2010年7月31日土曜日

東急不動産の証拠説明の誤り

原告代理人「乙2号証は標記が異なります」
裁判官「受領書ですね」
井口弁護士「重要事項説明を聞いたということです」
原告代理人「証拠説明書に重要事項説明書とある」
井口弁護士「そういうことですか。わかりました」
裁判官「これはパンフレットなども受け取ったというものですね」
裁判官「原告としてはまだ話し合いということにはなりませんね」
原告代理人「はい。やるべきことをやってからです」
裁判官「次回期日は8月下旬になります」
井口弁護士「すいません。私は中国に行っていていません」
裁判官「中国と電話会議というわけにもいきませんね」
井口弁護士「日中法律家友好協会の行事で8月22日から9月2日までです」
裁判官「長いですね。では9月6日はどうでしょう?」
原告代理人「構いません」
井口弁護士「私は11時から予定があるので、なるべく遅くしてもらえませんか」
裁判官「では14時からは?」
原告代理人「構いません。では準備書面は一週間前に提出します」
井口弁護士「ああ、一週間前だと…。でもこれは仕方ない」
原告代理人「中国にいるのは、そちらの都合で仕方ないでしょう」
裁判官(被告側に)「証拠説明書の差し替えはお願いします」

林田力「大ブームとなったビックリマンの思い出」PJニュース2010年7月26日
http://news.livedoor.com/article/detail/4906280/
http://www.pjnews.net/news/794/20100724_3
林田力「居酒屋で東急不動産だまし売り裁判出版記念オフ」JanJanBlog 2010年7月27日
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東急リバブル東急不動産は、だまし売り企業

東急リバブル東急不動産は大手企業であったが、一流企業ではなかった。不利益事実を隠して新築マンションをだまし売りする悪徳不動産業者であった。遅まきながら原告は、東急リバブル東急不動産を信頼した自分の無知を認識した。しかし原告は無知を恥とは思わなかった。マンションだまし売りが原告に何かを教えたとすれば、これまで経験したことのない事象に対する反応については誰も予測できない、ということであった。
原告は人間の愚かさを直視していた。彼は自分や他人の失敗の一つ一つから多くを学び取ってきた。知恵の大部分は自分の愚かさを自覚することで得られる。あまりにも自分が物を知らないと自覚した時、その人は知識を受け入れるだけでなく、全ての知識の相対的な不安定さを正しい展望の下に評価できるようになる。
愚かさの中に知恵があった。賢さとは単に物覚えが良いことや、やたらと早口で話すこと、頭の回転が速いことではなかった。最も大切なことは、賢明であることである。英語で説明するならば、smartやintelligentであることよりも、wiseであることであった。
http://news.livedoor.com/article/detail/4906280/
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林田力「居酒屋で東急不動産だまし売り裁判出版記念オフ」JanJanBlog 2010年7月27日
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東急コミュニティー解約記 | ブクログのパブー
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林田力「『機動戦士ガンダム THE ORIGIN第17巻』テレビ放送時との時代の相違」JanJanBlog 2010年7月28日
http://www.janjanblog.com/archives/10512
林田力「東急コミュニティー解約記(11)文書の誤記」PJニュース2010年7月28日
http://news.livedoor.com/article/detail/4910931/
http://www.pjnews.net/news/794/20100711_24
asin:4904350138:detail

林田力「『FAIRY TAIL 第1巻』魔法ファンタジー」

林田力「『FAIRY TAIL 第1巻』魔法ファンタジー」
本書(真島ヒロ『FAIRY TAIL 第1巻』講談社、2006年)は週刊少年マガジンに連載中のマンガの単行本である。魔法が使える架空の世界を舞台としたファンタジーである。魔導士ギルド「妖精の尻尾(フェアリーテイル)」に加入したルーシィ・ハートフィリアと、ナツ・ドラグニルらギルドの仲間達の活躍を描く。テレビアニメも2009年10月12日からテレビ東京系列で放送を開始した。
『FAIRY TAIL』は魔導士達に仕事の仲介等をする組合「魔導士ギルド」が各地に存在する世界が舞台である。新人魔導士の少女・ルーシィは、ギルド「妖精の尻尾(フェアリーテイル)」に憧れ、一人前の魔導士を目指す。冒頭ではルーシィと「妖精の尻尾」所属の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)・ナツの出会いを描く。
http://www.janjanblog.com/archives/10771
この導入部は異色である。この時点ではルーシィは「フェアリーテイル」に所属していない。憧れのギルド「フェアリーテイル」に入りたいと思っているところで、ナツと出会うことになる。ルーシィの目を通して「フェアリーテイル」及び所属する魔導士達を描いていくことで、読者も作品世界に自然と入っていける。順調な滑り出しであり、今後の展開に期待したい。
本作品の世界では、ギルドは人々の困った問題を解決する何でも屋のようなもので、ルーシィ達は受けた依頼を解決するために奮闘する。但し、第三者が持ち込んだ依頼であっても、依頼内容が主人公達の過去のエピソードに何らかの形で関わってくることが多い。破天荒な「フェアリーテイル」の魔導士達も、実は重たい過去を抱えていたことが明らかになる。依頼を解決していくことが、彼ら自身が過去と向きあうことにもなる。これによって物語に厚みを持たせている。
たとえば第12巻(真島ヒロ『FAIRY TAIL 第12巻』講談社、2008年10月17日発売)ではエルザ・スカーレットのエピソードが中心になる。妖精女王(ティターニア)の異名を持つエルザは「フェアリーテイル」の総長(マスター)・マカロフが自分の後継者として考えたこともある人物で、実力者揃いの「フェアリーテイル」の中でもトップクラスである。主要キャラクターの中でも抜きんでた存在として描かれ、主人公らと同じ目線に立ちながらも、導き役的な存在であった。
そのエルザも実は重たい過去を抱えていたことが、今回のエピソードで明らかになる。一人で全てを背負うつもりで過去に立ち向かうエルザであったが、エルザを思う仲間に助けられる。エルザにとって「フェアリーテイル」の仲間達は自らを犠牲にしてでも守りたい大切なものであった。しかし、自らを犠牲にすることが、その仲間達を悲しませることになる。それを知ることでエルザにとってギルドとの絆は一層深いものになった。
本作品は魔法が使える世界で主人公達が魔法を駆使して敵と戦う冒険マンガであるが、ギルド「フェアリーテイル」が物語の中心に位置する点が特徴である。悪の魔王を倒すために主人公一行が旅を続けるというようなありがちのパターンではない。外部に冒険に行っても、それが終われば主人公達はギルドに戻る。
戻るべき場所があるということが作品世界を地に足ついた安定的なものにしている。このパターンが今後も続くのか、それとも少年漫画にありがちな強大な敵と戦う長編バトル化していくのか。今後の展開が注目される作品である。

東急コミュニティー解約記(14・終)リプレースの効果:林田力

【PJニュース 2010年7月31日】管理会社をN社に変更することでアルス管理組合は年間約120万円も管理委託費を削減できた。一般会計の余剰金は管理会社変更後の最初の定期総会(2007年8月26日)で修繕積立金会計に繰り入れた。

管理委託費の安い管理会社に変更する場合、「安かろう、悪かろう」の心配が指摘されるが、全くの杞憂であった。実際、N社の仕事ぶりは東急コミュニティー以上であった。
http://news.livedoor.com/article/detail/4918241/
http://www.pjnews.net/news/794/20100711_27
東急コミュニティーが建物点検で全く指摘していなかったマンション共有部の不具合を幾つも指摘し、東急不動産と折衝し、管理組合の負担ではなく、アフターサービスで補修させた。主な不具合は以下の通りである。

・エントランス天井排水管周りの漏水
・ゴミ置き場の鍵の破損
・エントランスのタイル・シール目地が固まっていないことによるタイルの染み
・排水通気管が細いことによる排水時のゴボゴボ騒音(林田力「マンション欠陥施工で東急不動産が呆れた説明」PJニュース2010年7月11日)
http://news.livedoor.com/article/detail/4878632/

また、N社の調査によって東急コミュニティーの杜撰な管理が改めて明らかになった。

第一に東急コミュニティーは設立総会議事録を作成していなかった。記録がないため、管理組合設立総会自体が行われたかも定かではない。しかも東急コミュニティーが管理委託契約に基づき保管する管理規約原本には管理規約の効力発生日が記入されていなかった。管理組合の成立年月日も記入されていない。

第二に東急コミュニティーは駐輪場使用料を適正に徴収していなかった。徴収されていなかったのは駐輪場8台分の使用料である。月額料金300円の駐輪場5台分と月額料金200円の駐輪場3台分で、合計月額2100円の使用料を徴収しなかった。年間では25200円になる。居住者は駐輪場使用申込み手続きを行っていたが、引き落としには反映されていなかった。
東急コミュニティーを解約(リプレース)し、管理会社を変更することで管理委託費を削減したマンションは江東区のアルスだけではない。

川崎市のマンションでは管理会社を東急コミュニティーから他の会社に変更することで、管理費を三割引き下げることができた。理事長が「サービスに比べて委託料が高くないか」と見直しを提案したことがきっかけである。清掃や植栽など個々の業務は組合が業者と直接契約する方式に切り替えた。管理会社変更を契機として、住民意識も変わったとする。

横浜市のマンションでも管理会社を東急コミュニティーから別の業者に変更したことで、管理組合は年間約200万円の削減ができた。東急コミュニティーは計算ミスのある報告書を提出するなど、不満が高かったという。

品川区のマンションでは管理組合理事長が他社に見積もりを依頼したところ、東急コミュニティーよりもはるかに安い金額を提示された。東急コミュニティーの管理委託費月額は426,405円である。これに対し、同一仕様の見積もり金額(月額、税込み)はU社258,294円、I社339,192円、H社314,895円であった。東急コミュニティーの約60-80%の金額で受託することになる。年間では2,017,332円から1,046,556円ものコスト削減になる。しかも「清掃状態も今より良くなる」と説明する業者もいた。

一般に分譲マンションではデベロッパーにより、デベロッパーの子会社を管理会社とすることが強制的に指定されていることが多い。マンション住民にとっては抱き合わせ販売である。一方、管理委託費を削減し、余剰金を修繕積立金に回すことは、管理費・修繕積立金の値上げや大規模修繕時の一時金というような負担低減になり、マンション住民にとって魅力的な方法である。

管理会社の変更は自由のはずだが、決めるのは個人ではなく区分所有者の集まりである管理組合であるため、進め方が難しいことも事実である。リプレースを成功するためには本記事で述べたような現行の管理会社の問題点を細かいくらいに記録し、住民に伝えることである。それがリプレースへの支持を広げることになる。本記事が管理組合を良くしていこうと考えるマンション住民の参考になれば幸いである。【了】
(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』著者)

2010年7月30日金曜日

辻希美の第二子は男の子か

辻希美の第二子は男の子か
元モーニング娘。の辻希美の第二子は男の子っぽいと辻ちゃん談。

林田力「東急コミュニティー解約記(12)管理会社変更」

【PJニュース 2010年7月29日】相次ぐ杜撰な管理の発覚で事態を重視したアルス管理組合理事会では複数の管理会社に見積もりを依頼することにした。管理会社10社以上に見積もりを依頼した結果、現行と同程度のサービス内容で、年間60万円〜170万円も管理委託費を軽減できることが判明した。

東急コミュニティーと比べて同業他社の見積もりが安い理由の一つに、東急コミュニティーの業務の重複や無駄がある。
http://news.livedoor.com/article/detail/4913295/
http://www.pjnews.net/news/794/20100711_25
第一に建物点検関連では保守点検業務費(建物部分)、建物診断業務費、建物点検業務費の三種類実施している。

第二にセキュリティー関連では緊急対応業務、ホームセキュリティー業務の二種類実施する。

第三に管理人の費用はフロント業務費、清掃業務費(日常清掃)、建物点検業務に分散している。

同じような業務であるにも関わらず、別々の項目として費用を請求する。管理組合が費用の妥当性を判断する障害であった。他社の見積もりでは基本的に一つにまとめて計上している。他社の管理会社にリプレースすれば管理委託費が軽減できることは当然であった。
また、東急コミュニティーの管理委託費内訳は不明朗な内容があった。一般管理費・管理報酬が負数(-4200円)になっていた。マンション標準管理委託契約書「内訳明示例」では一般管理費及び利益を別に表示する形式と各業務費に含む形式を例示しているが、負数にすることを想定していない。実際の報酬額が不透明である。

理事会では見積もり依頼と並行して、東急コミュニティーにも値下げを複数回打診したが、毎回断られた。サービス仕様を限定しての値下げも断られた。当時、東急コミュニティーは管理業務をメニュー化し、内容に応じて価格を3段階に分けると発表した(「東急コミュニティー、マンション管理費を透明に・業務をメニュー化」日本経済新聞2006年6月17日)。

高級プラン「アトラクト」は、コンシェルジュサービスの提供や、設備機器の保守点検回数を増やすなどのサービスを追加する。標準が「コンフォート」で、長期修繕計画や消防計画の作成等は別料金となる。「エクスペクト」は理事会への担当者の出席回数を減らす等、自主管理を望む管理組合向けとする。

管理組合役員はメニュー内容について資料を請求したが、それに対する回答は「管理メニューに関しましては、現在ご提示している内容が最良と考えご提示しております」であった(東急コミュニティー東京東支店「送付状」2006年7月20日)。

つまり、報道機関向けに発表したメニューを管理組合に紹介する意思はないということである。管理組合役員は再度資料を請求したが、「今回の商品はお客様に選択を委ねるものでは無い事をご承知頂きたくお願い申し上げます」と開き直った(東急コミュニティー東京東支店回答2006年8月3日)。

東急コミュニティーが選択肢から除外されたため、理事会では見積もりを提示した管理会社から5社に絞り込み、住民向けに説明会を実施した(2006年7月31日)。説明会後の住民アンケートで独立系管理会社N社が多数の支持を得た。決め手は以下の通りである。

・管理委託費の安さ
・近隣マンションでの管理実績
・資料の充実度(管理委託契約案まで添付していた)
・事前準備の綿密さ(見積もり時にマンションの図面等を要求する管理会社が多い中、N社は情報サービス会社を利用して情報収集しており、役員の負担が軽かった)
アンケート結果を受け、管理組合総会でN社に管理を委託することを決定した(2006年8月26日)。東急コミュニティーとは分譲後僅か3年で関係を終了したことになる。【つづく】

2010年7月29日木曜日

東急コミュニティー解約記出版

東急コミュニティー解約記の電子出版
東急不動産だまし売り裁判著者が東急コミュニティーの杜撰な管理や管理会社変更について電子書籍で出版しました。

林田力「東急コミュニティー解約記(11)文書の誤記」

【PJニュース 2010年7月28日】東急コミュニティーは会社創立記念日(5月1日)には管理人を休ませている。自社の創立記念日を理由にサービスを提供しないとは客商売の心構えを持っていない。殿様商売の典型である。サービス業の意味を理解していないデベロッパー出身の社長以下多数の役員だからできることである。

東急コミュニティーの管理人(アメニティーメイト)は東急コミュニティーの従業員ではない。子会社の人材派遣会社「株式会社コミュニティースタッフ」の要員である。自社の創立記念日を休日とする必然性はない。自社の従業員でもないのに、創立記念日に休ませる会社が他にあるだろうか。
http://news.livedoor.com/article/detail/4910931/
http://www.pjnews.net/news/794/20100711_24
顧客の立場を無視していることは明白である。サービス業の意味を分かっていない。デパートが創立記念日に休むだろうか。これを管理委託契約書に明記する点で管理組合を舐めている。マンション居住者の管理に対する無関心が東急コミュニティーのような管理会社を野放しにしている。

東急コミュニティーの細かな杜撰さを挙げれば切りがない。東急コミュニティーが作成する資料は誤りだらけであった。

第一に理事会召集通知の日付記載である。第1期第1回理事会は2003年12月14日に開催された。しかし召集通知「理事会開催のお知らせ」の日付が2003年9月18日になっている。9月18日はマンションの引渡し前である。ありえない日付である。東急コミュニティー担当者の杜撰さを示している。

第二に定期総会召集通知の誤字である。「第1期定期総会召集ご通知」(2003年9月7日)に添付された委任状の管理組合名が別のマンション名になっていた。後日、「お詫びと訂正」(2004年9月16日)で訂正された。

しかし「お詫びと訂正」中にも「第1回期定期総会召集ご通知の委任状の管理組合名に誤りがございました」と「第1回期」と誤記がある。また、第1期定期総会議案書では保険代理店「東急保険コンサルティング」を「東急保険コンティング」と書いている(「保険契約関係」)。

第三に定期総会議事録の誤りである。定期総会は2005年9月4日に実施された。

1.議事録は3頁からなるが、2頁目が欠落したものを送付した。後日、正しいものが再配布された(2005年9月27日)。
2.「開会」の内容に虚偽がある。「本総会の議長を××理事長が務める旨の挨拶があり」と記述されているが、理事長名が異なる。議事録末尾には理事長が署名捺印しているが、その記載と異なる。この点は修正版では直されている。
3.「その他の事項」に誤字がある。「管理規約大12条の件(専有部分の用途)」と記載されているが、「第12条」に直さなければ意味が通らない。
4.議事録作成日付が空欄のままである。

第四に理事会議事録素案のファイルに他管理組合名を使用する。議事録素案は東急コミュニティー担当者から理事長に電子ファイルで提出された(2006年8月6日)。ファイルのプロパティには東京東支店が管理を受託する別の管理組合名が明記されていた。ファイルを使い回していることが即座に分かる。

第五に管理組合役員宛メールでの敬語の誤用である。東急コミュニティー担当者は「○○様(注:管理組合役員)が申して」と書いた文章を平然と送りつける。

敬語の使い方を知らないのか、謙譲語を丁寧語と勘違いしているのか。丁寧に言おうと、
根本がずれていては逆効果である。知っていて相手を馬鹿にするために使っているのか。管理会社が大家でマンション住民が店子とでも思っているのか。区分所有者が顧客であることを忘れていないか。受け取った側にとっては不愉快極まりない。

担当者が作成した「第1期定期総会召集ご通知」(2004年9月7日)にも「当日ご出席の際は、議案書及び管理規約をお忘れなくご持参下さい」とある。持参は「持ち参る」の言葉通りへりくだる意味を持つ。相手をへりくだらせ命令することになるため、敬意を表して依頼する場合に使用するのは誤りである。お持ちいただく」が正しい。定期総会召集通知は管理組合理事長名義で出される。東急コミュニティーは理事長に恥をかかせたいのだろうか。

第六に東急コミュニティー担当者が会社のメールアカウントではなく、無料のメールアカウントを使用して管理組合役員にメールを送信したこともあった。【つづく】

2010年7月28日水曜日

東急不動産小日向マンション報道

東急不動産小日向マンション報道
東急不動産が文京区小日向で建設中のマンションが高さ違反で建築確認申請を取り下げた。この問題が日経アーキテクチァで取り上げられた。ブランズ文京小日向も含め、東急不動産の文京区での景観破壊に注目が集まりそうだ。

宮ラブ・イン・パレス

宮ラブ・イン・パレス
韓国が立憲君主国であったらという設定の人気韓国ドラマ。ヒロインの明るさが観ていて楽しめる。

東急不動産の近隣対策屋が裁判に登場

原告代理人「乙第5号証は菱形はつしもワイヤーのカタログだそうですが、典拠をもう少し詳しくお願いします。こちらでも同じカタログを入手していますが、ページ数が合わない」
井口弁護士「わかりました」
原告代理人「乙第6号証は綴じる順番が逆ではないか。一頁目が後ろになっている」
井口弁護士「その通りです」
原告代理人「一頁目も二頁目も共に井田真介作成で宜しいか」
井口弁護士「はい」
原告代理人「一頁目には井田氏が知るはずのない事実も含まれていると指摘を受けている」
井口弁護士「他から聞いたのでしょう」
裁判官「井田氏は被告側の人間なのですか」
井口弁護士「そうです」
裁判官「被告のために仕事をしていた?」
井口弁護士「いいえ。売主、康和地所の担当者で引継ぎのために仕事をしていました」
原告「そこは隣地所有者の話と食い違っています」
原告代理人「井田氏は東急不動産の代理人として折衝していました。そこは裁判所のご判断をお願いします」
http://p.booklog.jp/users/tokyufubai
東急コミュニティー解約記 | ブクログのパブー
http://p.booklog.jp/book/5716

2010年7月27日火曜日

東急リバブル不買運動家の公正

東急リバブル不買運動家の公正
東急リバブル東急不動産不買運動家は、いつも誰に対しても公正であり、些細なことでも決して独断的にならなかった。人々は援助と助言を求めて彼に会い、敬意をもって彼に接した。彼はヤンキーや暴走族が大嫌いで、夜街角で騒ぎ、通行人や住民に迷惑をかけている連中を見ると、素早い断固とした行動をとった。
不買運動家は自らの力を巧妙に隠し、細心の注意をもって本当の強さを東急リバブル東急不動産の注視からそらした。友は長所を過小評価し、敵は短所を過大評価するという教えを信奉していた。
不買運動家は、不測の事態に備えて、あらゆる予防策を講じていた。その計画は完全無欠で、その確実性には非の打ち所がなかった。彼は忍耐強く準備に時間を費やした。復讐という料理は冷えた頃が一番旨いものであることを知っていた。

林田力「居酒屋で東急不動産だまし売り裁判出版記念オフ」

記者は大手不動産会社との裁判闘争を記録したノンフィクション『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』をロゴス社から2009年7月に出版した。その出版を記念して7月11日にSNSサイトのmixiユーザーを中心とするオフ会が居酒屋「江戸っ子」で開催された。

「江戸っ子」という名前の居酒屋は京成立石など下町に複数存在するが、オフ会の会場は江東区東陽3丁目にある「江戸っ子」である。永代通りと大門通りが交差する東陽3丁目交差点のそばにある。地名は東陽だが、最寄り駅は東京メトロ東西線木場になる。裁判の舞台となった分譲マンション・アルスのある東陽1丁目の近所でもある。
http://www.janjanblog.com/archives/10444
「江戸っ子」では、もつ焼き、焼き鳥、魚介料理などを提供する。「江戸っ子」は、いかにも居酒屋という雑然さがある。店の前には「やきとり」と書かれた赤提灯があり、店内には色褪せた「お品書き」がベタベタと貼られている。焼き鳥やレバ刺しが主力である。レバ刺しは新鮮で透明感があり、臭みが全くない。変り種は「ぎょうざウインナー」で、餃子をウインナーにしたものである。外観はウインナーだが、食べると餃子の味がする。

オフ会では拙著『東急不動産だまし売り裁判』について参考となる意見が出された。本記事では2点紹介する。

第一に写真の威力である。記者の裁判は販売時に売主の東急不動産(販売代理:東急リバブル)が不利益事実(隣地建て替え)を説明しなかったことが原因である。隣地との距離は五〇センチメートルくらいで(本書21頁)、窓を開ければ壁があるという状態になった。しかし、隣地という言葉から道路を挟んだ隣の敷地をイメージしてしまうことが分かった。拙著にはマンションの写真が掲載されており、それを見ることで隣地との近接ぶりが理解された。文字通り「百聞は一見に如かず」であり、写真の有効性を実感した。

