピーエス三菱、設計・監理のSHOW建築設計事務所で責任のなすり合いが行われた。構造設計者の無資格問題ではSHOW建築設計事務所と構造設計のアトラス設計でたらい回しにした(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』99頁以下)。

2、被害者や世論を混乱させ、「賛否両論」に持ち込む

東急不動産の課長は「裁判所でも、どこでも好きなところに行ってください」と開き直った(7頁)。ところが、矛盾したことに隣地所有者に示談の仲介を依頼した(13頁)。林田力が前言と矛盾する言動を無視したことは当然である。

東急リバブルは裁判中に問題マンションの買い替えを勧めるダイレクトメールを送り付けた(『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』80頁)。東急不動産は和解協議の場で問題マンションの売却による解決を提案してきた(77頁)。林田力が拒否したことは当然である。

3、被害者同士を対立させる

問題のマンションでは東急コミュニティーの管理委託契約違反など杜撰な管理が明らかになり、管理会社変更の機運が高まった。しかし、東急グループ寄りの管理組合役員によって不毛な会議が繰り返されることになる。最終的には東急コミュニティーを解約し、年間約120万円も節約することができた。

4、データを取らない/証拠を残さない

東急不動産だまし売りマンションでは排水通気管の口径が特定の部分のみ細いという欠陥施工が発覚した。施工会社のピーエス三菱と設計・監理のSHOW建築設計事務所で責任のなすり合いが展開されたが、記録を残していないために有耶無耶にできている。マンション売買契約取り消しの正しさを再確認させる欠陥施工である。

5、ひたすら時間稼ぎをする

第一回口頭弁論欠席や中身のない答弁書の提出など東急不動産の時間稼ぎは枚挙にいとまがない。東急不動産の三人いる弁護士の個人的都合によって当事者尋問当日に延期させるという露骨な時間稼ぎを行った(54頁)。その間に東京不動産が行ったことは新たな証拠(乙第13号証)の収集であった(65頁)。

6、被害を過小評価するような調査をする

東急不動産は、販売時は「緑道に隣接するため、眺望・採光が良好!」と日照・眺望をセールスポイントとした。ところが林田力への当事者尋問において東急不動産代理人・井口寛二弁護士は「遊歩道の緑があるわけですか」と分かりきった質問をした(原告本人調書16頁)。愚問の極みである。都合の悪い事実は脳裏の地平線の彼方に放り出すことが東急不動産にとっては精神衛生上最良の方策になっている(原告陳述書(三))。

7、被害者を疲弊させ、あきらめさせる

消費者からの苦情は東急リバブルと東急不動産でたらい回しにする。しかも、東急不動産は裁判中であることを理由にアフターサービスの提供を拒否した。

8、認定制度を作り、被害者数を絞り込む

東急不動産マンションの窓は「眺望、採光、景観等企図していない」と珍主張を展開してまでマンションだまし売り被害を否定しようとした(被告準備書面2005年7月8日)。窓とは「採光や通風のために、壁・屋根などに設けた開口部」であり(『大辞林』)、東急不動産の主張は常識から外れている。

9、海外に情報を発信しない

海外どころか国内でも、直接の関係者にも情報を発信しない。東急リバブル・東急不動産は隣地建て替えという不利益事実を隠してマンションを販売した。東急不動産のマンションにアスベストが使用されていることも伝えなかった。

10、御用学者を呼び、国際会議を開く

東急電鉄・東急不動産主体の二子玉川ライズは住環境や自然を破壊する再開発として住民らから反対運動が起きている。高層ビルの商業施設やオフィスは経済性の観点からも疑問視されている。東急電鉄は幹事会社となって「クリエイティブ・シティ・コンソーシアム」を設立し、乱開発の尻拭いを使用としている(林田力「 クリエイティブ・シティは二子玉川ライズの尻拭いか=東京・世田谷」PJニュース2010年8 月27日)。
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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