第二に裁判前のやり取りへの関心の高さである。本書では裁判手続を中心としたため、提訴から始まっている。しかし、実際には提訴に至る前に東急リバブルや東急不動産と協議している。後から振り返れば、この協議は不動産会社の時間稼ぎに使われただけで、全く実りのないものであった。それ故に本書では割愛したが、この部分を詳述することで不動産会社の不誠実さが強く浮かび上がり、著者の怒りが伝わりやすくなると指摘を受けた。この点は続編などで検討したい。

二次会は東陽1丁目の尚司亭(じょーじてい)を利用した。尚司亭は東陽3丁目の交差点を南下したところにある。「名物 もんじゃグラタン」と書かれた大きな看板があり、地元では「もんじゃグラタン」の店で通用する。

尚司亭とはカウンター席の他に奥座敷がある。奥座敷はカウンターの雑然さとは隔離された空間で、ゆったりとしている。器やメニューにもこだわりがあり、雰囲気はいい。特筆すべき料理は馬刺しである。ここの馬刺しはカルビの馬刺しである。カルビはバラ肉(肋骨周辺の肉)を指すが、一般にカルビと言えば牛バラ肉である。そのため、最初はカルビの馬刺しという表現に戸惑ってしまった。通常の馬刺しは赤黒いが、出てきた馬刺しは淡いピンク色であった。

馬刺しは好き嫌いが分かれる食べ物である。たとえば山下智久(NEWS)の嫌いなものは馬刺しであった。「馬刺しの白い所がイヤ」と言う。これは2009年7月9日に放送されたテレビ番組「とんねるずのみなさんのおかげでした」の人気コーナー「新・食わず嫌い王決定戦」で倖田來未と対決した際に明らかにされた。

しかし、尚司亭の馬刺しは脂っこくなく、美味しく食べられるのではないかと思われる。口に一口入れるとトロリととろけるような柔らかさが触感となり、旨みがジュワーと広がる。この旨みは少し甘めのニンニク醤油に漬けることで一層引き立つ。

自宅で食べる際は、冷凍物を解凍して食べるため、新鮮な店の馬刺しは肉の柔らかさの違いを実感する。馬だけに美味い馬刺しである。雰囲気の良い居酒屋で美味しい料理やお酒を飲みながら自著を振り返るという楽しい時間を過ごすことができた。『東急不動産だまし売り裁判』への様々な意見や感想も聞け、有意義なオフ会であった。

2010年7月26日月曜日

林田力「東急コミュニティー解約記(10)防火管理者」

【PJニュース 2010年7月26日】東急コミュニティーは管理委託契約書に定められた防火管理補助業務を怠った。管理委託契約書には「乙(東急コミュニティー)は、甲(管理組合)が行う必要のある防火管理業務についての説明を行う」とある。しかし第一期及び第二期の理事会に対しては、防火管理業務の説明がなされなかった。

第三期理事会において東急コミュニティー担当者から突然、防火管理者選任の提案がなされた。しかし問い合わせの度に回答内容が変わり、最終的には東急コミュニティー担当者は防火管理者選任の必要はないと説明した。
http://news.livedoor.com/article/detail/4906279/
http://www.pjnews.net/news/794/20100711_23
居住者数が50人以上の場合、防火管理者選任義務、消防計画書作成義務が発生する。実際、消防署は建物新築時に東急不動産に防火管理者選任を要請していた。検査結果として「防火管理者を選任して届出ること」「消防計画を作成して届出ること」の二点を指摘した(東京消防庁深川消防署長作成、東急不動産株式会社取締役社長植木正威宛「検査結果通知書(防火対象物使用届けその1)」2003年9月16日)。しかし東急コミュニティーは管理組合に何の説明もしなかった。その後の経緯は以下の通りである。

2005年6月28日、深川消防署が査察(立入検査)を実施。東急コミュニティーが立ち会った。消防署担当者は立会人に居住者数を問い合わせたが、立会人は「はっきりしていない」と回答した。検査結果は「指摘事項なし」とした。居住者数を調査し、50人を越えていた場合は防火管理者選任届けを出すことを口頭で要請した(深川消防署指導調査係から確認)。

2005年10月23日、管理組合第三期第一回理事会において、東急コミュニティー担当者から突然、防火管理者選任の提案がなされた。居住者50人以上の建物に防火管理者選任義務があるため、理事会では居住者人数の確認を求めたところ、担当者は調査すると回答した。この時点では人数を把握せずに選任を求めたことになる。

2005年11月、第三期第二回理事会開催。東急コミュニティー担当者は以下の説明をした。

・居住人員は27戸47人である。これはマンション引き渡し当初の届出から算出した数字である。結婚や出産により、増加した人数は把握していない。
・消防署からは「速やかに自主的に選任を届け出ること」と言われた。

理事会側は選任義務の有無、第三期で選任する必然性、防火管理者の職務内容を明確にすることを依頼した。

2006年1月15日、第三期第三回理事会開催。東急コミュニティー担当者は「当初27世帯で47名の居住者のため消防署からは消防計画書及び防火管理者の選任依頼は来ていない」と説明した。

2006年2月13日、理事長から東急コミュニティー担当者に以下内容を問い合わせた。

・防火管理者選任要件の居住者数を引き渡し当時(3年前)の人員で算出して問題ないか。
・居住者に変更があった場合、緊急連絡先届出書(居住者を申告する届出書類)の変更届を
提出することになっている。居住者数の増減は把握可能ではないか。緊急連絡先を届け出ない住戸があるとしても、入居当初の届出数よりも、現在の居住者数に近い人数を算出できるのではないか。そもそも管理委託契約書上、東急コミュニティーが行う業務として、名簿簿管理業務と題し、入居者の名簿を作成・整備する業務が含まれている。
2006年2月19日、東急コミュニティー担当者から回答がなされた。
・緊急連絡先届出書に基づき、居住者人員を数え直したところ、26戸49人であった。1戸は緊急連絡先届出書が出されていないため、26戸となった。
・消防署では独自に調査したマンションとしての人数を算定して査察を行うため、現時点では防火管理者を置く50名の基準以下と判断しているものと思われる。

2006年2月22日、管理組合役員が深川消防署指導調査係に確認した。消防署で居住者数を調べた上で防火管理者選任を命じることはないとの回答を受けた。

東急コミュニティーは地元町会からの依頼も無視していた。マンション竣工時に町会は管理組合役員等から町会役員の選出を依頼していた。しかし、東急コミュニティーが管理組合に町会の依頼内容を伝えることはなかった。

町会側は管理人及び東急コミュニティー担当者に対し、マンション住民から町会担当役員を出すように管理組合に話して欲しいと何度も要請していた。しかしいつも「役員がまだ決まっていない」との回答であったという。築3年目に管理組合役員が町会役員から話を聞き、初めて管理組合側に真相が伝わった。【つづく】

東急不動産被害者攻撃

東急不動産だまし売り被害者攻撃
匿名掲示板で企業工作員による、東急不動産だまし売り裁判原告への陰湿な攻撃が繰り返されている。インターネット新聞での東急リバブル東急不動産告発記事への異種返しと見られる。

テロと戦うサスペンス『BLOODY MONDAY 第8巻』

本書(龍門諒原作、恵広史作画『BLOODY MONDAY 第8巻』講談社、2008年11月17日発売)は『週刊少年マガジン』で連載していたサスペンス漫画の単行本である。2008年10月からTBS系列でテレビドラマも放送されている。高校生ながら天才的なハッカーである主人公・高木藤丸がウイルステロに立ち向かう物語である。

「目眩く頭脳戦!」「予測不能の展開から目を離すな!」「少年漫画史を変えるショッキングサスペンス連載」という触れ込みで連載開始された作品である。その触れ込みに違わず、IT技術を駆使した頭脳戦や、誰が味方で誰が敵か分からないという緊迫感、主人公側の人物でもあっさりと殺されてしまうストーリーと息をつかせぬ展開になっている。
http://www.janjanblog.com/archives/10376
立場的に週刊少年ジャンプで連載され、大ヒットした『DEATH NOTE』に近い位置づけである。元々、ジャンプでは現実離れした冒険物が多いのに対し、マガジンでは現代を舞台にリアリティを追求した作品を得意としていた。それが『DEATH NOTE』によって、お株を奪われた状態となった。巻き返しを図る意味でマガジン編集部にとっても本作品への意気込みは大きいものと思われる。

『DEATH NOTE』では「死神」「名前を書くと人が死ぬノート」とフィクションでなければあり得ない設定となっていた。これに対し、本作品ではハッキングやウイルスのように現代技術の枠内に収めており、よりリアルになっている。また、テロリストを狂信的な宗教団体とするなど現実の事件を連想させる設定となっている。

物語の価値基準として『DEATH NOTE』では主人公の夜神月がデスノートを使って殺人を行う立場で、自らの価値基準で正当化しているものの善玉とは評価できなかった。そのために最終的に何れが勝利するのか展開が読み難かった。これに対し、本作品はテロリストという分かりやすい悪を描いている。それでいながら主人公側の勝利が見えない展開となっており、これが作品の面白さになっている。

藤丸は優秀な人物であり、テロ組織を出し抜くこともしばしばであるが、実はテロ組織の掌で踊らされていることも多い。少年漫画の理想的なヒーロー像である敵の策略を乗り越え、敵を打ち倒す主人公には程遠い状況である。主人公といえども決して万能ではないことが作品世界にリアリティを与えている。

この巻では藤丸達が弥代学院に閉じ込められ、同級生の立川英が殺人ウイルス「BLOODY-X」を発症してしまう。藤丸はテロリストを追い詰めることをできても、英を救うことはできない無力感を味わうことになる。

物語では既に多くの死者が出ており、最終的にテロリスト組織に勝利したとしても手放しで喜べるハッピーエンドになるかは疑問である。どのような展開を辿るのか目が離せない作品である。
(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』著者)

2010年7月25日日曜日

東急リバブル東急不動産の強引な販売方法

東急リバブル東急不動産に主張したいことは無数にある。強引な販売方法、契約後のトラブルにおける顧客対応の悪さ、不誠実、嘘で固めた回答、居留守、たらい回し、時間稼ぎ等である。原告は消費者を踏みつけにする東急リバブル・東急不動産を絶対に許さなかった。
特に許せないことは日照が皆無になり、ホームレスでも住みたがらないような屑物件をだまし売りしておきながら、「隣地が建て替えられキレイになった方が喜ぶ人もいる」という人を馬鹿にした嘘を本気で通用させようとしていることであった。
原告は他人の支配を拒否する人間であった。原告は馬鹿にされることを拒否した人間であった。高いところにいる者が手繰る糸の下で踊る、操り人形になることを拒否した人間であった。如何なる力も如何なる人間も、それを原告自身が望むことがない限り、その意思に反した行動を強制させることはできなかった。自分と他人の尊厳を求め、どこまでも声を挙げたい気持ちを捨てなかった。原告の意思を覆すことができるものは、非の打ちどころのない道理だけであった。
相手が威圧的に出れば出るほど反発を感じた。諦めることも慣れることも眼を閉ざすこともしなかった。強引に押さえつけられると、遮二無二、相手の主張とは逆の方向に突っ走ってしまう。過酷な状況に追い込まれれば、かえって根性が座る。やるとなったら徹底的にやる。それこそが原告の原告たる所以であった。
http://yaplog.jp/tokyufubai/archive/1375
林田力「東急コミュニティー解約記(6)管理事務報告」PJニュース2010年7月20日
http://news.livedoor.com/article/detail/4894813/
http://www.pjnews.net/news/794/20100711_19
林田力「東急コミュニティー解約記(7)管理業務主任者証」PJニュース2010年7月21日
http://news.livedoor.com/article/detail/4896892/
http://www.pjnews.net/news/794/20100711_20
林田力「東急コミュニティー解約記(8)管理人の営業利用」PJニュース2010年7月22日
http://news.livedoor.com/article/detail/4899231/
http://www.pjnews.net/news/794/20100711_21
林田力「『太陽の黙示録 建国編 第1巻』戦後と重なる再建の物語」JanJanBlog 2010年7月23日
http://www.janjanblog.com/archives/10082
林田力「異色三国志『龍狼伝 中原繚乱編 第4巻』」JanJanBlog 2010年7月24日
http://www.janjanblog.com/archives/10193
林田力「家屋スクワッティング問題での主張の隔たり(下) 」PJニュース2010年7月23日
http://news.livedoor.com/article/detail/4901630/
http://www.pjnews.net/news/794/20100719_8
林田力「東急コミュニティー解約記(9)粗末な管理費督促」PJニュース2010年7月23日
http://news.livedoor.com/article/detail/4901585/
http://www.pjnews.net/news/794/20100711_22
林田力「下町描く風景漫画家の緻密な風景にユーモラスな人物」JanJanBlog 2010年7月25日
http://www.janjanblog.com/archives/10247
asin:4904350138:detail

異色三国志『龍狼伝 中原繚乱編 第4巻』

本書(山原義人『龍狼伝 中原繚乱編 第4巻』講談社、2008年11月17日発売)は月刊少年マガジンに連載中の架空歴史漫画の単行本である。主人公の天地志狼とヒロインの泉真澄は現代日本の中学生であったが、修学旅行中に三国志時代にタイムスリップしてしまう。「竜の子」と崇められた志狼は当初、劉備の軍師として戦うが、「中原繚乱編」では曹操の下で呉軍と戦うことになる。
http://www.janjanblog.com/archives/10193
本作品では三国志に登場する群雄が活躍し、赤壁の戦いなど史実と同じ戦いも見られたが、現在では仲達の存在によって史実とは大きく異なる展開となった。曹軍の武将であった仲達は赤壁の戦いで曹操を裏切り、漢の丞相になった。三国志で朝廷を擁し、最大勢力を誇っていた曹軍は都から追放された状態である。仲達と通じている呉の都督・周瑜は荊州に軍を進める。志狼は曹操から征南将軍に任命され、竜騎兵を率いて呉軍を迎え撃つ。

当初は歴史の知識によって有利な立場に立っていた志狼だが、単行本が『龍狼伝』で37巻、『中原繚乱編』で4巻まで刊行されるほど物語が進行した現在では古代中国に完全に馴染んでいる。この巻での歴史知識の活用は周瑜の病気を知っていること程度である。

本作品では歴史上の人物だけでなく、仙人や怨霊のような存在も登場する。志狼自身も「雲体風身」や「闘仙術」という仙術を身につけており、それが現在の彼の最大の力になっている。このため、作品自体がバトル漫画の趣となった。しかも常人の戦闘ではなく、人間離れした能力を身につけた者同士の戦いになっている。

この巻では、志狼率いる竜騎兵が周瑜率いる呉軍と戦う。志狼には三国志演義において諸葛亮と並ぶ才能の持ち主と評されたホウ統である。若くして戦死してしまったために知名度は低いが、本書では罠を張るなど軍師としての知略を発揮している。

一方、周瑜は「三国志演義」では諸葛亮の引き立て役という損な役回りになっているが、正史では能力、人格共に優れた人物として記録されている。この巻では全面的な決戦前の様子見にとどまったが、周瑜は簡単に主人公に同調しない信念や敵の罠を見破る知略を発揮している。「三国志演義」では見せ場の少なかったホウ統や周瑜の活躍がどのように描かれるか楽しみである。

林田力(『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』著者)

家屋スクワッティング問題での主張の隔たり(下)

家屋スクワッティング問題での主張の隔たり(下)
【PJニュース 2010年7月23日】北芝氏と三枝氏と修道館役員の3人は2010年4月8日にサイト開設者の住居付近に行き、自転車で帰宅中のサイト開設者に遭遇した。

北芝氏らは物件の下見に行ったところ、サイト開設者に偶然出会ったと説明する。その日は六本木で出版関係の打ち合わせがあり、打ち合わせ終了後に三人で喫茶店に入った。そこで北芝氏は「この後はお暇ですか。サイト開設者が占拠している物件を見に行かないか」と提案した。他の二人も予定はなかったため、一緒に行くことになった。
http://news.livedoor.com/article/detail/4901630/
http://www.pjnews.net/news/794/20100719_8
北芝氏らはサイト開設者に会うことは想定していなかったとする。喫茶店では以下のやり取りがなされた。

三枝氏「でも、サイト開設者に会うのは嫌ですよ」
北芝氏「当たり前でしょう」

物件を見たところ、サイト開設者は留守であった。帰ろうと思い、家の周りに出たところ、小学校の正門前でサイト開設者に鉢合わせした。このように北芝氏らはサイト開設者との遭遇が偶然であることを強調する。現実問題として襲撃を計画していたならば、まだ小学生が歩いている時間帯に小学校の前で待っていることは非合理であると主張する。

これに対し、サイト開設者は計画的な待ち伏せであったと主張する。修道館で4月3日に宴会があり、そこに知人女性も参加して、計画を練っていたとする。そもそも北芝氏らが下見に出かける必然性はない。現地は最寄り駅からバスで行くような場所であり、フラッと出かけることは不自然であるとする。

以下、北芝氏らの説明である。

北芝氏らもサイト開設者も、お互いに会うことは想定外であり、しばらく動かずに見つめていた。最初にサイト開設者が口を開いた。

「北芝さん、仲直りしましょうよ」

この発言に対し、三人は唖然とした。あれだけ嫌がらせを繰り返しておきながら、仲直りを主張する神経が信じられなかった。しばらく固まっていたが、自転車の防犯登録を見た三枝氏とサイト開設者の間で以下の会話がなされた。

三枝氏「この自転車はサイト開設者の所有物ではないだろう」
サイト開設者「8000円で購入した」
三枝氏「自転車の所有者(知人女性)は、自転車を勝手に乗り回されて困っていると言っている」

三枝氏が100番通報すると、サイト開設者が自転車で北芝氏に突進した。前輪が北芝氏のズボンにぶつかった。北芝氏は前輪の跡のあるズボンを証拠として保持している。北芝氏は身体をひねったためにサイト開設者は尻もちをついた。三人の方からサイト開設者に触れたことはなかった。

警察到着後、サイト開設者は「持ち主から借りた」と主張を変更した。女性が来て、「自転車を貸した覚えはない」と答えた。サイト開設者は「借りた人から借りた」と主張した。買い物帰りのサイト開設者は「冷蔵庫に肉をしまいたい」と述べ、警官が同行の上で買い物の荷物を家に置きに行った。

警察が自転車を調べたところ、盗難届けが出されたものであることが判明した。北芝氏や三枝氏は、サイト開設者が女性の所有する自転車を勝手に乗り回していることを問題視していたが、三枝氏が警察に通報したことで問題の自転車が盗難品であるという別の問題が明らかになった。このためにサイト開設者と女性は西新井警察署で聴取を受けた。問題の自転車は女性が古物商として購入したものであった。

この後、サイト開設者は北芝氏と関わりのある出版社やイベント会場に乗り込み、「もうすぐ逮捕される。取引を止めろ」と妨害行為を繰り返している。また、イベントの共演者にも会いに行っている。
http://www.janjanblog.com/archives/10247
これに対して、サイト開設者は三枝氏から暴行され、負傷したと主張する。三枝氏はサイト開設者の自転車のグリップを握り、どこにも行けない状態にした。三枝氏は「お前は家賃を何ヶ月も払っていない」と言いながら、自転車を倒し、サイト開設者を負傷させた。サイト開設者は「供託する」と反論したが、「供託など関係ない」と言われて蹴られた。サイト開設者は翌日、病院に行き、全治2週間の診断を受けた。

自転車はサイト開設者が中古品を購入したものであると主張する。防犯登録の登録名を変更していなかったことが警察の聴取を受けた原因である。サイト開設者は西新井警察署に傷害などの告訴状を提出したとする。

両者の主張が大きく懸け離れている状況では解決は容易ではない。それでも解決のためには半歩でも前進させなければならない。本質的には民事事件であるが、現状は双方とも警察の方ばかりに目が向いている。それは不幸なエネルギーの使い方である。一般に民事不介入は警察の怠慢を正当化する口実として使われがちであるが、もし警察が民事紛争の一方の当事者が有利になるように動くならば、警察への信頼を失墜させる。ここに民事不介入の原則の本来的な存在意義がある。民事紛争として対処する必要がある。【了】
林田力(『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』著者)

2010年7月24日土曜日

家屋スクワッティング問題での主張の隔たり(中)

【PJニュース 2010年7月22日】第五にネットショップの売上金管理口座の解約である。この口座解約はネットショップが女性とサイト開設者のいずれが中心的に資本・労力を提供したかによって、評価が変わる。

女性は女性名義となっていた上記口座を解約した。サイト開設者は女性の私物をネットオークションに勝手に出品し、上記口座を落札者の払い込み先として使用していた。これ以上、サイト開設者に悪用されることを防ぐためとする。売上金については女性の私物を勝手に出品されたものであり、サイト開設者に返金することは筋違いである。
http://news.livedoor.com/article/detail/4899304/
http://www.pjnews.net/news/794/20100719_7
これに対し、サイト開設者は出品物の多くはサイト開設者の私物であり、突然の解約によって落札者に多大な迷惑をかけたと批判する。また、上記口座には売上金が入金されており、売上金持ち逃げに等しい。オークションシステム利用料などの経費はサイト開設者が全て負担している。口座解約後一度も清算や返金がない。これは横領であるが、民事事件と考えて告訴していないとする。

第六に嫌がらせの有無である。女性はサイト開設者から嫌がらせや脅迫を受け、身の危険を感じていると主張する。2010年3月にはサイト開設者から本を投げつけられた。女性に怪我はなかったものの、ノイローゼとなり、不眠症になってしまった。

当時、女性はサイト開設者に恐怖を感じていた。「食事を作れ」と言われれば脅されるままに従うしかない状況であった。そのような状況の中でサイト開設者の機嫌を損ねないために「意思とは異なるメール」を出さざるを得なかった。サイト開設者が友好関係を示す証拠として使っている「カレーを作った」メールも、その一つである。サイト開設者が自己の主張に都合の良いように断片的に利用している。

また、女性が精神障害であるとの内容や、攻撃的表現や性的表現を含むメールが度々送られてきた。4月27日には「女性の住所を訪ね歩いたが、それらしい物件はない」旨のメールが届いた。女性はリアルのストーキングと受け止めている。記者は6月14日に女性から話を聞いたが、その間にもサイト開設者から意味不明なメールが送られたことを確認した。

女性は、むかつくようなメッセージによって正気を失いそうになると語る。反応すればサイト開設者を喜ばせるだけであると認識している。そばにいるわけでもないのに、自分の人生が左右されていることがたまらなく嫌であった。不愉快なメールやストーカー行為のために精神的に追い詰められていることが自分でも分かるという。

これに対し、サイト開設者は、メール送付は話し合いのためと主張する。女性が断片的なメールを他の人に見せて、意味不明なメールということにしている。女性の住所を調べたことも、手紙を送付するためであるとする。

サイト開設者はインターネット上で名前を出してはいないものの、関係者ならば分かる形で女性の一人を統合失調症などと指摘していた。そして、女性の被害妄想に他の人も引きずられている状態であると主張する。これに対して女性側は、そのようなサイト開設者の主張自体が女性への中傷攻撃であり、分断工作であると反発する。この点について記者は7月16日にサイト開設者と話したが、今後は考えると答えていた。

一方でサイト開設者は自身が嫌がらせを受けていると主張する。女性側は4月26日付けでサイト開設者の父親宛に内容証明郵便を送付した。そこではサイト開設者が建物を占拠し、女性の私物を勝手に販売し、女性に嫌がらせをしていると述べている。そこでは家の中を探偵に撮影してもらい、預金口座を撮影したとも書かれている。

まず、サイト開設者は実家に送付することが常識外れであると批判する。探偵に撮影とあるのは、女性側が合鍵を使用して住居に侵入したのではないかと反発する。大家であっても勝手に入ることは不法侵入になる。

この家屋スクワッティング問題は北芝健ドメインのサイバースクワッティング問題とは、一方の当事者が同一人ということ以外は別次元の問題である。しかし、北芝氏を通じて二つの事件が接点を有した。

女性側は2010年3月に家屋スクワッティング問題を北芝氏に相談した。女性がサイト開設者に知り合ったきっかけは北芝氏を通してである。そのため、北芝氏に相談することが自然であるとの発想からである。

これに対し、サイト開設者は賃貸トラブルに北芝氏や編集者が介入することが異常であると反発する。介入によって問題がこじれていると主張する。【つづく】(林田力 『東急不動産だまし売り裁判』著者)
http://www.janjanblog.com/archives/10048
林田力「「臓器移植」で名誉毀損訴訟、千葉地裁が主張整理案提示」PJニュース2010年7月20日
http://news.livedoor.com/article/detail/4895435/
http://www.pjnews.net/news/794/20100718_8
林田力「家屋スクワッティング問題での主張の隔たり(上)」PJニュース2010年7月21日
http://news.livedoor.com/article/detail/4897047/
http://www.pjnews.net/news/794/20100719_6

家屋スクワッティング問題での主張の隔たり(上)

【PJニュース 2010年7月21日】元刑事で作家の北芝健氏がサイバースクワッティング被害に遭っている。北芝氏の名前を表すドメインを所有するサイト開設者が北芝氏の知人女性の建物を占有するというサイバーとリアルのスクワッティングが同時進行している(林田力「リアルとサイバーのスクワッティングが同時進行」PJニュース2010年6月17日)。

このスクワッティング問題では、双方の主張が極端に乖離していることが分かった。
第一にサイト開設者の居住経緯である。サイト開設者は最初からB氏と一緒にサイト開設者も居住しており、それを女性も認識していると主張する。その証拠としてサイト開設者は2010年3月に女性から送信された「カレーを作ったので、持って行きます」というメールを提示する。

これに対し、女性はB氏を住まわせたところ、サイト開設者が勝手に住み着いたと主張する。カレーのメールはサイト開設者に脅迫されたものである。この点は後述する。

第二に賃貸借契約の有無である。サイト開設者は口頭の賃貸借契約があると主張する。但し、サイト開設者の主張に沿った場合も典型契約としての賃貸借契約よりも、組合契約との混合契約に近い。この点は後述する。これに対し、女性はサイト開設者の居住自体が勝手になされたもので、当然のことながら賃貸借契約も否定する。

第三に家賃の支払いである。一般に賃借人から賃貸人に対して支払われるような形での家賃の支払いはなされていない。

この点について、サイト開設者はネットショップの売上金を全て女性側の預金口座に入金しており、その中には家賃の名目も含まれていると主張する。ネットショップという共同事業の利益の処理の中で家賃の支払いがなされており、これが賃貸借契約と組合契約の混合契約に近いと考える所以である。

サイト開設者は家賃が含まれていることを示す資料を証拠として提示する。それは2009年2月のネットショップの売り上げが記録されたもので、オークション会社に支払うシステム料、家賃、電気代、水道代、電話代が控除されている。また、サイト開設者の人件費が0円と計上されている。

記者は、この文書に掲載された落札物品を任意に抽出し、インターネット上で公開されているオークションサイトの落札記録と照合したが、実際に2月に落札されたものであった。

これに対し、女性はB氏もサイト開設者も家賃を一円も支払っていないと主張する。サイト開設者が家賃支払いの証拠として提示する資料は、知人女性が自己の古物商営業について金銭の流れを分かりやすくするために作成した整理表である。

これまで「知人女性」としか書かなかったが、実は知人女性は親子である。サイト開設者から名誉棄損や身の危険を感じている知人女性に配慮し、可能な限り曖昧にした結果であるが、女性の主張を紹介する上で必要なために記載する。親が建物所有者で、子が古物商である。

子が古物商の事務所兼倉庫として親の建物を使用している関係であり、子が親に家賃を支払っていた。そのために資料でも家賃を控除していた。サイト開設者は建物を占拠したことで、事務所にあった当該資料を発見した。それを奇貨として、サイト開設者は家賃支払いの証拠とした。そのようなものを証拠として他人に見せる感覚は常軌を逸していると批判する。そしてサイト開設者に家賃支払いの意思があるならば供託すべきと主張する。
第四に対立の契機である。女性はサイト開設者に度々明け渡しを求めた。しかしサイト開設者は自分の主張を言うばかりであったとする。

これに対し、サイト開設者は女性からの家賃値上げ要求が発端と主張する。周辺地域の地価や老朽化した建物の状況から家賃を値上げする根拠はない。建物は雨漏りや漏電があり、自ら職人を雇って修繕したとする。

さらにサイト開設者は、北芝氏や三枝氏が背後で女性を煽ったためにトラブルがこじれたと主張する。高齢者を含む知人女性に取り入り、問題を大きくしている。第三者が賃貸トラブルを解決したいと思うならば、話し合いの立ち合いをする、司法書士・弁護士を紹介するなどの方法がある。ところが三枝氏らのしていることはサイト開設者への嫌がらせであり、追い出し屋と同じであるとする。

共同事業と見た場合に両者の対立を印象付ける出来事に古物商免許の返上がある。女性は3月16日に古物商免許を返上した。サイト開設者が運営しているネットショップには女性の古物商免許番号が掲載されており、名義を悪用される危険があるためである。

サイト開設者の方でも遅くとも4月下旬までには古物商免許番号の表示をサイトから削除した。この点について、サイト開設者は古物市場から仕入れていないために、そもそも古物商免許は不要であったと説明する。【つづく】
林田力(『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』著者)
林田力「空気が読めない(KY)の真意」PJニュース2010年7月18日
http://news.livedoor.com/article/detail/4892596/
http://www.pjnews.net/news/794/20100717_5
林田力「東急不動産物件で公正競争規約違反表示」JanJanBlog 2010年7月18日
http://www.janjanblog.com/archives/9665
林田力「『ジパング第36巻』架空戦記でも日米の差」JanJanBlog 2010年7月20日
http://www.janjanblog.com/archives/9899
林田力「学園エヴァンゲリオン『碇シンジ育成計画 第6巻』」JanJanBlog 2010年7月21日
http://www.janjanblog.com/archives/9976
asin:4904350138:detail

学園エヴァンゲリオン『碇シンジ育成計画 第6巻』

学園エヴァンゲリオン『碇シンジ育成計画 第6巻』
本書(GAINAX・カラー原作、高橋脩作画『新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画 第6巻』角川書店、2008年10月25日発売)は社会現象にまでなったアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のパラレルワールド作品である。同名ゲーム内のストーリー「キャンパス編」を漫画化した。

本作品では原作の登場人物は設定を変えたものの、そのまま登場する。碇シンジと惣流・アスカ・ラングレーは幼馴染の同級生という設定である。葛城ミサトはクラスの担任で、赤木リツコは養護教諭である。シンジの父親の碇ゲンドウは人工進化研究所の所長である。原作と異なり、母親の碇ユイが生きており、夫と共に人工進化研究所で研究を進めている。そして綾波レイはシンジの両親の研究の被験者になっている。
http://www.janjanblog.com/archives/9976
ゼーレという怪しげな組織が暗躍している点は原作と同じであるが、使徒が襲来し、人類の存続が脅かされるというような緊迫した状況ではない。物語は日常的な学校生活が中心を占める。シンジ、レイ、アスカの三角関係を軸に、登場人物の不器用な恋心が描かれるラブコメディになっている。

内向的なシンジ、勝気なアスカというように登場人物の性格は原作を引き継いでいるが、原作ほどの重々しさはない。シンジは内向的ではあるものの、原作のように他者とのコミュニケーションを絶ってしまうほどではない。原作では無機的であったレイも思春期の少女らしい感情を持っている。

人物設定で原作と大きく異なる点は母親の存在である。原作ではチルドレン(エヴァンゲリオンのパイロット)の条件の一つは母親がいないことであったが、本作品ではシンジにもアスカにも母親がいる。特にシンジの母親のユイは研究所の副所長として存在感がある。原作では近寄りがたい存在であったゲンドウも、本作品ではユイにダメ出しされるボケキャラになっている。シンジが原作よりは明るい性格である点も母親の存在が大きい。

この巻では新たに転校生・霧島マナが登場し、シンジに積極的にアプローチする。ヒロインが増え、シンジをめぐる恋愛模様は複雑化する。ゼーレの妨害工作も積極化し、人型ロボット「JA(ジェットアローン)」が登場するなど、物語も複雑になっている。また、原作の有名シーンの再登場もファンには嬉しい。

一方でシリアスな展開でも、ゲンドウのコミカルな行動で事態を打開するなどコメディ色は忘れていない。原作が内面を見詰めなおす重苦しさで一貫していたのに対し、本作品では平和な明るさを常に有している。人類を幸福にするためのものというゲンドウらの研究の内容は何か、何故ゼーレが妨害するのか、エヴァンゲリオンは登場するのかなど物語の謎は多く残っている。明るいタッチのまま、謎が明らかになっていくことを期待する。

林田力(『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』著者)
http://hayariki.weebly.com/
http://sky.geocities.jp/hayariki4/h/
市民メディアHAYARIKI
http://hayariki-d2.r-cms.jp/

2010年7月23日金曜日

中野・警察大学校跡地裁判の報告集会

警大跡地市民フォーラムが2010年7月26日に報告集会「開発で失われるもの」を桃園会館(東京都中野区中野)で開催する。警大跡地市民フォーラムは中野・警察大学校跡地の開発問題を考える市民団体である。

東京都中野区の中野駅北口に広がる警察大学校等の跡地は、東京建物らによる高層オフィスビルなどを建設する計画がある。これに対して、周辺住民らから周辺の環境を悪化させると反対の声が出ている。反対住民らは緑地・公園を中心にする計画を求めている。
http://www.janjanblog.com/archives/10048
この警察大学校等跡地の開発計画をめぐって、中野区や杉並区の住民は2009年に2件の行政訴訟を東京地方裁判所に提起した。

第一に東京都を被告とする地区計画の取消を求める訴訟である。

第二に中野区を被告とする防災公園の面積縮小の違法性についての訴訟である。

その後、中野区は2009年10月に「中野区中野四丁目地区における建築物の制限に関する条例」(地区計画条例)を制定し、再開発の準備を整えた。これに対し、住民らは地区計画条例の取消を求める新たな裁判を2010年4月21日に提起し、第1回口頭弁論が6月10日に開かれた。

今回の報告は最初の提訴から1年の節目を記念したもので、裁判の経過報告、裁判の意義について考える講演、参加者との交流、情報交換などを企画する。時間は19時から21時半までを予定する。参加費は資料代として500円である。

具体的な内容は以下の通りである。

第一にスライドプレゼンテーション「中野区役所一帯避難場所の安全性を検証する」である。

第二に訴訟の経過報告である。

第三に日置雅晴弁護士(景観と住環境を考える全国ネットワーク代表)の講演である。演題は「警大跡地訴訟の意義と課題〜都市計画をめぐる行政訴訟を考える〜」である。

第四に「「まち」をテーマにつながろう」と題し、中野駅周辺・東中野地域まちづくりグループからのメッセージを紹介する。

林田力(『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』著者)
http://hayariki.weebly.com/
http://sky.geocities.jp/hayariki4/h/
市民メディアHAYARIKI
http://hayariki-d2.r-cms.jp/

2010年7月22日木曜日

中野警察大学校跡地裁判報告集会

中野警察大学校跡地裁判報告集会
警大跡地フォーラムが提訴一年の節目に報告集会を桃園会館で開催する。東京都中野区の環境を守る住民運動である。

東急コミュニティー解約記(7)管理業務主任者証:林田力

管理業務主任者証を提示しなかったことについて、東急コミュニティー担当者は卑劣にも後から言い訳した。定期総会終了後に管理組合理事長宛てにメールを送信した(2006年8月27日)。住民の集まる総会ではきちんとした対応をせず、管理組合役員とだけ話をつけようとする。担当者は以下のように主張する。
「突然の質問でしたのでお応えが不透明になってしまいましたが、今思い返してみると私の記憶では管理業務主任者証の提示は行ったと思います。はっきりとした記録が残っておりませんので不明ですが、多分お見せした記憶があります。(回覧はしなかったと思います。)」
http://news.livedoor.com/article/detail/4896892/
http://www.pjnews.net/news/794/20100711_20
先ず突然の質問で回答が不透明になるということ自体が管理業務主任者として失格である。マンション管理適正化法について十分な知識を持っているのか、東急コミュニティー従業員のレベルを疑わせる発言である。
しかも管理事務報告についての質問は決して突然の質問ではない。担当者自身が管理組合役員に対し、管理事務報告受領書の提出を求めていた。定期総会開始前には役員に対し、「管理組合の印鑑を持ってきましたか」と確認している。管理事務報告についての質問に答えられないということは東急コミュニティー従業員の専門知識のなさを示している。
当時のサッカー・ワールドカップ日本代表選手を気取ったような言い訳である。ワールドカップ・ドイツ大会の日本対クロアチア戦で柳沢敦選手は決定的なシュートを外してしまった。柳沢選手は試合後に「急にボールが来たので」と言い訳した。「ぼくのシュートチャンスはあの一本だけだった。急にボールが来たので。足の内側でければよかったが、外側でけってしまった。」
言い訳の内容自体が噴飯物である。担当者は理事会において管理業務主任者証を提示しなかった。理事会では管理組合理事長と積田は対面で座っており、一番離れた距離であった。この席は理事長用の資料が置かれた関係で積田が指定したものである。従って回覧もせずに提示することはできない。
そもそも理事会において提示したならば定期総会において「管理業務主任者証の提示は必要ない」と主張する必要はない。管理組合役員が「管理業務主任者証が提示されなかったため、手続に瑕疵があり、受領証を交付できない」と発言した時に反論すれば済む話である。その際は反論せず、後から他人の記憶に誤りがあるかのように非難するとは信じがたい神経である。
また、担当者の言い訳では理事会議事録の記載を援用するが、これも成り立たない。
「理事会議事録にも管理業務報告を行った旨の記載をさせて頂いたとおもいますが、各役員様が署名捺印されたという事も管理業務報告はされたと見なされると思うのですが。」
理事会議事録には「管理業務報告があり確認した」との記述があるが、マンション管理適正化法第77条の「管理事務の報告」であるとの記述はない。受託者が委託者に対し、受託業務の報告を行うことは当然のことである。実際、東急コミュニティーでは月次管理業務報告書を管理組合に提出している。当該報告がマンション管理適正化法上の「管理事務の報告」になるわけではない。よって理事会議事録記述は管理事務報告実施の理由にならない。
そもそも理事会での管理業務報告において積田一志はマンション管理適正化法上の管理事務報告である旨の説明をしなかった。後日、押印を依頼するために「管理事務報告受領書」を管理組合理事長の郵便受けに投函しただけである。理事会の業務報告をマンション管理適正化法上の管理事務報告とすることには無理がある。
理事会議事録を根拠に持ち出すこと自体が東急コミュニティーの独断専行を示している。総会や理事会で重要事項を審議することもなく、委任状等を根拠に議事録だけを整えて、あたかも組合主導の管理をしているように運営していただけである。

林田力(『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』著者)
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2010年7月21日水曜日

スクワット記事連載再開

スクワット記事連載再開
北芝健ドメインのサイバースクワッティングに始まるスクワット問題記事がPJニュースで再開した。家屋スクワッティング問題を中心に自転車問題にも言及する見込み。

さいたま市大宮区で地区計画

さいたま市大宮区で地区計画
さいたま市大宮区の天沼で地区計画の請願を出すとのことです。東急不動産だまし売り裁判をきっかけとした建築紛争関係の団体からの情報です。ご協力いただければ嬉しいです。

「臓器移植」で名誉毀損訴訟、千葉地裁が主張整理案提示

医療法人徳洲会及び医療法人沖縄徳洲会が名誉毀損を理由に伊藤慎一医師(岐阜大学医学部附属病院泌尿器科)を提訴した訴訟で、千葉地方裁判所は2010年7月14日に主張整理案を提示した。主張整理案(争点整理案)は双方の主張を整理したものである。今後は整理案で整理された争点に沿って、双方が争っていく形になると予想される。

この裁判は学会の公開セッションでの伊藤医師の臓器移植に関する発言によって名誉を毀損されたとして、徳洲会及び沖縄徳洲会が各550万円の損害賠償を請求した事案である。主張整理案では前提事実を以下のようにまとめる。
http://news.livedoor.com/article/detail/4895435/
http://www.pjnews.net/news/794/20100718_8
徳洲会らは病院を経営する医療法人である。沖縄徳洲会の経営する宇和島徳洲会病院では2005年9月に泌尿器科部長の万波誠医師が執刀した生体腎移植手術で、患者と腎臓提供者の間に財産上の利益供与があり、患者及び仲介した内妻が臓器移植法第11条違反で逮捕された。

伊藤医師は2009年1月30日、千葉県浦安市で開催された第42回日本臨床腎移植学会の公開セッションにおいて以下の趣旨の発言を行った。

・宇和島徳洲会病院ではインフォームドコンセントを尽くすことなく、患者の臓器を摘出し、腎移植を行った。
・宇和島徳洲会病院では問題があると思われるケースでも、何の検討もなく腎移植を行ってきた。
・倫理的に問題がある腎移植を行っていることへの批判をかわすために、徳洲会らが政治的圧力をかけて情報操作を行った。

その上で主張整理案では4つの争点を提示する。

第一に伊藤医師の発言が徳洲会らの社会的評価を低下させるかである。徳洲会側は社会的評価を低下させると主張する。これに対して伊藤医師側は臓器売買事件に関連して既に徳洲会らの社会的評価は低下しており、更なる社会的評価の低下の恐れはないなどと反論する。

第二に真実性の抗弁の成否である。伊藤医師側は同意書面なしでドナーから腎臓を摘出し、インフォームドコンセントが行われた旨のカルテ記載もないなどとして、発言内容を裏付ける事実が存在すると主張する。これに対して、徳洲会側は真実性の抗弁の成立を否認する。

第三に真実相当性の抗弁の成否である。伊藤医師側は徳洲会病院に勤務していた看護師から聴取したなどとして、真実であると信じたことに相当の理由があると主張する。これに対して、徳洲会側は雑談の中で聞いた話で噂の域を出ないなどとして、相当の理由を基礎付けるものではないと反論する。

第四に損害額である。徳洲会側は原告各々につき、名誉毀損の損害500万円と弁護士費用50万円を損害額とする。これに対して、伊藤医師側は徳洲会側の主張を争っている。【林田力 『東急不動産だまし売り裁判』著者】

2010年7月20日火曜日

林田力「東急コミュニティー解約記(6)管理事務報告」

【PJニュース 2010年7月20日】しかも東急コミュニティーは自社が実施した業務を正として管理事務報告(マンション管理適正化法第77条)を実施しようとした。管理委託契約書記載の業務内容と報告内容が異なるため、管理組合は受け入れなかった。これは定期総会の場で理事長から東急コミュニティー担当者に正式に伝えられた。

そもそも東急コミュニティーが用意した管理事務報告受領書自体が無礼であった。受領書は文言だけでなく、管理組合名や理事長名まで印字されていた。管理組合は黙って印鑑を押せという態度である。宛名は「東急コミュニティー御中」となっている。自社に対して「御中」を付すとは思い上がりも甚だしい。担当者に常識があるならば「東急コミュニティー行」とし、相手に直させるものである。
http://news.livedoor.com/article/detail/4894813/
http://www.pjnews.net/news/794/20100711_19
その場では担当者は何も言わなかったにもかかわらず、定期総会終了後に理事長に対して個別に「管理事務報告をさせてほしい」と要求した。この要求は複数回なされた。管理組合は債務不履行が改善されない限り応じられないことを伝えたが、2006年9月22日には「実施した業務について管理事務報告をさせてほしい」と要求した。

管理組合をトコトン舐め切った主張である。管理事務報告は管理委託契約で規定された業務の履行を報告するものである。東急コミュニティーが実施した業務の報告で足りるならばマンション管理適正化法が報告義務を課した意味がなくなる。

この管理事務報告は手続き的にも問題であった。

東急コミュニティーは管理業務主任者による管理事務の報告に際し、管理業務主任者証を提示しなかった。マンションの管理の適正化の推進に関する法律では管理業務主任者が管理事務を報告する場合は説明の相手方に対し、管理業務主任者証を提示しなければならないと定める(第77条)。

しかし東急コミュニティー担当者は管理組合役員に管理業務主任者証を提示しなかった(2006年8月6日)。管理組合役員から指摘されても、「会社として報告するものであるから、管理業務主任者証の提示は必要ない」と断言した。

定期総会において管理組合役員がマンション管理適正化法の条文を読み上げたが、それでも担当者は管理業務主任者証を提示しなかった(2006年8月27日)。担当者は「今日は管理業務主任者証を持ってきていない」と言い訳した。管理業務主任者の法律上の義務を露骨に無視する態度である。

「管理業務主任者は、その事務を行うに際し、マンションの区分所有者等その他の関係者から請求があったときは、管理業務主任者証を提示しなければならない。」(マンション管理適正化法第63条)

定期総会議事録には以下の通り記載された。
*************************************
議長からマンションの管理の適正化の推進に関する法律第77条上の管理事務の報告が正規になされていないとの報告がなされた。問題点は以下二点である。定期総会の席上、東急コミュニティー担当者に確認したが、問題は解消されなかったため、管理事務受領書は提出しないこととした。
第一に8月の理事会において東急コミュニティー担当者から管理業務について報告されたが、マンション管理適正化法第77条上の管理事務報告であるとの説明はなされず、管理業務主任者証も提示されなかった。但し、東急コミュニティー担当者から総会の場において、説明時に管理業務主任者証を提示していないことを前提に「会社が説明するものであるため、管理業務主任者証の提示は必要ない」との見解が提示された。
第二に東急コミュニティーは管理委託契約書通りの業務を実施しておらず、管理事務が契約通り適正に履行されたという意味での報告はなされていない。

東急不動産の不誠実な調子良さ

当事者尋問時とは異なり、東急不動産側の態度は調子良かった。拍子抜けもいいところである。愛想よく振舞えば原告が意気に感じるとでも思っているのか。悪徳不動産業者の裏表の使い分けぶりを見ることができ、東急不動産に対する嫌悪感がますます深まった。
井口弁護士はチョビ髭の下で口元をほころばせていた。その上ニタニタと笑っている。鉄面皮ぶりを如何なく発揮していた。尋常ではなかった。東急不動産の代理人を務めるためには厚かましさという資質が求められるようである。これほど嬉しそうな顔をするのは底意地の悪企みに酔っている時だけである。
原告は慎重に、何気ない、丁寧な声で話をしたが、それは逆に当事者尋問での井口弁護士に対する怒りを少しも忘れていないことを物語るものであった。当事者尋問であれだけ原告を怒らせた後に話を持ち込む神経が信じられない。背筋が寒くなるようなタイミングである。当事者尋問の残り香が漂っている状況である。井口寛二弁護士による屈辱的な尋問で腸の煮えくりかえる思いを味わい、頭から湯気を噴き上げている相手に話をまとめられると思っているのか。
原告は何一つ楽観視していない。東急不動産は自社の利益に反する約束を守るような会社ではない。原告も長らく不幸に苛まれてきた人達に共通する痛ましい疑念とは無縁ではなかった。丁寧な説明や説得こそ欠かせない。そのような肝心なことを怠り、頭ごなしに進めるならば相手を硬化させるだけである。原告は警戒心を強めずにはいられなかった。
http://astore.amazon.co.jp/hayariki-22/
林田力「空気が読めない(KY)の真意」PJニュース2010年7月18日
http://news.livedoor.com/article/detail/4892596/
http://www.pjnews.net/news/794/20100717_5
林田力「東急不動産物件で公正競争規約違反表示」JanJanBlog 2010年7月18日
http://www.janjanblog.com/archives/9665

2010年7月19日月曜日

東急不動産の不誠実な交渉打ち切り

東急不動産の不誠実な交渉打ち切り
弁論準備手続きの席上では調子が良かった東急不動産側であるが、和解における具体的な動きは何もなかった。だが、3月中は井口弁護士が原告代理人に一度だけ電話したのみであった(3月14日)。しかも井口弁護士は「これから担当部長に会う」としか言わなかった。
原告は東急不動産の不誠実な対応には心底ウンザリしている。東急不動産を相手に駆け引きをするつもりはない。東急不動産と同じやり方でゲームを続けることは、東急不動産に賛同すること、日本社会のモラルを崩壊させた堕落の一部になることを意味する。港に着く前に船から飛び降りるような早まった真似をするくらいなら、徹底的に主張を展開する方が安全である。
4月に入ってようやく井口弁護士から「金額、明渡し期日等の条件を提示せよ」とのファックスが原告代理人事務所に送付された。これに原告代理人が応じ、条件を伝えた(4月3日)。ところが翌4日に井口弁護士は原告代理人に協議には応じられないと通告してきた。電話口の井口弁護士は尊大であった。
東急不動産は「話し合いには応じられない」と一方的に断った。東急不動産の対応は公正ではない。自分の方から申し出ておきながら失礼極まりない。交渉を実務的に詰めようという雰囲気は皆無であった。東急不動産は巷の噂通りの大嘘つきである。
東急不動産にとって協議の申し出が時間稼ぎに過ぎないことを露骨に示すものである。原告側の条件を受けた上で「持ち帰って検討する」と更に時間稼ぎを図ってくることも懸念されたが、東急不動産は我慢できなかったようである。悪徳不動産業者にとってポーズであっても話し合いの姿勢を保つことは至難の業らしい。
http://news.livedoor.com/article/detail/4888926/
http://www.pjnews.net/news/794/20100711_18
林田力「脇役の活躍が光る『鋼の錬金術師 第20巻』」JanJanBlog 2010年7月17日
http://www.janjanblog.com/archives/9466
林田力「迷惑隣人説明義務違反事件での東急リバブルの言い訳」JanJanBlog 2010年7月17日
http://www.janjanblog.com/archives/9523

今日は御馳走様でした

今日は御馳走様でした。
カレーは美味でした。下町は夜が早いですね。やはり警察を使って、民事事件を有利に運ばせようという、やり口には腹が立ちます。

東急不動産に改めて深刻な嫌悪

東急不動産に改めて深刻な嫌悪
大島「一二月一〇日に原告さんにメールを送りましたが、担当者が本日の話し合いを知らない段階で、出してしまったものですので、それはなかったことにして下さい」
原告「どういうことですか」
大島「一二月七日付のメールに回答すると書きましたが、今日の話し合いで回答に代えさせて下さい」
大島は回答を拒否してきた。原告は大島のような無責任な人間を従業員として受け入れている東急不動産に改めて深刻な嫌悪を感じた。どのような小さなことでも言いなりになれば、東急不動産は付け上がって全てを要求してくる。東急不動産はナチス・ドイツと同じである。ミュンヘンでヒットラーを抑えなければならなかったことと同じである。
原告「メールの質問には全然回答していないでしょう。それならば今から聞いていないことを質問しますが、いいですか」
http://news.livedoor.com/article/detail/4892596/
http://www.pjnews.net/news/794/20100717_5
林田力「東急不動産物件で公正競争規約違反表示」JanJanBlog 2010年7月19日
http://www.janjanblog.com/archives/9665
asin:4904350138:detail

2010年7月18日日曜日

林田力「空気が読めない(KY)の真意」

【PJニュース 2010年7月18日】「空気が読めない(KY)」について考察する。「空気が読めない(KY)」は2007年のユーキャン新語・流行語大賞にノミネートされた言葉の一つである。「9月に辞任した安倍首相に関して頻用され、一般に広まった」と説明される。
相次ぐ閣僚の失言・不祥事をかばい続けた安倍晋三首相(当時)への国民の怒りを形容する言葉として使われた。その後を継いだ福田康夫首相(当時)も年金記録の名寄せが2008年3月までに終わらないことに対し、「公約違反というほど大げさなものなのかどうか」と発言し、KYの烙印を押された。
http://news.livedoor.com/article/detail/4892596/
http://www.pjnews.net/news/794/20100717_5
KYは2007年に突発的に発生した事件・事象を示す一過性のある流行語を越えて、特定の状態を説明する言葉として日本語の語彙の中に定着しつつある。一方で普及すれば反動もあり、KYに対して批判的な見解も現れた。

単に多数意見に反対する人がKYとラベリングされてしまうのではないか、「空気を読め」が反対意見を封じるために使われるのではないか、という懸念である。個性を抑圧する集団主義的性質を持つといわれる日本社会においてKYを流行らせることはマイナスの影響を及ぼすのではないか、との考えである。

たとえば雪印や不二家、赤福などの企業不祥事を考えてみる。また、軍国主義へ突き進む戦前の日本を思い出してもいい。大勢の人が問題を認識していた筈である。それにもかかわらず、問題が拡大してしまったのは、皆が「空気を読んだ」結果ではないだろうか。

「空気が読めない」については、どこの空気を読むかがポイントになる。たとえば不二家という会社の空気しか読まなければ、偽装に異を唱えないことになってしまう。しかし社会の空気は不二家の空気と異なっており、それに気付かなかったことが不二家の失墜を招いた。社会の価値観とは異なる自社の独善的な論理を押し通す人は、「社内の空気を読める人」であっても、一般人から見れば「社会の空気を読めない人」になる。社会の空気を読める従業員が大勢いれば、自浄作用が働いたのではないか。

国民が戦争を望んだとしても、その「空気」を読んで従うべきとはならない。アジアへの侵略が欧米列強の植民地支配からの解放戦争と国民が本気で信じて支持したとしても、国際世論から見れば非難されるべき侵略に過ぎない。国内が戦争支持一色だったならば、世界の空気を読むことが重要になる。
http://www.janjanblog.com/archives/9523
冒頭の安倍・福田首相に対するKY批判も、閣僚の失言や不祥事・公約違反を重要なものではないとするとする感覚が社会の空気には合致していない点を指している。ここで安倍・福田首相に対して、単に間違っていると批判できれば難しくはない。

ところが、彼らの属する永田町の論理では「失言や不祥事・公約違反は大きな問題ではない」と思っている。彼らの世界では、それが正しいのも事実であり、そのように本気で思っている人に対して、「間違っている」と批判しても通じない。

だからと言って国民の価値観として、それを受け入れる訳にはいかない。「永田町の世界では、そうかもしれないが、それは国民には通用しない」ということを主張しなければならない。そこで「空気が読めない」という批判になる。

即ちKYは「もっと広い世界の価値観を知れ」という意味になる。この点で「空気を読む」は特殊日本的な集団主義を強化するための道具ではない。反対に全体最適を破壊してでも自分の所属する集団の利益を優先する傾向にある近視眼的な特殊日本的集団主義の対極に位置する。

それがKYの健全な使われ方であり、そのような形で使用されている限り、日本社会にプラスの影響を与え続ける。KYな政治家を首相にしたことは日本国民にとって大きな不幸であった。しかし、KYが日本語の語彙となったことは特殊日本的な集団主義を克服する上で歓迎すべきことである。【了】

東急リバブル東急不動産はハイエナ

東急不動産及びそのグループ企業(東急リバブル等)は最初から消費者から身ぐるみ剥ぐことを予定していた。全ては計画的な策略であった。東急不動産の悪辣な計画は不利益事実を隠蔽して無価値な物件をだまし売りすることだけではない。無価値な物件と気付いた被害者に住み替えさせることも東急不動産の策略のうちである。最初に嘘をついてだました以上、一歩踏み出して仲介手数料で儲けても悪徳不動産業者にとっては同じことである。
アルスの販売を代理した東急リバブルは、本件訴訟の係争中に原告に対し、「ご紹介特典のご案内」と題して不動産の買い替えを勧誘するダイレクトメールを送付した(2005年9月1日)。
原告は契約取消を求めて争っている状況にもかかわらず、ダイレクトメールを送りつけることは無神経も甚だしい。仲介業者としては、持ち主がコロコロと変わってくれた方が仲介手数料を稼げる。新築購入者がすぐに買い替えしてくれれば儲けになる。
原告は気分が悪くなった。身体を麻痺させるような恐怖感、前方の暗黒。原告には怒りと共に悲しみがあった。原告は行動しなければならなかった。即座に抗議のメールを東急リバブル渋谷センターマンションチーム(伊藤康幸リーダー)に送付した。
しかし抗議メール送信後も、ダイレクトメール送付が止まることはなかった。9月9日には株式会社東急アメニックスから「浄水器カードリッジ交換のご案内」と題して浄水器カードリッジと換気扇のフィルターのダイレクトメールが送付された。
東急グループが問題物件を売りつけただけでは飽き足らず、被害者に対し、次々と商品を売りつける悪徳リフォーム業者と同種の業者であることが良く理解できる(次々販売、多重契約被害)。悪質リフォーム業者は騙しやすい人を「まるい客」、騙されて何度も契約を締結する人を「どんまる」と呼び合い、消費者を食いものにしてきた(「「まるい客」「どんまる」 悪質リフォームで共通隠語」共同通信2005年11月14日)。血も涙もない残酷な企みであり、悪徳東急の面目躍如である。
東急不動産にとってたとえ端金を負担することになっても、買い替えならば営業支援費扱いで処理できる。そこには騙し売りの責任を認めるという発想は皆無である。東急不動産は消費者を陥れ、グループ企業全体で、その残骸を奪い合う。まるでライオンが食べ残したシマウマの腸や骨に群がるハイエナのように。ハイエナが食べ残した死骸に群がるハエの幼虫のように。東急リバブル東急不動産は見下げ果てた悪党である。これほど、いやらしく浅ましい企業に接したのは初めてである。
http://news.livedoor.com/article/detail/4887887/
http://www.pjnews.net/news/794/20100713_5
林田力「『王の逃亡』人を馬鹿にした嘘への怒り」JanJanBlog 2010年7月16日
http://www.janjanblog.com/archives/9259

東急不動産だまし売りの不誠実なお詫び

これまで東急不動産が原告に直接「お詫び」をしたことは一度もなく、また、ウェブサイトへの「お詫び」掲載について事前にも事後にも説明や連絡がなされたこともなかった。的外れな時期に東急不動産が「お詫び」を掲載した真意は不明だが、被害者と向き合う意思がないことは確かである。
注目すべきはウェブサイトにおける上記文章の掲載位置である。東急リバブル・東急不動産とも会社からの発表内容を掲載するニュースリリース欄を設けているが、両社とも上記文章を別枠に表示させている。ニュースリリースならば過去の記事もバックナンバーの形で公開されたままになるが、上記文章は削除されたら、どこにも残らない。実際、僅か一ヵ月後の一一月に入ると跡形もなく削除されてしまった。東急リバブル・東急不動産は騙し売りトラブルを反省材料として記録にとどめようという姿勢とは対極に位置する。
東急不動産はイングランド王ヘンリー二世とは大違いである。ヘンリー二世はカンタベリー大司教トマス・ベケットを殺害させた。ところが良心の呵責に苦しめられて修道士の粗末な服装で懺悔し、僧侶に公衆の面前で自分を鞭打たせたという。『謝罪の品格』(マッド・アマノ、平凡社、二〇〇八年)という書籍があるが、お詫び文章の出し方一つを見ても、企業の姿勢を判断できる。
http://yaplog.jp/tokyufubai/archive/1361
林田力「迷惑隣人説明義務違反事件での東急リバブルの言い訳」JanJanBlog 2010年7月17日
http://www.janjanblog.com/archives/9523
asin:4904350138:detail

2010年7月17日土曜日

東急不動産の不誠実な協議

協議は東急不動産により一方的に切り上げられた。悪徳不動産営業達は薄ら笑いをたたえて、原告をエレベータまで送り出した。下級悪魔めいた笑顔であった。最後に悪徳不動産営業は一礼したが、その儀礼に原告が応じなったことは当然であった。虚礼の極みとは、まさに悪徳不動産営業のやりようであった。
東急不動産にとって消費者との協議は見せかけの飾りごとに過ぎない。協議の間、東急不動産の担当者は誰一人メモをとる人はいなかった。さぞかし記憶力が良いのか、この協議で何も決めるつもりがないのかの何れかである。
原告にとっては我慢の要した協議であった。その夜は悔しくて一睡もできず、一晩中泣き明かした。知らず知らずのうちに涙が流れ、熱い涙が頬を伝わった。原告は涙の流れるままにした。神経がささくれ立ち、眠りの妖精は遠ざかってしまった。そのような夜でも星はいつもと変わらず輝いていた。野間や大島の嘲笑的、侮蔑的な発言や態度には腹が立つことこの上なく、協議後は東急不動産の不誠実さを一層印象付けた。売買契約取消しの正当性を一層強める結果となった。
http://news.livedoor.com/article/detail/4885046/
http://www.pjnews.net/news/794/20100711_16
林田力のコラム レクサスで東急トヨタが結び付き」JanJanBlog 2010年7月15日
http://www.janjanblog.com/archives/9181
林田力「東急コミュニティー解約記(4)債務不履行」PJニュース2010年7月15日
http://news.livedoor.com/article/detail/4887748/
http://www.pjnews.net/news/794/20100711_17
林田力「「ブランズシティ守谷」の新築マンション表示誤り」PJニュース2010年7月15日
http://news.livedoor.com/article/detail/4887887/
http://www.pjnews.net/news/794/20100713_5
林田力「『王の逃亡』人を馬鹿にした嘘への怒り」JanJanBlog 2010年7月16日
http://www.janjanblog.com/archives/9259
林田力「東急コミュニティー解約記(5)管理委託契約」PJニュース2010年7月16日
http://news.livedoor.com/article/detail/4888926/
http://www.pjnews.net/news/794/20100711_18
林田力「脇役の活躍が光る『鋼の錬金術師 第20巻』」JanJanBlog 2010年7月17日
http://www.janjanblog.com/archives/9466
asin:4904350138:detail

林田力「脇役の活躍が光る『鋼の錬金術師 第20巻』」

本書(荒川弘『鋼の錬金術師 第20巻』スクウェア・エニックス、2008年8月22日)は『月刊少年ガンガン』で連載していたマンガの単行本である。「ハガレン」の略称で親しまれ、最終回が掲載された『月刊少年ガンガン』は売り切れるほどの人気作品である。2003年にテレビアニメ化され、2005年には映画『シャンバラを征く者』が公開された。
http://www.janjanblog.com/archives/9466
『鋼の錬金術師』は錬金術が使える架空の世界を舞台にした物語である。エドワードとアルフォンスのエルリック兄弟は病気で亡くした母を錬金術で蘇らせようとして失敗。エドワードは左足と右腕を失い、身体を失ったアルフォンスは魂を鎧に定着させることで生き延びた。身体を取り戻すために旅に出た兄弟は、軍部の陰謀に直面することになる。

直近の巻では過去の回想がメインとなり、ストーリーの進展が乏しかったが、この巻で動き出した。20巻は冒頭でホムンクルス(人造人間)が襲撃してくる。これまで圧倒的な強敵として描かれてきたホムンクルスであったが、ここでは錬金術師側が優勢である。知恵と団結でホムンクルスに対抗する。

しかもホムンクルスに脅迫された被害者としての印象が強かったティム・マルコーが活躍している。主要登場人物に助けられ、救われるだけの存在と思っていたが、この戦いではかっこよく描かれている。この巻では、他にも軍部の実験でキメラ(合成獣)とされた後、主人公側に寝返った軍人が活躍する。彼らは、登場時は敵役であって、やられ役であった。正直なところ、これほど活躍することになるとは想像できなかった。

物語として描く場合、主人公や主要な仲間達ばかりが活躍する傾向になりやすい。また、読者層を考えれば少年少女が活躍しなければ支持を得にくい。いきおい強大な敵勢力にアウトロー的な主人公一行が孤軍奮闘する展開となりがちである。

これに対し、本作品の魅力は脇役の活躍が光っている。これがストーリー展開にリアリティを持たせ、作品の奥行きを深めている。この巻はホムンクルスとの最終決戦が近付いていることを示唆して終わる。

軍部内でもホムンクルスに対抗するグループが慎重に連携して決戦に備えている。この巻の戦いでは綿密な準備によってホムンクルスに勝利できることが示された。最終決戦でも人間側がホムンクルスを出し抜くことができるのか。今後の展開が楽しみな終わり方であった。
http://www.janjanblog.com/archives/9181
林田力「東急コミュニティー解約記(4)債務不履行」PJニュース2010年7月15日
http://news.livedoor.com/article/detail/4887748/
http://www.pjnews.net/news/794/20100711_17

林田力「東急コミュニティー解約記(5)管理委託契約」

林田力「東急コミュニティー解約記(5)管理委託契約」
【PJニュース 2010年7月16日】債務不履行が判明したために管理組合で契約内容を精査したところ、様々な問題が判明した。

第一に管理委託契約書の問題である。契約書には管理業務主任者の押印が存在しなかった。加えて、管理委託契約書は2004年12月1日に締結されているが、契約期間は契約締結前の2004年9月2日となっていた。
http://news.livedoor.com/article/detail/4888926/
http://www.pjnews.net/news/794/20100711_18
第二に管理委託契約更新に際し、東急コミュニティーは重要事項説明会の通知を行わなかった。マンションの管理の適正化の推進に関する法律72条に違反する。
マンション管理適正化法は管理委託契約更新(同一条件でない場合)時に重要事項説明会の開催を義務付けている。管理会社は説明会の日の一週間前までに、マンションの区分所有者等全員に対し、重要事項並びに説明会の日時及び場所を記載した書面を交付しなければならない。

東急コミュニティーは重要事項説明会を定期総会(2004年9月25日)の第2号議案「管理委託契約の更新の件」議案審議前に実施したとするが、正式の通知を出していない以上、成り立たない。

第三に東急コミュニティーの鍵預かり契約が無意味であることが判明した。東急コミュニティーではホームセキュリティー業務を行うために各専有部分の鍵を預かっていたが、ただ死蔵するだけの無意味な契約である。管理委託契約書は「専有部分の鍵等の預け入れ」と題し、以下のように規定する。「甲(管理組合)は、甲の組合員等があらかじめ甲に預け入れる各専有部分の玄関鍵(各一本)及び緊急連絡先等の届出項目を、乙(東急コミュニティー)へ全て預け入れるものとする」。

しかし預かった鍵については「責任をもって保管及び管理を行う」「乙が一括して預かる鍵及び書面の保管及び管理を乙は警備会社に請け負わせて執行する」と定めるのみである。いかなる場合に鍵を使用するのかについては何ら記載がない。

実際、鍵をなくした住民から要望があった際も東急コミュニティーは対応しなかった。区分所有者には鍵預り証が交付されるだけで何の意味もない。管理組合が払う管理委託費に見合わない業務であった。
http://www.janjanblog.com/archives/9181
東急コミュニティーの管理委託契約更新申入れも管理組合を欺くものであった。管理委託契約更新申入れ書では更新後の管理委託契約内容を「現管理委託契約内容と同様とする」とする(東急コミュニティー東京東支店「管理委託契約更新の申入れについて」2006年6月29日)。

しかし7月に管理組合役員宛てに送付された「管理委託明細/業務概要」では点検回数が少ない等、契約書と異なる内容が規定されていた。姑息極まりないやり口である。管理組合役員の指摘により、東急コミュニティーは文書を再送したが、問題の文言は全く修正されなかった(2006年8月4日)。

申入れ書の作成日時も問題であった。管理委託契約書では「本契約を更新しようとする場合、本契約の有効期間が満了する日の3ヶ月前までに、その相手方に対し、書面をもって、その旨を申し出るものとする」と定める(22条)。契約満了日は2006年9月30日だが、申入れ書は6月29日に作成された。3ヶ月前ギリギリである。東急コミュニティーのやる気のなさを物語る。

「管理委託明細/業務概要」はパンフレット的な内容で「です、ます」調でまとめられている。しかし一部のページのみ「だ、である」調になっている。「管理組合」「弊社」という形で説明されているが、一部「甲」「乙」と記載されており、契約書を丸写ししたことが明らかである。東急コミュニティーの杜撰さを示している。

この「管理委託明細/業務概要」と実際の業務にも齟齬があった。

第一に資金積立計画業務では修繕積立金キャッシュフローレポート等を提出すると説明するが、実際には提出されていない。修繕積立金キャッシュフローレポートは「管理委託明細/業務概要」の画像では円グラフ等が多用されたグラフィカルなレポートのようであるが、管理組合が受け取ったことはない。

第二に専有部診断業務では「専有部分の設備機器の劣化度診断(1回/2年)を行い、適切なメンテナンスのご提案をいたします」とする。しかし区分所有者が診断を受けたことはない。

第三に月次点検業務では「必要な場合は打診による確認」とする。しかし管理委託契約書別紙業務仕様書には「建物の外観目視点検を行う」としか書かれていない。【つづく】

2010年7月16日金曜日

東急コミュニティー解約記に反響

東急コミュニティー解約記に反響
PJニュース掲載中の連載記事・東急コミュニティー解約記に反響が寄せられた。東急コミュニティーの杜撰な管理に苦しめられた人々の共感を呼んでいる。

東急不動産新築マンション虚偽

東急不動産新築マンション虚偽表示
リクルートの不動産サイトで東急不動産のマンションが不動産公正競争規約に反する形で掲載された。新築との表示は竣工後一年未満であるが、ブランズシティ守谷は一年以上経過しているのに、新築マンションと表示する。

林田力「東急コミュニティー解約記(4)債務不履行」

東急コミュニティーの債務不履行も発覚した。東急コミュニティーは管理委託契約書通りに業務を実施していなかった。第一に管理委託契約書では宅配ボックスの定期点検回数は年4回である。しかし実際は年1回しか実施していないことが判明した。

第二に管理委託契約書ではホームセキュリティー業務として各専有部分の侵入警戒を実施することと定めている。しかし実際は一戸の専有部分しか侵入警戒を実施していない。
http://news.livedoor.com/article/detail/4887748/
http://www.pjnews.net/news/794/20100711_17
東急コミュニティーは契約書に規定された業務を実施していないことは認めたものの、「契約書の記載に誤りがある」と開き直った。自社が実施した業務が正しい仕様であるとの主張である。東急コミュニティーの主張が通るならば契約書を締結する必要はない。一方的に値上げや手抜きをしても、「契約書の記載が誤りで、これが正しい業務」と主張すれば済む。

東急コミュニティーが契約書通りに業務を実施していないこと及び修繕積立金の不足は住民にとって大きな問題であるため、管理組合理事会は東急コミュニティーに住民向けの説明会を開催することを求めた。説明会は2006年4月23日に開催された。東急コミュニティー側は三名出席した。現担当者、その上司、氏名不詳の三人である。

現担当者の上司は現行管理委託契約書上の管理業務主任者(名目上の担当者)である。氏名不詳の人物は名乗りもせず、他の担当者から紹介もされなかった。説明会では一言も発しなかった。何のために存在するのか分からない。やっていることと言えば住民の様子を伺うことだけ。最初は気にならなかったが、一時間も経つと癇に障り始めてきた。監視目的であろうか。数が多ければいいというものではない。

この説明会によって住民の東急コミュニティーへの反感は増大した。現担当者の態度が尊大であったためである。マニュアル的な敬意表現の裏側には隠しきれない軽視が見え隠れする。住民の要望や訴えにも担当者は顔色一つ変えなかった。その返事には含みも妥協もなかった。住民の言葉が相手の耳に入ったかどうか、見当さえつかなかった。

東急コミュニティー側のスタンスはバラバラであった。上司の方は謝るべきところでは謝る、しかし謝るだけで責任はとらないスタンスであった。これに対し、現担当者は謝罪の姿勢も見せなかった。前担当者の行ったことについては「知らない」を繰り返し、調べる姿勢も見せなかった。

上記の事実から上司は何とか話ができる人物と判断してしまうことは早計である。古臭い善玉・悪玉警官コンビの猿芝居である。警察は取り調べでは脅し役と慰め役の二人組みの刑事を用意する。ふざけた担当者と普通の上司を配置することで、居住者に上司を少しでもマトモな存在に見せようとする策略に見えた。
http://www.janjanblog.com/archives/9181
上司が謝っている隣で部下がぶち壊すような態度をとっているのである。部下が素で振舞っているならば日本の縦型企業社会においてタダで済む筈がない。東急コミュニティー担当者にとっては素に近い楽な演技であるが、駄目担当者を演じることも合意の上での振る舞いであろう。この猿芝居が住民感情を好転させることはなかった。【了】

2010年7月15日木曜日

トリコ

トリコ
週刊少年ジャンプに連載中の格闘グルメ漫画。少年マンガの王道であるバトルにグルメの要素を加えた。美食に価値をおく独特な作品世界を確立している点も魅力。

林田力のコラム レクサスで東急トヨタが結び付き

トヨタ自動車は2010年7月1日、高級車「レクサス」などにエンジン部品の欠陥があると発表した。走行中にエンジンが停止する恐れがあるとする。このため、国内で9万台、海外で18万台、合計27万台を対象にリコール(回収・無償修理)を実施する。日本では7月5日にレクサスの「LS460」など8車種のリコールを国土交通省に届け出た。
http://www.janjanblog.com/archives/9181
トヨタは今回問題となった欠陥を約2年前に認識していた。しかし、「不具合の発生は稀」として、部品を切り替えるだけでリコールは実施しなかった。これは強い批判を浴びたプリウスのブレーキ欠陥と同じ展開である。企業体質に問題があることを示している。

私はトヨタの大量リコール問題について、市民メディア上で数多くの記事を発表してきた。その中には韓国語に翻訳され、韓国の雑誌に掲載された記事もある(林田力「韓国誌がトヨタ自動車大規模リコール問題を紹介」PJニュース2010年4月21日)。
http://news.livedoor.com/article/detail/4727602/
私が市民記者となった契機は東急不動産だまし売り裁判であった。新築マンションだまし売りという不正を許さないという思いが出発点となった(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』ロゴス社、2009年)。記者の中で東急リバブルや東急不動産の問題を追及する記事が多くを占めていることは当然である。

これに対して、大量リコール問題には強い問題意識がある訳ではなかった。インターネット上で流布する無責任なトヨタ擁護コメントへの対抗という程度の問題意識であった。それでも追及していくうちに東急不動産だまし売り裁判との共通点を見出した。大量リコール問題は些末な技術論や感情的な日本叩きの被害妄想によって歪曲されがちであるが、本質的には消費者問題である。

東急不動産だまし売り裁判は東急不動産(販売代理:東急リバブル)が不利益事実(隣地建て替えなど)を隠して新築マンションをだまし売りしたことが問題であった。大量リコール問題はトヨタが欠陥を認識していながら、すぐにリコールすることなく、販売を続けたことが批判されている(林田力「【オムニバス】トヨタ自動車のリコール問題は、だまし売りが争点に」JANJAN 2010年3月19日)。
http://www.janjannews.jp/archives/2909239.html
このように両社の企業体質には「だまし売り」の点で共通性が存在する。しかも具体的な接点もある。東急不動産が文京区小日向で計画するマンション「小日向プロジェクトII」は近隣住民から反対運動を起こされている。

東急不動産は「小日向プロジェクトII」建設地をトヨタ系列の販売会社レクサス小石川販売から隣接地の空中権付きで譲渡された購入したことを盾に、近隣よりもずば抜けて高い建物を建設しようとしているためである。反対住民は地元企業でありながら、東急不動産の景観破壊に手を貸す形となったレクサス小石川販売の企業姿勢も批判する。ここでは東急不動産とトヨタの問題が結びついている。

2010年7月14日水曜日

スケットダンス

スケットダンス
週間少年ジャンプに連載中のギャグマンガ。銀魂的なポジション。オチがやや弱めだが、登場人物のやり取りが面白い。

『銀魂 第24巻』信念を貫くキャラクターの清々しさ

林田力「『銀魂 第24巻』信念を貫くキャラクターの清々しさ」
本書(空知英秋『銀魂 第24巻』集英社、2008年7月4日発行)は週刊少年ジャンプに連載中の人情コメディー漫画の単行本である。『銀魂』は黒船ならぬ天人(宇宙人)が来襲し、突如価値観が変わってしまった町、江戸を舞台としたSF時代劇である。勤皇の志士や新選組など幕末の人物をモデルとしたキャラクターが登場する。下ネタも多い少年誌連載漫画だが、アニメ化もされ、女性ファンも多い。
http://www.janjanblog.com/archives/9017
ギャグやバトル、人情など様々な要素が詰まっている点が『銀魂』の魅力である。第24巻は志村新八が文通をする話と、老人と老犬の話、ジャンプスクエアに掲載された読み切り漫画『13』から構成される。何れもギャグが詰まった展開であるが、最後の最後で、どんでん返しとなる。十分に笑った後に爽やかな読後感を味わえる。

『銀魂』は主人公・坂田銀時の魂という意味である。宇宙人の来襲で価値観が換わってしまった中でも、侍の魂を持ち続けた人物であることを示している。主人公も含め、『銀魂』のキャラクターは不器用だったり、普段は出鱈目だったりしても、意地にも似た信念を貫き通している。

キャラクターが一本筋の通った信念を有しているのは重たい過去を背負っているからである。一回限りで登場する老人や犬でさえ深いキャラクター設定がなされている。重たい過去があり、そこから目を背けずに行動しているからこそ、過去が明らかにされていない時はギャグになるような行動も読み終わってみると感動的なものになる。
http://news.livedoor.com/article/detail/4882113/
http://www.pjnews.net/news/794/20100711_15
記者はマンションのだまし売り被害に遭い、売主の東急不動産(販売代理:東急リバブル)と徹底的に戦った経験がある(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』ロゴス社、2009年)。このスタンスは現在でも変わらないし、変えてはならないものと考えている。

そのような記者にとって信念を貫く『銀魂』のキャラクター達は共感が持てるし、眩しくもある。目の前の敵とひたすら戦うだけで、状況が変われば過去の敵も何故か味方になってしまうような戦闘漫画とは一線を画す面白さが『銀魂』には存在する。

2010年7月13日火曜日

林田力「池袋で秋刀魚のスープ 創新麺庵 生粋」

「創新麺庵 生粋本店」は東京都豊島区池袋にある独創的なラーメン屋である。店名に「創新」とあるとおり、タレに焼き秋刀魚を使用するなど独創的な麺料理が特徴である。浦安、新小岩、本八幡にも系列店舗がある。

店舗はJR池袋駅西口からは少し歩き、西口五叉路から路地に入った先にある。分かりにくい場所にあり、通りがかりに何となく入る客は少ないと思われる。評判を聞きつけて来る客とリピーターで占められていると推測する。
http://www.janjanblog.com/archives/8905
店内は対象ロマンをイメージしており、レトロな雰囲気である。座席数はカウンターのみで少なめである。日曜日の14時半という中途半端な時間に二人で入ったが、ほとんどの座席が埋まっており、一箇所だけ並んで座れる席が空いていた状態であった。

この店は食券制である。入口右手の券売機で食券を購入する。こだわりのラーメン屋で食券制は合わない感覚もあるが、店員が紙幣や硬貨の勘定をしなくて済む点は合理的である。私は上生粋塩そばに揚蒸チャーシューのトッピングで注文した。餃子も食べたかったが、残念なことに売り切れていた。代わりに串玉飯を注文した。

上生粋塩そばは豊富な具材で埋まって麺が見えない状態であった。メニューの「上」とは多くのトッピングが入ったメニューという位置付けである。具体的にはワイン煮玉子、揚蒸チャーシュー、深谷ネギ、軟骨入りつくねなどである。チャーシューは別メニュー(トッピング)で追加しただけあって、6枚と豊富である。一般のチャーシュー麺では、これだけのチャーシューを付けてくれない。しかも一枚一枚のチャーシューは厚く、ボリュームがある。チャーシューは脂身でトロトロはしておらず、肉厚の食感がある。

スープは透明感があり、さっぱりとした塩味である。塩は海洋深層水から作るバリ島の天然塩を使用しているという。秋刀魚の脂の甘さであろうか、決して塩辛くなく、そこはかとなく甘みが広がる。知人の正油そばのスープを軽く飲ませてもらったが、こちらは秋刀魚の味が濃厚に出ていた。

全体の分量はやや少なめで、さっぱり味ということもあり、スープを一気に飲み干してしまった。少なく感じるということは、十分に美味しかったことの裏返しでもある。トッピングも豊富で、限定メニューなどの企画もあり、分かりにくい場所という立地のデメリットを補うだけの魅力のある店舗である。

林田力「国内旅行で新幹線と飛行機の乗り比べ」PJニュース2010年7月10日
http://www.pjnews.net/news/794/20100709_7
林田力「エネルギーを無駄にしない社訓」PJニュース2010年7月10日
http://www.janjanblog.com/archives/8646
林田力「マンション欠陥施工で東急不動産が呆れた説明」PJニュース2010年7月11日
http://news.livedoor.com/article/detail/4878632/
http://www.pjnews.net/news/794/20100709_6

林田力「東急コミュニティー解約記(2)事務所使用を正当化」

【PJニュース 2010年7月13日】長期修繕計画の誤り以外にも東急コミュニティーの杜撰な管理を示す事例は数多く存在する。最初に東急コミュニティーに不信感を抱いた大きな問題は事務所使用住戸への対応であった。

アルスは管理規約で事務所使用を禁止している。ところが、有限会社の事業所(東京事業部)として使用されている住戸があった。これに気付いた住人が2005年4月9日に管理人室を訪問して管理人に上記事実を連絡した。管理人は管理会社に連絡すると回答した。
東急コミュニティー担当者から4月13日に連絡した住民へ電話がなされたが、トンチンカンな内容であった。担当者は「XXX号室は住んでいないとのことですが、管理費は毎月払ってもらっています」と説明した。事務所使用が問題であり、管理費の支払いは関係ない。
http://news.livedoor.com/article/detail/4882113/
http://www.pjnews.net/news/794/20100711_15
どのように聞き間違えれば勘違いするのか疑問である。東急コミュニティーの社内連絡体制について疑問を持たざるを得ない対応である。住人は再度最初から説明し直し、実態の調査を求めた。担当者は「私どもの方で慎重に調査して、確認します。その結果をご連絡します」と約束した。

しかし、担当者から連絡がなされることはなかった。全く連絡がないため、三カ月後の7月3日に東急コミュニティー本社に状況確認の問い合わせをした。7月4日夜になって、連絡が来る。7月4日の日中に問題の住戸を訪問して事務所として使用されていることを確認したという。何故回答が遅れたのかと質問すると、担当者は「忘れていた」と開き直った。東急コミュニティーは調査を三ヶ月以上放置したことになる。

その後、東急コミュニティーは「回答の遅延に対するお詫び」(2005年7月13日)を提示したが、そこには虚偽があった。同文書では以下のように述べる。

「7月3日にXXX号室を訪問し確認いたしましたところIT関連の事業所として使用していることが判明しました。本人は訪問者や荷物の搬入等はほとんどなく近隣には迷惑をかけないようにすると言っていますが管理規約違反には違い有りません。」

担当者が訪問したのは7月4日である。7月3日(日曜日)に住人が催促のメールを出し、翌朝それを見て慌てて調査したのが真相である。しかし「回答の遅延に対するお詫び」では3日と誤魔化すことで、住人から催促を受ける前に調査したかのように印象付けようとする。「お詫び」と題しているが、詫びの意識に欠ける不誠実な内容であった。

その後も担当者は2005年7月22日にも住民に対して虚偽の説明を行った。事務所使用の件について理事会で議論されたが、その内容を住民には「管理規約を改正することにより、事務所使用を認める方向で決められた」と説明をした。実際は役員の一人が「そのようなことを考える必要があるのではないか」と問題提起しただけである。理事会の総意でもなければ議案が提出されたわけでもなかった。

また、事務所使用住戸の使用実態についての報告でも虚偽の説明を行った。担当者は、事務所として使用しているのはインターネット上で物品販売を行う会社であると説明した。しかし事務所使用している経営者に確認したところ、システムインテグレータであり、消費者向けの取引は行っていないとのことであった。

一般に管理規約違反等の問題は当事者が直接折衝すると角が立つため、最初は管理会社に依頼することが上策とされる。しかし東急コミュニティーの対応はかえってトラブルを大きくする結果にしかならなかった。

東急コミュニティーは文書で「管理規約違反には違い有りません」と断言したが、2005年8月21日の理事会では規約違反を是正するのではなく、規約改正で事務所使用を認めようとした。その理由として、「ITを利用した在宅ビジネスが広まっている」「銀座のビルでは事務所使用を認めないとテナントが集まらない」と筋違いの例を持ち出した。

この問題は有限会社による事務所使用の問題であり、居住の実態がない。居住しながら行う在宅ビジネスとは事情が完全に異なる。また、住宅地のマンションでの問題であり、銀座のオフィスビルとも事情が異なる。管理会社にとって面倒なことを避けたいがために、屁理屈を並べたとしか考えられない。「マンションがどうなろうと知ったことではない」という気持ちが見え見えである。
http://www.janjanblog.com/archives/9017
この問題は2005年9月4日の第二期定期総会になるまで一般の区分所有者には説明されなかった。管理規約違反状態を放置したままで、なし崩し的に規約改正を図る動きは区分所有者から批判された。

建築基準法の観点からは東急コミュニティーの規約改正提案は暴論であった。事務所使用を認めるとアルスは法定容積率を上回り、建築基準法違反となり得る。アルスは共同住宅の共用廊下等の部分に係る容積率の不算入措置を受けている。ところが事務所使用されるならば、「共同住宅の共用廊下等の部分」の面積(内廊下等)が容積対象面積となってしまう。その結果、現行法定容積率を上回る。建て替え時は容積率を減少させなければならなくなる可能性がある。東急コミュニティーの提案が、その場しのぎの何も考えていないものであった。【つづく】

2010年7月12日月曜日

東急コミュニティー解約の記録

東急コミュニティー解約の記録
杜撰な管理の東急コミュニティーを解約してマンション管理を改善した管理組合の記録がPJニュースで連載を開始しました。

林田力「エネルギーを無駄にしない社訓」

興味深い社訓を見つけたので紹介する。社是・社訓・経営理念・企業行動憲章・ミッションステートメント・クレドなど呼び方は色々とあるが、多くの企業では企業の経営姿勢や従業員の行動基準を定めている。

社訓は大勢の従業員を企業の目指すべき方向に合わせる上で有益なツールである。社訓という言葉自体には古びた感じがあるが、名前は何であれ、社訓に相当するものの重要性は現代の企業にとって増している。
http://www.janjanblog.com/archives/8646
現代では価値観が多様化し、従業員個々のライフスタイルを尊重することが求められている。企業は従業員の多様性を認め、尊重しなければならない。一方で企業は企業の目的を実現するために多様な従業員を一つの方向に向けさせなければならない。その為の解決策として社訓を従業員に浸透させることが考えられる。

但し社訓には立派なことが書かれているが、従業員の行動規範になっていないという企業も少なくない。「愛と誠心と感謝をこめて、お客様に愛される不二家になりましょう」という社是を持つ不二家が消費期限切れの牛乳を使用してシュークリームを製造・出荷した事件は、両者の乖離を示す典型例である。

社訓と現実の企業姿勢に乖離が生じてしまう原因として、社訓を従業員に浸透させる努力を怠っていることが考えられる。一方で社訓の内容に問題がある場合もある。抽象的な綺麗事を並べるだけで、現実的な行動規範として期待されていない場合もある。

経営者の自己満足や世間向けのアピールのために作成し、事務所に掲げ、朝礼で唱和させている。しかし、実際に行動規範となるような内容を持たないため、日々の業務では売り上げ増加・コスト削減優先で、社訓に反するような指示が日常化してしまう。

最初から社訓を世間向けの建前と割り切ってしまう場合は論外だが、社訓を浸透させたいならば、社訓の内容も実現不可能な綺麗事で終わっていないか検討する必要がある。これから紹介する社訓は示唆に富むものである。

紹介する社訓は医療用画像ファイリングシステムを提供する韓国企業の日本法人のものである。社訓では最初に「創意」「協力」「責任」「挑戦」の四つのキーワードが登場する。その下に太字で「社員としての心構え」と題して「エネルギー(体力)を無駄に使わない」と記載する。

その後で、「利益を生み出す行為」と「不利益になる行為」を箇条書きで列挙する。最後に「人を幸せにするとは、その人の願う事に対してほんの少し手を貸してあげる事」と記し、代表取締役社長の記名がある。

注目を惹く点は「社員としての心構え」である。「エネルギー(体力)を無駄に使わない」とある。通常、社訓には従業員に企業目的に沿うような行動を積極的に求める形になりがちである。しかし、同社では「無駄に使わない」である。高度成長期の日本で持て囃され、今では完全に時代遅れとなった「モーレツ社員」の対極に位置する。
http://news.livedoor.com/article/detail/4878632/
http://www.pjnews.net/news/794/20100709_6
最後の文章では「人を幸せにするとは、その人の願う事に対してほんの少し手を貸してあげる事」と記す。実にささやかな行動である。そこには「鉄は国家なり」的な社会に責任を負っているという類の的外れな気負いはない。その種の思い込みが、往々にして事業を推進することにより不利益を受ける少数の人々の声を聞こうともせず、彼らの犠牲を当然視してしまう血の通わない企業姿勢に行き着く場合がある。

記者は東急不動産(販売代理:東急リバブル)から不利益事実を隠して新築マンションをだまし売りされた(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』ロゴス社、2009年)。問題発覚後に対峙した東急リバブルや東急不動産の従業員からは事業に対する独善性と欺瞞性が強く感じられた。記者が消費者契約法による売買契約取り消しを貫き、消費者の論理に立脚したことにも、企業の独善性や欺瞞性への嫌悪感が影響している。それを踏まえれば、同社の社訓は健全である。

日本では前向きであること、積極的であることが是とされる傾向がある。理不尽な災難の被害者に対しても「頑張れ」と声をかけるような無神経なことが妥当なこととして扱われる。一番頑張らなくていい人にまで頑張らせ、また、頑張ることが美徳であるかのように受け止める風習がある。

これに対し、同社の社訓では無理に頑張ることを強制するような要素はない。日本企業の感覚からすれば異色の社訓である。このような企業が日本で成功するようになれば、人間を不幸にするシステムとまで言われた日本社会も、より多くの人にとって働きやすい、豊かで多様な社会になる。
http://www.janjanblog.com/archives/8942
東急コミュニティー解約記(1)修繕積立金不足発覚
http://news.livedoor.com/article/detail/4879711/
http://www.pjnews.net/news/794/20100711_14

2010年7月11日日曜日

東急不動産の口頭弁論欠席

【第一回口頭弁論】3月23日、第一回口頭弁論が開かれた。相対する当事者が始めて顔を合わせる場である。場所は東京地方裁判所の518号法廷で、開廷時刻は13時半である。
東急不動産は不誠実にも第一回口頭弁論を欠席した。裁判官は東急不動産の欠席を告げた。
「被告から、出頭できないと連絡がありました。よって答弁書を擬制陳述します」
「私の方には何の連絡もありませんでした」
原告代理人は憮然として答える。原告代理人は価値を重んじる人物で、裁判を単なるビジネスまたはスポーツとして見ていない法律家であった。口頭弁論終了後に原告代理人は「欠席する場合は、相手の弁護士に連絡を入れておくのが普通」と原告に語った。
原告代理人は話を続ける。
「既に被告は不利益事実も不告知も認めています。そのため、本日、被告が出席すれば早速手続きを進めていただきたいと考えておりました」
「被告との交渉は全て本人が直接行われたのですか」
「ほとんど本人です。私からは最後に一回だけ被告の担当者に電話しました。『訴訟を起こす以外に方法はないのか、お願いします』と言ったところ、『裁判所で話します』との答えでした」
http://www.pjnews.net/news/794/20100709_7
林田力「エネルギーを無駄にしない社訓」PJニュース2010年7月10日
http://www.janjanblog.com/archives/8646
林田力「マンション欠陥施工で東急不動産が呆れた説明」PJニュース2010年7月11日
http://news.livedoor.com/article/detail/4878632/
http://www.pjnews.net/news/794/20100709_6
林田力「北芝健の空手道場・修道館で護身術伝授=東京・豊島」PJニュース2010年7月11日
http://news.livedoor.com/article/detail/4878633/
http://www.pjnews.net/news/794/20100710_5
林田力「『BLEACH第34巻』一筋縄ではいかないキャラの強さ」JanJanBlog 2010年7月11日
http://www.janjanblog.com/archives/8667
asin:4904350138:detail

『BLEACH第34巻』一筋縄ではいかないキャラの強さ

林田力「『BLEACH第34巻』一筋縄ではいかないキャラの強さ」JanJanBlog 2010年7月11日
本書(久保帯人『BLEACH—ブリーチ—第34巻』集英社、2008年7月4日発行)は週刊少年ジャンプに連載中の漫画の単行本である。前巻に引き続き、破面(アランカル)に連れ去られた井上織姫を救出するため、虚圏(ウェコムンド)に乗り込んだ主人公・黒崎一護(くろさきいちご)達の戦いを描く。

一護達は立ち塞がる破面を倒していったものの、破面の上級幹部の十刃(エスパーダ)には苦戦し、追い詰められた状態になっていた。絶体絶命のピンチを救ったのが護廷十三隊の隊長達である。この巻では従前の一護達と破面との戦いから、護廷十三隊の隊長と破面との戦いにシフトする。
http://www.janjanblog.com/archives/8667
『BLEACH』で興味深いのはキャラクターの強さである。バトル物の漫画では主人公達は次々と強敵と戦い、戦いを経る毎に格段に強くなっていく宿命にある。そのため、主人公は過去に苦戦したキャラクターよりも遙かに強力になるという、強さのインフレ状態に陥りがちである。

ところが『BLEACH』においては、直線的な強さの物差しでは測れない面がある。一護は尸魂界潜入篇において護廷十三隊十一番隊隊長の更木剣八を退けた(引き分けという見方もある)。その後、一護は卍解や虚化を習得し、格段に強くなった筈である。

一方、剣八は尸魂界潜入篇で一護と戦った後、眼帯を付けて霊力を抑制した状態で、九番隊隊長の東仙要を圧倒している。その東仙は藍染惣右介に従って謀反を起こした後、破面の統括官になるが、十刃のグリムジョー・ジャガージャックの左腕を切り落とすほどの強さを示す。
http://news.livedoor.com/article/detail/4875802/
http://www.pjnews.net/news/794/20100708_4
このグリムジョーと一護は戦い、虚化によって辛うじて勝利したものの、満身創痍になってしまう。一護は卍解や虚化を習得する前の段階で剣八に勝ったにもかかわらず、剣八が圧倒した東仙の下に位置するグリムジョーには、虚化によってようやく勝利できたことになる。

そして満身創痍の状態で新たな十刃ノイトラ・ジルガとの戦いを余儀なくされた一護を助けたのは剣八であった。一度は一護が倒した剣八であるが、一護以上に強力な頼もしい存在に映る。

このように『BLEACH』の世界ではキャラクターの強さを直線的に位置付けにくくなっている。この点に単純なバトル物とは異なる味わいがある。一筋縄ではいかないキャラクターの強さにより物語の深みを増していると考える。

また、『BLEACH』の戦闘の特徴として、斬魄刀の始解・卍解や破面の場合の帰刃(レスレクシオン)により強さが段階的に変わる点がある。この繰り返しで間延びしてしまうというデメリットがある。次巻で展開される剣八とノイトラの戦いは特に顕著である。

伝統的な少年漫画ではキャラクターは修行によって強くなった。しかし、修行したら強くなれるならば誰もが修行することとなってしまう。『ドラゴンボール』ではカリン様、神様、界王のところと皆が修行することになり、ワンパターン化が指摘された。

作品は社会を映す鏡とされるが、現代の格差社会では努力して上昇するというスタンスが受け入れにくい面がある。『BLEACH』だけでなく、『ONE PEICE』も修行という要素は乏しい。その点で、これらの作品は極めて現代的である。

北芝健の空手道場・修道館で護身術伝授=東京・豊島

林田力「北芝健の空手道場・修道館で護身術伝授=東京・豊島」
【PJニュース 2010年7月11日】元警視庁刑事で作家やマンガ原作者、犯罪学者として活躍する北芝健氏は空手道場・修道館(東京都豊島区駒込)の館長として空手や護身術を教えている。修道館は毎週土曜日の16時から19時半までを稽古時間とする。警察官や自衛官も稽古に参加しており、実践的な空手の伝授が修道館の特徴であるが、初心者にも懇切丁寧に教えてくれる。記者は練習の見学や体験をしたことがある。

記者は東急不動産(販売代理:東急リバブル)から不利益事実(隣地建て替えなど)を説明されずに新築マンションを購入したため、消費者契約法に基づき売買契約を取り消し、裁判で売買代金を取り戻した(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』ロゴス社、2009年)。
http://news.livedoor.com/article/detail/4878633/
http://www.pjnews.net/news/794/20100710_5
裁判中にはマンション内の各住戸に怪文書をばらまかれ、地上げブローカーから圧力をかけられるなど不審な事件に遭ったために防犯には関心が高い。この記者の問題意識に応えて、北芝氏は護身術を披露してくれた。

北芝氏が紹介した護身術は、金的を蹴ってくる相手への対処法である。いきなり金的が攻撃されるという事態は極限的な状況であるが、防犯では最悪の状況への備えが求められる。それは個人が何でもありの大企業相手に裁判闘争を続けた記者の問題意識にも合致する。

北芝氏は攻撃してきそうな相手を迎え撃つ場合、片足を半歩下げておくべきという。「休め」の姿勢では金的攻撃を受けやすい。片足を下げておくことで、攻撃に対して対応しやすくなる。

実際に相手が金的に蹴りを入れてきた場合、両手を手首のところで交差させ、その交差させた部分で相手の足を受け止める。受け止めた後は、その勢いを利用して、両手を交差させたまま相手のアゴを攻撃する。

空手の流派によっては相手の蹴りを手首で交差させた両腕で止めるのではなく、拳で足の甲を砕くという。しかし、護身術としては相手が革靴や鉄板を入れている安全靴の場合もあるため、両腕で止める方が安全と北芝氏は説明した。

修道館での稽古の見学で気付いた点として、空手には打撃技が主体というイメージがあるが、柔道の大外刈りのような投げ技も使われていることであった。また、相手の攻撃を受け流した上で、それを利用して攻撃するという形も見られた。これらは柔道よりも古い柔術に由来するものという。
http://www.janjanblog.com/archives/8340
稽古は実演によって形を説明し、その後で二人一組で練習する。ゆっくりでも正しい形で行うことを重視しており、初心者でも付いていくことが可能である。この日の参加者が14人で、女性が4人であった。本格的に空手をしたい人にも、護身術を身につけたい人にも推奨できる道場である。

稽古を体験した記者が最初に習った内容は基本中の基本である立ち方である。最初に左右の爪先と踵を合わせた「閉足立ち」から入り、そこから爪先を外側に45度に開いた「結び立ち」になる。さらに踵を肩幅程度に開いた「外八字立ち」で自然体となる。そして片足を前に出す「三戦立ち」(さんちんだち)によって、防御の安定性を保つ。さらに前膝に体重を傾けた「前屈立ち」(ぜんくつだち)よって、より戦闘に即した体制になる。

三戦立ちと前屈立ちは前に出す足によって、それぞれ右三戦立ち・左三戦立ち、右前屈立ち・左前屈立ちと呼ばれる。これらの立ち方は一連の所作として流れるように行うことが目標である。道場には壁面に鏡があるため、自分の姿勢を確認しながら練習できる。簡単そうであるが、意外と難しい。全部を覚えられなくても、一つでも身につけるというのが指導者の方針であった。

立ち方の次は打撃の練習である。中段(相手の胸部)への正拳突きを行った。正拳突きは単に前面にパンチを繰り出すこととは似て非なるものである。引き手(突く側の腕)を脇の下まで引き、腰の回転を利用しながら前に突き出す。また、拳も脇の下まで引いているときは手の甲が下で、相手にヒットさせる直前に手の甲を上部に回転させる。腰と拳の回転力を加えた打撃である。引き手や腰使い、足の踏ん張り、後背筋の締め、手の握りが正しくできて威力を発揮する。

正拳突きは空手の基本的なテクニックであり、殴る時に使用する部位(筋肉、骨)を鍛える鍛錬法でもある。この稽古を積み重ねることが突きの強化につながる。記者は前に突き出す際に一緒に上体も突き出してしまい、前屈みになってしまう傾向があった。これは実戦ではカウンターを受けやすいという問題がある。鍛錬を繰り返して正しい姿勢を身体に覚えさせることが必要である。

稽古は上級者による組手で終わった。空手は瞬間的な闘いという印象が強いが、実際はかなりの持久力が求められる。基礎を繰り返す鍛錬の重要性を実感した体験であった。【了】

2010年7月10日土曜日

林田力「国内旅行で新幹線と飛行機の乗り比べ」

【PJニュース 2010年7月10日】東京から岡山市に旅行する機会があった。往路は飛行機、復路は新幹線を利用した。両者を速さ、料金、快適さの3点から比較する。

第1に速さである。速度の点では飛行機の方が圧倒的に速い。東京から岡山まで新幹線のぞみ号では3時間半以上かかるのに対し、飛行機では1時間15分と半分以下である。しかし出発地から目的地までの移動時間を考えた場合、飛行機が速いとは限らない点に注意する必要がある。
http://www.pjnews.net/news/794/20100709_7
新幹線の駅は中心市街地にあるのに対し、空港は離れたところにあることが多い。そのため、空港までの時間がかさむ。新幹線の駅はJR在来線の駅でもあるため、乗り換えによる移動が便利である。このため、東京から大阪程度ならば新幹線を選択する人が多いだろう。

今回の岡山旅行の目的地は車で岡山駅からは50分、岡山空港からは10分程度のところにあった。目的地には岡山駅からは路線バスが通っているが、岡山空港からはない。そのため、行きは岡山空港からタクシーで行き、帰りは路線バスで岡山駅まで出ることにした。

所要時間という点では搭乗手続きも忘れてはならない。飛行機は搭乗手続きに時間がかかるため、早めに空港に到着しなければならない。但し最近は航空会社のサービス改善で、チェックインカウンターに寄らずに搭乗できるようになり、搭乗手続きに要する時間が短縮されてはいる。それでも改札のみで乗車できる新幹線の方がスムーズである。

新幹線は飛行機よりも本数が多く、最終便の時間も飛行機に比べると遅い。そのため、出発時刻・到着時刻に制約がある場合や反対に何時出発できるか分からない場合、新幹線を選ぶことになる。特に自由席でも良い場合、あまり発車時間を気にせず利用できる。記者が復路で新幹線を選んだ理由も事前に帰りの時間が予想できなかったためである。

また、飛行機は新幹線と比べると相対的に遅延することが多い。また、雪国に行く場合は欠航や出発地に引き返す可能性もある。

第2に料金である。正規料金では新幹線の方が安い。しかし、格安航空券ならば新幹線よりも安くなることがある。今回の旅行で飛行機が選択肢の一つとなった理由も、格安航空券の存在があってのことである。但し、格安航空券は事前に予約し、利用する便を指定する必要がある。そのため、何時出発するか分からない場合には向かない。今回の岡山旅行では帰る時間を決めていなかったため、帰路は新幹線とした。

飛行機のメリットとして、マイルがたまる点がある。しかし、マイルをためるためには会員になる必要がある。新幹線でも、日常生活で使用しているクレジットカードで購入すれば、クレジットカードのポイントがつく。

第3の快適さの点では新幹線が勝る。飛行機は荷物検査が面倒である。ベルトを取らされたり、カバンの中身を空けさせられたりと大変である。係員の態度に自尊心を傷つけられたと受け止める人も少なくない。東海道新幹線では車内改札があり、睡眠の邪魔をされる時もあるが、飛行機の荷物検査に比べれば問題にならない。山陽新幹線では車内改札は廃止されている。

新幹線ではシートベルトは必要なく移動も自由である。しかし飛行機では着席中はシートベルトを締め、離着陸中は席を立てない。飛行機と比べると新幹線の座席の方がゆったりしている。新幹線は窓が多く、窓側でなくても外の景色を楽しむことができる。飛行機では席によっては稀に空からの絶景が楽しめるが、そうでない場合の方が多い。

飛行機は新幹線よりも移動時間が短いため、着席中の時間も短くなり、飛行機の方が快適となりそうだが、エコノミークラス症候群は飛行機内で発生する。飛行機は狭く、移動もできず、景色も楽しみづらいという要因が重なっているためであろう。逆に新幹線は快適すぎて寝てしまい、目覚めた後に喉を痛めたり、風邪を引いてしまったりするデメリットがある。

乗務員のホスピタリティという点では飛行機の方が優れていると感じられるが、管理されたサービスであり、窮屈に感じることも事実である。飛行機ではフライトアテンダントが誘導し、ジュースや膝掛けが提供される。機内誌なども持ち帰ることができる。しかし、これらは旅行する上で必要なものではない。快適な旅行にとっても必須ではない。ある意味、過剰なサービスである。サービスが過剰ということは、それだけ余計に料金を支払っていることになる。一方、新幹線のワゴンサービスは有料だが、便利である。欲しい人だけが購入すればよく、利用しない人も含めた全乗客に転嫁されるサービスではない。

飛行機では携帯電話は電源を切っていなければならず、離着陸の前後はパソコンなどの電子機器の使用は禁止である。移動時間で仕事を片付けたいという人には、あまり飛行機は好ましくない。

新幹線では揺れを感じることはあまりないが、飛行機では離着陸時は緊張する。離陸後、高度が安定して初めて落ち着ける。特に着陸が怖いと感じる人は少なくないだろう。

以上、比較したが、飛行機の最大の利点は速度である。その長所が空港へのアクセスや便数などによって減殺されなければ、飛行機での移動により時間を短縮できる。そうでなければ新幹線が便利で快適である。

交通機関は巨額の設備投資を必要とするため、複数企業による競争原理が働きにくいという性質があり、交通手段を選択できることは消費者にとって素晴らしいことである。新幹線と飛行機各々の長所と短所を考えた上で乗り比べをしてみることも一興である。【了】
http://www.pjnews.net/news/794/20100705_5
林田力「二子玉川東第二地区再開発組合設立認可に抗議(下) 」PJニュース2010年7月8日
http://news.livedoor.com/article/detail/4875827/
http://www.pjnews.net/news/794/20100705_6
林田力「テロとの戦いの現実を描く『シークレット・ディフェンス』」JanJanBlog 2010年7月8日
http://www.janjanblog.com/archives/8340
林田力「「公設サーバ」はネット選挙の弊害を解消するか」PJニュース2010年7月9日
http://www.pjnews.net/news/794/20100707_7
林田力「東京都が二子玉川住民抗議文に回答」PJニュース2010年7月9日
http://news.livedoor.com/article/detail/4875802/
http://www.pjnews.net/news/794/20100708_4
林田力「毎日が発見と驚き『よつばと!第8巻』」JanJanBlog 2010年7月9日
http://www.janjanblog.com/archives/8533
林田力「政治家の成長『危うしニッポン!ズバリもの申す』」JanJanBlog 2010年7月10日
http://www.janjanblog.com/archives/8597
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林田力「政治家の成長『危うしニッポン!ズバリもの申す』」

本書(平沢勝栄『危うしニッポン!ズバリもの申す—番組じゃ言えない「アレ」や「コレ」』KKベストセラーズ、2001年)は自由民主党の代議士が政局や政策を論じたものである。

平沢議員はテレビ番組に積極的に出演し、2008年7月には大手SNSであるミクシィのマイミクとオフ会を開催するなどユニークな活動をしている。本書は外国の首脳が発言したとされる「日本は20年後に消滅する」への強い危機感が出発点となり、日本の方向転換を強く迫る内容になっている。

タイトルに「ズバリもの申す」とある通り、著者の自説を前面に押し出している。憲法改正や終戦記念日の首相の靖国参拝など賛否が分かれるデリケートな問題に対し、臆することなく持論を展開する。また、二度の選挙で激しく戦った創価学会・公明党(一度目の選挙では新進党)への嫌悪感も表明している。「ズバリもの申す」は決して誇大広告ではない。

この点は2007年に出版された同じ著者の『政治家は楽な商売じゃない』とは対照的である。こちらでも自説は明確に主張している。しかし、本書に見られるような主張の押し付けがましさは抑制されている。

これは現実の政治状況を冷静に分析した上で自説を出しているためである。本書は全く同意見の人からは熱烈に支持されるが、拒否反応を示す人もいる筈である。それに対し、『政治家は楽な商売じゃない』は、より幅広く受け入れられる。

両書籍の出版の間には政治家としての成長がある。本書出版時、平沢議員は2期目であり、政治家の世界では若手であった。この頃は、たとえ敵を作ることになったとしても、鋭い発言で注目されることが有益である。

一方、『政治家は楽な商売じゃない』出版時は4期目で、2007年の参議院選挙では丸川珠代候補の選対本部長を務めるなど他の候補者の面倒を見る立場になっている。この頃になると幅広い支持を集めることが重要になる。

また、両書籍の出版時の時代状況も反映している。本書出版時は小泉純一郎が首相になり、国民の高い支持を得ていた。自民党改革派として改革を強く主張することが国民から支持された。一方、『政治家は楽な商売じゃない』出版時は参議院選挙で当時の連立与党(自民党・公明党)が過半数割れし、かつてないほどの逆風が自民党に吹いていた。謙虚に反省し、国民の声に耳を傾ける姿勢が求められた。

時代状況を理解することは民意に応える責務がある政治家にとって非常に重要な能力である。安倍晋三元首相も福田康夫元首相も「空気が読めない」ために国民の支持を失い、政権を投げ出すことになった。この点、著者の時代を読む目は評価できる。
http://www.janjanblog.com/archives/8597
著者のバランス感覚は本書にも萌芽がある。著者は本書で外国人参政権に強固に反対する。「政治家生命を懸けて阻止する」とまで書いている(110頁)。

著者の論拠には同意できない点がある。例えば在米韓国人が米国政府に参政権を要求しないのに日本にだけ要求するのは不当と主張する(106頁)。これは理由として成り立たない。出生地主義の米国で生まれた韓国人は米国籍を付与される。従って外国人参政権付与を主張する必要性自体が存在しない。米国の基準ならば在日コリアンの大半は既に参政権が保障されなければならない。

上記点についての著者の主張は同意できないが、一方で著者は現在の問題点についても認識している。即ち、「日本国籍の取得は手続きが煩わしい」と認めている。その上で帰化要件について「特別永住者は自動的に日本国籍が得られるくらいに緩和してもいい」と主張する(110頁)。

参政権を行使する者に他国ではなく、日本国の一員としての自覚を有してもらうことは、それほど極端な主張ではない。しかし、日本国民になることが自らの民族的アイデンティティーを否定し、日本人に同化することを意味するならば在日外国人が拒否することは当然である。

外国人参政権が大きな問題となる背景として日本の植民地支配に由来する特別永住者の存在があることは確かである。特別永住者が自動的に日本国籍を選択できるようにすることは保守派なりの戦後責任の果たし方になる。

この点からは他人の主張を、全てを聞かなければ評価できないことが分かる。外国人参政権に反対であるとしても、在日コリアンが日本社会から疎外されて当然と全ての論者が考えているとは限らない。著者の場合、帰化要件の緩和という代案を有した上での主張になっている。

ここにはテレビでの断片的な主張では理解できない深さが著書には詰まっている。ワイドショーという形で国民が政治家に興味を持つだけでなく、政治家が政策を論じ尽くした著書を出版し、それを国民が読んで評価する。それが真の国民主権の実現のために有益である。代議士の主張が理解できる一冊である。
http://www.pjnews.net/news/794/20100705_5
林田力「二子玉川東第二地区再開発組合設立認可に抗議(下) 」PJニュース2010年7月8日
http://news.livedoor.com/article/detail/4875827/
http://www.pjnews.net/news/794/20100705_6

林田力「毎日が発見と驚き『よつばと!第8巻』」

林田力「毎日が発見と驚き『よつばと!第8巻』」
本書(あずま きよひこ著、電撃コミックス、2008年8月27日発売)は「月刊コミック電撃大王」に連載中のコメディ・マンガの単行本である。主人公の5歳の少女「小岩井よつば」の新鮮な日々を綴った作品である。

題名の「よつばと」は主人公の名前「よつば」に英語のandに相当する並立助詞「と」を付したものである。これは本作品を構成する各話のタイトルと関係する。本作品では各話のタイトルは「よつばとたいふう」「よつばとおまつり」というように「よつばと○○」となっている。○○には、その話の主題となる「よつば」が経験したものが入る。『よつばと』は「よつば」と「よつば」が経験した物事の総称を象徴している。
http://www.janjanblog.com/archives/8533
本作品は一話完結のオムニバス形式である。しかし、各話は別個独立しているのではなく、連続している。表紙の「よつば」が法被を着ていることが示すとおり、この巻では「よつば」が祭りに参加する話がある。

それより前の話で法被の購入について登場人物が話し合っていた。「よつばとおまつり」を読むことで、お祭りのために法被を買おうとしていたことが認識できる。このような仕掛けによって「よつば」達が連続した日々を送っていることが実感できる。これは本作品をリアリティのある構成にしている。

本作品は「いつでも今日が、いちばん楽しい日。」をキャッチコピーとする。それは決して過去をリセットして今を楽しむ刹那的な発想ではない。過去の積み重ねが現在を構成する。そして過去の蓄積を踏まえた上で、現在において新たな発見をすることで、今日を一番楽しい日とする。
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本作品の魅力は、当たり前のことにも驚く「よつば」の反応である。何事も当然のように感じてしまい、発見も驚きもない日常を繰り返しがちな現代人にとって、「よつば」の反応は新鮮である。好奇心いっぱいの「よつば」からは、ヨースタイン・ゴルデルのベストセラー作品『ソフィーの世界』を想起した。

『ソフィーの世界』で哲学者アルベルト・クノックスはソフィーに、赤ん坊は偉大な哲学者であると繰り返し主張した。赤ん坊にとっては世界の全てが新しく珍しいため、当たり前と決め付けることはない。この世界に来たばかりの存在である赤ん坊は、習慣の奴隷になっていないためである。これは「よつば」にも当てはまる。

本作品は自由奔放な子どもの言動が周囲の大人を振り回し、それが笑いを誘う。この点で臼井儀人の『クレヨンしんちゃん』と比較したくなるが、両者はコンセプトが異なる。「野原しんのすけ」は現代社会にどっぷりつかったマセた子どもである。これに対し、遠くの島で育った「よつば」は日本の都市生活そのものが初めての経験である。「しんのすけ」は子どもらしくない言動で周囲を振り回す。一方、「よつば」は初めての経験からの純粋な驚きがベースとなっている。

そして「憎まれっ子世にはばかる」的な「しんのすけ」に対し、「よつば」が自由奔放に行動できる背景には周囲の人々の暖かさがある。「とーちゃん」や、その友人のジャンボ、隣家の綾瀬家の母親のように「よつば」と正面から向き合う度量をもった大人は現実には中々存在しない。これは会社人間では無理である。実際、「とーちゃん」の仕事が翻訳家で、家にいることが多い点が本作品の基本的な設定になっている。

社蓄とまで言われる会社人間的生き方は、既に多くの人々にとって魅力的なものではなくなっている。しかし正社員にならない非正規雇用にはワーキングプアという現実がある。会社人間を否定したとしても豊かな生活には直結しない。

現実の日本社会には「よつば」を受け入れるだけの余裕はなさそうである。本作品が愛しく感じられるのも、毎日が新鮮だった子ども時代を回顧させるだけではない。格差が拡大し、社会から余裕が失われた現代日本において、望み得ない日々が描かれるためと考える。

2010年7月9日金曜日

林田力「「公設サーバ」はネット選挙の弊害を解消するか」

【PJニュース 2010年7月9日】2010年7月の参議院議員選挙でもネット選挙運動解禁は見送られた。ネット選挙運動には依然として特定層からの根強い抵抗があることを示している。

ネット選挙運動禁止派には、ネット選挙運動推進派がネット選挙運動の利点ばかりをアピールし、問題点を考察していないという不満がある。ネット選挙運動が特定の候補者に有利に働く危険を指摘する。この点について記者はネット選挙運動を肯定する立場から記事を執筆した(林田力「ネット選挙運動は資力ある候補者に有利か」PJニュース2010年3月20日)。
http://www.pjnews.net/news/794/20100707_7
しかし、管見は推進派がデメリットに目を向けようとしないことは、むしろ当然と受け止めている。多くの推進派の基底にはネット上の選挙運動は言論の自由・政治活動の自由の一環という意識があるためである。

ネット選挙運動は人権の問題であって、社会にとってメリットがあるから認めるべきという次元の問題ではない。メリットとデメリットを比較すること自体が禁止派の論理の罠に陥ることになる。仮にネット選挙運動に何らかの弊害があるならば、その弊害を生じないような方法を考えるべきであって、一律に禁止することは不当である。

とはいえ人権問題が常にメリット・デメリットの比較考量を免れる訳ではない。極端な
例を挙げれば銃器を所有する自由は弊害の方が大きいと判断され、原則禁止されている。その意味では政治活動の自由といえどもメリット・デメリット論からは完全に自由ではない。それでも権利性を強調する立場ならば、それだけでメリットの天秤を重くすることができる。

いずれにしても、ネット選挙運動解禁が見送られた以上、今後は禁止派の主張にも配慮した限定的な形でのネット選挙運動容認が模索される可能性がある。その一つに公設サーバ論がある。本記事では公設サーバ論が推進派及び禁止派の問題意識に応えられるか考察する。

公設サーバ論は候補者に選挙運動用に公設のサーバを提供するという提言である。この公設サーバ論は2通りの解釈が可能である。第1にネット選挙運動のワンノブとして公設サーバを提供する主張である。第2にネット選挙運動を公設サーバに限定する主張である。
http://news.livedoor.com/article/detail/4875802/
http://www.pjnews.net/news/794/20100708_4
前者の場合、ネット上の選挙運動は自由に行えるため、禁止派の問題意識への回答にはならない。公設サーバには全候補者の主張が掲載されるとしても、資力と資金力を有する候補者は大量に情報を流し、自前のウェブサイトに有権者を誘導できてしまう。
これに対し、後者の場合は資力と組織力にものを言わせた情報操作の弊害は生じにくい。現実になされた公設サーバ論は、この立場のものがある。たとえば福田紀彦・神奈川県議会議員(当時)がシンポジウム「インターネット選挙運動の現状と問題点を探る」(2008年7月20日)で提唱した。以下のネット選挙運動の弊害解消を狙いとする。

・ウェブサイトは誰でも開設できるとはいえ、多数のアクセスを処理できる可用性の高いサーバの設置など、結局のところ資金の豊富な候補者が有利になる可能性がある。
・サイバーテロや成りすましの危険がある。
・候補者が都合の悪い公約をサーバ上から削除して、なかったことにしてしまうのではないかとの懸念もある。

しかし、ネット選挙運動を公設サーバに限定しても、禁止派の懸念を完全に払拭できない。それどころか、新たな問題が生じる。

先ずネット選挙運動を公設サーバに限定しても、資力と組織力を利用すれば特定の候補者を目立たせることは可能である。例えば公設サーバ上にある候補者のリンクURLを掲示板やメール文言に大量に貼り付ける方法が考えられる。リンクが多いならば検索エンジンの検索結果でも上位に表示されやすくなる。

選挙活動をしていない第三者によるリンクや引用が自由であるべきことを踏まえるならば、公設サーバ限定論は選挙違反の取り締まりにおいて厄介な問題を引き起こす。取り締まり当局の広汎な裁量を認めるような中途半端な自由は、選挙活動への権力の介入をもたらす。
http://www.janjanblog.com/archives/8533
さらに公設サーバ限定論には、ネット選挙運動を全面的に自由化した場合とは別の問題点がある。ネット上の選挙運動を公設サーバに限定した場合、公設サーバは有権者が候補者を判断する上で重要性の高い媒体となる。特に日中は選挙区外の勤務先に通勤する労働者層にとっては候補者の主張を判断できる貴重な媒体である。

そのため、何らかの技術的な問題によって、選挙期間中に特定の候補者のページだけが閲覧できなかった場合、それを根拠に候補者が選挙無効を主張しかねない恐れがある。
候補者が各々サーバを調達して自由にネット上での選挙運動を展開する場合は、対立候補者による悪意ある妨害活動でも行われない限り、サーバがサービスを停止しても自己責任の範疇に入る。たとえば選挙期間中に特定の候補者が病臥して、選挙運動できずに落選したとしても、それ故に選挙無効とはならない。それと同じである。

しかし、選挙管理委員会が選挙運動用のサーバを提供する場合、提供者としての責任が生じ得る。これは選挙管理委員会にとって負担となる。実際問題として選挙の実施は地方公共団体に設置される選挙管理委員会が行っており、小規模の自治体の負担は軽くない筈である。

また、公設サーバに掲載可能なコンテンツを静的ページのみに限定するならば問題は少ないが、それではサイトとして見劣りする。動的ページを許容する場合、Apacheでの構築を希望する候補者もいれば、IISでの構築を希望する候補者も存在する。それらの希望を満たすプラットフォームを全て用意しなければならないのか、アプリケーションサーバまで提供するのか、などと考えなければならない技術的な問題が生じる。

仮に中途半端に技術的な制約を付したならば確保しているIT要員のスキル分野が相違する候補者間に不公平が生じうる。これも公設サーバを提供するために生じる問題である。

公設サーバ限定論はネット選挙の弊害回避策として提言されたものだが、そこにはネット選挙運動を単純に自由化した場合には発生しない複雑な問題が生じてしまう。多くの候補者に自前のウェブサイトを構築する能力がある現状では、ネット上の選挙活動を公設サーバに限定することも一つの規制になる。【了】

「ポチの告白」警察不祥事

「ポチの告白」警察不祥事
上から下まで全てが腐っている警察の腐敗を描いた大作映画。スーパーバイザーの寺澤有氏によると、全てが実話に基づいているとのこと。

2010年7月8日木曜日

林田力「二子玉川東第二地区再開発組合設立認可に抗議(下) 」

【PJニュース 2010年7月8日】抗議文では二子玉川ライズ(第一期事業)による住民被害が拡大し、それが第二期事業で増幅することは明白であるとする。それにもかかわらず、都知事名通知と課長名文書だけで、意見が全て「不採択」とされたことは全く理解、納得できないとし、強く抗議している。記載されている限りの不採択理由は、到底受け入れられないという。

その上で抗議文では以下5点の説明を要求する。

第一に意見書提出者一人一人の意見をどのように審査したのか、具体的な説明を求めた。今回の意見書提出と口頭陳述は、住民が意見を表明する極めて重要な手続きである。都知事が審査庁として、それらの意見をどのように聞き、どのように判断、対処するかについて明確にしないままで、認可することは認められない。
http://www.pjnews.net/news/794/20100705_6
第二に数多く提出された質問に対して、その一部についてだけ、民間開発課長名の「回答」が送られてきた。「回答」されていない質問に対して、直ちに回答することを求めた。回答できない場合は、その理由説明を求めた。

第三に既に送られてきた「回答」もほとんど、都がどのように考え、対処するかではなく、二子玉川東第二地区再開発準備組合や世田谷区に「問合わせ下さい」というものであった。これはどういうことか、明確な説明を求めた。

第四に都知事名通知には、「都市再開発法第16条第3項の規定により内容を審査した」と当然の記載がある。しかし、上述のような状況である以上、どのような基準で審査したのかについて、具体的な説明を求めた。

第五に質問への「回答」のなかには、「意見書を採択すべきであると認める場合は、都市再開発法第17条の認可基準に該当する場合となります」というものがあった。これについて説明を求めた。第17条は抵触していたならば認可できない最低基準であって、より良い街づくりのための意見書の採択基準とすることは、すり替えであると住民側は考えている。

加えて抗議文では東京都が世田谷区と連携し再開発(準備)組合と住民との話し合いの場を設けることを要求した。上記2月22日の都議会都市整備委員会での答弁「今後も都が世田谷区と連携し、組合が周辺住民等と話し合いを行うよう調整してまいります」の具体的な実行を迫る。

意見書及び口頭意見陳述に対する「回答」には以下の内容もあった。「再開発組合及び再開発準備組合は、今後とも地元の要請に応じて話合いを行っていくこととしており、都は世田谷区と連携し話合いを行うよう指導していきます。」

また、情報公開での開示文書から風間初美・都民間開発課長から世田谷区生活拠点整備担当部拠点整備第二課宛てに以下内容の文書が送付されたことも判明している。「貴区におかれましても再開発事業の関係権利者、関連事業の関係権利者及び周辺住民の理解、協力が得られますよう、ご尽力をお願いします。」
http://www.janjanblog.com/archives/8155
これらの公式態度表明を東京都は実行し、世田谷区と連携して、再開発組合及び再開発準備組合と住民が同席して話し合う場を設けることを求めた。その場に都、区の担当者が同席して責任を果たすことは当然であると主張する。

抗議文では多くの住民団体の代表が名前を連ねていることが特徴である。街づくりへの参加を渇望する新たな勢力が結集しつつあることを予感させる。再開発工事で進行する街壊しを容認できない熱血漢が続々と生まれている。政治意識の低さから、改革の意欲にも進取の気象にも乏しく、秩序に寄せる偏愛と保守の発想ばかりが強い人々によって担われてきた街づくりを変えていかなければならない。【了】

東急不動産とトヨタ自動車の体質

東急不動産とトヨタ自動車の体質
トヨタ自動車はエンジンの不具合でレクサスをリコールした。不具合は二年前から認識していた。そのトヨタ系列のレクサス小石川販売から空中権を購入して文京区小日向にマンションを建設する計画に反対運動が起きている。

レクサスでもリコール隠しか

レクサスでもリコール隠しか
トヨタ自動車はリコールしたレクサスのエンジン不具合を二年前から認識していたことが明らかになった。プリウスのブレーキ欠陥と同じ展開である。

2010年7月7日水曜日

林田力「二子玉川東第二地区再開発組合設立認可に抗議(上)」

【PJニュース 2010年7月7日】東京都は2010年6月29日、二子玉川東第二地区市街地再開発組合の設立を認可すると発表した。地域住民らによる度重なる審査基準明確化・実質審査の要請を無視したスピード認可であり、住民は激しく反発する。

二子玉川東第二地区再開発事業計画案(第二期事業)に対しては199件の意見書が提出され、そのうちの191件が反対意見であった。また、住民131人と専門家の補佐人9人が反対の口頭意見陳述を行った。それらの意見では再開発事業がもたらす様々な権利侵害を具体的に述べ、実質的な公共性の欠如を指摘した。
http://www.pjnews.net/news/794/20100705_5
現在進行中の再開発一期事業(二子玉川ライズ)でも広域生活拠点形成の名目によって、住民の健康や生活が切り捨てられている。4月28日に開業した再開発ビル「二子玉川ライズ バーズモール」には空室が広がる。その上で住民と専門家の知見を取り入れた事業の進め方と現行制度の中で可能な解決策・代替案を示し、豊富な証拠物件も提出して、論証した。

東京都都市整備局市街地整備部民間開発課によると、審査のために意見を整理した文書は、400頁を超過するという。ところが、口頭意見陳述終了から僅か1ヵ月後の6月25日付で意見書不採択の通知が送付された(林田力「二子玉川第二地区再開発への意見書採択結果通知」PJニュース2010年6月23日)。
http://news.livedoor.com/article/detail/4843071/

住民団体・二子玉川東地区住民まちづくり協議会などが調査した限りでは、驚いたことに全ての意見書提出者に同一の文言が送付された。東京都情報公開条例に基づき開示された文書から、東京都都市整備局では回答文の雛形を作成しており、氏名だけを個別に入れていることが判明した。

そこには都知事が意見書提出者一人一人の意見をどのように判断し、どのように対処するかという審査の過程や結果は示されていない。しかも、民間開発課長名文書で「審査結果」について記載してあるのは全て、意見書提出と口頭意見陳述よりも以前に取られていた手続きに関する内容だけであった。

もともと東京都は審査にあたって、住民の意見を十分に聞くとの態度を表明していた。2010年2月22日の都議会都市整備委員会でも、石川進・民間開発担当部長が「199通の意見書をしっかり審査する」と答弁していた。

加えて意見書を提出した住民側は淵脇みどり弁護士を代理人として、審査基準の明確化などを東京都に要求していた。淵脇弁護士によると、最初は都の担当者も面会に応じていたが、口頭意見陳述開始後は審査で忙しいことを理由に先延ばしにされた。そして審査基準について回答がなされる前に意見書不採択の通知が送付された。

この結果に対し、淵脇弁護士は「こちらの返事がないのに不採択通知を出したのは、どういうことか」と抗議した。ところが、東京都側は不採択となった以上、今更話すことはあるのかと開き直ったという。淵脇弁護士は「それは人間としておかしい」と改めて抗議した。
http://www.janjanblog.com/archives/8076
世田谷区玉川地域の住民も2010年6月28日に連名で石原慎太郎・東京都知事に連名で抗議した。抗議文には「二子玉川東地区住民まちづくり協議会」会長、「にこたまの環境を守る会」事務局長、「二子玉川の環境と安全を取り戻す会」会長、「玉川1丁目の住環境を守る会」会長、「二子玉川公園と道路を問う会」共同代表、「玉川にエコタウンを作る会」代表ら多くの住民団体代表が名前を連ねた。【つづく】

小説フランス革命V王の逃亡

小説フランス革命V王の逃亡
デムーランは、ミラボーが死んだ後は、大衆と共に怒り、そして導き、あげくに行動する人材が足りないと痛感して政治の世界に戻る意思を固める。ミラボーの死を最後に描いた「議会の迷走」では、ミラボーの弟子を任ずるロベスピエールの決意を描いた。「王の逃亡」の冒頭ではミラボーを失った国王の痛手を描き、それが逃亡の誘因となる。そして最後でもデムーランによってミラボーが想起される。小説フランス革命シリーズにおけるミラボーの存在感の大きさが実感できる。
小説フランス革命シリーズは意図しているか否かは分からないが、日本の社会状況の鏡になっている。革命前夜を描いた「革命のライオン」ではアンシャンレジームの行き詰まりが、閉塞感漂う出版当時の日本社会の状況を連想させた。本書で描かれた革命後の人々の不満やイライラは、歴史的な政権交代を果たしながら失望に代わった今の日本政治を連想させる。

林田力「『ONE PIECE 第55巻』強烈な新キャラ」

本書(尾田栄一郎『ONE PIECE 第55巻』集英社、2009年9月4日発売)は週刊少年ジャンプで連載中の漫画の単行本である。架空の世界を舞台に、主人公モンキー・D・ルフィ率いる麦わら海賊団が「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を求める冒険漫画である。
http://www.janjanblog.com/archives/8155
前巻に引き続き、兄エースを救うために海底監獄インペルタウンに侵入したルフィを中心に物語は進行する。ルフィの前に立ちはだかったのは監獄署長・マゼランであった。マゼランは下痢ばかりで勤務時間は短く、副署長ハンニャバルからは署長の座を狙われるなど三枚目的なキャラクターであった。しかし、ルフィと対峙したマゼランは大監獄の長にふさわしい強さを見せた。

この巻の特徴はインパクトのある新キャラクターが登場することである。その名もオカマ王エンポリオ・イワンコフである。目に焼きついてしまう強烈なビジュアルである。単なるウインクで砲弾を弾き返してしまう理屈を越えた存在である。

インペルタウン編では懐かしいキャラクターが再登場し、ルフィと共闘する。その中でもボン・クレーの活躍が目立つが、オカマつながりでイワンコフに結びつける役回りを果たしている。意味なく過去のキャラクターを登場させている訳ではなく、新たな展開への橋渡し役である。

「昨日の敵は今日の友」という展開はバトル物では王道的だが、ワンパターンに陥る危険がある。むしろ『ONE PIECE』の魅力は登場人物が信念を貫き、安易な「昨日の敵は今日の友」展開にならないことである。麦わら海賊団の一員になったニコ・ロビンはアラバスタ編では敵組織バロック・ワークスの幹部であったが、ルフィ達とは戦わず、反対にルフィを助けていた。

この巻ではルフィとボン・クレーの熱い友情が描かれ、非常に感動的である。しかし、ルフィはボン・クレーを「友達」と呼び、決して「仲間」とは言わない。ここにはゾロやナミ達への対応とは明確な相違がある。この巻では麦わら海賊団の仲間達は扉絵以外には登場しないが、かえってルフィと仲間達の絆を再確認させられた。

林田力「『ONE PIECE 50巻』回想シーンに感動」JanJanBlog 2010年7月1日
http://www.janjanblog.com/archives/7665
林田力「過去の敵への態度に注目『ONE PIECE 第51巻』」JanJanBlog 2010年7月3日
http://www.janjanblog.com/archives/7765
林田力「『ONE PIECE 第54巻』テンポの良い展開」JanJanBlog 2010年7月5日
http://www.janjanblog.com/archives/8022

2010年7月6日火曜日

土地所有権移転登記の登記申請書を閲覧(上)

【PJニュース 2010年7月6日】東京法務局中野出張所(中野区野方)にてこのほど、土地所有権移転登記の登記申請書を閲覧した。不動産を購入する場合など通常は登記簿謄本(全部事項証明書)を取得する。これによって土地についての権利関係を確認できる。登記には権利推定力が認められている。即ち、登記簿の内容は実際の権利関係に合致していると推定される。このため、登記簿の内容は一応、信頼できる。

しかし、現実には実際の権利関係とは異なる登記が存在し得る。これは登記手続きでは形式的な書類審査しか行わないためである。住民票や実印、印鑑証明書、権利証(登記識別情報)を無断で借用または偽造できるならば、登記できてしまう。この結果、自分名義のはずの土地が登記簿上は譲渡されてしまったり、抵当権が設定されてしまったりという事態が起こりうる。このようなことを行う犯罪者は地面師と呼ばれる。
http://www.janjanblog.com/archives/8076
このような場合、先ず登記簿を調べることになるが、登記簿に記録された権利変動に不審点がある場合、どのような形で登記申請がなされたのか調べる必要がある。調査の必要は相続問題でも生じ得る。

故人(被相続人)の所有(相続財産)と思っていた不動産が、相続人の一人または第三者に所有権移転されていたということもある。そのような所有権移転登記の原因となる契約などが実際に行われていることを相続人が知っていれば問題ないが、そうでなければ実体がないのに勝手に名義を変更した可能性が生じる。

相続対策として特定の相続人に不動産を生前贈与する例は少なくない。全相続人了解の下で生前贈与したならば問題ない。しかし、そうではない場合、同居の相続人が勝手に親の権利証や実印を利用して、被相続人の知らないところで登記した疑いが生じる。このような場合に登記申請書を閲覧する必要がある。

登記簿は不動産に関する権利関係の公示が目的であり、誰でも確認できるものである。一方、登記申請書は登記申請するために申請人(の代理人)が作成し、法務局に提出した書類であり、閲覧は利害関係のある人に限られる。たとえば前述の相続の例ならば相続人である。閲覧中にメモや写真撮影は認められるが、コピーは交付されない。

法務局のカウンターで登記申請書の閲覧を希望すると、受付の人では対応の範囲を超えるためか、別の人に担当が代わった。最初に、どの申請書の閲覧を希望するのか尋ねられる。問題の不動産登記の全部事項証明書を提示し、閲覧したい登記申請の受付年月日・受付番号を答えた。

続いて利害関係を聞かれる。予め用意した戸籍全部事項証明書と身分証を提示し、土地所有者であった被相続人の相続人であることを説明した。申請書を渡されるので記入し、法務局内の印紙売場で購入した登記印紙(収入印紙とは別物)を貼り付けて提出した。しばらく待つと閲覧できる。登記申請書は大体、以下のような内容になっている。

・登記申請書
・印紙貼付台紙
・登記義務者(不動産の譲渡人)の住民票
・登記義務者の印鑑証明
・登記義務者・登記権利者(不動産の譲受人)の司法書士への委任状
・登記原因証明情報
・登記権利者の住民票
・固定資産評価証明書
http://news.livedoor.com/article/detail/4866533/
http://www.pjnews.net/news/794/20100703_2
申請書を閲覧することによって、どの司法書士に依頼したのか、いつ司法書士に委任状を提出したのか、署名の筆跡などを確認できる。

閲覧する上で最も肝心な資料は登記原因証明情報である。これは不動産登記法第61条に定めた「登記原因を証する情報」である。登記の原因となった事実や法律行為を示す情報である。具体的には売買ならば売買契約書が相当する。売買契約書だけでは権利移転日が不明な場合、例えば契約書で残金支払い時を権利移転時と定めた場合は、売買契約書に加え、残金の領収書も必要になる。「登記原因証明情報」という名前の文書が求められている訳ではない。

前述の通り、登記官は書面審査しか行わないため、登記申請の内容が正しいか否かは、この登記原因証明情報の内容が申請内容と矛盾しないか否かによって判断される。これによって、書面審査しか行わないながらも登記の信頼性を高めることができる。

しかし、制度には抜け道もあり、登記原因証明情報という名前の文書を作成して登記申請されることが多い。これは登記の原因についての事実を記載したものに当事者が署名押印したものである。
http://www.janjanblog.com/archives/8076
例えば「乙は、甲に対し、平成××年×月×日、本件不動産の所有権を贈与し、甲はこれを受諾した」と書かれた登記原因証明情報と題する文書に譲渡人・譲受人が署名捺印するものである。文面は司法書士が用意し、当事者は署名捺印するだけである。登記のために用意された文書であり、登記の原因となった契約などを調査することは困難になる。【つづく】(林田力 『東急不動産だまし売り裁判』著者)

トヨタがレクサスをリコール

トヨタ自動車がレクサスをリコール
プリウスのブレーキ不具合など大量リコールを起こしたトヨタ自動車がレクサスをリコールする。エンジン不具合が原因。

林田力「大阪社会運動顕彰塔で社会運動の意義を再確認」

大阪城公園(大阪市中央区)の北東の片隅に大阪社会運動物故者顕彰塔がある。JR西日本・環状線大阪城公園駅のすぐ西側である。塔とは言うものの、細長い訳でも高い訳でもない。公園内の設備のための建物と思ってしまうような形態である。しかし、紛れもなく戦前戦後の社会・労働運動に業績のあった先達を顕彰する塔である。建物に近付くと説明板によって顕彰塔であることが確認できる。
http://www.janjanblog.com/archives/8076
顕彰塔は大阪の労働者、農民、民主団体、有識者有志の協力により、1970年10月に竣工した。大阪を表現した基盤(大阪市電の敷石)の上に理想を表象した20メートル四方の上屋が大衆の腕をイメージした4柱の梁で支えられた構造である。塔の内部には物故者の尊命を記した芳名板が掲示されている。顕彰塔を管理運営する財団法人大阪社会運動協会では毎年10月15日に「社会運動物故者顕彰追悼式」を行っている。毎年、新たな顕彰者を追加しており、既に千名以上が顕彰されている。
http://news.livedoor.com/article/detail/4866310/
http://www.pjnews.net/news/794/20100626_12
顕彰塔の周囲は広場になっており、バーベキューなどを楽しむ人々で賑わっている。この平和な賑わいも、時の権力に弾圧されながらも窮乏に耐え命を賭して、生涯を捧げた社会運動家の活動があったからである。一方で大阪城公園ではホームレスのテント村が行政代執行で撤去されたことを忘れてはならない。社会運動の現代的意義を再確認する大阪城公園であった。

2010年7月5日月曜日

林田力「「一澤帆布」の泥沼相続紛争は「遺言」が罪つくり」

【PJニュース 2010年7月5日】京都市の手作りかばん店・一澤帆布工業(京都市東山区)の相続をめぐる骨肉の争いには終わりが見えない。先代会長・一澤信夫氏の四男・一澤喜久夫氏は新会社・帆布カバン喜一澤(きいちざわ、「喜」は七の三つ重ね)を設立し、2010年7月7日に開店する予定である。

もともと一澤帆布工業の主要な対立は長男の信太郎氏と三男の信三郎夫妻の間で起きていた。信太郎氏は2005年に信夫氏の遺言を理由に当時、一澤帆布工業社長であった信三郎氏を解任した。その後に喜久夫氏は同社の取締役に就任した。
http://news.livedoor.com/article/detail/4866533/
http://www.pjnews.net/news/794/20100703_2
ところが2009年6月23日の最高裁判決で、信太郎氏が保管していたとされる遺言書(第二遺言書)の無効が確定した。信太郎氏側は7月1日に一澤帆布工業の代表取締役を一時的に中立的な第三者から選任することや、自身を取締役に選ぶことなどを求める仮処分を京都地裁に申し立てたものの、一澤帆布工業は休業中になっている。

泥沼の相続紛争は誰も歓迎しない筈であるが、根本的な問題は遺言書にある。これまで日本には遺言書を錦の御旗のように扱う傾向があった。最高裁判決で遺言書の無効が確定したことは、その傾向に一石を投じることになった。無効とされた第二遺言書は以下のような不審点があった。

・平仮名の「さ」が従来と書き順が異なっている
・印鑑が実印ではなく、略字の「一沢」になっていた

最初は信三郎氏が原告となって第二遺言書の無効確認を求めて提訴したが、筆跡が似ている箇所があるため偽物とは言い切れないということで敗訴した。次に信三郎氏の妻・恵美氏が無効確認を求めて提訴し、上述の最高裁判決で無効と確定した。

信三郎氏の裁判では無効であると言い切れないため有効と、無効主張者に高いハードルを課した。これでは事実上、遺言書の無効が認められるケースはなくなってしまう。これに対して恵美氏の裁判では上述の不審点を積極的に認定して無効とした。裁判所が形式主義に陥らず、実質的に審査したことは大きな前進である。
http://www12.atpages.jp/~hayariki/haya/109link.html
世評は信太郎氏に厳しい。それは信太郎氏が「家督は長男が継ぐもの」という発想でいるためである(「敗軍の将 兵を語る」日経ビジネス2006年4月17日号)。これは日本国憲法が法の下の平等を定め、戦前の家制度を解体したことに逆行する前時代的封建的思想である。このような信太郎氏が支持されないことは当然である。

しかし、これは信三郎氏側への支持を意味しない。信三郎氏側が根拠とする第一遺言書では信夫氏が保有していた一澤帆布工業の株式の67%を信三郎夫妻に遺贈する。これが相続紛争の震源地である。第一遺言書通りとすると約33%が妻の持ち分となる。相続人でもない信三郎氏の妻に約33%の株式を遺贈することは尋常ではない。これによって信太郎氏が態度を硬化させたものと推測する。

もともと遺言には説明責任を果たせないという致命的な欠陥がある。現代では他者に影響を及ぼす決断をした際には利害関係者の疑問に答え、説明を尽くすことが期待される。しかし、死後に開封される遺言では、それは不可能である。いわば遺言は現代における意思表示としては不完全なものである。遺言があるために相続紛争が長期化し、泥沼化している現実を直視することが円満解決の第一歩である。【了】

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追加画像見ました。根本的には民事紛争を有利に進めるために警察を使おうとするヤリクチが問題と思います。

2010年7月4日日曜日

林田力「『政治家は楽な商売じゃない』積極的な政治家・平沢勝栄」

本書(平沢勝栄『政治家は楽な商売じゃない』発行・創美社、発売・集英社、2007年10月10日発行)は自由民主党所属の衆議院議員(東京17区)による政治家の生活や政局を述べたものである。平沢議員は選挙区の東京都葛飾区・江戸川区小岩地域とは無縁の俗に言う落下傘候補であった。1996年の衆議院議員総選挙で新人として立候補した際は、対立候補優勢の下馬評を覆して当選した。

本書は全部で7章まであるが、大きく分けると4つに分かれる。

第1章及び第2章で政治家の日常を語り、政治家は大変な仕事であると説明する。これが本書のタイトルにもなっている。
http://news.livedoor.com/article/detail/4864907/
http://www.pjnews.net/news/794/20100626_11
第3章では2007年3月の参議院議員選挙で当選した丸川珠代氏の選挙活動を振り返る。この中で丸川氏の勝因と歴史的な大敗をした自民党の敗因を分析する。

第4章及び第5章では参議院で連立与党が過半数割れした「ねじれ国会」下の政局を論じる。

第6章及び第7章では集団的自衛権や拉致問題という重要な論点について持論を述べる。

最初の政治家の日常生活では、地元に顔と名前を売るドブ板選挙的な活動を赤裸々に述べている。ドブ板的な活動を率直に述べていることに感心する。

平沢議員は自らをドブ板選挙で当選した政治家と位置付けるが、それは組織票に安住する旧態依然とした政治家であることを意味しない。本書を読めば有権者に自分を売り込むために地道な努力をしていることが分かる。平沢議員は有権者と接触することに積極的で貪欲な政治家である。政治家を志す人にとっても参考になる内容である。

平沢議員は新人として立候補した1996年の総選挙において韓国の政治学者バク・チョルヒーの調査・取材に積極的に応じ、その調査結果は書籍として公刊されている(バク『代議士のつくられ方 小選挙区の選挙戦略』文藝春秋、2000年)。

本書にしてもバク氏の書籍にしても政治家の手の内を明かしている面がある。にもかかわらず、堂々と公刊する平沢議員の開放的な姿勢は注目に値する。ドブ板選挙には批判があるものの、政治家が有権者とまめに接しようとすること自体は望ましいことであり、むしろ責務ですらある。

問題は旧来のドブ板選挙が町内会や職能団体などの人脈つながりで行われており、選挙区外に通勤・通学する新住民が疎外される傾向にあったことである。この新住民は大体において無党派層に重なる。この新住民を取り込むことが政党や政治家にとって大きな課題である。
http://www.janjanblog.com/archives/7922
2007年の参院選における丸川候補の当選は無党派層の重要性を再認識させた。著者は丸川候補の選対本部長を務めていた。自民党は参院選東京選挙区に、現職の保坂三蔵氏と新人の丸川氏の2名を公認候補として擁立した。保坂氏は組織票をまとめ、丸川氏は街頭演説中心に無党派層を狙う形で棲み分けを図った。

組織票を固めた保坂氏の当選は確実視されたが、保坂氏落選、丸川氏当選という関係者にとって予想外の結果であった。この結果からは従来型の組織票が磐石ではないことを示している。一方で丸川氏の当選も知名度のあるキャスター出身故という単純なものではない。

本書に「最後まで本人が諦めずに頑張って戦った結果」とあるとおり(91頁)、ひたむきに街頭演説を続けた努力が反映された。ここからは町内会や職能団体のような既存組織の人脈つながりではなく、もっとダイレクトに無党派層に向き合う新しいドブ板選挙が有効であり、必要であることを示唆している。これは今後の選挙の教訓となる。

実際に平沢議員自身が試行錯誤している。本書出版後の2008年7月には日本最大のSNSであるミクシィのマイミクとオフ会を開催している。このオフ会には記者も参加し、自己の経験した東急不動産(販売代理:東急リバブル)との新築マンション購入トラブルについて話した(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』ロゴス社、2009年)。実際に会った平沢議員からは、物腰が柔らかく、人の話を聞く姿勢を持っているとの印象を受けた。

平沢議員は自民党への逆風をシビアに認識しつつも、早期解散の可能性を覚悟していた。「政治家は厳しい選挙で鍛えられる」との英国のサッチャー元首相の言葉を引き合いに出し、国民の目線に立つ必要性を強調する(122頁)。厳しい状況から逃げずに正面から立ち向かおうとする姿勢は好感が持てる。これが自民党の総意ではなかったところに今日の自民党の低迷がある。

最後の政策については激しい意見対立のある問題であるにもかかわらず、率直な主張が述べられている。ドブ板選挙は政策本位の選挙の対極に位置付けられ、否定的に評価されがちであるが、平沢議員は政策も明確に述べている。等身大の政治家を理解することができる一冊である。

東急不動産の拙劣な対応

原告は平和を望む。しかし東急不動産が戦争を望むならば、それは東急不動産の問題である。既に支部や東急プラザでの協議において林正裕が開き直った時点で判明していたが、訴訟による以外、方法がないことが再確認された。東急不動産を提訴すること以外の行動はありえない。動機は補強された。東急不動産の拙劣な対応は立派に果実を結んだ。大島聡仁の喧嘩腰は闇を払う松明の様に、東急不動産を提訴することに原告が感じていた躊躇を綺麗に燃やし尽くした。下手は下手なりに一つの避け難い時の流れを作り上げた。
「やはり、裁判をするしかないか」
そのように呟いて、原告は大きな溜め息をはいた。しかし、鏡に映る自分の顔は嬉しげであった。マンションだまし売りによって思いがけず課された労苦を嘆くよりも嘆くようなふりをしてみたかったという部分が大きい。一方では大変なことになったと思うものの、他方では自尊心の高揚も抑え難いほどであった。
原告は東急不動産の希望に応えて提訴し、東京地裁平成一八年八月三〇日判決で東急不動産は敗訴することになる。東急不動産は希望に応えた原告に感謝すべきである。
http://news.livedoor.com/article/detail/4863703/
http://www.pjnews.net/news/794/20100626_10
警察不祥事、危機管理
http://www12.atpages.jp/~hayariki/haya/poli/police.html
東急リバブル東急不動産問題記事一覧
http://www12.atpages.jp/~hayariki/haya/109link.html
林田力「過去の敵への態度に注目『ONE PIECE 第51巻』」JanJanBlog 2010年7月3日
http://www.janjanblog.com/archives/7765
林田力「『政治家は楽な商売じゃない』積極的な政治家・平沢勝栄」JanJanBlog 2010年7月4日
http://www.janjanblog.com/archives/7922
林田力「クライシスマネージャー(7) CBRNEテロ」PJニュース2010年7月4日
http://news.livedoor.com/article/detail/4864907/
http://www.pjnews.net/news/794/20100626_11
asin:4904350138:detail

Re: 日本が世界に誇れる事

> ところで、日本が世界に誇れるものがあるのです。
> それは、表意文字と表音文字を組み合わせて文章を作成するという文化です。
これは豊かな文化と思います。
しかし、それ故に外国人にとって日本語習得のハードルが高いことも事実です。
英語が世界の事実上の共通語となったことは英米の軍事力や経済力に負うところが大きいですが、同系統のフランス語やドイツ語と比べてもアルファベット数が少なく、文法が単純であり、相対的に習得のハードルが低いという面があります。

林田力(『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』著者)
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市民メディアHAYARIKI
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林田力「過去の敵への態度に注目『ONE PIECE 第51巻』」

林田力「過去の敵への態度に注目『ONE PIECE 第51巻』」
本書(尾田栄一郎『ONE PIECE 第51巻』集英社、2008年9月4日発売)は週刊少年ジャンプで連載中の漫画の単行本である。架空の世界を舞台に、主人公モンキー・D・ルフィ率いる麦わら海賊団が「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を求める冒険漫画である。

この巻で麦わら海賊団は過去に戦った敵(ハチ)と再会する。主人公達が過去に戦った敵を助け、過去の敵が味方になるという展開は少年漫画ではパターン化されたもので珍しくない。本作品は、その大枠から外れるものではないが、単なるワンパターンに陥っていない。
http://www.janjanblog.com/archives/7765
ルフィは自分達が助け出そうとする人物が過去に戦った敵だと知って「おれ達はお前なんか助けねェぞ」と言い放つ。最終的には助けることになるが、最初は過去の因縁を理由に救出を拒否する姿勢をとったところが面白い。

日本人には過去を水に流すことを是とする非歴史的な傾向がある。幕末において激しく憎みあっていた薩摩と長州の手を結ばせた坂本竜馬の人気の高さが物語っている。過去にとらわれず、未来を考えることを美徳とする発想である。

一方で、これは戦争中に鬼畜と罵った敵国を戦後は同盟国と呼ぶような無節操さにもつながる。行政や企業の不祥事が繰り返され、一向に改善しない実態も根本的には過去を直視して反省できない非歴史的な体質がある。

漫画の世界でも昨日の敵を安易に今日の友とすることで、日本社会の非歴史的な体質を反映してきた。過去にどれほどの悪行をした人物であっても、今が可哀想な状況にあるならば助けるのがヒーロー像であった。しかし、そのような展開は飽きの対象になる上、過酷なイジメ社会を生き抜いている子ども達にとってリアリティのないものと映る。

中国では死体を鞭打って恨みを晴らした伍子胥が英傑として評価されている。しかし、過去の敵の窮地を「ザマーミロ」と笑って傍観するヒーローを許容できるほど、日本社会は成熟していない。故に最終的に主人公達が過去の敵を助ける結論自体は止むを得ない。そもそも主人公と絡まないならば、過去の敵を再登場させる必要もない。

最後には助けるという結論は動かせないものの、本作品の秀逸さは、ハチとの再会時に麦わら海賊団が因縁を忘れず、敵意をむき出しにしていることである。特にナミの感情を大切にしている。ルフィやゾロ、ウソップは敵として戦っただけだが、ナミは何年間もハチが幹部であった魚人海賊団に自分の村を支配され、苦しみ続けた。他のクルーよりも因縁が深いナミの気持ちを重視することは、過去のエピソードが大切にされている証である。

一方、ルフィは最初に「おれ達はお前なんか助けねェぞ」と言ったものの、たこ焼き食べたさに救出の方向に気持ちが揺れる。これは敵が、たこ焼き屋であるためである。現実世界ならば、たこ焼きが食べたいという理由で、過去にクルーを苦しめた敵を助けようとするならば、クルーの被害感情を逆撫でし、船長失格の烙印を押されるだろう。

しかし、最後には助けなければならないならば、たこ焼きを食べたいから助けるという動機の方が漫画的には面白い。少なくとも過去の敵でも現在は窮地に陥っているから助けるという優等生的な偽善者ではつまらない。食欲に動かされた方がルフィらしく健全である。

この巻で麦わら海賊団が新たに訪れたシャボンティ諸島では魚人が人間から激しく差別されていることが明らかになった。ナミの村を支配した魚人海賊団は人間を下等生物として見下していたが、実は被差別者の憤懣の裏返しだったのではないかとも推測される。差別や人身売買というような重たいテーマを扱いつつ、娯楽作品として仕上げている。新しいキャラクターも登場し、今後の展開からますます目が離せない。
http://news.livedoor.com/article/detail/4863703/
http://www.pjnews.net/news/794/20100626_10
林田力「『ONE PIECE 50巻』回想シーンに感動」JanJanBlog 2010年7月1日
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2010年7月3日土曜日

東急不動産だまし売り判決の勇気と公平

地道な立証作業の積み重ねにより、東急不動産に勝訴した。発言、行動の一つ一つに対し、常に受け手の立場を考えた。相手に失礼がないような礼儀作法にまで執着した。小さな努力を大きく積み重ねた年月が最後に大きく、美しく実った。今や東急不動産は堂々とした高みから突き落とされ、車道脇の側溝に転げ落ちたも同然であった。
厳しい裁判であった。東急不動産は傲慢で欲深であった。しかし判決は勇気に満ちて公平であった。東急リバブル及び東急不動産の不誠実な対応や虚偽の主張には泣かされ続けた。東急不動産の主張は、重要な事実に関して大きな変遷があり、かつ、その変遷は従来の供述と矛盾する客観的事実の指摘を受けて生じていた。控訴人言葉は重い。この重い言葉を軽々と翻す東急不動産には宅地建物取引業者の資格はない。
判決言い渡しは原告の表情に初めて喜色が漲った瞬間である。幸福感が春の潮のように暖かく胸郭を満たしてくるのを感じた。この幸福感に比べれば日常生活の喜びなど些細なものであって、あくせくする価値もない。
これほど原告が晴れやかな表情をしたことはなかった。心底からの喜びであった。屈託のない笑顔、冬なお清明な南イタリアの太陽のようである。目は興奮で輝き、頬は紅潮した。満面の笑み、歓喜の表情、祝賀の炎に輝いた。
http://news.livedoor.com/article/detail/4858872/
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林田力「『ONE PIECE 50巻』回想シーンに感動」JanJanBlog 2010年7月1日
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林田力「クライシスマネージャー(5) 邦人の安全とメンタルヘルス」PJニュース2010年7月2日
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東急不動産だまし売り裁判の判決

東急不動産騙し売り裁判の判決は2006年8月30日13時30分から東京地方裁判所502号法廷で言い渡される。東急不動産を相手に訴訟手続を薦めることは果てのない泥沼にズブズブと足をとられ、両手で片足を引き抜き、次に別の片足を引き抜き一歩前進するようなものであった。しかし遂に審判の日が来た。原告が東急不動産から正義を受け取る機会は本日の他にない。それ故、今日は原告にとってすこぶる重要な一日である。
原告は東急不動産のマンションだまし売りによって、当然に大きな精神的衝撃を受けた。東急不動産の暴挙に対しては強い怒りを抱き、消費者契約法違反訴訟を提起した。その後、全国の多くの人々から熱烈な支援を受けた。また、各分野における専門家から懇切な指導を受け、無道に蹂躙された原告の名誉の回復を願って、裁判を進めることができた。
東急不動産だまし売り裁判において、原告は利用できるコネクションを総動員して、関係者と接触した。そして、たった一つでもないように食い違いがあった時は改めて話を聞き直した。裁判所に提出される証拠は全て複数の専門家が調べ、分析し、議論した。出費は惜しまなかった。実施できることは全て実施した。
http://news.livedoor.com/article/detail/4858823/
http://www.pjnews.net/news/794/20100630_5
林田力「クライシスマネージャー(4)パンデミックとBCP」PJニュース2010年7月1日
http://news.livedoor.com/article/detail/4858872/
http://www.pjnews.net/news/794/20100626_8
林田力「『ONE PIECE 50巻』回想シーンに感動」JanJanBlog 2010年7月1日
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林田力「クライシスマネージャー(5) 邦人の安全とメンタルヘルス」PJニュース2010年7月2日
http://news.livedoor.com/article/detail/4861238/
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林田力「大阪・南港の埋立地に桜島神社」JanJanBlog 2010年7月2日
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林田力「警察の腐敗を暴く「ポチの告白」」JanJanBlog 2010年7月3日
http://www.janjanblog.com/archives/7736
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林田力「警察の腐敗を暴く「ポチの告白」」

映画「ポチの告白」(高橋玄監督)は警察タブーに正面から切り込んだ社会派大作である。東京の新宿K's cinema(ケイズシネマ、東京都新宿区)で2009年1月24日に公開された。本作品は警察問題ジャーナリストの寺澤有氏がスーパーバイザー・原案協力・出演の3役をこなしている。主な出演者は菅田俊、野村宏伸、川本淳市、井上晴美、井田國彦、出光元で、配給会社はアルゴ・ピクチャーズである。記者(=林田)は公開初日の初回上映を鑑賞した。
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「ポチの告白」は真面目な警察官・竹田八生(菅田俊)が警察組織の中で悪徳に染まり、自滅していく過程を描く。数々の警察犯罪を取材してきた寺澤氏が内容を提供しただけあって、警察の腐敗の実態はウンザリするほどである。しかも、恐ろしいことに警察犯罪を糾弾できない仕組みになっている。司法機関や報道機関までも抱き込んだ警察による恐怖支配の体制が描かれている。

本作品の登場する警察官は腐敗した悪人ばかりである。総務の女性職員さえ捜査協力費の虚偽請求に協力している。しかし、彼らが全て骨の髄まで悪人然としていないところが、逆に問題の根深さを感じさせる。本作品一番の悪徳警官は刑事課長(後に署長)の三枝(出光元)であるが、その彼でさえ好々爺然としたところがある。自らの責任回避を最優先とする小役人でしかない。陰謀話の後に趣味の釣り自慢をするなど、自らの悪事について真剣に自覚しているかさえ疑わしい。公務員失格であることは当然であるが、悪人としても無責任である。

それは主人公の竹田にも当てはまる。彼の告白は宣伝コピー「日本を震撼させる、衝撃のラスト6分」のとおり、とても迫力がある。しかし結局のところ、「警察官は上司の命令には逆らえない」ということである。自分の行動によって被害を与えたことに対する内省の要素は乏しい。この無責任体質は政治家や行政、企業の不祥事にも共通する。

記者は東急不動産(販売代理:東急リバブル)から不利益事実(隣地建て替え)を説明されずにマンションを購入したために裁判で売買代金を取り戻した経験がある(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』ロゴス社、2009年)。このトラブルで記者が絶望したことは、一生に一度あるかないかの買い物で問題物件をだまし売りし、消費者の人生設計を狂わせかねない結果に対する東急不動産担当者の無関心さであった。東急不動産の体質を裁判で目の当たりにした記者は、このような会社の物件には住んでいられないという思いを強くした。

本作品は警察を批判するだけでなく、警察支配を許している日本人も批判する。ポチに甘んじる一般日本人と対照的な存在が草間(川本淳市)である。最初は「木鐸」という言葉も知らない無学のチンピラ風の彼が独学で勉強し、日本外国特派員協会で警察犯罪を告発するまでになる。

過去を水に流すことが日本人の習性とされるが、執念深く声を上げていかなければ状況は変わらない。これは記者自身が東急不動産のトラブルで声を上げた経験から実感をもって断言できることである。奇しくも草間は下の名前に因みリッキーと呼ばれ、記者の名前とも似ている。その意味でも竹間には大いに感情移入できた。

「ポチの告白」は、ぴあ株式会社の「ぴあ満足度ランキング」では同日公開の映画の中で3位にランクインした。これは映画鑑賞後の観客に「ぴあ」の調査員が映画館の前で実施するアンケートをまとめたものである。

記者もアンケートに応じ、そのコメントが雑誌「ぴあ」に掲載された。掲載されたコメントは以下の通りである。「警察犯罪という問題の深さを知った。国民が誰もチェックできない仕組みは改善すべきではないのか。その他いろいろなテーマが盛り込まれていて、それらを上手くつなげる監督の力量に感服した」(ぴあ2008年2月19日号37頁)。

「ぴあ」の満足度調査では最初に映画の総合的な評価を100点満点中何点であるかを回答する。その上で感想を自由に述べる。次にストーリー、映像、演出、音楽、俳優の各項目を5段階で評価する。また、項目別の感想も自由に述べる。このように満足度調査では、映画のCMでよく使われるワンフレーズの感想とは異なり、詳細な回答が求められる。回答内容をうまくまとめたコメントが雑誌に掲載される。

「ぴあ」の調査で興味深い点は観客の年代である。「ポチの告白」観客は男性の50代以上と30代が多く、40代と20代以下は少ない。社会性の強い映画であるため、50代以上という年配の観客が多いことは理解できる。しかし、40代を飛ばして30代が多いことは一見すると不思議である。

30代はロストジェネレーションと呼ばれ、新卒採用時は就職氷河期で、ワーキングプアやネットカフェ難民という格差社会の矛盾を押し付けられた損な世代である。この不合理はバブル入社世代である40代と比べると、一層顕著になる。個人差はあるものの、世代的に見るならば30代の方が40代よりも社会矛盾への問題意識が強くなることも当然の成り行きである。それが「ポチの告白」の観客傾向に反映したと考える。

「ポチの告白」は警察犯罪という重いテーマや上映時間の長さ(3時間15分)がネックとなり上映に苦労した作品で、ようやく単館上映にこぎつけたという経緯がある。高橋監督は初日の舞台挨拶で、「映画を観られた皆さんで広めていって欲しい」と話した。多くの人が鑑賞し、日本社会について考えて欲しい映画である。記者の「ぴあ」へのコメントが、その一助になったならば喜びである。
http://news.livedoor.com/article/detail/4863703/
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警察不祥事、危機管理
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東急リバブル東急不動産問題記事一覧
http://www12.atpages.jp/~hayariki/haya/109link.html